冬になると着る機会が増えるセーターやニット。チクチクして、肌がかゆくなったり痛くなったりしたという経験はありませんか?実はセーターやニットでチクチクするのは、生地の素材が原因かもしれません。今回は、なぜセーターがチクチクするのか、その原因と解決法をご紹介します。
目次
セーター・ニットがチクチクする原因4つ
セーターを着ると、毛先が肌にあたってチクチクと刺激を受けることがありませんか?なぜセーターがチクチクするのか、その原因をみていきましょう。
繊維の太さ
チクチクするセーターやニットの多くは、ウール素材のものです。ウールは羊の毛の繊維のことで、このウール繊維の太さが関係します。一般的には30ミクロンの繊維が5%以上入っているセーターやニットは、肌にチクチクと刺激があるといわれています。
実際、ウールの繊維の太さは、16ミクロン~40ミクロンです。それを見分けるのは、実際に手で触ってゴワゴワしているかどうかです。ごわごわしているものは繊維も太めのものが多いので、肌に刺激を感じやすくなります。
ウール素材の特徴や種類を知って寒い季節を乗り切ろう!メリット・デメリット・洗うときの注意点ウールの上手な洗い方をマスターしよう!ポイントをおさえれば縮みや型崩れも怖くない!
肌が乾燥している
セーターやニットを着るのは、空気が乾燥する寒い季節ですよね。私たちの肌も、空気が乾燥すると、皮膚の深くにある角層の水分量が減り、肌が乾燥しがちになります。
乾燥した肌は、皮膚のバリア機能が低下するため、ウールの少しの摩擦でも刺激を受けて、かゆみを引き起こします。
汗が刺激となる
本来、ウールは通気性に優れた素材ですが、混合ウールの場合は汗を溜めこみやすいといわれています。通気性が悪く、汗がこもりじめじめした肌は、少しの刺激にも敏感になり、ウールのチクチクした刺激は、強い刺激となりかゆみを生じさせます。
洗剤や柔軟剤
セーターやニットを着たときの肌荒れやかゆみを引き起こす原因のひとつとして、セーターの繊維の中に洗剤や柔軟剤が残っていることが考えられます。
多すぎる洗濯洗剤が招くトラブルとは?デメリットと適量を入れるコツをご紹介セーター・ニットのチクチクをなくすための対処・解消法4つ
気になるセーターのチクチクを解消する方法がいくつかあります。セーターの着方や洗濯の仕方を工夫するだけで、ちょっとストレスになるチクチクとさよならできますよ。ここでは、4つのチクチク解消法を解説します。
直接セーターが肌に触れないようにする
セーターのチクチク感を防ぐためには、肌に直接セーターを触れさせないようにすることが大切です。素肌の上からセーターを着るのではなく、Tシャツやタンクトップなど1枚着用した上からセーターを着ることで、チクチク感を抑えることができます。
Tシャツやタンクトップなどのアンダーシャツには、肌に優しいシルクやコットンといった素材のものがおすすめです。
柔軟剤で柔らかくする
既に購入してあり、一度着てみたらチクチクするというセーターは、一度洗濯してみましょう。中性洗剤で手洗いをした後、柔軟剤を使ってふっくらと仕上げます。柔軟剤には、ウール繊維の毛先を柔らかくする効果があるため、チクチク感が軽減するのです。
ただ、柔軟剤が残っていると、それが刺激になることもあるので、柔軟剤が残らないように、しっかりとすすぎを行いましょう。
【2024年最新】柔軟剤をランキング比較!おすすめのいい匂い・人気の香り50選摩擦を軽減させる
摩擦を軽減させる方法として「静電気防止スプレー」もおすすめです。静電気防止スプレーを使うことで摩擦が軽減されるので、肌が受けるダメージも少なくなります。
特に首元や袖口には効果があります。また、ニットを脱ぐときにおこる静電気も少なくなるので、一石二鳥です。
静電気除去に有効なおすすめ洗剤・柔軟剤・スプレー11選!6つの除去方法もタグを外す
セーターの生地の部分だけでなく、ブランドタグやサイズ、素材が表示されたタグの部分がかゆいという場合には、タグも外しましょう。カットした後に短くついているタグの角も、丸く整えることでチクチク感を軽減することもできます。でも、中にはタグを外したくない、取りたくないという人もいますよね。そんなときは、他の布でタグの部分を覆い隠すように縫いつけるのもおすすめです。
洗濯はすすぎをしっかりする
洗濯をする際には、入念にすすぎを行い、洗剤や柔軟剤が繊維の中に残らないように注意してください。
洗濯機のためすすぎ・注水すすぎコースとは?使い方やコースに最適なおすすめ洗剤もご紹介肌をスキンケアしてしっかり保湿をする
肌が乾燥して、セーターやニットの刺激を受けないようにしっかり保湿をしておきましょう。肌の乾燥を防ぐことで、摩擦も起こりにくくなります。特に、かゆくなりやすい首回りは、念入りに保湿しておくのがおすすめです。
日頃から入浴後等、ボディクリームやボディミルク、オイルなどをたっぷり塗り、肌が潤っている状態にしておきましょう。
セーター・ニットのチクチクを和らげてくれるアイテム
ウールセーターはチクチクしやすいのが気になるところですが、意外なアイテムでチクチクを和らげてくれます。どれも自宅にあるアイテムなので、ぜひ試してみてください。
酢
これだけで、セーターについた臭いも取れて、ふっくらと仕上がります。酢がウール繊維のキューティクルをひきしめ、傷みにくくしています。アクリルなどの人工繊維に対しても、帯電防止効果があります。
洗濯に酢をプラスして得られる6つの効果とは?臭いや色落ち防止にも大活躍!トリートメント
髪の毛にトリートメントをする感じで、セーターにもスプレーすることで、つるつるすべすべの肌触りになります。
チクチクしないセーター・ニットを素材で選ぼう!
チクチクがどうしても気になる方は、そもそもチクチクしないセーターを選ぶのも対策のひとつです。ここでは、素材に注目したチクチクしないセーター選びのポイントを解説します。
おすすめは「カシミヤ100%」セーター・ニット
セーターのトラブルを避けるなら、一番のおすすめは「カシミヤ100%」素材のものです。カシミヤは山羊の毛でできたものでとても繊維が細いため、手触りがとても柔らかいという特徴があります。
ただ、貴重なため費用も負担になりやすく、洗濯をすると縮みやすいので取り扱いには注意が必要です。カシミヤ素材のもので、ゆったりしたシルエットのものだと肌への負担もなく着心地も良いので、オシャレを楽しむことができます。
繊維の細かいウールセーター・ニットを選ぶ
肌にチクチクするウールは、繊維の太さが原因のひとつでしたが、それを解消するためには繊維の細いウール素材を選ぶようにしましょう。ウール素材のひとつ「メリノウール」は13~19ミクロンと、繊維が細く、柔らかいため多くの衣類に使用されているものです。
メリノウールはセーターを購入する際には、メリノウール100%などの繊維の細いものを選ぶことをおすすめします。
ポリエステルセーターは扱いやすい
化学繊維・合成繊維でできているポリエステルは、シワになりにくくとても丈夫な素材です。多くの服にも使用されている素材なので、肌への負担は少なく、乾きやすいのでとても扱いやすいです。しかし、吸収性が低く静電気が起こりやすいという特徴もあります。
ポリエステル生地の特徴は?用途・扱い方・他の生地との違いもポリエステルの正しい洗濯方法!フェイクスエードなど生地別の洗い方やシミの対処法も
赤ちゃんの肌にもおすすめのコットン(綿)セーター
さらっとした着心地のコットンは、優れた吸収力と保湿力を持ち、とても扱いやすい素材です。若干温かさには欠けますが、肌に優しく伸びがいいので、着心地も抜群です。大人用はもちろんのこと、赤ちゃんの肌にも使用されています。
【2024年最新】赤ちゃんも安心おすすめ洗濯洗剤10選&避けたい成分解説【2024年最新】赤ちゃんの衣類におすすめの柔軟剤15選!選び方・使い方・いつから使えるのかまで解説
セーター・ニットのチクチクを洗濯で予防できるおすすめの柔軟剤10選
セーターやニットの繊維の毛先を柔らかくして、チクチク感を軽減してくれる柔軟剤。
ここでは、セーターやニットの洗濯におすすめの柔軟剤をご紹介します。
【花王】ハミング素肌おもい
『花王』の“ハミング素肌おもい”は、柔軟成分を豊富に配合していて、独自の「摩擦ストレス」低減発想で、セーターやニットにダメージを与えることなく、ふわふわでなめらかな肌触りに仕上げてくれます。
ふわさらにしてくれるヴェールの効果で、繊維の1本1本まで空気を含んで、羽毛のようにふわっと仕上げてくれるのが特徴。さらに水気を吸って、サラッと優しい肌触りに。
天然由来の柔軟成分を使っているため、赤ちゃんや肌が弱い方にも安心です。抗菌効果もあるので、イヤなニオイを防いでくれます。
ハミングの柔軟剤6種類の特長と口コミをご紹介!香り・匂いや使い方もチェック【花王】フレア フレグランス
『花王』の“フレア フレグランス”は、服を着たときや汗ばんだとき、服を脱ぐときなど、汗や動きに反応して、香りが12時間続く柔軟剤です。
“フレア”独自技術である、「汗や体温に反応する香りのセンサー」で、柔軟剤の消えやすい優しい香りを、繊維の内側にしっかりと閉じ込めてくれます。
さらに、ふんわりとした心地よい柔らかさに仕上げ、抗菌・防臭効果でイヤなニオイを防ぎます。
香りは穏やかなホワイトブーケ、爽やかなフラワーハーモニー、フルーティーな甘さが魅力のジェントルブーケ、温かみのあるフローラルスウィート、上品に包み込んでくれるリッチフローラルの5種類です。
【LION】ソフラン プレミアム消臭
『LION』の“ソフラン プレミアム消臭”は、進化した独自の消臭パワーで、臭くならない服に替えてくれます。1憶個の極小の消臭成分「3D深層コーティング」が、繊維の奥深くまで入り込んで、ニオイの原因を吸着するのが特徴。
そのため、1日中消臭力が続き、生乾き臭や体臭、汗のニオイなどの発生を抑えてくれます。
さらに植物生まれの柔軟成分が、衣類をまるごとコーティングしてくれるので、静電気を防ぎ、チクチクするのを抑えてくれるのです。
抗菌・防臭効果も期待でき、部屋干ししても臭くなりにくく、食べ物やタバコのニオイが衣類につくのも予防してくれます。
柔軟剤「ソフラン」全シリーズを一挙紹介!人気の香りや売れ筋の商品は?【P&G】レノアリセット
『P&G』の“レノアリセット”は、繊維を補修したり、ダメージを防いでくれたりする繭玉からアイデアを得て、開発されています。洗濯後の衣類の繊維のダメージを防いで、衣類を長持ちさせる、特許取得のファイバーケア成分を配合しているのが特徴です。
標準コースでまとめて洗濯しても、しっかり成分が残り、コットンの襟などはヨレ戻し効果を期待できます。
干しジワやたたみジワ、洗いジワなどがつきにくくなるため、多少雑に扱っても、きれいな状態で着続けられます。
洗濯後の効果はもちろん、消臭力と香りが1週間持続するのも魅力です。
ヨレ戻し効果は本当?柔軟剤「レノアリセット」の消臭・香り効果を徹底レビュー!【P&G】レノアハピネス 夢ふわタッチ
『P&G』の“レノアハピネス 夢ふわタッチ”は、過去10年間に販売されたレノアハピネスのなかで、柔軟剤成分を最も多く配合しています。
また、贅沢な香りが1週間長持ちするのも魅力。香りと肌触りは、北海道にある5つ星ホテルの「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパホテル」が認めています。
夢のようなフワフワした肌触りがイメージできる商品名のとおり、最高の肌触りと香りで、自宅の洗濯で贅沢な気分を体験できるでしょう。
2021年8月下旬に柔軟剤ブランド“レノア”から『レノアハピネス夢ふわタッチ』が新発売!5つ星ホテルが認めた香りと肌触りが特徴【P&G】さらさ 衣類用柔軟剤
『P&G』の“さらさ 衣類用柔軟剤”は、植物由来成分を配合していて、心地よい洗い上がりを実現します。ふわふわな仕上がりだけでなく、衣類をしっかりと防臭。
皮膚科医師の監修のもと、肌テスト実施済みなので、赤ちゃんの肌に触れる衣類の洗濯にも安心して使用できます。
ノンオイリータッチ処方で、衣類を油分でコーティングしないので、ふわふわに仕上げながら、セーターやニットがチクチクするのを抑えてくれますよ。</span class=”keiko_yellow”>
さらさの洗剤と柔軟剤の肌触り・洗浄力などを実際に使って徹底検証!さらさの衣料用洗濯洗剤は無添加でやさしい!成分を詳しく知ってから使ってみよう
【ネイチャーラボ】ランドリン 柔軟剤 クラシックフローラル
『ネイチャーラボ』の“ランドリン 柔軟剤 クラシックフローラル”は、香りだけではなく、肌触りの良さとなめらかさにこだわった柔軟剤です。厳選したオーガニック抽出エキスを配合し、柔軟剤機能を高めています。
また、菌の増殖による嫌なニオイを抑えてくれるので、部屋干ししてもイヤなニオイが発生しません。
こちらの“クラシックフローラル”の香りは、ムスクやジャスミンなどの香りで、香水のように香りが変化するのが魅力です。
ランドリンの柔軟剤人気ランキングTOP3!あなたにぴったりの香りを探せ!【NSファーファジャパン】ファーファストーリー柔軟剤そらのおさんぽ
『NSファーファジャパン』の“ファーファストーリー柔軟剤そらのおさんぽ”は、家族にとって、「絵本のような存在になりたい」という気持ちで作られた、家族みんなで使える柔軟剤です。絵本の1ページをそのまま切り取ったような、デザインのパッケージが特徴。
植物由来の柔軟成分で、柔らかく仕上げながら、抗菌と防臭が48時間持続します。
抗菌・防臭、消臭成分が繊維の1本1本まで広がり、ニオイを抑えてくれるので、部屋干ししても安心です。
ファーファ柔軟剤充実のラインナップが勢揃い!おすすめランキングBEST5と口コミも【サラヤ】ヤシノミ 柔軟剤
『サラヤ』の“ヤシノミ 柔軟剤”は、「植物系仕上がりふんわり成分」と、「植物系しっかり吸水成分」をW配合した柔軟剤です。ヤシの実由来の柔軟成分を配合し、ふんわりと仕上げます。
肌と衣類が摩擦するのを低減し、セーターやニットのチクチクを抑える効果を期待できます。
香料や着色料、抗菌剤、シリコンなどを一切使っていないのも特徴。無香料、無着色で、肌に優しい柔軟剤となっています。
【ウエルネスボーテ】マイランドリン
『ウエルネスボーテ』の“マイランドリン”は、天然植物由来のノンシリコン柔軟剤です。柔軟剤効果はもちろん、静電気や防臭をしっかりと予防してくれます。
素肌と衣類の摩擦を最小限に抑えてくれるので、セーターやニットを着たときの、チクチクやゴワゴワ感のストレスから解放してくれるでしょう。
香りは、日本人の好みに合わせた5種類のフレグランスから選べます。
チクチクしないセーターで快適に過ごそう
寒い季節になると欠かせないのがセーターですが、チクチク感は嫌ですよね。全ての人がチクチク感を感じるわけではありませんが、できる限り避けたいというものです。
チクチクしないセーターを着るためには、購入段階で素材をチェックすることも重要ですし、既に購入したものに関しては柔軟剤を使用するなど、チクチク感を和らげる工夫をしてみましょう。また、肌の保湿も大切ですね。快適な着心地を実感するためにも、上記の解消法をぜひ試してみてください。
セーターの洗濯方法とポイント│頻度やおすすめ洗剤・柔軟剤8選、干し方、毛玉ケアもセーターの干し方!おすすめの平干し用ネット・ハンガー10選もご紹介
毎日洗っていいの?セーターやニットなどのデリケートなおしゃれ着を洗う正しい頻度