洗濯機で洗ったのに、洗濯物を取り出してみると何やら白い物体が…。汚れを落とすための洗濯のはずが、反対に汚れていたらショックですよね。洗った洗濯物にどうして白いカスや粉がつくのでしょうか?この記事では、洗濯物に付く白いカス・粉の正体について原因や対策方法をご紹介します。
目次
洗濯物に白いカス・粉がつく6大原因
まずは洗濯物につく白いカスや粉の正体、ついてしまう原因についてチェックしましょう。
白いカスや粉にはいくつかのパターンがあり、その正体や原因に合わせて対処することが必要です。
ここでは、大きく6つの原因に分けて解説します。
洗濯洗剤の入れすぎ
洗濯物の白いカスや粉の原因で1番多いのは、洗剤の入れすぎです。洗濯物の汚れがひどいときなどに、つい洗剤の量を増やしたくなりますが、それは間違い。
洗剤の量は、洗濯物や使用する水の量に合わせて規定量が決まっています。そのため、洗剤の量を増やしても、汚れの落ち方に大きな違いは見られません。
反対に、洗剤を入れすぎることで溶け残りが発生し、白いカスや粉となって衣類に付着してしまいます。
液体やジェルタイプの洗剤は比較的溶けやすいですが、溶けにくい粉末タイプの洗剤を使用している方は、特に洗剤の入れすぎに注意が必要です。
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柔軟剤の入れすぎ
洗濯洗剤と同じように、柔軟剤も適量を守らないと溶け残りが起こり、白いカスや粉になることがあります。
柔軟剤は液体タイプが多いので、粉末タイプの洗剤ほどは溶け残りにくいですが、粘度の高いタイプは要注意。うまく水に溶けなかったり、投入口に残ったりすることがあります。
柔軟剤も適量以上使用しても、柔軟効果や静電気防止などは変わりません。
それどころか、衣類の香りが強くなったりベタつきが起こったりするなど、白いカスや粉以外の被害もあるので気を付けましょう。
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洗濯時の水量が少ない
洗剤や柔軟剤は適量を守っているのに、白いカスや粉に悩まされている方は、洗濯時の水量を見直してみましょう。
全自動洗濯機の場合、洗濯物の総量などから自動で適切な水量を計ってくれます。
しかし、水道代の節約のため、自分で水量を調節したり節水モードを利用したりしている場合、洗剤や柔軟剤を溶かすのに必要な水量に足りていない可能性があるので要注意。
いつも洗濯時に使用している水量が、規定量かどうかをチェックしてみましょう。
洗濯時の水温が低い
洗剤類も水も適量を守っている場合、次に確認したいのは水温です。
白いカスや粉がつくのは、冬など寒い時期ではありませんでしたか?
気温が低い季節は水道の水温も下がるので、そのまま使用していると洗剤をうまく溶かせないことがあります。
その結果、洗剤や水の適量を守っていても、溶け残った洗剤類が洗濯物に付着してしまっているかもしれません。
いつもは白いカスや粉はつかないのに、冬や気温が低いときに発生しやすいという場合は、洗濯時の水温が低すぎる可能性があるでしょう。
すすぎが足りなかった
季節に関係なく白いカスや粉がつく場合、すすぎが足りていない可能性があります。
一般的な洗濯機は、「すすぎ2回」が初期設定になっていますが、1回の設定にすることも可能です。
すすぎの回数を減らすと節水や洗濯時間の短縮につながり、衣類も傷めにくいというメリットがあるので、実行している方も多いでしょう。
しかし、洗剤の種類に気を付けないと、溶け残ることがあります。
すすぎを1回で行いつつ、白いカスや粉を防ぎたいなら、「すすぎ1回でOK」という旨の記載がある洗剤を選びましょう。
すすぎ1回OKの洗剤おすすめ15選!特徴とタイプ別メリット・デメリットも洗濯槽が汚れている
洗剤類や水、洗濯機の使用方法に問題がないなら、洗濯槽が原因かもしれません。
洗濯機の中をのぞいても特に汚れ等が見当たらないという場合も、実は洗濯槽の裏側には洗濯カスや衣類の汚れなどがたまっています。
そのため、洗濯槽は定期的に掃除をしないと、黒カビやヌメリを発生させ、その汚れが衣類へ白いカスとなって付着することも。
「洗濯槽の掃除をしたことがない」、「年に1回程度しかしない」というご家庭は、洗濯槽の汚れを疑ってみましょう。
洗濯槽のほかにも、くず取りネットにゴミがたまっていないか、洗剤類の投入口が汚れていないかも、チェックしてみてください。
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これで安心!洗濯物に白いカス・粉がつかないようにする予防法
洗濯物につく白いカスや粉の正体は、洗剤類や洗濯槽の汚れです。
そしてその原因は、洗剤類や水の規定量を守っていなかったり、洗濯機の扱い方を間違えていたりしたからでしょう。
今後洗濯物に白いカスや粉をつけないよう、予防法をご紹介します。
洗剤や柔軟剤の規定量を守る
洗剤や柔軟剤は洗濯物の汚れの状態ではなく、総量に合わせて規定量が決まっています。
食べこぼしや泥汚れなど頑固な汚れものがあると、つい使用量を増やしたくなりますが、洗浄力は変わりません。
汚れがひどい洗濯物は洗剤量を変えるのではなく、洗濯機に入れる前に洗剤を直塗りして揉み洗いをしたり、つけ置き洗いをしておいたりするのがおすすめです。
そうすることで、その後の洗濯機での洗浄が効果的になり、洗剤量を変えずともしっかり汚れを落とせます。
また、寒い季節は水道水ではなく、ぬるま湯を使って洗濯をするのも効果的。熱湯は洗濯機や衣類を傷めるので、40度程度のぬるま湯を用意しましょう。
お風呂場などお湯の出る蛇口からバケツにくむと、手軽で簡単です。
ぬるま湯には皮脂汚れなどを浮かせる効果があるので、洗剤を溶かしながら汚れにもアプローチできて一石二鳥。
洗濯機に使用する洗剤と柔軟剤は、メーカーが提示している適量を守り、水の使用量や温度にも注意して溶け残りを防ぎましょう。
洗濯機を正しく使う
洗濯機は種類やメーカーによって使用方法が異なるので、もう一度正しい使い方を見直しましょう。
特に洗剤の溶け残りが白いカスや粉になっているという方は、すすぎの回数を2回にしたり、節水モードをやめてみたりするのも良いでしょう。
ほかにも、洗剤類の投入口を間違えていて、うまく溶けていないことも考えられます。
説明書などを読み返して、間違った使い方をしていないかチェックしてみてください。
初心者でもすぐわかる洗濯機の使い方!干し方や洗剤・柔軟剤・漂白剤の違いも解説定期的に洗濯槽の掃除を行う
「洗濯槽の掃除はほとんどしたことない…」という方は要注意!洗濯槽は洋服についた糸くずや汚れをはじめ、洗剤カス、水垢などが蓄積されています。
しかも、裏側にたまりやすいので、表からはきれいに見えるのが盲点です。
汚れがたまった洗濯槽の掃除を怠ると、蓄積された汚れが洗濯のたびに衣類に付着し、白いカスや粉となっているかもしれません。
それだけでなく、カビの発生原因にもなって身体に悪影響なので、洗濯槽は定期的に掃除したい場所です。
掃除の頻度は1~2ヶ月が理想で、少なくとも半年に1回は行いたいところ。
掃除には洗濯槽クリーナーを使用することで、洗濯カスやカビにしっかりアプローチできます。
洗濯槽クリーナーの種類はさまざまなので、汚れ具合や掃除頻度に合わせて選んでください。
また、洗濯槽だけでなく、くず取りネットや洗剤投入口も掃除しましょう。
さらに洗濯槽の中に洗濯物を入れっぱなしにせず、洗濯機の蓋を開けて換気を心掛けておくことで、洗濯槽の清潔を保ちやすくなります。
【洗濯機掃除】誰でも簡単お手軽に!洗濯槽のお掃除方法を徹底解説!洗濯槽掃除のやり方とは?塩素系・酸素系漂白剤と重曹を使い分けよう
洗濯物に白いカス・粉対策におすすめのアイテム
頻繁に白いカスや粉に悩まされているという方は、洗剤や洗濯槽クリーナーを見直しましょう。
現在使用している洗濯機との相性が悪い場合や、洗濯方法と合っていないことも考えられます。
新しい洗濯アイテムに変えるだけで、白いカスや粉がつかなくなるかもしれません。
おすすめアイテム10点をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
柔軟剤入りで溶け残りを減らす!柔軟剤入り液体洗剤3選
洗剤の溶け残りが気になる方は、柔軟剤入りの液体洗剤を使用してみてください。
液体タイプは粉末タイプに比べて溶けやすく、白いカスや粉対策におすすめです。さらに、柔軟剤入りタイプは、洗濯機へ一度に投入できるので溶け残りを防ぎやすく、入れる手間も省けるメリットがあります。
洗濯するときの水量が少ないドラム式洗濯機を使用している方や、節水モードで洗濯をしている方などにおすすめです。
【P&G】ボールドジェル フレッシュピュアクリーンの香り
“ボールドジェル”は高い洗浄力と、抗菌防臭効果も期待できる柔軟剤入り洗濯洗剤です。
「衣類をデトックス」と謳っているだけあり、洗濯水から不純物を取り除いて衣類に汚れや臭いがつくのを防ぎます。
さらに、すすぎ1回でもしっかり洗剤を洗い流せて、洗濯槽や衣類に溶け残りにくいのが魅力です。
柔軟剤入り洗濯液体洗剤『ボールド』の香り・匂いと汚れ落ちを検証!ラインナップ別に口コミもご紹介【ネイチャーラボ】ラボン洗剤 柔軟剤入り
植物由来の成分で作られた、柔軟剤入り洗濯洗剤です。
“ラボン”は上品な香りが人気で、こちらはアンバーウッディ系の香り。男女問わず使いやすいでしょう。
また、48時間の抗菌能力があり、部屋干し時に発生しやすい嫌な臭いにもアプローチします。
良い香りが持続するので、香り好きの方にぴったり。
ラボンの全種類をランキングでご紹介!柔軟剤や洗剤の人気の香りは?【ミマスクリーンケア】緑の魔女 洗濯用洗剤 ランドリー柔軟剤入り
“緑の魔女”はドイツ生まれの洗剤で、環境に配慮し手肌にも優しいのが魅力です。
さらに、微生物を活性化させる成分が入っていて、洗濯後の排水パイプをきれいにしてくれる効果も期待できます。
「洗濯後に洗濯機が臭う」という方にもおすすめです。
計量不要で入れすぎ防止!溶けやすいジェルボール洗剤3選
洗剤の適量は決まっていて、多く使用したから汚れが落ちることはありません。反対に溶け残りの原因になるので、洗剤の計量は白いカスや粉対策に重要。
そこでおすすめなのが、計量不要のジェルボールです。
ジェルボールなら洗濯量に合わせて個数を変えるだけでよく、入れすぎを防げます。
忙しくて、なかなか家事に時間を割けない方などにおすすめです。
【P&G】アリエール バイオサイエンス ジェルボール 4D 部屋干し
重曹から着想を得て誕生したのが“アリエール バイオサイエンス”。炭酸機能があり、はじける勢いで汚れを落とします。
こちらの部屋干しタイプは、気になる臭いにアプローチ。部屋干し臭や、タオルについてしまった臭い癖にも使ってみてください。
さらに、洗濯槽汚れにも効果を期待できるので、洗濯機を定期的に掃除できない方にも重宝するでしょう。
【オキシクリーン】洗濯洗剤プラス パックタイプ
「オキシ漬け」で有名な『オキシクリーン』は、用途に合わせてさまざまなアイテムがあり、使い方の幅も広いのが特徴です。
そのラインナップの中に、ジェルボールもあるのをご存じでしょうか?
“洗濯洗剤プラス パックタイプ”は洗濯機の中に1個入れるだけなので、計量いらずで簡単に洗濯ができます。
酸素と酵素のパワーでしっかり汚れを落とす便利なアイテムです。
オキシクリーンを使った汚れ別の洗濯方法とポイント!SNSで話題のその洗浄力とは!?【カークランド】シグネチャー ウルトラクリーン ランドリーパック
家族が多いご家庭などは、洗濯の回数も多くなるので洗剤代もばかになりません。そこでおすすめのが、『カークランド』の“シグネチャー ウルトラクリーン ランドリーパック”。
152回分のジェルボールが入っているので、毎日使用しても5ヶ月程度はもちます。
色柄物にも使用可能で、爽やかな香りが特徴です。
定期使用で汚れを一掃!使いやすい洗濯槽クリーナー4選
洗濯槽クリーナーは、目に見えない洗濯槽の裏の汚れなども落とせるアイテム。
酸素系と塩素系の2種類に分類され、汚れの種類や掃除の頻度などに合わせて選びましょう。
定期的に洗濯槽を掃除することで、洗剤のカス残りや臭いの除去ができ、衣類へ汚れが移るのを防止できます。
【ニチガ】酸素系漂白剤
『ニチガ』の“酸素系漂白剤”は、過炭酸ナトリウムを主成分としたクリーナーです。
洗濯槽だけでなく、漂白剤として衣類への使用や、台所用品の漂白にも使用可能。
洗濯槽クリーナーとして使用するときは黒カビへの効果が高く、久しぶりの洗濯槽掃除にもおすすめです。
【サラヤ】アラウ. 洗たく槽クリーナー
ペットやベビー用品の洗濯もあるご家庭におすすめなのが、『サラヤ』の“アラウ. 洗たく槽クリーナー”。
保存料や着色料、石油系合成界面活性剤などの添加物を排除しているのが特徴で、天然ハーブ100%の香りもナチュラル。
環境のことを考えて、洗濯槽の掃除をしたい方にぴったりです。
arau.(アラウ.)洗濯用せっけんの成分と効果に迫る!カビが発生しやすい原因と臭いについても徹底解明【ジョンソン】洗濯槽カビキラー 塩素系
カビに対するアプローチ力で有名なのが“カビキラー”。洗濯槽のカビ対策のためのアイテムも発売されていて、それがこちらの“洗濯槽カビキラー 塩素系”です。
独自の浸透成分で、洗濯槽にこびりついたしつこいカビをしっかり剥がします。
カビ胞子の除去率は99.9%を誇り、ステンレス製の洗濯槽にも使用可能です。
【パナソニック】N-W1A洗濯槽クリーナー
洗濯機のブランドとしても人気の『パナソニック』からも、洗濯槽クリーナーが発売されています。
洗濯槽の裏側に潜む、黒カビや石けんカスにアプローチできる塩素系で、腐食防止効果もあるので幅広い素材の洗濯槽に使えます。
また、持ちやすいボトルの構造も、使いやすさを向上させるポイントです。
洗濯物の白いカス・粉の取り方と注意点
最後に、洗濯物に白いカスや粉がついてしまったときの取り方をチェックしましょう。
基本的には洗剤類のカスやゴミなどが付着しているだけなので、簡単に取ることができます。
衣類を傷つけないよう丁寧に行い、慌てずに対処してみてください。
ブラシや粘着テープで取る
洗濯物についた白いカスや粉が少ない場合は、ブラシや粘着テープでとるのがおすすめです。
白いカスが付着した部分をブラシで払ったり、粘着テープやコロコロを転がしたりするだけで除去できるでしょう。
このとき気を付けたいのは、衣類の生地に合ったブラシや粘着テープを用意することです。
ブラシの毛が硬すぎたり粘着力が強すぎたりするテープだと、衣類を傷めてしまいます。
特にブラシは生地に合っていないと毛羽立ちの原因になるので、衣類専用のものを使うのが安心です。
また、最近は粘着テープも衣類用専用のものが発売されているので、用意しておくと便利ですね。
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白いカスのついた衣類だけ洗い直す
ブラシやコロコロで白いカスや粉が落ちない場合は、その部分だけ洗い直してみるのが効果的。
ほとんどの場合は水洗いで落とせるので、気になる部分に水をかけて軽く揉み洗いして、いつも通り干しましょう。
また、洗濯物全体に白いカスや粉がついているなど汚れが多い場合は、もう1度すすぎと脱水を行った方が効率的です。
全体の白いカスや汚れを落とし、それでも取れていない部分はブラシや粘着テープで対処してみましょう。
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洗濯物の白いカスや粉の正体の多くは、洗剤類の溶け残りや洗濯槽の汚れです。洗剤が溶け残らないよう、使用量をしっかり守り、水温にも気を付けましょう。
すすぎの回数が1回でも大丈夫な洗剤もあれば、2回必須のものもあるので、選ぶ際に注意が必要です。
そして、洗濯槽の清潔を保つため1~2ヶ月に1回は洗濯槽クリーナーを使用して、しっかり掃除をしてみてください。
これらを守ることで洗濯物に白いカスや粉が付くのを防ぐことができ、ブラシやコロコロでとったり、もう一度洗濯をしたりする手間から解放されますよ。