仕事でスーツを着るときに欠かせないネクタイですが、ネクタイにシワなどがあると少しだらしなく見えてしまいますよね。ネクタイにアイロンを手順良くかけて、スーツをかっこよく着こなしましょう。
ネクタイにもいろんな素材がある
ネクタイには、ポリエステルやアセテートなどの化学繊維素材、シルク・ウール・麻・綿などの天然素材などがあります。素材によってはアイロンとの相性が悪いものもあるので気をつけてください。注意点をしっかり守ってネクタイの生地を傷つけずにアイロンをかけてあげましょう。
ネクタイのアイロン方法
先程説明したように、ネクタイの素材にはアイロンと相性が良いもの、悪いものがあるので、ネクタイの表示をしっかり確認してアイロンをかけましょう。しわがひどい場合はアイロンをかけずにクリーニング店に任せましょう。
準備するもの
- アイロンにかけるネクタイ
- アイロン台
- 当て布
- スチーム機能のあるアイロン
- 菜箸

ネクタイにアイロンをかける手順
- 手順1しわを伸ばすアイロン台の上にネクタイを置き、しわがある箇所チェックしてから手で優しくしわを伸ばしましょう。
- 手順2当て布をネクタイに当てる伸ばしたいしわの部分にかかるように当て布を当てます。当て布は、綿100パーセントの物を使用しましょう。濃い色の当て布を使用すると伸ばしたいしわの部分が見えなくなってしまうので、薄い色の当て布を使うことをおすすめします。
伸ばしたいしわの部分がよく見えます。当て布に悩む場合はネットショップなどで当て布用の製品が安く販売されているのでそちらで購入するのもおすすめです。 - 手順3アイロンを中温に設定するまずはアイロンを中温(130℃C〜160℃)に設定し、スチーム機能をオンにします。スチーム機能は、防臭効果・防虫効果があるといわれています。ネクタイにはぴったりの機能ですね。
- 手順4アイロンを浮かしながらスチームをあてるアイロンが熱されたら当て布をかけてある部分(伸ばしたいしわの部分)にスチームを当てていきます。スチームを当てるときの注意点がいくつかありますのでご説明します。
直接アイロンをネクタイに当ててしまうと、アイロンの熱でネクタイにテカリが出てきてしまいます。また、ネクタイを押さえつけながらアイロンをかけてしまうとふっくらとしたネクタイがペタッと潰れてしまいます。したがって、必ずアイロンのスチーム機能を活用し、浮かせながら当てるようにしましょう。
シルク素材は水分に弱いので、スチームを当てる際にネクタイに水滴が落ちないように気をつけましょう。スチームを連続で使用していると、水滴が落ちてくることがあります。アイロンを時々止め、水滴が落ちてこないかチェックすると良いですね。もし水滴が落ちてしまったときのことを考慮して、当て布は必ず使用するようにしましょう。
- 手順5当て布を外して、しわを伸ばすアイロンはいったん置いておきます。当て布を外し、生地が伸びる方向を確認してから手で優しくしわを伸ばしていきます。このとき、ネクタイの織り方で伸びやすい方向・伸びにくい方向があるので、無理に伸ばしたりするとネクタイが型崩れを起こしてしまう可能性があります。
しわが一度で消えない場合は、【手順4】と【手順5】を繰り返してみましょう。繰り返しやってもまだしわが取れない場合はクリーニング店に相談しましょう。
- 手順6アイロンを浮かしながら当てて水分を飛ばすしわが伸びているのが確認できたら、ネクタイが冷めてしまう前に当て布をします。スチーム機能を切ったアイロンを浮かしながらネクタイに当てます。アイロンの熱で水分を蒸発させ、乾かします。
アイロンを浮かすポイントは熱がちゃんとネクタイに伝わる位置まで近づけて当てることです。
菜箸を使用してネクタイを美しく仕上げよう
アイロンを使うことで、しわは充分に伸ばせますが、菜箸を使うことでネクタイをよりふんわり美しく仕上げることができます。是非、実践してみてください。
- 手順1菜箸をネクタイに挿入するネクタイを裏返して折り目の片方の部分に菜箸を挿入します
- 手順2当て布をかけ、片手で菜箸を持ちながらアイロンのスチーム機能をあてていくネクタイに当て布をかけ、片手で菜箸を持ち、ネクタイが横になるように立てます。アイロンのスチーム機能をオンにし、中温設定(130℃C~160℃)で当て布の上から菜箸を挿入した部分にスチームをあてていきます。
- 手順3形がしっかりとできているか確認するスチームを当て終わったら、当て布を外します。ネクタイがふんわりとした形になっているか確認します。
- 手順4乾かすネクタイがしっかりと形作られているのを確認したら当て布を外して乾かす作業です。スチーム機能をオフにしたアイロンを、浮かせながらかけて乾かします。反対側の折り目部分にも同じ作業をします。
ネクタイが汚れてしまった時の対処法
もしネクタイがシミなどで汚れてしまったときはクリーニング店に依頼するか、手洗いで汚れを落とします。手洗いをするときは必ずネクタイの洗濯表示を見て手洗いができるか確認しましょう。
- 手順1洗面器などにお湯を張り、おしゃれ着用中性洗剤を加えるお湯の温度は40℃くらいがおすすめです。温度が高すぎるとネクタイの生地が傷んでしまいます。おしゃれ着用中性洗剤はキャップに適正量が表示されていますので、お湯の量に合わせて洗剤を入れてください。
- 手順2洗剤液にネクタイを浸ける洗剤液にネクタイを浸け、5~6分間浸けておきます。
- 手順3ネクタイを揺らすように手洗いする洗剤液に浸けた状態でネクタイを優しく揺らすように手洗いします。擦ったり揉んだりすると生地が傷んでしまうので気をつけながら洗いましょう。汚れが消えるまで揺らし洗いをしてください。
- 手順4水で洗剤を落とす汚れが落ちたのを確認してから水を用意します。水の中で揺らし洗いをしながら洗剤を落とします。
- 手順5脱水する洗剤を落としたら水を切っていきます。タオルを用意して、タオルの間にネクタイを整えた状態で挟みます。優しく押さえつけながら脱水しましょう。
- 手順6干すある程度水分が飛ばしたら、ネクタイのしわを伸ばさずにハンガーをかけます。日陰干しがおすすめです。

アイロンがない場合
出先などで、アイロンが手元にない場合にしわを伸ばす方法をご紹介します。まず、お風呂でハンガーを使いネクタイを吊るします。お風呂場の蒸気によってネクタイのしわが綺麗に取れますす。お風呂から上がったら、ネクタイをハンガーにかけ朝まで吊るしておくと良いでしょう。
ネクタイにアイロンをかける頻度
頻繁にネクタイにアイロンをかけてしまうと生地が傷んでしまうため、頻度は月に1~2回くらいを目安にしましょう。
アイロンをかけ終わったらしっかりと保管
平置き
ネクタイを2つ折りにして、棚などに置いておきます。平置きはネクタイに負担がかかりにくいのが特徴です。カバーを使用することで埃やしわが発生するのを防いでくれます。
丸めて保管
ネクタイに折り目がつかないように緩く丸めて、引き出しなどに収納します。小さく丸めすぎると生地が傷んでしまいます。コンパクトに収納できるので、ネクタイの本数が多い方におすすめの収納方法です。

ネクタイをしっかりお手入れして毎日を気持ちよく!
アイロンのスチーム機能を使うと簡単にしわを取ることがわかりましたね。消臭効果もあるので、一石二鳥ですよ。ネクタイを使用した後は、ブラッシングをしてあげるとゴミや汚れを落としたり臭いが発生するのを防いでくれます。こまめにお手入れしてネクタイをきれいに長持ちさせましょう。