冬の風物詩のひとつといえば、こたつですよね。「こたつでぬくぬくとみかんを食べる」という人も多いのではないでしょうか?しかし、毎日使うことの多いこたつ布団、定期的に洗濯して洗っていますか?ここでは、こたつ布団の洗濯方法を詳しくご紹介します。コインランドリーだけではなく自宅でも洗うことができるので、ぜひ挑戦してみてください。
目次
こたつ布団が汚れている原因
一見キレイに見えるこたつ布団ですが、実は目に見えない汚れがたくさんついていることもあります。その汚れの原因は大きく分けて2つです。詳しくみていきましょう。
食べカス
こたつで食事をしたり、おやつを食べたりしていると気付かないうちに食べカスが布団についてしまうこともあります。その状態のままおいておくと、シミになったり、ニオイや汚れの原因となってしまいます。
汗
寒い冬に欠かせないこたつですが、こたつの中でずっといると知らないうちに汗をかいてしまうこともあります。汗がこたつ布団に染み込み、見た目以上に汚れていることもあるのです。
こたつ布団を自宅で洗う方法
大きいこたつ布団ですが、自宅でも洗うことができます。自宅で洗う場合には、大きく分けて洗濯機で洗う方法と、手洗いする方法があります。では、2つの方法を見ていく前に、洗う準備をしていきましょう。
こたつ布団を洗う準備
洗濯タグを確認する
あらゆる衣類を洗うときにも共通していますが、まずはこたつ布団が洗濯できる素材かどうか確認しておきましょう。こたつ布団の裏面には、洗濯表示のタグがついています。
洗濯機マークと手洗いマークが付いている場合には、自宅でも洗うことができますが、ドライマークや水洗い不可の場合には家庭で洗うことができないので、その場合はクリーニング店に出して洗うようにしましょう。
また、綿素材の布団なら洗濯できる可能性は高いですが、羊毛や真綿素材の布団の場合には、自宅で洗うことが難しいためクリーニング店に出すことが多いといわれています。


ホコリや汚れを落とす
こたつ布団を洗濯する前に、布団についているホコリや汚れは落としておくようにしましょう。特に、こたつで食事をした場合、食べカスがついていることがよくあります。
一つひとつティッシュで取る方もいるかもしれませんが、早くすませたい方は布団叩きでたたくと綺麗に落とすことができます。汚れをたたき落とした後で、こたつ布団全体に掃除機をかけることで、ホコリだけでなくダニも綺麗に落とすことができます。
洗剤を用意する
こたつ布団を洗う際に使用する洗剤は、おしゃれ着用洗剤がおすすめです。デリケートな衣類を洗うのにおすすめのおしゃれ着用洗剤は、他の洗剤に比べて洗浄力は低いですが、衣類に与えるダメージが低く、こたつ布団を洗うのにおすすめです。香りもよく、洗い上がりがしっとりしますよ。
洗濯機を使って洗おう
まずは、こたつ布団を洗濯機で洗う方法を見ていきましょう。
- STEP.1洗濯ネットに入れようこたつ布団は、そのまま洗濯機に入れるのではなく、洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。そのまま洗濯機に入れてしまうと、汚れが落ちているところと残っているところがある状態になってしまうからです。ただし、洗濯ネットも布団用のものを購入する必要があります。多くの洗濯ネットは、小さいサイズなので、毛布用もしくは布団用の大きいサイズの洗濯ネットを準備してください。ダイヤ ふくらむ洗濯ネット 特大70(1コ入)posted with カエレバ
洗濯ネットへの入れ方こたつ布団は大きくかさばるため、洗濯ネットに入れる時にもたたんで入れるようにしましょう。こたつ布団を広げ、屏風たたみのように汚れが表にくるようにたたみ、くるくる丸めてロール状にします。その状態で洗濯ネットに入れて縛り、洗濯機に入れるようにしましょう。
- STEP.2大物洗いコースを選択しようこたつ布団を洗濯ネットに入れ、洗濯機にセットした後は洗濯機のコースを設定します。こたつ布団を洗う場合、『大物洗いコース』もしくは『毛布コース』を洗濯してください。洗濯機ごとに名称は違うかもしれませんが、布団やカーペットなどを洗濯できるコースにし、選択出来ない場合は『手洗いコース』でもかまいません。
- STEP.3洗剤を入れよう洗剤は、おしゃれ着用洗剤を入れましょう。洗剤の分量など、洗剤の容器に記載されている量を守るようにしてください。多すぎても少なすぎてもいけません。
- STEP.4脱水は短時間にしよう洗濯機だと、洗濯後そのまま脱水に移りますが、脱水は短時間がおすすめです。しっかり脱水させようとすると、洗濯槽が激しく回転し、こたつ布団もダメージを受けてしまうことがあります。洗濯機の故障、こたつ布団のダメージを防ぐためにも脱水は途中で止めるようにしましょう。
手洗いしよう
洗濯機の容量が小さい場合、もしくは布団が大きすぎる場合には、こたつ布団を手洗いすることもできます。その場合は、お風呂の浴槽を使って手洗いしましょう。
- STEP.1お風呂の浴槽にこたつ布団を入れるこたつ布団を浴槽に入れる前に、浴槽にぬるま湯を溜めて洗剤を入れます。こうすることで、浴槽に布団を入れた際に、布団全体に洗剤は行きわたり、汚れが綺麗におちます。
- STEP.2こたつ布団、足で踏む屏風たたみにして、コンパクトにしたこたつ布団を浴槽に入れて、足踏みをして押し洗いしましょう。手で洗うには、こたつ布団は大きすぎて大変です。足で押し洗いをすると、体重がかかるので、布団の汚れもどんどん落ちてきます。いい運動にもなりますね。
- STEP.3すすぎしっかり踏んだ後は、浴槽の栓を抜き、布団に染み込んだ洗浄液をしっかり流します。そして、綺麗なお湯を再度入れて、もう一度浴槽の中で足踏みをします。これを2回以上水を入れ替えて行い、洗剤を綺麗に洗い流してください。
- STEP.4脱水すすぎが終わった後は、布団をよく絞ってから浴槽の縁や物干し竿にかけて自然乾燥させてください。すぐに物干し竿に吊るしてしまうと、水を含んでいる場合かなり重くなってしまうので、まずは浴槽の縁である程度水を切るようにしてください。可能なら、脱水だけ洗濯機を使ってもかまいません。その場合、洗濯機洗い同様脱水時間は短時間にしておきましょう。
こたつ布団をコインランドリーで洗うときに気をつけたいこと
こたつ布団はコインランドリーで洗うことができます。こたつ布団を持っていくだけで良いので簡単ですよね。コインランドリーでは、次のポイントに注意しましょう。
大きさを確認しよう
こたつ布団のほとんどは、大きいサイズのものでしょう。使用する洗濯機や乾燥機は大きいサイズを選ぶことをおすすめします。洗濯機なら、こたつ布団を入れた時に少し余裕があるものを選ぶと余裕をもって汚れを落とすことができますよ。
こたつ布団を乾燥させる方法
こたつ布団は、大きく水をしっかり吸収するため、乾かすのにも時間が必要です。天気がよい日でも1日で乾くかどうかであり、表面は乾いていたとしても中は湿り、乾いていないこともあります。生乾きのまま収納すると、カビが発生することもあるので、しっかり乾かすようにしてください。
物干し竿を使おう
脱水するなど、水が切れて少し軽くなった後に物干し竿で干して乾かします。物干し竿に干すときには、1本の物干し竿で2つ折りよりも、物干し竿を2本使ってM字干しにすることで風通しが良くなり、より早く乾かすことができます。こたつ布団は乾きにくいので、干し方も工夫して早く乾かすようにしましょう。

こたつ布団を両手でたたこう
物干し竿に干した後のこたつ布団は、ふんわりとした仕上がりにするために両手で挟み、たたくようにしましょう。干したときにたたいておくことで、布団の中に入っている綿が偏ることなく、ふわふわの仕上がりになりますよ。
衣類乾燥機を使おう
こたつ布団を乾かすのに、衣類乾燥機もおすすめです。衣類乾燥機を使用できるかどうかは、こたつ布団についている洗濯タグを確認してください。衣類乾燥機で乾燥させることで、ダニの撃退にも効果があります。
しかし、衣類乾燥機で完全に乾かしてはこたつ布団もダメージがありますので、1時間弱乾燥機にかけた後で自然乾燥に切り替えると、ダニ退治もでき、こたつ布団へのダメージも抑えることができます。


こたつ布団を洗濯した後の保管方法
通気性を保つようにしよう
冬が終わり、こたつ布団を収納する時に気を付けたいのが通気性です。収納するときにこたつ布団はかさばるので、圧縮袋に入れて保管するという家庭もありますよね。しかし、ほぼ1年圧縮袋に入れたままの状態となると湿度が高くなり、嫌なニオイが発生することもあります。
それを防ぐためにも、夏頃に圧縮袋から取り出して、湿気を取り除くようにしてあげましょう。そのとき、干して乾燥させるのもおすすめです。
湿気に気を付けよう
「こたつ布団を洗って収納したのに、なぜかカビ臭い」という経験はありませんか。実は、収納場所の湿気によってカビが発生しているのです。収納するときには何よりも湿気に注意するためにも、通気性のよい不織布の収納袋を利用しましょう。
圧縮袋などのビニール袋は通気性が悪いので湿気の原因となります。また、保管している場所もこまめに換気をしたり、空気を入れ替えてあげることで、湿気対策につながります。
ワンシーズンに数回はこたつ布団を洗うべき
こたつは一度出したら、ワンシーズンそのままという家庭もあるのではないでしょうか?こたつ布団を洗うとなると、1~2日はこたつが使えなくなるので、それよりも冬はずっと使いたいという人もいますよね。しかし、私たちが想像する以上にこたつ布団は汚れています。
コインランドリーを使うと1日で乾かすこともできますし、それでも難しいという人は冬が終わったら、クリーニングに出すなどして清潔に保つようにしてください。来シーズンもこたつを愛用するためにも、しっかり洗濯して綺麗な状態を保つようにしましょう。
