ニットの毛玉を何とかしたい!原因と正しい4つの取り方・予防策を伝授

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まりや

いつのまにか毛玉ができてしまっているニット。毛玉だらけの衣類は見栄えが悪いものなので、毛玉の処理をする方が多いかもしれませんが、その取り方正しいでしょうか?間違った毛玉の処理を行っていると、ニットの寿命を縮めてしまうかもしれません。今回はニットの毛玉の正しい撮り方4選と、毛玉の予防法についてご紹介いたします。

どうしてニットには毛玉ができるの?

まずはニットに毛玉ができてしまう理由を探ってみましょう。

原因は摩擦にあり!

ニットをひどい扱いをしたつもりはないのに、毛玉はいつの間にかできてしまいますよね。それは、何気ない行動が毛玉の原因になっているからです。衣類の繊維は、擦れて起こる摩擦によって毛羽立ちになります。同時に静電気も発生しているので、それによって繊維同士が複雑に絡んでしまい、最終的に丸い毛玉となってしまうのです。どんなに大切に扱っていたとしても、カバンの擦れや、歩行時の手の振り程度でも簡単に毛玉ができてしまいます。

毛玉ができやすい場所は?

毛玉のできているニットを調べてみると、ほとんど似たような場所に毛玉ができていませんか?毛玉の原因は摩擦ですので、摩擦の起こりやすい場所に集中してできてしまいます。例えばワキ、袖、背中のような場所は、普通に生活にしているだけで摩擦が起こりやすい場所です。机や椅子の背もたれで擦れたり、手のちょっとした所作で摩擦が起きているのです。

他にも、ショルダーバックなどの肩掛けのカバンを使用していれば肩に毛玉ができますし、リュックを長時間背負っていると背中全面も毛玉の餌食となってしまいます。ベルトのバックルや時計、ニットの上に羽織るアウターなどでも毛玉はできますので、ご自身のニットをよく観察してどこに毛玉ができやすいのかを把握してみましょう。そうすることで自分の動作の癖が分かり、毛玉予防がしやすくなります。

ニットには毛玉ができやすい素材が多い

ニットというとセーターを思い浮かべる方も多いと思いますが、そもそもニットというのは糸1本でループ状にしながら編まれた生地のことを指します。さらに、ニットのなかでも糸に使われる繊維の種類によって分類されているのです。その繊維のなかで特に毛玉ができやすいものを見てみましょう。

アクリル素材

柔らかくふっくらとした感触のアクリル素材は、ウールに近づけるように作られた化学繊維です。繊維の中に空気を含むことができるので、その柔らかな感触が実現でき保温性も高いため、冬用のセーターなどでよく使用されています。価格は比較的安価で強度もあるのが特徴ですが、静電気を起こしやすい素材となっています。そのため摩擦が起きやすく、毛玉を作りやすい素材と言えるでしょう。

混合素材

混合素材とは、アクリルやポリエステルなどの化学繊維とウールやカシミヤなどの天然繊維を組み合わせた素材です。天然繊維に化学繊維を混ぜることに、より強度の強い生地になるのですが、やはり摩擦力が強くなってしまいます。化学繊維の比率が多いほどより強固な毛玉になってしまうので、注意しましょう。

強度が強い素材ほど毛玉ができる

少し意外に感じるかもしれませんが、素材の強度が強いほど毛玉になりやすくなっています。強度が強いと、毛羽立って絡まった繊維が固く結ばれてしまい、簡単にほどけなくなってしまうのです。そのため毛玉になってしまい、摩擦が起きるたびに肥大化していきます。逆に強度が弱い素材は、摩擦が起きて繊維が絡まっても、すぐにほどくことができます。

家にあるもので正しく毛玉取り!おすすめ方法4選

毛玉をみつけると慌てて取ろうとしてしまいがちですが、毛玉を取る前に下準備が必要です。まずは繊維を整えるためにブラッシングをしましょう。ニットの目に沿ってブラシをかけることで、ゴミなどを落とすことができますし、繊維の絡みもとかしてくれます。このひと手間を加えるだけで、毛玉の取りやすさが違います。

毛玉取り機や毛玉取りブラシを使う

もし家に毛玉取り機や毛玉取りブラシがあるのなら、そちらを使うのがおすすめです。電動の物や手動の物、持ち運べるものなど今では種類が豊富にあります。使い方はいたって簡単で、毛玉に当ててくるくると回しながら優しく取るだけです。

電動のものだと効率的に取ることができますし、手動のものだと毛玉の具合に合わせて加減しながら毛玉取りが可能です。値段は2,000円前後であるので、一家に一台あってもいいかもしれません。

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ハサミで切る

毛玉取り機がないのなら、次におすすめしたいのがハサミで切るというちょっと原始的な方法です。細かな作業になりますので、ハサミはできるだけ小さいものを用意しましょう。方法は、毛玉を手でつかみ、根元からチョキンと切るだけです。生地を傷めることなく、確実に毛玉を取り除いていけます。ただ、一度に除去できる量が限られているので、毛玉が多いときなどは非効率な方法となってしまいます。

カミソリでそぐ

ハサミを使用するのは、大きめの毛玉がいくつかできているときがおすすめですが、広範囲に毛玉ができたときは、カミソリが活躍してくれます。100円ショップで売っているようなT字のカミソリでいいので、1本用意しましょう。切れ味がいい物の方が毛玉を取りやすいですよ。

ニットを平置きにして、毛玉の上にカミソリを滑らせれば、するすると毛玉が取れていきます。しかしちょっとコツが必要なので、慣れるまでは難しく感じてしまうかもしれません。

注意
ニットに穴をあけてしまわないよう、注意しながら行ってください。また、デコボコとしたニットには向いていませんので気をつけましょう。

ラップの刃を使う

ハサミもカミソリも、ちょうどいいものがないという場合にはラップの刃も使用することができます。使い方はカミソリと同じで、毛玉の上を滑らせていきます。気をつけたいのは刃の長さで、そのまま使うと長い場合が多いので、適切な長さにカットして使用しましょう。ラップやアルミホイルの箱についている刃は、毛玉取り用に捨てずにとっておくと良いですね。

やってはいけない毛玉取りの方法

おすすめの毛玉処理は、基本やさしく切り取るということです。それ以外の方法はニットを傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。

手で引きちぎる

一番やってはいけないのが、手で引きちぎるという方法です。外出先などで毛玉に気がついたときについついやってしまいがちですが、繊維を引きちぎっているということはニット自体を引きちぎっているのと同じですので、ニットを傷めてしまいます。また、引きちぎった部分は結局毛羽立ったままなので、新たな毛玉を生んでしまいます。

ガムテープでペタペタ

手でなければいいのかと、ガムテープで毛玉をペタペタしてしまってはいませんか?その方法も、結局ガムテープの粘着力で毛玉を引きちぎっていますのでやってはいけません。

紙やすりで擦る

紙やすりでニットを擦ると、毛玉が落ちるという方法が流行りましたが、実はその方法はNGです。この方法は毛玉を取ることができても、ニット自体をかなり傷めてしまいますし、再び毛玉を作ってしまう原因になってしまいます。ニットにはおすすめできないので注意してください。

ニットの毛玉予防法

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ニットの毛玉取りは、カットすることが最適ではありますが、そもそも毛玉を取るという行為がニットを傷つけてしまっています。毛玉もニットの繊維の一部なので、それを切り取るというのはニットがどんどん薄くなり、寿命を縮めてしまうということなのです。始めから毛玉を作らない工夫をすることが一番の対策となります。

ニットの上に羽織るときはサイズ大きめで

ニットの上にアウターを切れば、ニットに摩擦が起こりにくいと感じるかもしれませんが、実はアウターとの摩擦で毛玉ができることがあります。特にピッタリとしたニットを着ていると、肌とニットの間に摩擦が起き、その上に小さめのアウターを着ているとそこでさらに負荷がかかり、毛玉ができやすい環境になってしまいます。

ニットもアウターもゆとりのあるサイズを着用したほうが毛玉はできにくいので、サイズ感に気を遣ってみてください。

着用する間隔をあける

ニットは着やすい洋服ですし、お気に入りのものはヘビロテしたくなりますよね。しかし連続して着用すると、その分摩擦の回数が増えますし、生地をメンテナンスして休めてあげることができません。ニット素材のものは、なるべく間隔を開けて使用するようにしましょう。よほどのお気に入りなら、同じものを二着買って使い回すことも検討してみてください。

衣類用ブラシでメンテナンスする

ニットを着用し終わったら必ずメンテナンスをしてあげましょう。メンテナンスをするのとしないのでは、ニットの寿命が大きく変わります。主な方法は、衣類用のブラシでニットの繊維を整えてあげることです。毛玉になりそうな繊維をとかしてあげることで、毛玉を防ぐことができます。

また、ゴミやほこりを取り除くこともできますので、衛生面でもおすすめです。ブラシを使用するときは、決して力を入れずに一方方向に撫でるようにしましょう。多方面からブラッシングしてしまうと、逆に繊維の絡まりを招いてしまう原因となります。

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洗濯頻度を減らす

衣類の洗濯は習慣で行っている方が多く、汚れていなくても洗濯の日だからと洗濯してしまっているかもしれません。洗濯機を使用すると機械的に回されてしまうので、摩擦の宝庫となり毛玉ができやすい環境が整ってしまいます。

汚れていないのであれば洗濯は見送り、ブラッシングや消臭スプレーを駆使してメンテナンスしてあげましょう。ニットはインナーの上に着用することが多いので、汗もさほど吸収しません。そのため、着用のたびに洗濯する必要はないでしょう。

洗濯するときはピッタリサイズのネットに入れる

ニットを洗濯するときは、ちょっとだけ手間をかけてあげましょう。まずはニットを裏返し、表面に摩擦が少なくなるようにします。次に洗濯ネットに入れましょう。洗濯ネットに入れることで、洗濯機内での絡まりなどによる摩擦はかなり軽減できます。注意したいのが洗濯ネットの大きさで、ニットが入るジャストサイズのものがおすすめです。

大きいものですと洗濯ネットの中でニットが動き、生地がこすれ合う原因になってしまいます。そして洗濯コースはドライコースなどのデリケートな素材と同じものを使用し、弱い回転で洗濯するようにしてください。最後に柔軟剤を入れてあげれば、静電気の予防にもなり、ふわふわの仕上がりにすることができます。ただし、本当に大切なニットならば洗濯機は使用せず、手洗いを推奨します。

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クリーニングに出してしまう

クリーニングでは、自宅でできない加工を色々施してくれます。例えば、生地をコーティングしてくれる加工を施せば、繊維をトリートメントのようにコーティングしてくれて、絡まりや毛羽立ちを抑えてくれます。そのため摩擦が起きにくく毛玉もできにくくなります。その他にも、別料金で毛玉を取ってくれるクリーニング店もありますので、酷い毛玉のニットなどは自分で処理せず、プロに任せてしまいましょう。

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ニットにも毛玉ができにくい素材がある!?

最初に触れましたが、アクリルなどの化学繊維が毛玉の原因となっています。ニットは化学繊維以外にウールやアンゴラ、カシミヤなどの天然繊維のものがあり、実はこの天然繊維は毛玉ととても相性が良いのです。天然繊維のものも毛玉はできてしまいますが、できた毛玉は自然と脱落するようになっています。

というのも、天然繊維は繊維の強度が弱いので、繊維が絡まってもすぐにほどけて毛玉のできる頻度は低くなります。そして、毛玉ができたとしても簡単にちぎれて取れてしまうのです。ただ、毛玉と相性がいいのは天然繊維100%のニットで、化学繊維が混ざった混合繊維ではいけません。

天然繊維は高級繊維なので、100%のニットは値段が張ってしまいますが、その分肌触りも素晴らしいですし、保温力にも優れているので、値段以上の価値があるのではないでしょうか?

大切なニットを守るために、毛玉はしっかり対処しよう

ニットは様々なファッションに合わせやすいですし、保温力が抜群なので冬場に大活躍してくれます。その着やすさから連続して着たくなる気持ちはわかりますが、毛玉のことを考えるとしっかりと休ませてあげることが大切です。毛玉は放置しておくと見栄えが悪いですし、どんどん大きくなってしまうことがあります。基本は毛玉ができないようにしっかりとメンテナンスして、できてしまった毛玉には早急に対処するようにしましょう。