食事のときに服に醤油を垂らしてしまったことはありませんか?外出先で白い服に醤油の染みがついてしまったとき、そのままにしておくと染みになってしまいます。この記事では基本的な醤油の染み抜きの方法と応急処置や、また時間が経ってしまったときの対処方法を解説します。
目次
醤油の染み抜きをする前に行うこと
色落ちしないか確認する
色柄物の染み抜きをしたいときは、水を含ませた白いタオルを用意して衣類の目立たないところを濡らします。そのとき、白いタオルに色が移らないか確認しましょう。もしも色が抜けるようでしたら、自宅での染み抜きはやめておきましょう。
本格的に染み抜きをする前に応急処置する
醤油の染み抜きをするとき、先に応急処置しておくと後で落としやすくなります。外出中に醤油がついてしまったときなど、この方法を覚えておくといざという安心です。
用意するもの
- ハンカチかティッシュ
ポイントは、醤油の水分をしっかり吸ってしまうことです。乾いたティッシュで染みを挟み込み、醤油をティッシュに吸わせて染みの濃度を薄くしておきます。
応急処置をしておくことで、この段階で染みが完全に取れなくても自宅に帰ってから本格的な醤油染み取りをすれば、大抵の醤油染みは落とすことができます。
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醤油の染みを応急処置したら、帰宅してから本格的に染み抜き処置をしましょう。これもできるだけ早く行うことが重要です。
用意するもの
- タオル
- 歯ブラシか綿棒
- 食器用洗剤または液体タイプの洗濯洗剤
この作業を繰り返し、汚れが落ちたらその後は通常通り洗濯機で洗います。
油が混じっている醤油には重曹がおすすめ!
天ぷらや脂が乗ったお刺身を食べるときは醤油に油が混ざることがありますよね?醤油に油が混じっていたら上記のような方法では落ちない場合があります。そんなときは、重曹を使用する染み抜き方法がおすすめです。
重曹は“炭酸水素ナトリウム”とも呼ばれるもので、入浴剤やふくらし粉などに使用されているものです。食塩水を原料として、二酸化炭素を加えて作られるもので、環境にも身体にも優しいため、重曹を使用して掃除や洗濯する人が増えてきています。
弱アルカリ性である重曹は、酸性である油汚れを落とすのが得意です。また、酸性の臭いを中和する働きがあるので、靴箱や生ゴミの臭い消しに役立ちます。また、重曹は粒子が細かくて水に溶けにくいので、キッチンなどの油汚れを落とすためにクレンザー代わりとして使用できます。
さらに重曹は発泡性があるので、ぬるま湯を加えると二酸化炭素が発生し汚れを浮かせて落としてくれるのです。
醤油の染みに重曹を使用する場合は、重曹大さじ1杯に水を加えたペースト状のものを使います。
その後、通常通り洗濯することで汚れが落ちますよ。
醤油が数滴ついた場合は?
醤油の染みが大きくなく、数滴ついたときは応急処置の方法でほとんどの醤油の染みが取れます。
醤油の染み抜き方法には、“酢”を使ったやり方があります。醤油染みの下に乾いたタオルを敷き、水で酢を2~3倍に薄めたものを醤油の染みに含ませて歯ブラシなどでこするります。すると汚れが下のタオルに染み込んで、薄くなっていきます。
時間が経った醤油の染みはどうすれば良い?
醤油の染みは時間が経ってしまうと落ちにくくなってしまいます。液体洗剤や食器洗い用の洗剤で汚れが落ちなかったらどうしたらいいのでしょうか?
時間が経った醤油染みを落とす場合、“酸素系漂白剤”を使用することをおすすめします。塩素系の漂白剤を使用すると色落ちの原因になるので注意しましょう。
酸素系漂白剤を使用するときは、目立たない部分で色落ちしないか必ず確認してから使用します。
色落ちしないことが確認できたら、液体の酸素系漂白剤を歯ブラシか綿棒につけて醤油の染みをトントンと叩きます。その際、染みの下に乾いたタオルを敷くのを忘れないようにしましょう。
下のタオルに汚れを吸わせて、染みが落ちたら洗濯機で洗います。
ニットやスーツについた醤油染みの対処方法
ニットについた醤油の染み抜き方法
醤油の染みがウールやアクリル素材のニットについてしまった場合、食器洗い用の洗剤を使うと素材を痛めてしまう恐れがあります。そのため、使用する洗剤はニット用のおしゃれ着洗いのものにしましょう。
使用方法は基本的な醤油染みの落とし方と同じですが、揉んだり強く叩くことはせず、軽く叩くように注意しましょう。
スーツについた醤油の染み抜き方法
スーツは一般的に家の洗濯機で洗えるものはあまりないので、醤油の染みがついてしまったらショックですよね。染みがつくたびにクリーニングに出すのは大変ですから、自宅でできる醤油の染み抜き方法を知っておくと役に立ちますよ。
醤油の汚れは水溶性で水に溶けやすいため、使うものはタオルと洗剤です。スーツに醤油がついてしまったら、できるだけ早くその汚れを取ることが重要になります。時間が経ってしまうと汚れが落ちにくくなってしまうからです。
このとき、強く叩きすぎるとスーツの生地を痛めてしまうことがあるので、軽く叩くように心がけることが大切です。
醤油の水分を乾いたタオルに吸わせる要領で行います。少しの汚れでしたらこの方法で落ちるでしょう。もし出先の飲食店で醤油の染みをつけてしまったら、おしぼりを借りてこの方法を行ってみてくださいね。
スーツの手入れのポイント3つ!ブラッシング・アイロン・染み抜きの方法も解説どうしても醤油の染み抜きができないときはクリーニングに出そう
醤油の染み抜き方法をご紹介してきましたが、ポイントはできるだけ早く応急処置をすることです。
どうしても染みが落ちなかったり、色落ちしてしまうものだった場合は無理して自宅で染み抜きを行わず、クリーニングに出して醤油染みを取ってもらいましょう。
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