「ニットって自分で洗えるの?」そう思っている人きっと多いですよね。素材にもよりますが、最近は、洗濯機で洗えるニットも増えています。ただし、洗い方に気をつけないと買ったばかりのニットが変形してしまう可能性もあるので、そのコツと洗濯方法を解説します。
目次
ニットやセーターの洗濯どうしてる?
ニットを洗濯するとき、皆さんはどうしていますか?“ニットはクリーニングに出す”というイメージがあると思います。しかし、最近の洗濯機には『ホームクリーニングコース』『手洗いコース』などが装備されているので自宅でも洗えることが多いです。
ニットやセーターは自分で洗える時代です
ユニクロやしまむらなどのリーズナブルなブランドから、1,000円前後で買えるニットが発売されており、人気があります。ニットは扱いが難しいイメージかもしれませんが、各ブランドから『洗えるニット』と題して洗濯も自分でできると手に取りやすくなっています。
ニットといっても素材で洗濯方法は異なりますが、自宅で洗えるニットは綿やアクリル素材が多くなっているのが事実です。
ニットやセーターの洗濯頻度
ニットを着る季節といえば、秋から春までの寒い季節ですね。あまり汗をかかない時期なので、毎日洗濯する必要はないですが何日も洗わないのも問題があります。見ためにはあまり汚れていないニットも、首元や袖先には皮脂汚れや食事の際に、知らず知らずのうちについている汚れやニオイも、自分では気づかなくても自然に付着しています。
ニットは2~3回着用したら洗うようにしましょう。「忙しくてどのニットを何回着たか分からない…忘れてしまう!」そんな場合は、週末や休日にまとめて洗う曜日を決めると洗い忘れがなくなりますよ。
また、1日着終わってまだ洗濯しない場合でも洋服ブラシでブラッシングをしてあげることが大切です。それだけで表面の汚れが取れ、毛玉防止にもつながりニットの綺麗な風合いが保てます。
毎日洗っていいの?セーターやニットなどのデリケートなおしゃれ着を洗う正しい頻度ニットやセーターを洗濯するときにおすすめの洗剤
ニットを洗うならふんわり仕上げてくれる柔軟剤は必須アイテムです。柔軟剤を使うことで、冬におきやすい静電気抑制効果も期待できます。また、寒い季節は外干しできない日も多いので、部屋干しをするときにも柔軟剤を使うと生乾きのニオイも抑えてくれます。もし、柔軟剤がない場合でも”柔軟剤入り洗濯洗剤”もありますので、そちらを使用しましょう。
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ニットを自分で洗って変形してしまったことはありませんか?きっと1度は失敗したことがあるかもしれませんね。ニットは扱いを誤ると、着られないくらい小さくなったりアイロンでも取れないしわがついてしまいます。皆さんどういったケースで失敗しているのでしょうか?
ニットやセーターを洗濯したら縮んでしまった
「お気に入りのニットを明日も着たくて普通に洗ったら縮んでしまった」このケースは多いと思います。洗濯表示タグを見ることもせず、洗濯ネットにも入れずに普通の洗濯コースで洗ってしまうと縮んでしまうことがあります。ニットは、脱水やタンブラー乾燥など強い刺激を与えてしまうと生地が縮んでしまうのです。
新しい洗濯表示(洗濯マーク)を確認して正しくお洗濯!変更のポイント・一覧・見方を解説ニットやセーターを洗濯してしわしわに
洗濯物が少ない状態で洗濯すると、衣類が通常よりこすれ合い摩擦を受け、ニットもしわしわになってしまうことがあります。洗濯物が少ない場合はさっと手洗いしてしまうか、洗濯ネットに入れて丁寧に扱うことが大切です。
シャツなどアイロンを当てやすいアイテムなら良いのですが、ニットなどアイロンを強く当てられない衣類はしわ伸ばしは大変です。しわにならないよう普段から気をつけましょう。
洗濯ネットアイテム別おすすめ26選!シャツ・下着・靴下・ネクタイなどに使い分けよう洗濯によってニットの毛が抜ける
モヘア素材のニットは、洗濯によって毛が抜けてしまうこともあります。それによってタオルや別のニットに毛が付着してしまう可能性もあります。
この場合は洗濯ネットに入れたり柔軟剤を使っても改善される可能性は低いので、さっと手洗いすることがおすすめです。装飾でファーがついているニットや、刺繍があるニットなども手洗いがおすすめです。
素材別ニットやセーターの洗濯方法
ニットの素材によって、脱水が厳禁なものや洗濯機は不可など様々異なりますので素材別に洗濯方法を見てみましょう。大きく分けて、天然繊維と植物繊維の2つの繊維があります。天然繊維は、羊・カシミヤ・シルクなどの動物繊維で、綿や麻は植物繊維です。
綿100%ニットの場合
ニットは苦手という方も、綿100%なら比較的取り入れやすいニットでしょう。ウールなどの動物繊維と異なり、保温性は劣りますがちくちくしない風合いが特徴で、小さいお子様でも綿のニットなら安心して着せられると人気です。
綿はお手入れも比較的しやすい素材です。もし、しわがついたらアイロンを当てることもできる素材なのでアイロンでしわ伸ばしをしましょう。強度があるので、きちんと洗濯ネットに入れて洗えば、手洗いコースではなく普通の洗濯コースで洗っても痛みにくいのも嬉しいポイントです。
綿素材の種類|特徴・メリット・デメリットを知って正しく生活に取り入れようアクリル混ニットの場合
アクリルが入っているニットは、暖かく柔らかいのが特徴です。保温性・通気性どちらも優れているので、通年着られる素材として有名です。また、洗濯や乾燥しても型崩れしにくく天然繊維ではないので、虫に食われる心配もないというのも嬉しいですね。毛玉ができやすいのが少々難点なので、こちらも必ず洗濯ネットを利用して洗いましょう。
アクリル素材はウールよりお手ごろ?特長とおすすめの着用シーズン・方法モヘアニットの場合
モヘアは、ふわふわで女の子らしい雰囲気を醸し出す女子力アップするニットですね。「かわいいから買ったは良いけど洗濯できるの?」答えはYESです。
洗濯ネットに入れるのはもちろん必須ですが、小さめのネットを選びましょう。そうすることで、摩擦を受ける面積を最小限にできるからです。ホームクリーニングコースやドライコースなら洗濯機を使用しても大丈夫です。
ニットの毛が抜けるのはなぜ?5つの対策・洗濯方法を解説ウール100%ニットの場合
ニットの定番であるウール素材は、羊の毛です。ウールによっても種類があり、繊維の細かさによってランク付けされているのです。よく使われているのリーズナブルな繊維が、メリノウールという素材です。
繊維が細くなるにつれて、『ファインメリノ』から『エクストラファインメリノ』とランクが上がっていきます。低価格を売りにしているユニクロでも、エクストラファインメリノシリーズは高いラインアップを揃えています。
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カシミヤニットの場合
カシミヤは、言わずと知れた高級素材ですね。「価格も高めだし取り扱いも難しそう…」「カシミヤは絶対クリーニング」と思っている方が多いようです。カシミヤ山羊という羊1頭から約200gくらいしか採取できない素材のため、高級品といわれるのも納得できます。
カシミヤは、軽くて柔らかいのが一番の特徴です。「ニットはちくちくするから着られない」という方も、カシミヤ素材のニットならタートルネックでも着られるくらい着心地が良い素材です。少ししか着ていない日は、ブラッシングをしてあげるだけで大丈夫です。
2,3回着たら洗いましょう。洗う場合も、洗濯ネットに裏返して入れ優しく手洗いをするか洗濯機の手洗いコースで洗います。
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「ニットの洗濯に失敗してから自分で洗うのが怖くなった…」と毎回クリーニングに出している方でも、失敗しない洗濯方法を分かりやすくご説明します。コツさえつかめば、失敗することはなくなりますので、クリーニングにニットを出しに行く時間、お金も節約できるでしょう。
ニットやセーターの洗濯表示タグを確認しよう
洗濯表示タグに、「水洗い不可」のマークがあるものは洗濯機では洗わ図に、手洗いかクリーニングを選びましょう。
お家で洗える洗濯タグを確認したら、洗濯で使用できる水温などの記載もチェックしましょう。お風呂の残り湯を使いたいご家庭でも、30度以下でしか洗えない洗濯表示のニットもありますので注意深くチェックしましょう!
基本は手洗い
摩擦や衣類の型崩れを最小限に抑えたい場合は、手で優しく押し洗いする方法やつけ洗いがおすすめです。
手洗い洗濯が良い4つの理由!手洗い推奨の衣類を洗濯機で洗う方法もご紹介洗濯機で洗う
洗濯機で洗う際は、「手洗いコース」「ホームクリーニングコース」などの手洗いに近い優しいコースを選択しましょう。
初心者でもすぐわかる洗濯機の使い方!干し方や洗剤・柔軟剤・漂白剤の違いも解説洗濯機で洗うときはニットを裏返し洗濯ネットを使用する
ニットの洗濯表示タグを確認し洗濯機で洗えることを確認したら、ニットを裏返してから洗濯ネットに入れましょう。洗濯によって表面に毛玉がついてしまいますので、裏返すことでそれを避けることができます。刺繍やボタンがついている場合も、裏返しにすることでからまったりすることがなくなります。
洗濯ネットの使い方やポイント!バスタオル・シャツ・ズボンなどの洗い方も解説ニットやセーターをきれいに干すコツ
無事にニットを洗濯できたら、干す作業も重要です。普通に洗濯ピンチやハンガーで干すと後がついてしまったり、洗濯直後に含んでいる水分でニット繊維が伸びてしまいます。ニットは、変形させないため平干しが基本です。
平干しは干す場所を取りそうなイメージですが、洗濯竿に掛けられるタイプもありますので安心してくださいね。お風呂におけるタイプもあります。
ニットをハンガー干しすると伸びる?!跡が残らないかけ方&おすすめ洗濯アイテム5選【ダイヤコーポレーション】いろいろ物干しセット
洗濯竿など掛ける場所があれば、3段干せる優れものです。ニットをまとめて洗う日に便利です。洗濯ピンチの跡をつけたくないアイテムを干すのにも便利です。
【ダイヤコーポレーション】 お風呂で平干しネット
ベランダが狭い、外に干瀬ない日に役立つのがこちらです。バスタブにぽんと置いておくだけです。場所は取りますが、雨の日や外干しできない日に役立ちます。
ニットやセーターの洗濯に役立つおすすめグッズ
ニット・セーター洗濯におすすめ洗濯洗剤
アクロン
おしゃれ着洗いで有名なアクロンがおすすめです。汚れ落としはもちろん、洋服のテカリや毛玉などの着用ダメージまで防いでくれる洗剤です。泡切れが良くすすぎ1回でも大丈夫なので、電気代節約にもつながります。忙しい方にぴったりな時間も電気代も短縮してくれる嬉しいポイントですね。
実際にニットを洗った実験をし、弱水流コースや手洗いコースなどの優しい洗い方でも汚れをきちんと落とし、ニットのヨレを防いでいる実証結果が出ています。
アクロンを使えば柔軟剤は不要?気になる効果や使い方・素材別の洗い方まで一挙公開エマール
「洗った方がカタチ長持ち」このフレーズで有名なエマール、優しく洗えると人気です。洗う度にダメージを受けそうでニットは洗うのに抵抗がありますが、こちらなら洗ってもそんな心配は不要です。”カタチコントロール洗浄”で洗うたびにヨレ・衣類の型崩れを防ぎます。
『エマール』のおしゃれ着用洗剤はニットにウールやレーヨンもシワなく洗える!製品特長と正しい使い方ニットやセーターを洗濯しない日のケアにおすすめ洋服ブラシ
日常生活でニットに付着した汚れやほこりを掻きだしてくれるブラシです。こちらを普段から使ってブラッシングしていると、毛玉ができにくくニットが長持ちします。コートやスーツ、ジャンパーなどのアウター表面を整えるのにも使えますので、1本持っておくと便利です。
【2024年最新】洋服ブラシ人気おすすめ14選!選び方・使い方・手入れの仕方まで【無印良品】 ブナ材洋服ブラシ 豚毛
出典:MUJI
衣替えの季節もぬかりなく
お気にいりのニット、来年も気持ちよく着たいですよね。それなら衣替えの季節にニットをクローゼットにしまう時も気をつけましょう。少ししか着ていなくても、皮脂汚れが少しでも付着していると虫が寄ってきたりニットが変色してしまう可能性があります。
必ず手洗いや洗濯機で洗ってからしまいましょう。虫食いが心配な動物性繊維ニットは、防虫剤を設置するか衣類用圧縮袋にしまうと清潔に保てますよ。
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ちょっとしたコツが分かるだけでクリーニングに頼らなくてもご自分で繊細なニットも洗濯できます。クリーニングに持って行く時間・取りに行く手間・クリーニング費用も節約できるので、ぜひ1度トライしてみてくださいね。
最新の洗濯機には、自宅で洗えるようあらゆる便利機能が搭載されていますので便利ですよ。洗濯機を買い替える時期がきているなら、ぜひお家で洗える内容が充実しているもの選びましょう。
ぜひ自分で大切なニットのお手入れをして、長持ちさせましょう。慣れてくれば、ニットのコートやマフラーも洗えるようになり気持ちよくおしゃれが楽しめるようになるでしょう。
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