秋冬に活躍するセーターは「洗ったら縮んでしまった…」「色落ちしてしまった…」など、お家での洗濯でトラブルが起きやすいアイテムです。失敗せずにお家で洗濯をするにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。本記事では、セーターをお家で正しく洗濯する方法やコツをまとめて解説しましょう。
目次
セーターを洗濯するうえで気をつけたいポイント3つ
セーターを洗濯するとき、どんなことに注意していますか?Tシャツよりもデリケートなセーターは、お家で洗濯するうえで気を付けたいポイントが3つあります。
それは「洗濯表示・マーク」「色落ち」「セーターの素材」の確認です。
お気に入りのセーターを傷めず洗濯するためにも、事前にしっかりと確認して洗濯を行うことが大切。では気を付けたいポイント3つを見ていきましょう。
洗濯表示・マークをチェックしましょう
洗濯表示・マークに目を通すことで、洗濯での失敗を避けられます。
洗濯表示・マークをチェックせず、いつも通り他の洗濯物と同様に洗濯を行うと、セーターの生地によっては伸びたり縮んたりして、セーターの生地を傷めてしまう恐れがあるのでしっかりと確認をしましょう。
また、洗濯表示の規格が2017年の12月から表記が変わりました。世界共通で使用されているISO(国際規格)のマークで統一され、洗濯液の上限温度がより細かく設定されたり、マークの下にある横線(-)で洗うときの力加減を表したりと、洗濯表示・マークの種類が増えています。
手洗い表示の場合、以前は水を張った桶の上に「手洗イ」と記載されていましたが、2018年以降の洗濯表示・マークでは、水を張った桶に手を入れているマークに変わりました。セーターでもよく見かけるこの表示では、液温40度を上限としてお家で手洗いすることが可能です。
大切なセーターの洗濯を失敗しないためにも、しっかりと洗濯表示を確認することが大切です。2018年の1月以降に購入したセーターに関しては、洗濯表示を確認してみましょう。
新しい洗濯表示(洗濯マーク)を確認して正しくお洗濯!変更のポイント・一覧・見方を解説色落ちの確認をしましょう
お気に入りのセーターを家で洗濯できたとしても、色落ちしてしまうことがあります。色が濃いセーターや、ポイントで一部分色の濃い場所があるセーターなどは、滲んでしまったり色落ちしたりしてしまいます。
色落ちを起こさないためにも、事前に色落ちの確認をしてから洗濯を行いましょう。色落ちは、以下のステップで確認できます。
手順
素材に合わせて洗濯方法を変えよう
セーターは洗濯すると縮んでしまうと思いがちですが、素材によっては伸びてしまったり毛玉ができてしまったりします。
主にセーターに使われる素材は代表的な“ウール”、柔らかい肌触りと上質な素材の“カシミヤ”、保温性に優れていてとても暖かい“アルパカ”、細くふわっとした毛が特徴的な“アンゴラ”、とても身近な素材で肌触り良い“綿(コットン)”、比較的丈夫で扱いやすい素材でもある“アクリル”の6つです。
どれもセーターの素材として使われていることが多く、その日の気温やコーディネートによっても使い分けるためにそれぞれ持っている方も多いのではないでしょうか?
それぞれに特徴があり、洗濯方法も異なるため同じように洗濯してはいけないのです。それぞれに適した洗濯方法をご紹介いたします。
アクリル
“アクリル”は比較的丈夫な素材のため、洗濯機で洗えるものが多いです。洗濯機可能と表示が付いているアクリルセーターでも手洗いする方が生地を傷めることなく洗濯できるのでおすすめ。
時間がない場合やどうしても手洗いができないときは、洗濯機を活用してみるといいでしょう。その際は色移りなどに注意をして、ネットに入れて洗濯を行います。
アクリル素材はウールよりお手ごろ?特長とおすすめの着用シーズン・方法アルパカ・アンゴラ・綿(コットン)
“アルパカ”や“アンゴラ”、”綿(コットン)”などのセーターは、素材がデリケートなため手洗いに向いています。
手洗いは洗濯機よりもダメージを抑えて優しく洗濯することが可能です。水温が大切なポイントとなるので、セーターの洗濯表示で手洗い可能か確認したときに水温もあわせてチェックして、表示に従って洗濯をしましょう。
また、手洗いの場合は洗剤や柔軟剤の量にも気を付けてください。しっかり洗いたい、または柔らかくしたいからといって、表示よりも多く入れるのはご法度です。
もみ込んだりこすったりしてしまうと繊維を傷めてしまう原因になるので、優しく汚れを取るイメージで洗いましょう。
ウール・カシミヤ
“ウール”や“カシミヤ”は水に濡れてしまうことで、縮んでしまう性質を持ちます。そのため“ウール”や“カシミヤ”のセーターは、ドライクリーニングで洗濯するのがおすすめです。
基本的にドライクリーニングは、水洗いに向いていない素材を洗うときに使うことが多いです。水洗いや洗濯機などでしっかり洗ったという感じはしにくいですが、「衣類に優しい洗い方」と言われており、型崩れを起こしたり色落ちが発生したりしてしまうものにとても適した洗濯方法なので上手く活用しましょう。
自宅の洗濯機にドライクリーニング機能がない場合や、どうしても気になるシミや汚れが落ちない時は、自宅で無理に落とそうとせずにクリーニング店や専門店で洗濯してもらうことをおすすめします。
ウール素材の特徴や種類を知って寒い季節を乗り切ろう!メリット・デメリット・洗うときの注意点セーターの洗濯方法と洗濯の頻度
セーターをお家で洗濯する主な方法は、「洗濯機を使用する方法」と「手洗い」の2パターンです。それぞれの洗濯方法でセーターを洗う手順を解説します。
あわせて、洗濯ネットの使用ポイントやセーターの縮みを防ぐコツ、洗濯頻度も解説するので、ぜひ参考にしてください。
洗濯機で洗う手順と方法
ほかの洗濯物と一緒に洗ってしまうと摩擦が発生し、毛玉になりやすいので、単体でネットに入れて洗濯するようにしましょう。
手洗いの手順と方法
洗濯ネットで型崩れを予防しよう
洗濯ネットを使用してセーターを洗濯することで、型崩れや他の衣類と絡むのを防ぐことができます。
洗濯ネットは1つのネットに対して、1つ衣類を入れるのが基本です。サイズが大きすぎると衣類がネットの中で動いて型崩れしやすくなってしまうので、少しゆとりがある程度のネットを使用しましょう。
濃い色のセーターを洗濯する時は、網目の細かいネットを使うと色落ちを防ぐことができるのでおすすめです。
洗濯ネットアイテム別おすすめ26選!シャツ・下着・靴下・ネクタイなどに使い分けようセーターが洗濯機洗いや手洗いで縮むのを防ぐには?
セーターを洗濯機で洗う場合、標準コースで洗える表示があればその通りに洗濯しても大丈夫ですが、縮むのをより防ぐためには「おしゃれ着洗い」「手洗いコース」「ドライ」などの弱水流コースを選ぶのがおすすめです。
手洗いで洗濯する場合も力を入れず、優しく洗うように心がけると縮みを防ぐことができます。
セーターの正しい洗濯頻度は
着る頻度や着方にもよりますが、セーターはこまめに洗濯する必要はありません。セーターはそもそも汚れにくい服のため、1シーズンに2・3回を目安に洗濯すれば十分です。
特にデリケートな素材のセーターは、洗濯するほうが傷みの原因につながってしまうのです。
毎日洗っていいの?セーターやニットなどのデリケートなおしゃれ着を洗う正しい頻度セーターの洗濯でおすすめの洗剤と柔軟剤8選
ここでは、セーターの洗濯でおすすめの洗剤と柔軟剤をご紹介します。
セーターにおすすめの洗剤4選
セーターの洗濯に適した洗剤は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤です。
おしゃれ着洗いの洗剤の中には弱アルカリ性の洗剤もありますが、弱アルカリ性のものだとセーターの素材によってはフェルト状になってしまうものもあります。
セーターの洗濯には、中性洗剤の方が安心して使えます。
【花王】エマール
カットソーからシャツ、セーターまでさまざまな衣類を洗濯できるのが『花王』の“エマール”です。繰り返し洗っても型崩れしにくいのが特徴で、洗濯による衣類の伸びやヨレを抑えてくれます。
汚れや臭いをすっきり落としながらも、色あせはしっかりとブロック。毛玉や縮みも防げるため、安心して洗濯できます。
『エマール』のおしゃれ着用洗剤はニットにウールやレーヨンもシワなく洗える!製品特長と正しい使い方【LION】アクロン
何度洗っても新品感が続くと謳っている『LION』の“アクロン”は、ダメージケアをしながら衣類を整えてくれるおしゃれ着洗い専用の洗剤です。
製品独自のキレイ修復洗浄がケアしてくれるので、型崩れや縮み、色あせ、毛玉、シワまで防いでくれます。洗浄力はありながらも、すすぎ1回で良いのが嬉しいですね。
女性らしいフローラルブーケの香りと清楚感のあるナチュラルソープの香りから、好みに合わせて選べます。
アクロンを使えば柔軟剤は不要?気になる効果や使い方・素材別の洗い方まで一挙公開【ファーファ】ファーファ ファインフレグランスウォッシュ ボーテ
『ファーファ』の“ファインフレグランスウォッシュ”は繊維環境を整え、一緒に入れる柔軟剤の香りをボリュームアップしてくれるおしゃれ着洗い専用の洗剤です。
厳選した天然オイルを配合し、丁寧に抽出した原料を使った良質な香料を使用しています。ドラム式に使えて、すすぎ1回で済むのも魅力的なポイントです。
ファーファ柔軟剤充実のラインナップが勢揃い!おすすめランキングBEST5と口コミも【P&G】ボールド 香りのおしゃれ着洗剤
『P&G』の“ボールド 香りのおしゃれ着洗剤”は、柔軟剤入りの中性洗剤です。香りを凝縮したタイプで、濃密でグラマラスな香りに包まれます。
洗浄力はありつつも、型崩れやシワ、柔らか仕上げなど機能性も抜群です。もっちりでふわふわとした洗いあがりで、癒されるでしょう。
柔軟剤入り洗濯液体洗剤『ボールド』の香り・匂いと汚れ落ちを検証!ラインナップ別に口コミもご紹介セーターにおすすめの柔軟剤4選
柔軟剤は香りをプラスしたり、静電気を防いだり、洗濯でのシワを軽減したり、肌触りを良くしたり、と嬉しい効果が期待できる製品がたくさんあります。
柔軟剤は自分が重視したい効果によって選べば良いので、何を一番に求めているかを考えて選んでくださいね。
【花王】ハミング素肌おもい
『花王』の“ハミング素肌おもい”は、肌触りの優しさを追求した柔軟剤です。繊維に空気を含ませ、まるで羽毛のようにふんわり仕上げてくれます。赤ちゃん用の衣類にも安心して使えますよ。
洗濯シワや静電気を防ぎ、イヤな臭いもブロック。香りが残りにくいフローラルブーケの香りと、優しく香るオリエンタルローズの香りの2種類あります。
ハミングの柔軟剤6種類の特長と口コミをご紹介!香り・匂いや使い方もチェック【LION】ソフラン プレミアム消臭
『LION』の“ソフラン プレミアム消臭”は、防臭力に特化した柔軟剤です。「臭くならない服」を目指した柔軟剤で、消臭成分が繊維の奥に吸着。
進化した3D深層コーティングで消臭成分の持続力をアップしており、たばこや食べ物の臭いが付くのを抑えてくれます。強すぎないアロマの香りが特徴で、4種類から選択可能です。
柔軟剤「ソフラン」全シリーズを一挙紹介!人気の香りや売れ筋の商品は?【P&G】レノアリセット
繊維のダメージを軽減できるよう、何度も研究を重ねて作られたのが『P&G』の“レノアリセット”です。繭玉に着想を得た柔軟剤で、上質なファイバーケア成分を配合。
コットン素材の襟は、ヨレ戻し効果まで期待できるようです。他にもシワがつきにくくなる、消臭と香りが1週間続くなどの嬉しい作用も。洗練された上品な香りが体を優しく包み込みます。
ヨレ戻し効果は本当?柔軟剤「レノアリセット」の消臭・香り効果を徹底レビュー!【ネイチャーラボ】ランドリン 柔軟剤 クラシックフローラル
『ネイチャーラボ』の“ランドリン”は、肌触りの良さを追及した柔軟剤です。滑らかな仕上がりで、肌との摩擦を軽減してくれます。
厳選したオーガニック抽出エキスを配合しており、赤ちゃん用の衣類にも安心して使えるのが魅力。菌の増殖によって起こるイヤな臭いも抑えてくれるので、部屋干しもOKです。香りは7種類あります。
ランドリンの柔軟剤人気ランキングTOP3!あなたにぴったりの香りを探せ!セーターの洗濯におすすめの洗剤と柔軟剤の組みあわせ3選!
ここでは、セーターの洗濯におすすめの洗剤と柔軟剤の組みあわせをご紹介します。洗剤と柔軟剤の組み合わせに迷ったら、こちらを参考にしてください。
エマール×ハミング素肌おもい
エマールは、セーターを洗濯するときにもダメージ与えることなく洗い上げることができるため、とてもおすすめの洗剤です。
洗いにくいセーターの臭いを取り除きながら汚れを落とします。そこに”ハミング素肌おもい”を組みあわせることで、思わず頬ずりしたくなるようなふっくらとした洗いあがりになります。
アクロン×ソフラン
優しく洗い上げることのできるアクロンと柔軟剤のソフランは、繊維にしみついてしまった臭いをしっかりと落としてくれるため、なかなか頻繁に洗うことができないセーターの洗濯にとてもおすすめです。
ファーファ ファインフレグランスウォッシュ ボーテ×レノアリセット
柔軟剤のフレグランスをアップしてくれる洗剤のため、香りを楽しみたい方に特におすすめです。蛍光剤・漂白剤を使用していないので、小さなお子様のいる家庭にも向いています。柔軟剤もダメージ防止効果があるのでケアにもぴったりです。
セーターを洗濯した後の正しい干し方
セーターをお家で洗濯する時には、洗濯表示などの事前チェックや洗い方に注意することも重要ですが、洗濯した後の干し方も大切です。
普通の衣類と同じようにハンガーを使ってセーターを干してしまうと、肩のラインにハンガーの跡がつき、なおかつ袖や裾も伸びてしまうので平干しをおすすめします。
セーターを干すのに活躍する「平干しネット」がネット通販や100均などで販売されているので、ぜひ利用してください。
【平干しネットでセーターを干す手順】
また、日陰にセーターを干すことで、直射日光による変色を防ぐことができます。セーターはしっかり脱水をかけても、素材によっては乾きにくいものもあるためなるべく風通しの良い場所に干しましょう。
セーターの正しい保管方法と毛玉ケア方法を知っておこう
来シーズンもお気に入りのセーターを着られるようにするためには、「毛玉ケア」と「正しい保管方法」を知っておく必要があります。
毛玉ケア
セーターは擦れたり静電気が起きたりすると毛玉ができやすいため、なるべく1日着たら休ませましょう。そうすることで、摩擦などからの負担を減らせるので毛玉を予防できます。
また、ブラシをかけることも毛玉対策に有効です。着終わった後のセーターはすぐにしまわず、少し休ませてからブラシをかけて収納しましょう。
それでもセーターに毛玉ができてしまったら、毛玉取り専用ブラシや毛玉取り器などを使って除去してください。家庭にあるもので簡単に毛玉を落としたいときは、スポンジのザラザラした部分などを使ってケアすると良いでしょう。
セーターの正しい保管方法
あまり洗濯しない方が良いからといって、洗濯をせず汗が残ったまま保管をしてしまうと、虫食いにあったり変色を起こしたりしてしまいます。そのため、保管前には必ず洗濯をして、汗汚れを流してから保管しましょう。
シーズンの始めに着てそのまま保管していると、洗濯をしたかどうか忘れてしまうこともあると思いますが、洗濯したかどうかで迷ったら「する」と考えてください。
虫食いを防止するために、圧縮袋を使ったり防虫剤を使ったりするのも効果的です。圧縮袋は空気が入らないように密閉することで、虫も入れなくなります。セーターのほかにもたくさん衣類を収納できるのでおすすめです。
また、紫外線に長く当たった状態が続いても変色を起こしてしまいます。保管する時は日光や蛍光灯に当たらない、クローゼットの中に入れるようにしましょう。
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洗濯のポイントを押さえてセーターを上手に洗おう!
セーターは、素材によってお家でも洗濯することが可能です。正しい洗濯のポイントを押さえることで、 “伸び”“縮み”“毛玉”などのトラブルを回避することができます。お家で洗濯するときは、今回ご紹介したことに気をつけて洗ってみてくださいね。
干し方や管理方法にも注意すれば、お気に入りのセーターを長く愛用できるはずです。セーターをお家で洗濯することができない場合は、無理をせずクリーニング店などに持っていきましょう。
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