手がかじかむ時期には欠かせないアイテムと言えば手袋ですが、みなさんは正しい洗濯ができていますか?「冬物小物は洗濯するべきなのか、そもそもできるのか?」という疑問を持っている方が意外と多いですが、手袋は素材別に洗濯方法を変えることで、傷めることなく家での洗濯が可能です。今回は手袋の正しい洗濯方法やケア方法を、素材別でご紹介します。
目次
手袋は洗濯できるの?
「そもそも手袋は洗濯できるのか」という疑問ですが、結論から言うと家での洗濯が可能です。洗い方を間違えると傷めてしまう原因にもなりますが、適切な頻度の洗濯をしないと、それはそれで手袋を早く劣化させる原因となってしまいます。
洗濯表示や素材で判断
手袋にも洗濯方法が記載された、洗濯表示がついているものが多くあります。基本的には洗濯表示に水洗い可のマークがあれば、家での洗濯ができますのでわかりやすいでしょう。もしも洗濯表示がない手袋だった場合は、素材を見て判断します。
比較的安価なアクリル素材、ウール、人口の革レザー素材はホームクリーニングにチャレンジしやすいものです。本革の場合は扱いが難しいので、大切にしたいものであるなら無理に家での洗濯をせずに、クリーニングに出すことをおすすめします。
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手袋は肌に直接触れるもので、実は汚れやすい小物です。人の手は意外と汗をかくので、長時間使用すると内側の生地には汗がじわじわと染み込んでしまいます。さらにドアノブや電車のつり革、カバンの持ち手などを触るため、外側も汚れが付きやすいのです。
目立つ汚れを感じたら洗濯をおすすめしますが、特に汚れがない場合はシーズン終了ごとのクリーニングで十分でしょう。洗濯のし過ぎは逆に生地を傷める原因ともなるので、あまり神経質になる必要はありません。
洗濯しないとどうなるの?
シーズンごとの洗濯を忘れてしまった場合、手袋を長期間不潔な状態での保管となってしまいます。そのとき手袋はどのような状態になってしまうのでしょうか?
においの発生
汗が染み込んだまま放置すると、においが発生することがあります。人の汗は本来無臭ですが、雑菌と混ざることでにおいの原因となってしまうのです。手袋についた汚れは保管場所で雑菌と結びついてしまい、使用したいときにはにおいが発生してしまっているかもしれません。
カビが生える
カビが発生しやすい環境とは湿度が70%〜80%以上、温度が20℃〜30℃で、さらにレザーにはカビが好む栄養素が含まれているため、発生の確率が上がります。気づいた段階ですぐに落とせばダメージを最小限に抑えられますが、こびりついて取れなくなってしまうことがあります。
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カビを放置した最終段階は、生地がもろくなってしまい穴が開いてしまいます。色落ちなども招き、劣化が激しく使用するのは難しくなってしまうでしょう。
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それでは手袋の素材別に、正しい手洗い方法を見ていきましょう。洗い方を間違えると逆に生地を傷めることになるので、注意するようにしてください。
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ウールは羊からとれる天然繊維で、縮みやすく硬いフェルト状になってしまうといわれている素材ですが、おしゃれ着用の洗剤を使用して優しく洗うことで家でも洗濯が可能です。
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用意するもの
- おしゃれ着用の洗剤
- 柔軟剤
- 手袋が浸かる程度の大きさの桶
- タオル
レザー
レザーは水に弱いといわれていますが、少量の水をつけてみて、染み込まないようなら防水加工されているので水洗いもできます。ただし色落ちの可能性もあるので、洗濯を行う前に必ず目立たない部分で確認してから行うようにしてください。
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用意するもの
- おしゃれ着用の洗剤
- 桶
- タオル
スエード
スエードは子牛や子羊などの革の裏面を起毛させた素材で、特に扱いが難しく基本的には水が厳禁とされています。そのため日ごろのケアで汚れを落としていくことが重要ですが、どうしても気になる汚れを落としたいときの方法をご紹介します。
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用意するもの
- シャンプー
- リンス
- 歯ブラシ
洗濯機がOKだった場合
洗濯表示などを見て、洗濯機が可能な手袋だった場合は時短のためにも洗濯機を利用しましょう。フリース素材やコットン素材は比較的丈夫で、洗濯表示にも洗濯機OKのマークがついている場合があります。
そのときに気をつけたいのが、おしゃれ着用洗剤を使用することと、水温は30℃以下にすること、そして洗濯ネットに入れることです。適当に洗うと型崩れやほつれの原因になりますので、洗濯機でも優しく洗うことを心掛けてください。
手袋の干し方・保管の仕方
洗濯が終わったら、正しい干し方と保管方法で手袋を傷みから守りましょう。
干し方
洗濯時によれてしまった場合などは、しっかりと本来の形に戻してあげます。指1本1本しっかりと伸ばして、シワなどがよらないようにしましょう。天気が良いと日光の下に干したくなりますが、日干しをすると色あせなどの心配があるので、陰干しを心掛けてください。
また、ウール系の手袋は洗濯ばさみに挟んで干すと伸びやすいので、平干しをおすすめします。
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シーズン終了などで長期間使用しない場合は、正しい場所に収納しておくようにしましょう。洗濯をしてからの収納はもちろん、ブラッシングなどでホコリや汚れをとり、陰干しをしてしっかりと乾かしてから収納します。
レザー製品はクリームやオイルを塗ってから収納することで、コンディションが上がりますよ。そしてなくさないよう両手を重ね、可能ならたたまずに平置きのまま収納してください。たたみジワなどができませんし、レザー製品はひび割れなども防げます。
また、天然繊維のものは防虫剤と一緒に保管することで虫食いの心配もなくなりますので、ぜひ活用してください。
手袋を日ごろからケアして洗濯頻度を減らそう
日ごろのケアをこまめに行うことで、洗濯する頻度を減らすことができます。使用後には手袋の状態を確認し、必要なお手入れをすることで、手袋のコンディションを上げて長く愛用できるようになるでしょう。
ブラッシング
髪の毛にブラシをかけるのと同じように、スエードやウール素材の手袋にもブラシを掛けましょう。詰まっている汚れやほこりを取り除くことで清潔を保てますし、落ちない汚れを作ってしまうことを防げます。
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レザーの手袋は乾いた布で拭いてあげるだけでも、小さな汚れを落すことができます。
毛玉をとる
ウール製品は毛玉になりやすく、放置していると見栄えも悪くなってしまいます。専用の毛玉取り機を使うか、はさみ等でカットしましょう。
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レザー手袋のワンポイントな汚れには、消しゴムを使用してみましょう。軽くこするだけで簡単な汚れは落とすことができます。
レザーは専用クリームを塗る
レザーも人の肌と同じように、しっかりと保湿をする必要があります。クリームやオイルを塗ることで、ひび割れなどから守ってくれますし、新品のころのようなツヤも出すことができます。また、クリームを塗ることで汚れを落してくれる働きもあるので、2週間に1回程度は行うようにしましょう。
防水スプレーを使う
雨に濡れることで雨染みなどの心配もありますので、必要であれば防水スプレーもかけておきましょう。水をはじくことで汚れにくくもなります。防水スプレーは大量にかけてしまうとシミになるおそれがあるので、手袋から少し離した位置から薄く均一になるようにスプレーするのがポイントです。
においの取り方
汗や汚れでにおいが気になってきたら、消臭スプレーを活用しましょう。市販のものでもいいですが、水100mlに対して重曹大さじ1を混ぜた手作り消臭液もおすすめです。スプレーボトルに入れて保管しておけば、手袋以外にも利用できます。
また、消臭スプレーや重曹がない場合は、アイロンのスチームを当てて消臭することも可能です。蒸気がにおいと結びついて気化するので、消臭効果が期待でき仕組みとなっています。
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手がかじかむ寒い日に重宝する手袋は、使用頻度の割にお手入れや洗濯がおろそかになってしまいがちです。お気に入りのものは何シーズンも使いたいですが、洗濯をしないまま放置していると予想以上に劣化してしまいます。
手袋の素材ごとに洗濯方法もお手入れ方法を異なりますので、お持ちの手袋の素材に合わせてぜひこの記事を参考に洗濯をしてみてください。きれいな手袋は着け心地も抜群ですよ。
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