ビジネスシーンではパリッとしたスーツをかっこよく着こなしたいですね。そのためには毎日のお手入れがかかせません。そんなスーツの毎日のお手入れを簡単にする方法をご紹介します。
目次
スーツの手入れの基本は脱いだらブラッシング!
スーツは家に帰ってきてからさっと毎日お手入れをしておけば、長い間買った当時の風合いを保ち、スーツを長持ちさせることができます。せっかく良いスーツを着ていてもビジネスシーンでお手入れの行き届いていないスーツを着ていては、取引先から信用してはもらえません。まずは、スーツを脱いですぐにブラッシングをかけることから始めましょう。
ブラッシングで光沢を出す
ブラッシングをすることで、スーツに付着したホコリやチリを払い落とし、繊維の目を整えることができます。また、繊維の目を整えながら、さらに着ている間に摩擦などで寝てしまった毛を再度立たせ、テカリを防止することにもできます。
表面についているチリやホコリはコロコロでもとれますが、繊維と繊維の間に入り込んでしまったチリやホコリはブラシで掻き出さないと取ることができません。
毎日ブラッシングをかけておけば、自然と慣れて素早くブラッシングをかけられるようになりますし、常にきれいな状態を保つことができるので毎日のお手入れが簡単になります。さっとブラッシングをかけるのは1分もあれば終わってしまいますよ。
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スーツのブラッシングに使う洋服ブラシは豚毛のものをおすすめします。適度にハリとコシがありゴミをとるのも、スーツの繊維を整えるにも調度良い硬さです。洋服ブラシの毛の素材としてよく使われる天然素材には馬毛もありますが、馬毛は豚毛に比べて柔らかいのでアンゴラやアルパカなどのデリケート生地のお手入れに使います。
豚毛や馬毛のような天然素材の毛は油分と水分が毛の中に含まれています。この油分と水分がスーツ生地の静電気を除去して艶やかな仕上がりにしてくれます。
髪の毛をとかすときにプラスチックの櫛を使うと静電気で髪の毛が広がってしまいますが、天然素材のブラシで梳かすと整髪料を使っていないのに、髪が艶やかになりますね。これと同じことがスーツの繊維にもおこっているのです。
スーツの手入れで気になるしわをアイロンのスチームでキレイに
ブラッシングで汚れをとり、繊維を整えたら今度はアイロンを使ってしわをのばしていきます。
アイロンは蒸気を当てるだけ
スーツにアイロンをあてるときは生地を守るために必ず当て布をし、温度も生地に合わせて変える必要があります。綿や麻は180度から200度、ウールは140度から160度、ナイロン・アクリルは110度から130度が良いでしょう。
しかし、今回ご紹介するのは毎日のお手入れを楽にする、アイロンを直接生地にあてない方法です。生地のしわは水分が乾くとき、温度がさめるときに伸びる性質があります。この性質を利用してスーツのしわを伸ばしていきます。
用意をするのはスチームアイロンとウェイトクリップのみです。
蒸気はしわの気になる部分だけでなく、においの気になる部分にもあてておくと、蒸気が蒸発すると同時ににおいも蒸発させてくれるので消臭効果もあります。ブラシをかけている間にアイロンを温めておけば、アイロンがけが終わるまでに必要な時間はほんの数分です。
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もっと簡単!お風呂に吊るすだけ
蒸気をあてるだけのアイロンがけでも、仕事終わりの疲れた身体では面倒に感じることもあると思います。そんなときはシャワーを浴びた後や、お風呂に入った後の蒸気が充満した浴室にスーツを吊るしましょう。浴室に充満した蒸気が自然としわを緩ませてくれます。
普段のお手入れはこれらの方法で十分ですが、ズボンのセンターラインのお手入れなどのために定期的にあて布をしてアイロンがけもしましょう。
スーツの手入れではシミは応急処置が肝心
毎日のお手入れを簡単にするためにも、スーツが汚れてしまったときはすぐに汚れを取るようにしましょう。汚れてはついてしまってから、早ければ早いほど簡単に綺麗に落とすことができます。事前に落とし方を知っていれば、汚してしまったときに慌てずにすみますね。
コーヒーをこぼしたときの応急処置
汚れは大きく2つに分けると、水に溶ける水溶性の汚れと油溶性の汚れがあり、それぞれ汚れの落とし方が異なりますので、まずはコーヒーなどの水溶性の汚れの落とし方からご紹介します。
ここまでやって、残ってしまった汚れは布に中性洗剤を含ませて同様に裏側からたたいてタオルに汚れを写していきます。染み抜きをするときは、こすってしまうと繊維の中の方に汚れが入っていってしまうので、こすらず汚れをたたき出してください。
コーヒーの染み抜きは簡単!3つのポイントと自宅でシミ取りできないときの対処法焼肉をして飛びはねたら
焼き肉のとびはねた汚れやマヨネーズなど油の入ったものがついてしまったときは、以下の手順で対処します。
油溶性の汚れは洗剤がないと落とすことができません。出張のときなど小瓶に分けた洗剤を持ち歩いておくと応急処置ができるので安心ですね。ポーチに洗剤、ハンカチ、綿棒を入れて鞄にしまっておきましょう。
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夏用スーツ、冬用スーツシーズンが終わったら、次回着るのは半年後です。半年後に着ようと思ったら、「虫に食われていた」「染みが目立っていた」ということがないように、シーズン最後にはしっかりとお手入れをしてあげましょう。
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大事なスーツはクリーニングにだそう
クリーニングにはウェットクリーニング、ドライクリーニングの2種類があります。ウェットクリーニングは主に水溶性の汚れを落とし、ドライクリーニングは主に油溶性の汚れを落としてくれます。洗濯表示に特に指定がないときは、汗抜きのみをしたいときはウェットクリーニング、油染みを取りたいときはドライクリーニングへ出しましょう。
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ビニールから出して保管
クリーニングからスーツが戻ってきたら、ビニール袋からすぐに取り出し染みなどの気になる汚れが綺麗になっているか確認します。確認できたら不織布を使ったガーメントバッグに入れて保管をします。
ビニールのままですとビニールの中に湿気がこもり、カビなどの原因となりますので注意してください。
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