マフラーはお家で洗濯しよう!カシミヤやアクリル素材別洗い方のポイントと干し方・仕上げ方法

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お気に入りのマフラーや思い出のマフラーは、長く使いたいものですね。マフラーに使われる生地はデリケートなものが多く「洗濯不可」の表示も多いですが、自宅で洗濯することができる場合もあります。今回は自宅でマフラーをお洗濯するときのポイントをご紹介します。

洗濯表示が「水洗い不可」のマフラーは洗濯できる?

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マフラーや衣類を洗濯するとき、洗濯マークはチェックしていますか?確認すると意外と多いのが、「水洗い不可」のマークで、自宅での水洗いを不可としているマークです。

汚れが気になったら、都度クリーニングに出すことができれば良いですが、すべてのものをクリーニングに出すのは、手間もコストもかかりますね。このマークがあると、本当に自宅で洗濯できないのでしょうか。

「水洗い不可」マークは絶対に水洗いできない?

日本で衣類を販売する際は、洗濯マークを記載することがJIS(日本工業規格)によって定められており、どのような洗濯が適しているかを、メーカーがJISで規定されたテストをして決めています。

テストでは規定の比率と温度で洗濯液を作ったあと、洗濯機で通常の回転設定で、以下のとおり洗濯していきます。

  • STEP.1
    5分間運転→脱水
  • STEP.2
    2分間すすぎ→脱水
  • STEP.3
    2分間すすぎ→5分間脱水
  • STEP.4
    直射日光を避け、つり干しまたは平干し

このテストをして衣類に問題が生じなければ、水洗い可能のマークが付与され、何らかの問題が発生した場合には「水洗い不可」のマークが付けられます。しかし、実際には「水洗い不可」のマークであったとしても、水温を下げたり、洗剤をおしゃれ着用の中性洗剤や動物油脂由来の粉石けんにしたりなど工夫すると、水洗いが可能になることもあります。

洗濯機のドライコースはどんなときに使える?

洗濯機の機能でよく見かける「ドライコース」を使用したことはありますか?この「ドライコース」は通常「ドライクリーニングに出すべき衣類も洗える」という意味で用いられ、「ドライクリーニングと同じ」というわけではありません。

洗濯機の通常コースはドラム式ではたたき洗い、縦型式ではもみ洗いですが、ドライコースはより衣類に優しい押し洗いをします。手洗いマークのある衣類や、表示は水洗い不可でもクリーニングに出すほどではないなと判断した場合は、活用すると良いでしょう。

ドライクリーニングで落ちにくい汚れ

クリーニングで行なうドライクリーニングは、家庭で行なう水を使った洗濯とは違い、「有機溶剤」を使って行なわれています。水では縮んだり風合いを損ねたりしてしまっても、有機溶剤であれば傷まないという生地もあります。

衣類の汚れは、大きく分けると水溶性の汚れと油溶性の汚れの2種類あります。水溶性の汚れは水に溶けやすく、油溶性の汚れは油に溶けやすいですが、ドライクリーニングで使われる有機溶剤は油脂性のため油汚れが落ちやすく、反対に水溶性の汚れは落ちにくくなっています。

基本のマフラー洗濯方法

マフラーやストールに使われているのは、洗濯しやすい綿やポリエステルなどではなく、カシミヤやウール、アクリルといった取り扱いが難しいものが多くなっています。洗濯表示も先ほどご紹介したような「水洗い不可」のマークがついていることが多いでしょう。

そこで今回は、そんな「水洗い不可」マークがついている衣類を自宅で洗濯する方法をご紹介いたします。

デリケート生地の手洗い

デリケートな素材で出来ているマフラーを自宅で洗濯する際は、色移りを防ぐために洗面所やお風呂場で1枚ずつ手洗いします。まずは、以下の手順で色落ちのテストをしましょう。

  • STEP.1
    マフラーの目立たない場所に洗剤を垂らし、5分ほど置く
  • STEP.2
    上からティッシュペーパーで押さえ、色落ちするかどうかを確認する

ティッシュに色が移らなければ大丈夫ですが、色が移った場合は注意が必要です。洗剤なしで素早く洗うか、クリーニングに出すようにしましょう。

また、色落ちのテストをクリアしたら、続いて以下のように洗っていきましょう。

  • STEP.1
    洗面器に30度以下の水をはり、おしゃれ着用の中性洗剤を適正量入れる
  • STEP.2
    畳んだマフラーを①に浸し、15分ほどつけおきする
  • STEP.3
    マフラーが含んでいた水分を入れ替えるように、洗面器の中でマフラーを軽く押し洗いする
  • STEP.4
    数回押し洗いして汚れを浮かせたら、多めの水ですすぐ
    水が濁らなくなるまで何度か水を替えて繰り返しましょう。
  • STEP.5
    洗剤が落ちたら洗面器に柔軟剤を入れ、マフラーを浸す
    柔軟剤を使用することで静電気を防ぐことができるので、洗濯後、快適にマフラーを使うことができます。
  • STEP.6
    洗濯機の脱水機能かタオルドライをして脱水する
    洗濯機を使用する場合は畳んでネットに入れて、30秒から1分ほど脱水をかけます。タオルドライの場合は畳んだマフラーを軽く押して水分を出した後、バスタオルにくるみ、上から体重をかけバスタオルに水分を移します。

洗ったマフラーは平干し

マフラーを手洗いしたあとは乾燥させます。乾燥機は、ウールやカシミヤなどの動物性の生地の場合フェルト現象を起こして縮んでしまうので、使用してはいけません。またアクリルなどの合成繊維であっても、毛玉の発生や伸びの原因となりますので、乾燥機は使用しないようにしましょう。

脱水したマフラーは日陰や室内で、テーブルなどの上で平干しして乾かします。平干しするスペースがない場合は、ハンガーを2~3本使ってM字干ししましょう。なお、平干しの際は途中で上下をひっくり返すと、早く乾きますよ。

このように干すことで、水分を含んだマフラーがその重みで伸びてしまうのを防ぐことができます。

仕上げはスチームアイロン

マフラーが乾いたら、最後にアイロンで仕上げをしますが、アイロンのあて方も注意が必要です。マフラーのようなふわりとした質感が大切な衣類に直接アイロンをあててしまうと、毛が寝てしまい風合いを損ねる可能性がありますよ。

以下のようにアイロンがけしてくださいね。

  • STEP.1
    乾いたマフラーをアイロン台もしくはテーブルなど平らなところに広げる
  • STEP.2
    スチームをオンにしたアイロンを、マフラーから少し浮かした状態であてる
  • STEP.3
    スチームで温めたら、毛流れに沿って手のひらで表面を整える

しわが気になるところは、スチームをあてた後に手で生地を撫でて平らにし、そのまま冷めるまで手を添えておきましょう。

マフラーの生地によって洗濯のポイントは違う

基本の手洗いに加えて生地ごとに洗濯のポイントは異なるため、ひとつずつご紹介します。

カシミヤはシャンプー・シルクは粉石鹸で洗濯

カシミヤのような動物性の繊維は、人間の髪の毛と構造が非常に似ていますので、シャンプーで洗い、柔軟剤の代わりにリンス(トリートメント)を使用するとふわふわに仕上がります。

少し値段は張りますが、「THE LAUNDRESS WOOL&CASIMERE SHANPOO」はカシミヤやウールに特化した洗剤で、風合いを守りながら洗い上げることができるためおすすめです。毎回のクリーニング代を考えたら、このような洗剤を1本もっておくのも良いですね。

また、天然素材のシルクは、石油原料の洗剤を嫌います。特に光沢のある生地にそのような洗剤を使うと光沢を失ってしまうので、シルクには動物油脂原料の粉石鹸を使いましょう。

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ウールが縮んでしまったらアイロンで伸ばす

「気をつけて洗ったつもりだけど、ウールが縮んでしまった!」というときは、蒸気を使って伸ばします。以下の手順に従ってくださいね。

  • STEP.1
    洗面器に、ぬるま湯と「ジメチコン」含有のトリートメントを入れ、十分に混ぜる
    「ジメチコン」を入れると繊維が柔らかくなります。
  • STEP.2
    ①にマフラーを浸し、全体に液がしみこんだらすぐに取り出す
  • STEP.3
    平干しで乾かす
  • STEP.4
    乾いたマフラーに蒸気をあて、縮んだ生地を上下左右に広げる
    蒸気はスチームアイロンでも良いですが、やかんでお湯を沸騰させながら、やかんの口から出てくる蒸気を当てていくのもおすすめです。
  • STEP.5
    シワがなくなるまで④を繰り返す
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伸びてしまったら元にもどらないアクリル

アクリルは、洗濯で伸びてしまうとなかなか元には戻りません。そのためアクリルを洗濯するときは、細心の注意を払いましょう。また、大切なマフラーの場合は、クリーニングに出すのが最善です。

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マフラーを自宅で洗濯する際は、今回ご紹介したポイントに気をつけて、きれいに洗ってくださいね。すてきなマフラーと一緒に、毎年すてきな冬を過ごしましょう。