普段何気なく使用している洗濯機ですが、1回まわすごとにいくらぐらいの費用がかかるかご存知でしょうか?今回は洗濯時に少し気にかけるだけでできる、簡単な節約術をご紹介します。1回に節約できる金額は少なくても、長い目で見れば驚くほどの節約につながります。少しでも金額を抑えたいという方は必見です!
洗濯機を回すのにいくらかかる?
洗濯機を回すときにかかる料金は、主に電気代と水道代です。家計の節約をする上で、この二つをいかに抑えるかというのは、とても重要なポイントとなります。洗濯にかかる水道光熱費は、実は電気代はあまりかかっておらず、水道代が予想以上に高くつきます。
そのため電気代だけ考えると節約が難しいところでもありますが、その地道な節約を繰り返していくことで、長期的に見ればかなりの金額を浮かせることが可能です。また、電気や水を無駄に使用しないことはエコにつながるので、節約はいいことずくめです。まずは洗濯機を使用するのにどのくらいの金額がかかるのか見ていきましょう。
基本的な料金は?
洗濯機の使用方法やメーカーによって誤差はありますが、1回洗濯機を回すのに電気代はおおよそ2円、水道代は22円かかるといわれています。毎日洗濯機を回すご家庭では、30日間で合計720円かかる計算となります。年間にすると8,640円になります。水道代が電気代の11倍もかかっていることに驚かれるのではないでしょうか?
そのため、洗濯機を使用するときは、水道水をいかに節約できるかで金額を大きく変えることが可能です。意外に安く感じる電気代も、古い洗濯機を使用していると2円より高くかかっている場合もあるので馬鹿にできません。
自分が使用している洗濯機の電気代がいくらぐらいなのか調べることができるサイトもあるので、参考にしてみると良いでしょう。洗濯1回のコストは24円と小さな金額ですが、毎日する洗濯を3日に1回に減らすだけで年間にして5,760円もの節約になります。「チリも積もれば…」を実感できますよね。
洗濯機の種類によって差がある
現在洗濯機の種類は、「ドラム式洗濯機」と「縦式洗濯機」の2種類に分けられます。ドラム式洗濯機は元々ヨーロッパで普及していた型式ですが、最近では日本でも多くのメーカーが販売するようになりました。
日本では乾燥機としてメジャーな形だったこともあり、乾燥機能が優れています。また、上下にたたきつけるようにして衣類を洗う独特の方法が、節水能力にも長けているので水道代の節約に大変効果的です。
その一方で、洗濯機本体の値段は20万前後するものが多く、気軽に購入しづらいのが難点です。一方縦式洗濯機は本体が5万円前後から購入可能なので、ご自宅で使用されている方も多いのではないでしょうか?洗濯方法は洗濯層を回転させることで汚れを落とすので、大量の水が必要となり水道代が割高になります。
しかし最新式のものであれば省エネや節水に力を入れたものも多く、本体代を入れたトータルで考えれば縦式洗濯機もメリットが多くあります。洗濯の量や頻度によってもどちらが節約できるかはかわってきますので、家庭環境を考慮した上でどちらの洗濯機にするか決めると良いでしょう。
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それでは実際に誰でもできる節約術をご紹介します。普段通りの洗濯を、少しだけ気配りして行うだけでも地道に節約ができます。洗濯をする際はぜひ参考にしてください。
洗濯はこまめにするよりまとめて1回
最初にご説明したように毎日洗濯している方は、3日に1度の頻度にするだけでかなりの金額を節約できます。そのため、1番手っ取り早い節約方法は洗濯の頻度を減らすということです。ただ、汚れたものは洗う必要があるので、無理をしてまで頻度を減らすことは避けましょう。
まずは洗濯を行うルールを見直してみることがおすすめです。例えば、洗濯する曜日や間隔を決めて行っていませんか?仕事や予定の都合で、たいして溜まっていない洗濯物でも、その曜日が来たら洗濯を回しているという方は、それをやめるだけで節約につながります。
主婦の方などは特に、習慣的に洗濯機を回しているかもしれません。洗濯物の量を気にして、頻度を減らす工夫をしてみましょう。
重い衣類を下に置くだけでも節約できる
洗濯物を洗濯機に入れるとき、どのようにして入れていますか?「洗濯カゴに溜まったものを上から順番に入れている」、「脱いだものを直接洗濯機へ入れている」など人によって異なります。
多くの方が洗濯物を入れる順番など気にしていないかもしれませんが、順番を気にするだけで節約につなげることができます。
ポイントは、重い物や水をよく含む衣類を底に入れることです。一番上は下着やハンカチなどの軽くて小さいものにしましょう。下に重いものがあることによって洗濯機の回転が良くなり、水道を無駄に使用せずに済みます。
また動力も削減できるので電気代も抑えることが可能です。小物を上にすることを心掛ければ衣類を傷める心配も減りますので、洗濯物を入れる順番は気にするようにしてみましょう。
洗濯ものは詰め込み過ぎずに8割くらいまでの容量で
洗濯機には洗濯物が入る用量が決まっています。コンパクトサイズですと6Kgから、大容量だと10Kgまでと幅がありますが、洗濯物の重さを測ることは困難です。同じ大きさの衣類でもデニムとコットンでは重さが違うので、実際は重さよりカサで決めるようにしましょう。
洗濯層にどれだけ入るのかで判断していきます。気を付けたいのが、入るだけ詰めこむのではなく8割以内に収めることです。満タンに入れてしまうと、水流を発生させることがでないので無駄に電気や水を使用しますし、汚れも落とすことができません。
また、縦式洗濯機だと特に下に負担がかかり、洗濯機の故障の原因にもなり余計な出費を招いてしまうかもしれません。洗濯はまとめて1回で済ませるのがベストですが、洗濯物の適切な容量はしっかりと守りましょう。
洗剤はたくさん入れればいいというものではない
汚れがひどいとき、洗濯物が多いとき、ついつい洗剤を多く入れてしまいがちではないでしょうか?洗剤が多ければきれいになると感じるのは間違いで、記載のある用量で充分汚れを落とすことができます。必要以上に入れてしまうと、逆に汚れが落ちなくなったり、衣類を傷めてしまいます。
さらにすすぎの回数を増やすことになってしまうので、電気代や水道代が増える可能性があります。また、洗濯にかかる費用には洗剤も含まれます。実は洗濯1回の電気代よりも、1回分の洗剤の方が高くついてしまうのです。洗剤の適量を守るだけでも、確実に節約につなげることができますよ。
多すぎる洗濯洗剤が招くトラブルとは?デメリットと適量を入れるコツをご紹介 洗剤を適量より多めに入れるのは逆効果!洗剤の正しい使い方を解説洗濯モードを見極める
洗濯機には様々な洗濯モードがありますが、それを上手に使いこなしていますか?買った当初に説明書を読んだきりで、「よく分からないから標準モードのみしか使用していない」という方はもったいないことをしています。ほとんどの洗濯機には「スピードコース」や「お急ぎモード」などの倍速になるモードが備えられています。
このモードは標準モードより、10分~30分もの時間を短縮できるモードとなっているのです。そのため、電気代なら20%~50%、水道代なら30%程度も抑えることが可能です。
主に「すすぎ」や「脱水」が標準より少なくなるので、洗剤や汚れが流しきれないこともあります。洗濯物の具合を確かめて、モードを選ぶようにしてみましょう。また、デリケートな素材を扱うときは、必ず「ドライモード」を選ぶようにしてくださいね。
洗濯機のためすすぎ・注水すすぎコースとは?使い方やコースに最適なおすすめ洗剤もご紹介節約ド定番のお風呂の残り湯も効果大
洗濯機を回すときに一番ネックとなるのが水道代です。水道代を節約できれば、一気に大きな額を節約することが可能です。そのときに活躍してくれるのがお風呂の残り湯です。皆さんも洗濯にお風呂の残り湯を使用するという方法は、聞いたことがあるのではないでしょうか。
最近の洗濯機ですと、残り湯を使用する洗濯モードがあるくらいです。使い方は残り湯を洗濯層に入れるだけですが、いくつか注意しなければいけない点があります。雑菌などの心配はほとんどいりませんが、残り湯に髪の毛などのゴミやほこりがなるべく入らないように、入浴時から注意をしておきましょう。
入浴剤を入れた物でも使用可能の場合が多いですが、必ず入浴剤の用法を確認しましょう。色付きの入浴剤ですと、白い衣類は染まってしまう可能性があるので注意です。
そして最後の「すすぎ」では、残り湯でなく水道水を使用しましょう。ここで水道水を使用すれば、残り湯のゴミも取り払ってくれます。
風呂の残り湯洗濯は節約になる?使い方や臭い・汚れなど気になる点を解説!洗濯機を回すほどの量じゃないなら手洗いにチャレンジ!
洗濯物の量を見極め、洗濯機を回すかどうか判断することが大切という話をしましたが、量は少なくてもどうしても洗濯がしたいときがあると思います。汗を多くかいた日や、酷い汚れがついてしまったものなど、洗濯が必要なときは手洗いをおすすめします。
洗面器などにぬるま湯をはり、洗剤を溶かしてから洗濯物を入れて押し洗いをしていきます。ここでぬるま湯を使用することで、汚れが落ちやすくなり洗濯時間を短縮できます。最後にすすぎをおこない水を絞って干しましょう。
昔ながらの洗濯板は今でも便利!仕組み・使い方・メリット・おすすめ洗濯板をご紹介 手洗い洗濯が良い4つの理由!手洗い推奨の衣類を洗濯機で洗う方法もご紹介衣類の清潔を気にかければ洗濯しなくていい場合も
衣類の洗濯の基準を見直してみると、節約につながることがあります。きれい好きの方や几帳面な方は、衣類を1回着用したら洗濯してしまっていませんか?着用時間が短かったり、汗をかかなかった日は衣類を洗う必要がないときもあります。
今は市販の消臭スプレーの除菌力も素晴らしいので、雑菌の増殖を抑えるために消臭スプレーを使用すれば、臭いの発生を抑えることが可能です。また、陰干しするだけでも雑菌の繁殖を抑えます。
普段から着ている服を汚さないように心掛けていると、洗濯する必要のない衣類が増え結果的に洗濯の回数を減らすことができます。また、インナーを上手に利用するのも洗濯を減らすコツです。
【2024年最新】衣類用消臭スプレー人気ランキング10選!選び方・使い方を押さえて臭いを退治乾燥機は極力使用しない
先ほどご紹介した洗濯機1回あたりにかかる金額には、乾燥機能を省いた金額になっています。実は洗濯の中で1番高いのが乾燥機で、1回の使用量は50円を超えます。そのため、乾燥機は使用しないことが節約の上では鉄則です。
どうしてもすぐに乾かさなければいけないという場合以外は、自然乾燥をするようにしましょう。雨の日など外干しできないときも、部屋干し用の洗剤を使用すれば臭いのでる心配もほとんどありませんので、自然乾燥に徹してみましょう。
それだけで50円も節約できると思えば、やる気も湧いてきますよね。また、小技として夏場や良く晴れた乾燥した日は、洗濯機の脱水時間も短縮に設定するとさらに節約が期待できます。
タンブラー乾燥とは?対応している衣類の見極め方や失敗したときの対処法を解説古い洗濯機より最新の洗濯機の方が節約効果あり
洗濯機にかかる料金は、メーカーや種類によって微妙に異なってきますので、細かく知りたい場合はメーカーのホームページで確認したり、家電量販店の店員さんに話を聞いてみると良いでしょう。しかし確実に言えることは、最新式の洗濯機の方が省エネ対応がなされている場合が多いということです。
日本の家電は丈夫なため、10年以上使用しても壊れない商品も多くあります。大切に使い続けることも節約ではありますが、10年前と今の省エネ技術ではかなりの差が出てしまっています。
思い切って買い替えた方が電気代、水道代の大幅ダウンにつなげることができる可能性もあります。洗濯機の調子が悪かったり、不具合が起きたタイミングでは、下手に修理するより買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?
洗濯機・ドラム式洗濯機の寿命は何年?こんな症状が出たら買い替え時期かも! 洗濯機は値下げ交渉をしてから買おう!値引きを受けるためのテクニックをご紹介 洗濯機の買い時っていつ?種類による違いや安い時期を逃さないコツを大公開賢く洗濯して、節約上手になろう!
電気代や水道代の使用金額は、月ごとにまとまった額でしか見ることができないため、日頃の生活の中で気にする機会が少ないものです。電気も水もあるのが当たり前と感じてしまっているかもしれませんが、すべてお金がかかっているということを意識してみましょう。
それだけで洗濯1回に対しても、節約することが可能になります。いつもの洗濯に、ひと手間加えるだけでできる簡単な節約術をライフワークに取り入れて、賢く洗濯してみましょう。
洗濯時間の減らし方!各コースの所要時間や洗濯物が乾くまでの目安もご紹介