毎日洗っていいの?セーターやニットなどのデリケートなおしゃれ着を洗う正しい頻度

毎日洗っていいの?セーターやニットなどのデリケートなおしゃれ着を洗う正しい頻度

まりや

デリケートな洋服はお気に入りだったり高価なものも多く、気になるのが正しい洗濯頻度です。「そんなに汚れてないけれど1度着たら洗濯するの?」というような疑問が多いですが、洋服にはそれぞれ適切な洗濯頻度というものがあります。今回は洋服ごとの洗濯頻度を調べてみました。

デリケートなおしゃれ着・洋服を洗濯するべきタイミングとは?

デリケートなおしゃれ着・洋服を洗濯するべきタイミングとは?

目に見える汚れがあるとき

目に見える汚れがついた場合は、すぐにでも洗濯したほうが良いでしょう。汚れには水溶性の汚れと油溶性の汚れがあり、コーヒーや醤油などは水溶性で、すぐに洗濯すれば通常の洗濯でも十分に落とすことが可能です。

逆に化粧品やチョコレートといった汚れは油溶性の汚れで、同じ油性の食器用洗剤やクレンジングオイルなどでよく落ちるので、部分洗いをしてからの洗濯がおすすめです。

黒ずみや黄ばみができてしまったときも、すぐに対処することで落とすことができますので、衣類の種類に関わらず早急に洗濯をするようにしましょう。自宅での洗濯が難しい場合は、クリーニングに出す必要があります。

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臭いが気になるとき

食べこぼしや泥跳ねなどの目立った汚れにならなくても、しばらく着ていると臭いが発生することがあります。臭いが発生する原因のひとつに汗がありますが、実は汗そのものには臭いはありません。

時間が経過して雑菌と混ざったり酸化することで、嫌な汗くささが発生してしまうのです。臭いが発生してしまうと、処理をしない限りその臭いをとることはできませんし、放置していると洗濯してもとれにくい臭いとなってしまうこともあります。

他にも焼き肉やニンニクなどの食べ物臭や、たばこなどの臭いも衣類にしみついてしまうので、臭いを感じたら洗濯をしましょう。

目に見えない汚れもある

衣類には単純に目に見える汚れだけではなく、目に見えない汚れもあります。臭いのもととなる汗や皮脂汚れは、衣類に着いた瞬間は無色で、時間が経ち酸化することで黄ばみや黒ずみになってしまいます。これは首回りや袖周りに、よくみられる汚れですよね。

さらに放置すると汗などの湿気をため込んでしまい、衣類の繊維に余分な水分を与え、寄れたし型崩れの原因ともなります。それだけでなく、外からの汚れとしてチリやホコリがありますが、これは積もる汚れですので、1回や2回では汚れが分かりにくいものです。汚れが積み重なる前にこまめなメンテナンスをすることで、汚れをつきにくくすることができますよ。

デリケートなおしゃれ着・洋服の洗濯頻度を間違えるとどうなる?

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洗濯が足りないと…

衣類についた皮脂汚れや汗、食べこぼしあとやチリやホコリなど、目に見える汚れも見えない汚れも、放置していると雑菌の温床となります。衣類に雑菌が繁殖すれば黄ばみや黒ずみが発生しますし、臭いの原因となります。

さらに、それを放置していると生地が傷み、ほつれや穴あきも起こり得ますので、衣類本来の寿命より短くしてしまう可能性があります。これは洗濯で落としきれなかった汚れにも言えるため、定期的な洗濯で可能な限り汚れを落とす必要があるのです。

洗濯しすぎると…

汚れが生地を傷めるのなら着用のたびに洗えば良いのかといえば、そういうわけではありません。衣類の生地を傷める原因のひとつには、”洗濯”そのものにもあります。縦型洗濯機にしろドラム式洗濯機にしろ、衣類は洗濯層の中でたたきつけられたり揉まれたりして、生地が傷んでしまうのです。

それだけでなく、洗剤や漂白剤なども薬品のひとつですから、繰り返し使用していればそれも繊維を傷める原因となります。また、乾燥機を使用するご家庭はさらに衣類にダメージを与えますので、適度な洗濯回数を守らなければ、結局は衣類の寿命を縮めてしまいます。

デリケートなおしゃれ着・洋服は毎回洗わない!

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衣類の洗濯は、ある程度洗濯回数の目安を作っておくことが重要です。特に悩むのが、ニットや装飾のついたワンピースなど、デリケート素材の衣類です。デリケートなものほど大切にしたい衣類が多く、汚れたらすぐに洗濯したいですが、洗濯回数が多くなれば洗濯のダメージで生地を傷めてしまうかもしれません。

素材やデザイン、着用する季節などによって、夏物なら2回に1回程度、アウター類なら3~5回に1回程度の頻度、といった具合に「何回着たら必ず洗濯する」という決まりをつくっておくと良いでしょう。気をつけたいのは洗濯の仕方で、洗濯機のモードは「おしゃれ着モード」や「ドライモード」などの衣類をやさしく洗えるモードを選びましょう。

また、洗濯ネットを使用すれば洗濯の傷みから守ってくれますし、おしゃれ着用の洗剤も発売されていますので、汚れもしっかりと落とすことができます。

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そのほかの洋服の洗濯頻度は?

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洗濯の頻度の考え方は肌に近いものから回数を多くして、外側に行くほど少なくすることで簡単になります。イレギュラーな外側からの汚れがない限り、肌に触れている時間が長い衣類ほど皮脂や汗で汚れますので、洗濯頻度は”肌からの近さ”を目安に行ってみましょう。

着るたびに洗うべき衣類

  • 下着類
  • キャミソールなどのインナー類
  • ワイシャツなどの仕事着
  • 靴下
  • 赤ちゃんの衣類

下着やインナー類は、1番肌に近い衣類ですよね。そのため毎日洗っている方がほとんどだと思います。下着は1日の汗をたっぷりと吸い込んでいますので、雑菌が繁殖しないよう『着用したら洗う』という洗濯頻度を徹底しましょう。気をつけたいのがブラジャーで、洗濯機でガンガン回していると、型崩れや破損などの可能性があります。面倒でも手洗いをおすすめします。

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また、ワイシャツはインナーの上に着用するものですが、比較的肌に近く、襟周りや袖周りには皮脂汚れがつきやすいので、仕事などで1日着用するかたは毎日洗濯することを心掛けましょう。

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さらに、赤ちゃんの衣類も着用ごとの洗濯がおすすめです。赤ちゃんは大人より汗っかきといわれていますし、よだれやミルクの飲みこぼしなどで頻繁に汚れてしまいます。大人の洗濯物とは分けて、赤ちゃん専用の優しい洗剤で洗濯してあげましょう。

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2~5回着たら洗う衣類

  • パーカー、セーター
  • カーディガン
  • スカート、パンツ
  • パジャマ

下着やインナーの上に着用する衣類は、汗のかき具合や着用時間などで2~5回程度の洗濯回数にしてみましょう。基本的に肌に触れることのないセーターやカーディガンなどは、1週間以内に1回という頻度を目安にするとわかりやすのではないでしょうか。

さらに上にアウターなどを着用する場合は、外からのホコリもつきにくので、様子を見て頻度を減らしても良いでしょう。意外と見落としがちなのがパジャマで、少しの時間しか着用していないからと洗濯の頻度が落ちがちですが、人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。

パジャマにはその汗が染み込んでいるので、睡眠時間や季節を踏まえてこまめに洗濯をしましょう。

月に1度は洗いたい衣類

  • ジーンズ
  • ジャケット
  • スーツ
  • 学生服

肌から遠く比較的丈夫な生地の衣類は、月に1回程度の洗濯でもかまいません。ジーパンは洗濯しない派のかたもいるかもしれませんが、やはりジーパンもほかの衣類と同じように、雑菌が繁殖して生地を傷めてしまいます。はいた回数と汗の量を考えて、月に1回程度を目安に洗濯することで、寿命を延ばすことができます。

本来の風合いを損ないたくないという場合は、手洗いで丁寧に洗濯すれば大丈夫です。また、スーツや学生服などは汚れが目立ちにくいですが、毎日着用するものなので月に1回の洗濯でもかなり汚れがついているでしょう。洗濯表示を確認して、自宅で洗濯できない場合はクリーニングに出し、しっかりと汚れをとりましょう。

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シーズンごとの洗濯でOKな衣類

  • コートなどのアウター
  • マフラー

トレンチコートやダッフルコートなどはワンシーズン着用して、季節が終わるときにクリーニングに出す対応でよいでしょう。特に大型の冬物衣類は、それほど洗濯頻度を必要としないものが多く、汚さないよう注意を払えば3~4ヶ月に1度の洗濯で十分なのです。

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洗濯頻度を減らすコツはある?

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インナーを着用する

衣類が肌に直につかないようにすれば洗濯の回数が減らせるので、洗濯が簡単なインナーをこまめに着用し、カットソーやセーターなどが肌に触れにくいように工夫しましょう。中に着るインナーも、しっかりと汗を吸うものにすれば、その上に着る衣類に汗が移らず済むので、洗濯の頻度を減らすことが可能です。

下半身もズボンの下にはけるインナーがありますので、試してみてもいいですね。インナーの洗濯回数は増えますが、インナーはコンパクトですし比較的安価なものが多いので、多めに枚数をそろえておくと良いでしょう。

洋服ブラシなどでこまめにメンテナンス

洋服用のブラシというものがあるので、それで衣類についたチリやホコリを払ってあげましょう。ゴミをこまめに取っておくことで、汚れが蓄積されません。ニットなどには毛並みをそろえる効果もあり、毛玉ができにくくなります。

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また、消臭スプレーをかけると臭いの予防になりますので、汗をかいた日になどは使用するといいでしょう。ただ、臭いの元を取るわけではないので、消臭スプレーに頼りきるのは危険です。

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陰干しを習慣づける

衣類は湿っている状態で雑菌が繁殖しやすいので、脱いだらそのままクローゼットにしまうのではなく、干す習慣をつけましょう。寝ている間に干しているだけでも十分湿気を飛ばせますので、翌朝にはからりとした衣類になっています。

干す時間が夜なら問題ないですが、昼間干す場合は陰干しにしましょう。直射日光は衣類を傷めてしまう可能性があります。 

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毎日同じ服を着ない

ブラッシングをしたり陰干しをして、しっかりメンテナンスした衣類でも、連続での着用は避けた方が無難です。お気に入りの衣類は毎日でも着たくなってしまうかもしれませんが、1日着たら休ませるといローテーションを組み、生地を休ませてあげることで洗濯頻度を抑えられます。

洋服が汚れないよう前処理をする

はじめから衣類が汚れないよう気をつけることが大切ですが、どうしてもついてしまう皮脂汚れには、ボディパウダーや衣類にあらかじめスプレーのりをつけておくのが効果的です。生地に直接汚れがつかなくなるので、洗濯したときも汚れが落としやすくなります。

適切な洗濯頻度で洋服をダメージから守ろう!

衣類の洗濯はすればするだけ良いというわけではなく、衣類ごとに必要な頻度というものがありました。適切な洗濯頻度が衣類の寿命を延ばし、生地をダメージから守ってくれますので、衣類それぞれの特徴を理解して洗濯をしていきましょう。

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