たまにしか着ないお気に入りのカーディガン。休日に洗濯したら、「縮んじゃった!」「しわしわになっちゃった…」そんな経験ありませんか?カーディガンは素材によって洗濯・干し方に気をつけないと、伸縮してしまったり着心地も悪くなってしまうことがあります。そんなことにならないように、毎日の洗濯にも役立つとっておきの秘訣を伝授します。
目次
デリケートなカーディガンになぜ洗濯ネットが必要なの?
「ブラジャーは洗濯ネットに入れるけど、他の衣類も洗濯ネットに入れるなんて面倒…」しかし、カーディガンをはじめニットやブラウスなどは、それぞれ洗濯ネットに入れてお洗濯した方が痛まず長持ちします。その理由をお伝えします。
洗濯ネットアイテム別おすすめ26選!シャツ・下着・靴下・ネクタイなどに使い分けようカーディガンに毛玉発生!摩擦を防ぐ
洗濯機で洗うと、洗剤の力はもちろんありますが「衣類やタオルとの摩擦で汚れが落ちる」というのも事実です。ということは、洋服と洋服が洗濯機の中でこすれ合っているので、多少なりとも服へのダメージを毎回受けてしまいます。洗濯ネットに入れてあげると、その摩擦でできる毛玉を防ぐことができます。
毛玉を防ぐ方法と取り方!おすすめの衣類スプレーや柔軟剤、毛玉取り器・ブラシもご紹介刺繍やボタンがあるカーディガンは裏返しをして洗濯ネットへ
洗濯ネットに入れるとき、繊細な刺繍がある・ボタン付きのカーディガンは裏返しをして入れましょう。洗濯ネットに入れたとしても、刺繍が表にあると、他の衣類からの摩擦を受けますのでこれは毎回気をつけましょう。刺繍部分には、毛玉もつきやすいので裏返しを心がけることです。
洗濯ネットのサイズ選びにも注意
「大は小を兼ねる」と、大きめサイズの洗濯ネットを買っていませんか?衣類にあった大きさでないと衣類が洗濯ネットの中で無駄に動いて摩擦が起きますので、衣類用・下着用などそれに見合う大きさのものを揃えて使用しましょう。
洗濯ネットの使い方やポイント!バスタオル・シャツ・ズボンなどの洗い方も解説カーディガンにも使われるウール系素材はなぜ縮むの?
そもそも何でウール系のニットは縮んでしまうのでしょうか?そこには科学的な理由があります。
ニットが縮んでしまう科学的な理由
まず、化学繊維や植物繊維であるポリエステルやコットンとは違い、ウールは動物の毛からできています。私たちの髪の毛にキューティクルがあるように、毛糸にはスケールというキューティクルと同じウロコ状の組織があります。
- 水に濡れるとそのウロコが開く
- ウロコが開いた状態でひねりを加える(洗濯機を回す)
- ウロコ同士が絡まってしまい、フェルトのようになる
- セーターが縮んだ状態になる
これがウール系ニットが洗濯で縮んでしまう原因です。
水温とウールの関係
ウール系素材は、水に弱い性質を持っています。冷水から温水、温水から冷水と温度を急に変えることも強い力をかけたのと同じことなので、縮んでしまうのです。この素材の縮みを防ぐ方法は簡単です。
- 水に濡れる時間は最小限に
- ひねりを加えずに洗う
洗濯機のドライコースで洗うと、どうしても30分以上は水に濡れていることになります。またドライコースは緩やかな水流ですが、ひねりが加わります。そのため、縮んでしまいそうなニットや大切な100%ウールの洋服を自宅で洗うなら、手洗いで素早く洗うほうがおすすめです。
手洗い洗濯が良い4つの理由!手洗い推奨の衣類を洗濯機で洗う方法もご紹介カーディガンは自宅で洗濯できる?縮まない洗い方とは
手洗いが基本のカーディガンですが、最近では無印良品やベルメゾン、ユニクロなどのメーカーから消費者の声を取りた「洗えるカーデ」「ウォッシャブルカーディガン」が発売されています。こういったシリーズなら安心して洗濯機を回せますね。でも「そんなカーディガン持っていない!」というあなたに、ご自宅の洗濯機で洗う方法をお伝えします。
おしゃれ着用洗剤を使う
普通の洗濯洗剤だと、洗浄力が強すぎてカーディガンへのダメージが大きい場合があります。必ずおしゃれ着用洗剤を使いましょう。
おしゃれ着洗いでおすすめ洗剤をご紹介します。「洗濯機で洗濯をする度にダメージを受けそう…」と思うかもしれませんが、おしゃれ着洗い専用の洗剤を使えば、ダメージケア成分で衣類を大切に洗ってくれて、色あせ防止にもなります。
ドライコースがおすすめ
こういったデリケートな衣類を洗う時は、洗濯機によって名称は異なりますが、おうちクリーニングコース・手洗いコース・ドライコースで洗ってくださいね。ドライマークの選択表示があるカーディガンでも洗える洗剤も発売されています。
脱水は30秒以内に
水に弱いカーディガンは、脱水にもダメージを受けやすいです。ただし、手で絞るのはかなり疲れるので、脱水は洗濯機に頼りましょう。30秒以内を目安にすると良いです。あとは、自然乾燥させるのが一番です。直射日光には弱いので、陰干しをすることも忘れずに行いましょう。
素材ごとに違う!カーディガンの洗濯方法・洗い方
基本的にカーディガンは手洗いがおすすめですが、様々な素材のカーディガンがありますので、それぞれの特性と洗濯方法をご紹介します。
綿のカーディガン
綿は、裏返した状態で綺麗に畳んで、そのまま崩れないように洗濯ネットに入れます。大きすぎると中で動いて痛んでしまうため、適正サイズのものを選びましょう手洗いの場合は、洗面器にぬるま湯とおしゃれ着用洗剤を入れて、上から両手でギュッギュッとゆっくり押し洗いします。洗面器の底に沈めるような感覚で、こすらないように行うことがポイントです。
終わったらお湯を数回入れ替えて同じようにしてすすぎ、最後に柔軟剤を入れて軽く絞って、広げて陰干しをしましょう。
綿素材の種類|特徴・メリット・デメリットを知って正しく生活に取り入れようウールのカーディガン
ウールはとにかく暖かいので冬に大活躍の素材ですね。しかしこの素材は毛玉ができやすいのが特徴です。まずニットのカーディガンにボタンがついているタイプのものであれば、ボタンを全て留め、たたんでから洗濯ネットに入れます。洗濯機で洗う場合は、ドライコース、または手洗いコースを選び、脱水の時間は前述の通り、なるべく短めで行いましょう。
ウール素材の特徴や種類を知って寒い季節を乗り切ろう!メリット・デメリット・洗うときの注意点 ウールの上手な洗い方をマスターしよう!ポイントをおさえれば縮みや型崩れも怖くない!カシミヤのカーディガン
カシミヤの場合は低温のぬるま湯で、優しく手洗いをするのが1番です。また、静電気を防ぐためにも、必ず柔軟剤を使用するようにしましょう。温度が高めのお湯は色落ちがしやすいため、あまり高温のお湯は使わずぬるま湯で洗うようにして下さい。
カシミア(カシミヤ)の寿命を伸ばすお手入れ方法!こまめなケアで毛玉や毛羽立ちを防ごうモヘアのカーディガン
女の子らしい雰囲気のふわふわのモヘア素材、いかにも縮んでしまいそうですね。手洗いマークがあれば家庭で洗うことが可能ですが、ない場合は型崩れしやすいのでクリーニングへ持って行きましょう。ご自宅で洗う場合は、最初に裏返してたたんだ状態で、モヘアニットよりひとまわり小さめの洗濯ネットへ入れましょう。
ニットの毛が抜けるのはなぜ?5つの対策・洗濯方法を解説リネンのカーディガン
縮みやすい素材なので、洗濯機で脱水を行うときの脱水時間に気をつけましょう。使用する洗剤は、蛍光剤や漂白成分の入っていないおしゃれ着用洗剤を使用します。ハンガーにかけずに、平干しがベストです。
リネン生地の特徴|メリット・デメリットや手入れの仕方、おすすめの使用方法とは?レーヨンのカーディガン
レーヨン100%に近いものは、ご自宅で洗濯するのは避けクリーニングに出すのがおすすめです。レーヨンの含有率が低い場合には 洗濯機を使用しても構いませんが必ず手洗いコースを選びましょう。基本的には手洗いがおすすめです。レーヨンは水に弱いため、短時間で行うということと、30℃位以下の水で手洗いをしましょう。
アクリルのカーディガン
アクリルは、縮むというよりも伸びやすい素材です。手で引っ張ったり、お湯でも伸びてしまいますので、洗うときは普通の洗剤で洗濯ネットに入れて洗いましょう。
アクリル素材はウールよりお手ごろ?特長とおすすめの着用シーズン・方法 静電気除去に有効なおすすめ洗剤・柔軟剤・スプレー11選!6つの除去方法もカーディガンの洗濯の後にアイロンをかけて仕上がりをふわっとさせる
「カーディガンにアイロン?」と思うかもしれませんが、実はより綺麗に仕上げたいならおすすめの方法です。洗濯機で洗ったあとは、どうしても小さなしわができてしまいます。そんなとき、仕上げとしてアイロンをかけます。
- アイロンをスチームモードに設定する
- 衣類から1㎝くらい離してスチームをかける
- 1ヶ所10秒くらいあてればOK
これだけでみるみるうちに、しわが綺麗になり毛羽立ちも目立たなくなるというから是非試してみてください。ふんわりとした仕上がりにもなり、お店にたたんで並んでいるような「新品?」と思えるほど綺麗な状態になります!
ハンガー厳禁!平干しで乾かそう
カーディガンも普通に洗濯ピンチやハンガーで乾かしている方、それは大きな間違いです。なぜなら洗濯ピンチやハンガー吊るすと、水分と衣類の重みで型崩れしてしまうからです。
セーターの干し方!おすすめの平干し用ネット・ハンガー10選もご紹介平干しをするときに便利!「平干しネット」
平干しをしたいと思っても、意外と良いスペースがないものです。しっかりした厚手のニットやカーディガンを干してもたるまないよう作られています。使用しない際は折りたためます。スペースが限られているベランダ、浴室乾燥を使うときにも便利です。
ネット通販サイトで平干しネットと検索するといろんな種類から購入できますし、実際見てから購入したい方は、ホームセンターへ足を運んでみましょう。
自宅で洗濯できる!ユニクロのカーディガンが人気の理由
今や、「安いからユニクロ」ではなく「他より機能的だからユニクロ」といわれるほど、ユニクロは価格・機能性ともに大人気ですね。実際に、価格重視だった路線をユニクロでないと作れない商品作りにシフトチェンジし、大人気シリーズを世に生み出しています。
自宅で洗えるニット!の先駆け
ウオッシャブル仕様の衣類を打ち出したのも、ユニクロが先駆けといわれています。シーズン問わず使うカーディガンは、自宅で洗えるか洗えないかは大きなポイントです。メンズやキッズも取り揃えているので、「ユニクロは、家族の洗濯物全部まとめて自宅で洗えるものが多いから大好き!」という方も多いです。
エクストラファインメリノという特殊素材
毎年大人気のエクストラファインメリノシリーズをご存知でしょうか?チクチクしないニットとして年代問わず大ヒットしているニットです。
こちらも、前述した通りにご自宅で洗えますよ。アイロンでのスチームを当ててあげるとあの美しい風合いが保たれます。
araou編集部
ユニクロのカーディガンはメンズも人気
働く男性にとっても、自宅で洗えるかは気になるところですよね。ユニクロのメンズは、通勤やオフィスでも使えるデザインから大人気ですぐ完売してしまう品番もあるようです。また、最近はビッグシルエットのお洋服が20代~30代女性に流行しており、ユニクロのメンズカーディガンを着こなすブロガーさんもいます。
メンズの商品も、同じく自宅で洗えるものばかりです。クリーニングに出す時間もない忙しい方も多いと思いますので、きちんと洗濯ネットや手洗いコースなどで優しく洗ってみましょう。
直接肌に触れる衣類ではないけど洗濯は必要?
「カーディガンって毎日洗う?」「どのくらい着たら洗えばいいの?」と洗濯のタイミングがつかみにくいアイテムですね。カーディガンはインナーやカットソーの上から羽織ることが多いので、直接肌に触れる部分は少ないです。
でも、外気にさらされているので空気中で舞っているホコリや見えないゴミが付着しますので、定期的にお洗濯でリセットしてあげる必要があります。自分ではわかりづらい、少量の汗も少なからずシミの原因になってしまいます。
洗うとふんわりした着心地が戻りますので、毎回とはいわなくても毎日着ているなら1週間に1度、月に数回しか着ないという方は月に1度は洗濯することをおすすめします。
カーディガンを正しく洗濯して長持ちさせましょう
カーディガンは、1年中使う衣類のひとつですね。冷房対策や日焼け防止など、皆さん1枚は必ず持っているアイテムではないでしょうか?特に、気に入ったデザインのカーディガンは長持ちさせたいものです。
手洗いは、1度手順を覚えたら、帰省先や旅先などでも手軽に行えます。せっかく買ったカーディガンを大切に長く着られるように、愛情込めて洗濯してみませんか?
カーディガンの正しい干し方を知っておけば型崩れを防げる!5つのポイントをチェック