梅雨や冬の寒い日に洗濯物を部屋干しする方も多いと思います。でも乾いた衣服を着たときに、生乾きのような臭いがすることってありませんか?「せっかく洗ったのに…」少し落ち込んでしまいますよね。今回は、そんな生乾き臭を予防かつ撃退する方法をご紹介します。
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目次
部屋干ししたときの嫌な臭い「生乾き臭」の原因とは?
洗濯で落としきれない衣類の汚れや雑菌
普段の洗濯で、衣類などをきれいに洗ったはずなのに汚れや雑菌が完全には取れていない場合があります。残ってしまった汚れやすすぎきれなかった洗剤が残っていると、乾かしている間に菌が増殖し、臭いの原因となります。
湿度が高くなる部屋干しの環境
干す時間がかかるほど、つまり濡れた状態が長く続くほど衣類についているわずかな雑菌でも繁殖します。風通しの悪い梅雨の時期の部屋干しは、湿度が高くなり衣類が乾くまでどうしても時間がかかります。このようにして繁殖してしまった雑菌が臭いの原因となります。
生乾き臭を解消するためには、できるだけ雑菌を増やさずに早く乾かすことが重要です。
部屋干しの臭いを予防しよう!生乾き対策のポイント
洗濯前に気を付けるべき注意点3つ
①洗濯前はとにかく菌を増やさない
洗濯する前の汚れた衣類、使用したタオルなどにはたくさんの菌がついています。洗濯の前は極力これらの菌を増やしてはいけません。濡れたタオルをそのまま洗濯機やカゴの中に入れていませんか?
洗濯するまではハンガーやタオル掛けなどに広げてかけておきましょう。そのときに消臭スプレーをかけておくのも良い方法です。脱いだ服などの濡れていない洗濯物でも、洗濯機に直接入れるのではなく網目の大きな通気性のよいカゴに入れておき、雑菌が繁殖するのを防ぎましょう。
②洗濯物は溜めない・詰め込まない
汚れた衣類を放置していると雑菌が繁殖してしまうため、基本的に洗濯は毎日こまめに行うことが望ましいです。特に衣類を洗濯機に入れて、次に洗濯するまでの洗濯カゴ代わりに使用するのはNGです。洗濯機は密閉して使用するため湿度が高く、菌が増殖しやすい場所になっています。洗濯物を洗濯機や洗濯カゴに長時間溜め込んで放置するのはやめましょう。
また、洗濯機に大量に衣類を詰め込むと、汚れや臭いが落ちにくくなります。洗濯物が多い場合は、まとめて洗濯せず1回に洗濯する量を減らし、数回に分けて洗濯しましょう。
③洗濯槽をキレイにしておく
洗濯槽の汚れも嫌な臭いの原因になります。汚れや雑菌、すすぎきれなかった洗剤が残っていると洗濯物についてしまいます。洗濯槽が汚れたままだと何度洗っても結局雑菌がつくことになり、臭いは消えません。定期的に洗濯槽のお掃除をするようにしましょう。
洗濯槽の掃除には、洗濯機メーカーが推奨する洗濯槽クリーナーを用いることもひとつの手ですが、普段の家のお掃除でも使う重曹を用いることもできます。経済的にもよいですね。
また、いつもの洗濯の際に洗濯物と一緒に入れるだけで洗濯槽を掃除し、同時に洗濯物の消臭もできるという優れものもあります。
編集部いちおしアイテム!
洗剤の選び方とオススメの洗剤&柔軟剤をご紹介
除菌・抗菌効果のある洗剤を使う
臭いの原因となる頑固な汚れをしっかり落とすことが最も重要なので、まずは洗浄力が高いものを選ぶことが大前提です。そして、部屋干しでは乾燥時間が長くなり、日光による殺菌が期待できないため、除菌や抗菌作用のある成分を含む洗剤を選びましょう。
部屋干し用の洗剤も多く販売されています。部屋干し用の洗剤は、除菌作用が高く生乾き臭を防ぐ効果が期待できます。
また、粉末洗剤と液体洗剤どちらを選べばよいか迷う方もいらっしゃると思います。一般的には粉末洗剤のほうが洗浄力が高いと言われていますが、色落ちや色褪せを起こす可能性もあります。子供さんのいる家庭などで、泥汚れや食べこぼしなどの頑固な汚れのついたものを洗濯する場合が多いのか、色の濃い衣服などを洗濯する場合が多いのか、用途にあわせて選んで下さいね。
オススメの部屋干し用洗剤3選
【LION】部屋干しトップ 洗濯洗剤粉末除菌EX
部屋干しに特化した粉末タイプの洗剤です。衣類に付いた汚れや菌を取り除き、部屋干しによる生乾き臭と、衣類が再び湿ったときに出てくる「もどり生乾き臭」を防ぎます。
容量:900g
【花王】アタック 高浸透リセットパワー
99%の除菌効果と高い洗浄力で、気になる衣類の汚れや黄ばみを防ぎます。消臭力が高いため、部屋干し時の嫌な臭いをしっかり落とすことができる粉末タイプの洗剤です。
容量:800g
【P&G】アリエール 洗濯洗剤粉末サイエンスプラス7
2種類の漂白剤が配合されており、黄ばみや皮脂汚れなど幅広い汚れに対応するコスパの高い洗剤です。除菌・抗菌効果も高く、衣類に付着したウイルスをしっかり除去します。
容量:1.7kg
消臭・防臭効果のある柔軟剤も
柔軟剤の香りにこだわりのある方も多いかもしれませんが、生乾き臭を抑えるには、消臭効果の高い柔軟剤を使うようにしましょう。好みの香りの柔軟剤であれば、商品によっては部屋の中もいい香りになるというメリットも得られるかもしれません。
ただし、消臭効果を増やそうとして柔軟剤を多めに入れるのはNGです。効果を最大限に発揮させるためには用法容量を守って使用しましょう。
オススメの部屋干し用柔軟剤2選
【NSファーファ・ジャパン】ファーファトリップ ドバイ オリエンタルムスクの香り
清潔感のあるムスクの香りがほのかに香る人気の高い柔軟剤です。防臭・抗菌成分が繊維に拡がり、部屋しによる生乾き臭の発生を防いでくれます。大容量でコスパが良いことも人気の理由の一つです。
容量:1400ml(詰め替え用)
【花王】 ハミングFine ヨーロピアンジャスミンソープの香り
24時間消臭・抗菌効果と速乾性の高さで、臭いのもとになるニオイ菌の増殖を抑えるだけでなく、汗の臭いやムレも防いでくれます。衣類に香りがキツく残ることはなく、せっけんの良い香りがほんのり続きます。
容量:1200ml(詰め替え用)
部屋干しは環境と時間が勝負!効果的な乾かし方と干し方
朝いちばんで洗濯機を回しても、その他の家事に追われて干すのが後回しになってしまったり、急いで外出してしまって帰宅して慌てて干した、なんて経験ありませんか?
脱水まで終わった後、洗濯物を洗濯機の中に入れたままにしておくと、そこは雑菌の温床となってしまいます。湿度が高い場所は、雑菌がとても増えやすいのです。洗濯が終わったらすぐ洗濯物を取り出して干し、すばやく乾燥させましょう。
衣類ごとの正しい干し方は?
菌の繁殖を抑えるには干し方も大切です。部屋干しをする場合は、できるだけ洗濯物の表面が重ならないように工夫して干さなければなりません。衣類別の正しい干し方のポイントを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
タオル
生地が重なる部分が増えると菌が増殖しやすくなってしまいます。ハンガーにかけたら、タオルの片側が長くなるようにずらして干すようにしましょう。また、生地が重ならないように太めのハンガーを使用するのもおすすめです。
バスタオルを早く乾かす干し方!3つのポイントとおすすめアイテム6選下着・靴下類
下着や靴下のような小さい衣類は角ハンガーで干すことが多いのではないかと思います。洗濯物の風通しを良くするために、両端に一番長いものを、真ん中には短いものを吊るしてアーチ状に干しましょう。
ズボンやスカート
ズボンやスカートは裏返しにして干しましょう。角ハンガーを使う場合は、筒状に干すことで内側に風が通って乾きやすくなります。また、ズボンを干す場合は逆さにして裾を上にして吊るすことで、シワを伸ばすことができます。
ズボンの干し方を種類別に解説!便利なおすすめ人気ハンガー4選も スカートの正しい干し方とおすすめ人気ハンガー5選!これで型崩れやシワ防止対策はOKパーカー
フード付きのパーカーは生地が重なってしまうため、特にフードの部分は乾くのに時間がかかってしまいます。その場合は普通のハンガーではなく、クリップ付きのパンツハンガーを使いましょう。パーカーを逆さにして裾から吊るすことで、全体が広がって乾きやすくなりますよ。
パーカーの正しい洗濯方法と干し方!頻度や乾燥機の使用など6つのポイントも解説部屋干しに適した場所は?
部屋の中央
風通しが悪い窓際や部屋の隅は避け、風通しの良い部屋の中心に干しましょう。特にリビングは家の中でも広く、エアコンの風で乾かすことができるためおすすめです。また、人が通る場所は空気が動きやすいため風通しが良く、乾きやすくなると言われています。
バスルーム
バスルームは換気扇があるため風通しが良く、湿気がこもらないため部屋干しに適しています。しかし、換気扇だけでは完全に洗濯物を乾かすことはできません。浴室内、脱衣所の窓やドアは必ず開け、しっかり換気した状態で干しましょう。
速く乾かすための便利アイテムとおすすめの使い方
除湿機を使用する
除湿機を使用すると、部屋の湿度を下げ洗濯物を早く乾かすことが可能です。除湿機は洗濯物の真下に置き、窓を閉めて除湿しましょう。閉め切った狭い部屋で乾燥させるのがポイントです。
除湿機で部屋干しを快適に!買う前に知りたい選び方とおすすめランキング20選扇風機またはサーキュレーターを使う
洗濯物に風が当たると、洗濯物の周りの空気が風によって入れ替わり、空気が水分を吸収しやすくなり速く乾くため、扇風機やサーキュレーターの使用はとても効果的であり、手間をかけず速く乾燥させる方法としてはおすすめです。湿った空気と乾いた空気が入れ替われば良いので、弱」モードに設定し、下から風を当てるようにしましょう。
【2024年最新】部屋干しに便利なサーキュレーターおすすめ25選!活用方法と選び方もご紹介乾燥機にかける
部屋干しをせずに乾燥機を使用することは、高温の下で早く乾かすことが可能なので生乾きの嫌な臭いを防ぐためには効果的です。ただ、乾燥機を使用すると服を傷めてしまう可能性もあります。厚手の乾きにくい衣類やタオル類など、洗濯物から選んで使用するのが良いでしょう。
乾燥機は高温で除菌効果も期待できるため、少し湿った状態で出してその後部屋干しするという方法もあります。低温度の設定で10分程度乾燥機にかけてから部屋干しすると、衣類の傷みを抑えて乾燥時間を短縮することが可能です。
また、浴室乾燥機能を使うのも効果的です。浴室に洗濯物を干すとリビングなどの部屋に干す必要がないため、その分のスペースが有効に使えますね。浴室自体の乾燥もできます。使用する場合は、乾燥前に浴室内の水滴などをよく拭き取ることがポイントです。
【2024年最新】衣類乾燥機おすすめ人気10選!時短洗濯に欠かせない魅力と選び方ドライヤーで乾かす
服が入る大きさのビニール袋とドライヤーを用意し、袋の底の角の部分をハサミで切り取り、袋に衣類を入れた状態で切った角の部分にドライヤーの口を差し込みます。袋の口は空気が漏れないようにしっかり留めて、ドライヤーの風を当てましょう。
また、衣類をハンガーにかけ、10cm程離した位置から直接ドライヤーを当てるという方法もあります。ハンガーにかけることによって、シワにならず早く綺麗に乾かすことができますよ。
衣類に部屋干しの臭いがついてしまった…臭いが取れないときの対処法
臭いがつかないように気をつけたつもりでも、すでに衣類に臭いがついて取れない場合、お気に入りの洋服でも着てお出掛けするのにもちょっと気分が沈んでしまいますよね。ここでは、洗濯の際に、ひと手間をかけることでしつこい臭いを取る方法をご紹介します。
プラスワンアイテムで臭いを除去しよう
熱湯
赤ちゃんの哺乳瓶や、よだれかけなどを煮沸消毒するという話を聞いたことがある人も多いと思います。これは、まだ菌に対して免疫力のない赤ちゃんのために、赤ちゃんが口に入れたりするものから菌を除去する方法です。
衣類に対しても、生乾き臭の原因も元は菌なので、同じように熱湯を使って洗濯物を高温にし、雑菌を死滅させることができます。ただ、煮沸できるものとできないものがあるので、衣類の特性をしっかり把握したうえで行いましょう。
煮沸ができる衣類
厚手のタオルのように綿や麻といった丈夫な素材でできているものなどで、頑固な臭いの場合は煮沸しましょう。
煮沸できない衣類
ポリエステル、シルク、ウール、その他プラスチック製品が使われている衣類は高温で熱すると縮む可能性があるので、煮沸消毒は控えましょう。
アルコールスプレー
除菌用のアルコールスプレーも簡単な消臭アイテムです。脱水が終わった洗濯物にアルコールスプレーをかけるだけで、雑菌の繁殖が抑えられ生乾き臭を除去することができます。ただし、柔軟剤の香りも消えますので注意してくださいね。
使用するアルコールスプレーは、純度が高く殺菌作用に優れているものがおすすめです。生乾き臭の除去だけでなく、ウイルス対策、キッチン用品やペット用品の消毒、車内の消臭など、様々な用途に使用できるので大変便利です。
編集部いちおしアイテム!
酸素系漂白剤
洗濯の際に、普段使用している洗剤と同時投入するだけで消臭効果を狙えるのが酸素系漂白剤です。酸素系漂白剤は、中に含まれる酸素が汚れに反応し、油汚れや皮脂汚れを分解する働きがあります。
生乾き臭を除去する目的のほか、洗剤では届かない汚れを落としたい場合や、Tシャツやワイシャツをもっと白くしたいという場合には、粉末タイプの酸素系漂白剤がおすすめです。
編集部いちおしアイテム!
クエン酸
酸素系漂白剤と同様に、洗濯の際に追加投入するだけで消臭効果が期待でき、しかもコストパーフォーマンスが最高なのがクエン酸です。多くの洗剤がアルカリ性であるのに対してクエン酸は酸性であるため、洗剤では落としきれない臭いにも効果を発揮します。
スーパーやドラッグストア、今では100円均一ショップでもよく見られるようになったクエン酸は何よりお手軽です。普段のお掃除に使っている方は、特別なものを買い足す必要はありません。ただし、洗濯洗剤とクエン酸を同時に入れてしまうと中和してしまうので必ず柔軟剤入れに投入することだけ気をつけましょう。
クエン酸を使った正しいお洗濯方法と注意点・疑問点を徹底解決!部屋干しもコツを掴めばメリットがたくさん!
生乾き臭がついてしまう、リビングに干すとスペースが狭くなってしまい見た目も悪いなど、デメリットが目立ちがちな部屋干しですが、メリットもたくさんあります。
悪天候でも大丈夫
雨の日はもちろん、冬の日が出ない寒い一日や、強い風が吹いて洗濯物が飛ばされそうな日でも室内に干しておけば、急な雨に慌てることはありません。帰宅時間が遅れてしまっても洗濯物のことを心配せずに済みます。
花粉、ホコリ、黄砂、PM2.5から衣類を守る
天気のよい日に洗濯物を外に干すと、乾いた洗濯物もパリッとして気持ちいいですね。しかし、実は一年中何らかの花粉は飛んでいるし、黄砂の季節などは、黄砂が洗濯物にも付着してしまいます。部屋干しはそんな付着物から洗濯物を守ってくれます。
衣類の傷みを防ぐ
紫外線には殺菌作用がありますが、同時に衣類も日焼けをしています。お気に入りの洋服が色あせたり、繊維が傷んでしまったりするのは嫌ですよね。大切な洋服は部屋干しすると安心です。
冬は加湿器代わりになる
冬場は部屋の中も乾燥します。そんなときは、加湿器を使用しなくても部屋で湿った洗濯物を干せば、洗濯物が加湿器の代わりになり、乾燥予防に役立ちます。
今は人々のライフスタイルが多種多様で、洗濯の仕方もそれぞれです。忙しい日々の中、部屋干しに切り替えれば、人によっては家事のストレスを減らすことも可能です。生乾き臭を予防、撃退するコツを掴んで、毎日の洗濯を快適に行えるとよいですね。
部屋干しのときの結露を何とかしたい!原因から対策までを知ろうYouTube【araouチャンネル】でもご紹介中!
YouTubeのaraouチャンネルでも、部屋干しの洗濯物を早く乾かす方法や、生乾き臭を防ぐためのコツをわかりやすくご紹介しています。ぜひ動画もチェックしてみてくださいね!