シルク生地にはどんな種類があるの?その魅力と見分け方をチェックしよう!

シルク 生地

古くから高級繊維として愛されているシルクですが、生地の種類が豊富にあることをご存知ですか?シルクは主にドレスや着物などの高級衣料品に使われてますが、実はシルクの魅力は見た目の美しさや風合いだけではありません。今回はシルクの基礎知識と併せて、生地の種類と見分け方についてご紹介します!

シルクってどんな生地なの?

蚕の繭(まゆ)から作られた繊維

シルクは蛾(が)の幼虫である蚕(かいこ)の繭(まゆ)から作られた天然繊維です。蚕は成虫になるまで繭の中で過ごすため、繭は外敵や外の気候から身を守ってくれる働きを持っています。

適度な温度と湿度を保ちつつ、紫外線から守るようになっていて、その繭を利用して作られたのがシルクです。シルクは人の肌に近い生地といわれており、見た目だけでなく機能性も優れた生地だと言えます。

シルク生地のメリット

シルク 生地

上品で美しい光沢がある

シルク生地の断面は三角形になっています。その断面が光によって乱反射することで、美しい光沢感を生み出しています。上品な光沢感はドレスやフォーマルな衣装では欠かせないものなので、シルク生地がよく用いられています。

柔らかくて肌馴染みが良い

シルクはアミノ酸系タンパク質で作られています。人間の肌もタンパク質でできていているのですが、その肌の成分に近い20種類のアミノ酸がシルクの中に含まれています。そのため人の肌との相性が良く、滑らかで心地よい肌触りを実感できます。

吸湿性・放湿性がある

シルクには綿の1.5倍の吸湿性・放湿性があります。真夏の暑い時期や就寝時の汗をすばやく吸収してくれるだけでなく、余分な水分は放湿してくれる作用があります。さらに保温性にも優れているので、1年中季節を問わず着ることができる生地です。

抗菌効果がある

シルクの吸湿性・放湿性によって、細菌の繁殖を防いでくれる効果も期待できます。素肌に優しく清潔に保つことができるので、アトピーなどの皮膚に悩みがある人にもおすすめです

静電気が起きにくい

冬になると服の着脱時に静電気が起きて嫌な思いをしてしまいますよね。シルクは天然繊維なので、他の化学繊維と比べて静電気が起きにくくなります。また、ホコリやチリは静電気が原因で付着するので、シルク生地の服や布団を使うことでホコリ・チリの付着防止に役立ちます。

紫外線カット

シルクは紫外線を吸収する作用もあります。肌の天敵であるUV-B波とUV-C波を吸収しカットしてくれるので、女性にとってとてもありがたいですよね。シルクの紫外線カット率は約90%という研究結果も報告されています。

シルク生地のデメリット

シルク 生地

摩擦に弱い

シルクはとてもデリケートな生地で、特に摩擦には注意が必要です。生地の上から強く引っ掻いたり、ゴザなどで表面を傷つけないようにしてください。

日光に当てすぎると変色する

シルクには紫外線を吸収する働きがあるため、長時間日光に当てすぎると生地を傷めてしまう恐れがあります。直射日光が当たる場所で干し続けると、黄色く変色してしまうので、干すときは日陰で干しましょう。

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洗濯に手間がかかる

普通の洗濯物と同様に洗濯機で洗うことはおすすめしません。もし使用する場合は、手洗いコースを選んだり水流・脱水時間の設定をきちんと行いましょう。乾燥機の使用もNGです。押し洗いで手洗いした後、陰干しをする必要があります。また、素材の特性上、洗濯することで生地が少し縮みます。

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シルク生地の種類について

続いて、シルク生地の種類についてご紹介いたします。シルクは種類や用途によって見た目が大きく変わるので、ぜひチェックしてみてください。

シルクシャンタン


シルクシャンタンは縦糸と横糸で違う太さの糸を使っていて、紡ぎ風の独特の風合いが特徴です。生地のムラがランダムに出るので、シンプルなデザインでも個性的な印象を与えてくれます。シャンタン特有の糸の太さのムラと、きしむような肌触りが特徴的ですね。

シルクオーガンジー


シルクオーガンジーは透け感があり、程よい張りと他では表現できない光沢が特徴です。弾力性があるので、ボリューム感を出す服に向いています。よくウエディングドレスで使われている生地ですが、最近では着物の打ち掛けにも用いられていますね。生地のムラやフシなど生地の品質が安定しないところが難点でもあります。

シルクジャージー


シルクジャージーは軽くてさらりとした肌触りが特徴です。光沢感が抑えられているので、カジュアルな服装に似合います。最近ではシルクジャージーを用いたカットソーやカーディガンが人気です。薄手のシャツのような着心地で気軽にシルクを楽しめるのが嬉しいポイントです。

シルクジョーゼット


シルクジョーゼットは柔らかく薄手の生地で、まるでクレープのような質感が大きな特徴です。シワになりにくく、ドレープやプリーツがきれいに出る長所があるので、ダンス衣装やドレスにピッタリです。他にもスカーフやベール、ショールなどにも用いられます。

シルクチュール


シルクチュールは六角形の細かい網目模様をした生地が特徴です。細かな刺繍が施されているものが多く、主に装飾目的で使われています。薄手のものはベール、厚手のものはパニエなどに用いられています。

シルクウール


シルクウールはその名の通り、シルクとウール素材をブレンドした生地です。シルクとウールの割合で艶や重さが異なるのが特徴です。程良い光沢感がでて高級感があるので、パーティやイベントで着用するフォーマルなスーツなどで使われています。

シルクニット


シルクニットはシルクを用いたニット生地で、普通のニットにはないシルク独特のなめらかな肌触りを実感できます。軽くて柔らかいため、季節を問わずサラっと快適に着ることができます。肌に優しいので、敏感肌やアトピーなどお肌に悩みがある人でも安心して着用できるニットです。

シルクデニム

シルクデニムはシルク生地をインディゴ染料で後染めしたものです。普通のデニムとは違った経年変化を楽しめるので、カジュアルなジーンズはもちろん、最近ではスーツにも使用されているようです。生地は柔らかく、使用するたびに着心地がさらに良くなるので、長く着続けることで愛着がわきそうですね。

シルク生地の見分け方

シルク 生地

最後に、手持ちのシルクが本物なのか偽物なのか、シルク生地の見分け方について考えていきます。一般的に、シルク生地を見た目だけで判断するのは非常に難しいといわれています。そのため、ここでは「触って確かめる方法」と「燃やして確かめる方法」をご紹介します。

触って確かめる方法

シルク生地同士を擦り合わせてみましょう。この時に「キュッ キュッ」という絹鳴りと呼ばれる音がした場合、本物のシルク生地です。シルクは断面が三角形なので、擦り合わせると引っ掛って音がするのです。もし、他の生地だった場合このような音はしません。

燃やして確かめる方法

1番分かりやすい方法ですが、お手持ちの生地を燃やさなくはならないので、もし可能であれば試してみてください。

    シルクの場合

  • 火を付けた部分だけが素早く燃えて、火を離すとすぐに消える
  • 燃えカスは押すと簡単に潰れて粉になる
    化学繊維の場合

  • 火を付けると溶けながら燃えて、中には黒煙が出るものもある
  • 燃えカスは押しても潰れない

知識を身につけて長持ちさせよう

いかがでしたか?シルク生地は化繊にはない美しさや心地よさで多くの人に愛されています。また生地の種類が豊富なだけでなく、優れた特性を活かして幅広い業界で活用されています。みなさんも正しい知識を身につけて、お気に入りのシルク生地を長持ちさせましょう!

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