アイロンがけに当て布はなぜ必要?使用したい衣類の素材・ガーゼなどの代用品・おすすめ当て布もご紹介

アイロン 当て布

明日可

家事のひとつにアイロンがけがあります。「アイロンがけは当て布をしたほうが良い」とよくいわれますが、そもそもなぜ当て布が必要なのでしょうか?今回はアイロンの「当て布」の必要性や使用方法、当て布を使用する素材、またおすすめの当て布をご紹介します。

アイロンに当て布はなぜ必要なの?

アイロンをかける際の当て布は、衣類を柔らかく仕上げたり、テカリが出ないようにするために必要なものです。衣類に直接アイロンをかけてシワを伸ばすときに、当て布をすることで繊維への引っ掛かりを防ぎ、、衣類の伸びを抑えることもできます。

とは言え、全ての衣類に当て布が必要というわけではありません。当て布が必要かどうかは、衣類の素材や洗濯タグで確認することができます。

アイロンに当て布が必要な素材

アイロンの当て布は、衣類の素材に合わせて使いましょう。ここでは、当て布が必要な素材について解説します。

当て布はデリケート素材に必要

これらの衣類をアイロンかける際には、当て布を使用するようにしましょう。熱に弱い素材やデリケートな素材は、衣類を守るためにも当て布が必要となります。

  • ウール素材
  • ウールは、スーツやコート、セーターといった秋冬物に多く使用されています。ウール素材の衣類は、弾力性があり、シワになりにくいといった性質があります。

  • シルク素材
  • シルク(絹)素材は、蚕の繭から取れる天然繊維のひとつで、動物原料です。シルクを使用して作られた衣類は、軽くて丈夫であり、保湿性と吸湿性にも優れています。

  • カシミヤ素材
  • カシミヤは高級素材として知られており、マフラーやセーターに使用される素材です。繊維が細かく、肌さわりの良いカシミヤは保湿性もあります。そのため冬の寒さをしのぐための衣類に多く使用されています。

  • ポリエステル素材
  • ポリエステル素材は、ワイシャツやセーター、スポーツのユニフォームといった衣類に使用され、縮みにくくシワになりにくいというメリットがあります。また、ポリエステル素材で作られた衣類は他の繊維に比べて、長持ちしやすいといわれています。

  • レーヨン素材
  • レーヨン素材はジャケットやスラックス、スカート、ブルゾンといった衣類に使用されています。吸水性には優れていますが、シワになりやすいためこまめなアイロンがけが必要となります。

  • 黒色など濃い色の衣類
  • 黒色や紺色といった濃い色の衣類は、アイロンをあてるとテカリやすいため当て布が必要です。シワがないので、当て布は必要なさそうに思えますが、テカリを抑えるためにも当て布をしたほうが良いでしょう。

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衣類の洗濯タグを確認しよう

アイロンの際に当て布が必要かどうかは、衣類に付いている洗濯タグを確認しましょう。当て布が必要な場合には、アイロンマークの下に波線の「~」が付いています。このマークが付いている衣類のアイロンがけには、当て布を使用するようにすると衣類を傷めることなく、綺麗に整えることができます。

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当て布を使ってアイロンをかける方法

続いて、アイロンをかけるときに当て布を使用する方法を解説します。必要なものを揃えて、正しい方法でアイロンをかけましょう。

準備物

  • アイロン
  • アイロン台
  • 霧吹き
  • 当て布

当て布のやり方

手順1
アイロンを当てる衣類をアイロン台の上に乗せる
手順2
衣類のアイロンを当てる場所、シワを伸ばしたい場所に霧吹きを吹きかける
手順3
形を崩さないように、霧吹きを吹きかけた部分に当て布を乗せる
手順4
アイロンを洋服に合った温度に設定し、当て布を押しつけないようにしてアイロンをかける

当て布はとても簡単で、アイロンと衣類の間にサンドイッチするようにセットし、いつも通りアイロンがけをするだけです。

アイロンに衣類をまくのもOK?

小さい当て布だと、何度も重ね直したり場所を移動したりと面倒に感じませんか?その場合、布をアイロンに巻きつけるという方法もあります。

そうすると、アイロンと衣類の間に布が一枚挟まっている状態になるため、当て布のアイロンがけもスムーズに行うことができます。ただし、アイロンを高温に設定すると、当て布が焦げてしまうことが考えられるので、十分に注意してください。

アイロンの当て布はタオルやガーゼで代用できる?

当て布は家庭にあるもので代用することができます。タオルやガーゼ、ハンカチ、手ぬぐいも当て布に適しています。当て布に代用できる、おすすめの素材をみていきましょう。

当て布にオススメの素材

当て布を選ぶ際、ポイントとなるのは色と生地です。代用するもの選ぶ際の参考にしてください。

  • 色は薄いものを選ぶようにしましょう。色の濃いものだと、アイロンの熱で色落ちし、衣類に色移りしてしまうこともあります。薄い色、できたら白色のものを選んでください。

  • 生地
  • 当て布の生地は、できるだけ薄い「綿」のものを選ぶようにしましょう。薄いものは衣類に熱が適度に通りやすく、アイロンをかけている場所を把握しやすいというメリットもあります。

おすすめのアイロン用当て布

ここでは、おすすめのアイロン用当て布をご紹介します。代用できるアイテムもありますが、専用のものだからこそ衣類を守りながら、しっかりとアイロンをかけられるのが魅力です。

【ブラバンシア】アイロンクロス

スチーム通りのよい、メッシュ素材の当て布です。プレス効果が高く、より効率的にアイロンがけを行うことができます。生地のテカリ防止にもなりますし、プレスの部分が透けて見えるため、アイロンがけの失敗を防ぎます。

【カワグチ】アイロンカバー

アイロンにかぶせる、アイロンカバーです。フリーサイズなので、どのようなアイロンにも対応し、取り付けも簡単にできます。当て布不要で、スムーズにアイロンをかけることができます。

注意
構造上、コードレスアイロンには使用できないため、購入する際には注意してください。

【Panasonic】アイロン用当て布

パナソニックから発売されている、アイロン用の当て布です。ポリアミド系繊維を使用しており、耐熱性や防炎性に優れています。アイロンをかけた後の衣類のテカリを抑え、生地を傷めにくくします。

スチームもよく通し、丈夫でこげにくく、大切な衣類をアイロンの熱から守ってくれ、綺麗に仕上がります。35cm×60cmとサイズも大きいので、広範囲のアイロンがけに適しています。

【ダイヤコーポレーション】当て布付きセラミックスアイロンマット

アイロンマットと当て布がセットとなった商品で、アイロンマットを広げ、その上に衣類を置いて、当て布をかぶせアイロンがけを行うというものです。表面にはアルミセラミックコーティング加工が施してあり、表裏の両面から加熱するため早く綺麗に仕上がります。

アイロンがけに当て布を使用する時のポイント

アイロンがけに当て布を使用するときは、いくつかのポイントがあります。ポイントを押さえて、当て布の効果を最大限に引き出しましょう。

アイロンの温度

衣類に合ったアイロンの温度設定をした後にアイロンがけもかまいませんが、テカリが心配な場合には低温からアイロンをかけ始め、徐々に温度を上げていきましょう。そうすることで風合いを損ねることなく、綺麗に仕上げることができます。

スチーム機能を使う

シワが気になる部分は、アイロンのスチーム機能を使って伸ばしましょう。スチーム機能でなくても、霧吹きスプレーを使用して適度に湿らせることがポイントです。

当て布を活用して、綺麗にアイロンがけしよう

簡単なように見えて実は大変なアイロンがけですが、やはり生活をしていくうえでアイロンがけは欠かせません。ワイシャツやブラウス、スーツのシワやヨレは、清潔感や上品さといったその人の第一印象を大きく左右します。

当て布をしてアイロンがけを行うことで、衣類のテカリを抑え、柔らかく綺麗に仕上げることができます。最近ではアイロンに直接被せるものなど便利な当て布も発売されているので、ぜひ自身が使いやすい当て布を探してみてください。

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