ズボンは、生地が厚くポケットなど重なっている部分があるため乾きにくいですよね。干し方を工夫すれば乾きやすくなって生乾き臭も防げます。また、ズボンの種類によっても干し方を変えると型崩れやしわを防げ、アイロン掛けが楽になりますよ。
目次
型崩れ防止&しわにならないズボンの干し方
ズボン干しの基本
洗濯後はシワにならないようにできるだけ早く干すようにします。ズボンは乾きにくいため、雑菌が繁殖しやすく生乾き臭が発生しやすい衣類です。
雑菌を増やさないため殺菌作用のある天日干しがおすすめです。
直射日光による色落ちの防止、縫い目やポケットの部分を乾きやすくするために、裏返して干すと良いでしょう。
さらに乾きを早くするために、物干し竿に挟むのではなく、ピンチハンガーにズボンの腰の部分を4箇所程度とめて筒状にすることで股の部分に風が通って乾きやすくなります。
しかし、ズボンの種類によっては陰干しが推奨されていたり、裏返して干さない方が良いもの、逆さまに干した方が良いものもありますので、ズボンの種類別に干し方を詳しくご紹介します。
洗濯物を天日干しするメリット・デメリットは?最適な時間帯や臭いが残った際の対処法2つジーンズ
裏返して、ピンチハンガーなどのピンチでズボンの裾を挟んで逆さまに挟んで干します。干した状態で、全体を引っ張ってシワを伸ばします。
裏返すことで、ポケットなどの重なっている部分が乾きやすくなり、直射日光による色落ちも防止することができます。
ズボンの腰部分はベルト部分・チャック・ポケットなど重さがある部分が多いので逆さまに干すと重みでシワが伸びます。デニムは直射日光で色落ちするため、直射日光の当たらない風通しの良い場所で陰干ししましょう。
ジーンズ・デニムの洗濯方法新常識!正しい洗い方・頻度・干し方・たたみ方のポイントもスウェット
スウェットは伸びやすいので、裏返してポケットの部分を乾きやすくして、ピンチハンガーに腰のゴムの部分をピンチでたくさん挟んで筒状にして干します。
さらに乾きにくいパーカーは、ハンガーを3本使用して、真ん中にスウェットのパーカーを干し、前の部分のハンガーに袖を上げてピンチで挟み、後ろのハンガーにパーカーの部分をピンチで挟んで、脇の部分とパーカーの裏の部分が早く乾くようにすると良いですよ。
スーツなど折り目のあるズボン
最近はウォッシャブルスーツもありご家庭でスーツを洗っている方も多いと思いますので、スーツの適切な干し方をご紹介します。
まず干す前に、ポケットの中などにある洗濯表示を確認します。スーツの場合、多くは陰干し推奨の表示が多いです。2016年12月1日に洗濯表示が変更されているため、新旧分けて紹介します。
旧洗濯表示は洋服のマークの右下に斜めの斜線が3本入っていると陰干しが推奨されています。新洗濯表示は5つ並んでいるマークの真ん中の四角のマークの左上に斜線が1本入っていると陰干しが推奨されています。
新しい洗濯表示(洗濯マーク)を確認して正しくお洗濯!変更のポイント・一覧・見方を解説干し方
- 干す前に、折り目を合わせて、引っ張ったり軽く手でたたいてシワを伸ばす
- ピンチハンガーにズボンの裾を挟み、左右の折り目を合わせて逆さにして陰干しをする
子供用ズボン
子供のズボンもポケット部分が乾きやすく、色落ちを防止するためにも裏返して干します。子供のズボンであればシワを防止するために逆さまにしなくても良いので、ピンチハンガーに腰部分を筒状にして4箇所とめて風通しをよくして干します。
子供が多い方には、パラソルハンガーに間隔を一本ずつ空けて、ウエストの向きを交互に変えて干すのがおすすめです。回転するので乾きやすくなりますし、大容量のズボンを干すことができます。
作業服
作業服は安全のために厚手にできていたり、上下繋がっているため乾くのに時間がかかってしまうため干し方に工夫が必要です。
洗濯時には、長く脱水を設定します。脱水が長いとシワになるため、できれば途中で一旦取り出して、軽くたたんで再度脱水にかけるとシワになりにくく乾きやすくなります。
干すときは裏返して、両袖に物干し竿を通して干します。物干し竿の場所を広く取れない場合は、肩幅を調節できるハンガーをできるだけ大きく広げて使用することで代用できます。
脇の下が乾きにくいため、袖を広げられるハンガーがおすすめです。ボタンやファスナーは全て開けて通気性を良くして干しましょう。
学生服
学生服はご家庭で洗えるものが多く、新旧洗濯表示ともに桶にバツがついてなければ、手洗いや弱洗いができます。しかし、毎日洗うものではないと思いますので普段のケアも大事です。
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普段のお手入れ
風通しの良い場所に普段かけておく場所を決めて置きます。ポケットを空にして、上から下へブラシをかけ、ズボンの裾をハンガーピンチに止めて逆さまにかけることでシワを伸ばすことができます。
洗濯時
直射日光は、色落ちや黄ばみの原因になるため、陰干しをしましょう。内側をしっかり乾燥させるために、ズボンは裏返してハンガーピンチに筒状にして4箇所を挟んで干しましょう。
風通しの良い日陰がない場合は、バスタオルで覆って干すのがおすすめです。
陰干しの効果や方法!生乾き臭を防ぐ4つの対策とおすすめ便利グッズ7選乾きにくいズボンの室内の省スペースでの干し方
室内で乾かす場合、ズボンは自然乾燥だと腰の部分がなかなか乾きません。ズボン単独で大きく広げることができれば問題ないですが、通常は他の洗濯物と一緒に干すことが多いと思います。
省スペースで密集した状態で干す場合、浴室乾燥機を使用すると便利です。ただ、浴室乾燥機は電気またはガス料金が高いことがデメリットですので、その他の方法もご紹介します。
扇風機やクーラーのドライ
クーラーのドライは温度も下がるため夏限定になりますが、部屋温度を下げるのと兼用できますし、除湿機より電気料金は安いためズボンを乾かすのに便利です。
さらに扇風機を回して風通しを良くすることで乾きが早くなるでしょう。
扇風機は使用時の電気料金がとても安いのが魅力ですが、寒い時期でクーラーのドライ機能が使用できないときなど扇風機単独で使用する場合、なかなか乾かない可能性があります。そのようなときには除湿機がおすすめです。
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衣類除湿乾燥機には3種類あり、使用する時期によって選ぶと良いでしょう。
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- コンプレッサー式
空気中の水分を冷却器に冷やして結露させて除湿します。梅雨・夏に強力で省エネです。
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- デシカント式
デシカント素子が吸着した水分をヒーターで蒸発させて、熱交換器で結露させて除湿します。主に秋・冬におすすめです。
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- ハイブリッド式
コンプレッサー式とデシカント式の両方のメリットを享受でき、1年中快適に使用できますが、その分値段も高めになります。
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【SHARP(シャープ)】コンプレッサー式 プラズマクラスター除湿機 CV-H180-W
プラズマクラスターで生乾き臭を消臭でき、だらに洗濯していない乾いた衣類の消臭もできます。広範囲送風と強力除湿で衣類を2段に干しても乾かします。
コンプレッサー式のため、梅雨・夏など暑いときには除湿能力が高いですが、冬などの温度が低い時期は乾きにくくなります。
除湿機のなかでは一番電気代が安くて経済的です。浴室乾燥機がある場合、浴室乾燥機は電気またはガス料金が高いので暑い時期にこれを補助的に使用すると便利です。
【アイリスオーヤマ】デシカント式 サーキュレーター衣類乾燥除湿機 DDC-50
上に回転するサーキュレーターが送風を送るため広範囲で乾きやすくなります。また乾きにくいズボン周辺にサーキュレーターで重点的に送風することが可能です。
夏や梅雨時も使用できますが、除湿能力が少し落ちて部屋の温度が高くなってしまうため、夏はクーラーのドライ機能を使用できる場合の補助に使用すると便利です。
【Panasonic(パナソニック)】ハイブリッド方式 衣類乾燥除湿機 F-YHRX200-S
ナノイーX搭載で部屋干し臭を抑制、衣類乾燥時間は58分で、乾きにくい梅雨や冬も1年中パワフルに乾かせるハイブリッド式です。
ハイブリッド式のため、電気代や本体価格は高めですが、1年中使用する場合はおすすめです。
便利な除湿機等を使用すれば密集干しでも早く乾きますよ。ズボンを広げて干せない場合、便利なハンガーを使用することで省スペースでも風通しを良くすることができます。
ズボンを干すのに便利な人気おすすめハンガー3選!
【ダイヤコーポレーション】逆さ干しハンガー
回転ブラケットで、逆さに干しても裾が重ならず離すことができるため、風通しが良くなり乾きやすいです。また、左右の先端部をズボンの折り目に合わせると、バネの力で裾の内側から折り目のラインをキレイに保つことができ、アイロンが不要になります。
せん。
【MAWA】スカートズボン用
ピンチ先端部分のコーティングにより、挟み跡と滑り落ちを防止してくれます。クリップが左右に動くのでどんなスカートやズボンでも使用することができます。MAWAハンガー独自の作りによって省スペースで収納できるのもメリットです。
『マワハンガー』用途別おすすめ10種類!特徴とサイズの選び方もご紹介【シンコハンガー】ボトムクリッパー
ズボンを逆さに吊るすことができる幅が狭いタイプのハンガーです。ゴムがついているため滑り落ちる心配がありません。収納もこのハンガーのままにすれば収納している間にも腰部分重みでシワが伸びて、キレイな状態で着用することができます。
ズボンの干し方を工夫すれば、生乾き臭も防げて時短にもなる!
ズボンは乾きにくいものですが、干し方を工夫すれば乾きが早くなって生乾き臭を防ぐことがができますよ。早く乾けば家事が時短になって楽になるので是非試してみて下さいね!