日々の暮らしに欠かせない洗濯機。もし洗濯機が突然壊れてしまったら誰でも困りますよね。しかも排水途中に洗濯機からエラー音が聞こえたら…考えるだけでパニックになりそうです!でも、原因や対処方法を覚えておけば女性でも対処できる方法があります。機械の操作が苦手な女性にも分かりやすくご説明します。
目次
洗濯機が排水できない原因は3ヶ所のいずれかをチェックしよう
洗濯途中に「ピー!」とエラー音が…。排水できないエラー表示が出たり、排水途中に洗濯機が止まってしまったら、「なぜ排水できなくなったのか?」を考えて排水に関係する部分をまずは見てみましょう!
排水ホースの状態
排水ホースに汚れがこびりついていたり、折れ曲がった状態になっていると排水できなくなっている可能性があります。

排水溝の詰まり
排水溝にほこりや繊維のくずなどが詰まっていると排水できませんので、詰まっていないか汚れがひどくないかチェックしましょう。


洗濯機内の詰まり
洗濯機の内部で汚れがこびりつき、詰まっている可能性があります。洗濯機内を綺麗にしてあげる必要があります。
洗濯機の排水ができない原因が分かった場合の解消方法

原因が分かったところで、それぞれ対処方法を分かりやすくお伝えします。スーパーやドラッグストアに売っている「パイプユニッシュ」を用意しましょう。
排水ホースをパイプユニッシュでつけ置き洗い
タオルの繊維や衣類に付着した食べこぼしなどが蓄積された汚れは、ホースにこびりつき自力で綺麗に取り除くことは難しいので、パイプユニッシュを使いましょう。
排水ホースの先端から、パイプユニッシュを流し15分~30分放置します。その後、バケツを用意したっぷりの水で汚れを流しましょう。溜まった汚れを除去していきます。
ビニール手袋をして汚れを取り出すか、ドロドロになっていて自分では取れない場合はまたまたパイプユニッシュの出番です。同じようにつけ置きして、たっぷりの水で洗い流せば綺麗さっぱりです!
洗濯機内もパイプユニッシュでつまりを解消
洗濯機の中を綺麗にするには、ここでもパイプユニッシュの力を借ります。まず排水途中でたまっている水を洗面器や風呂おけなどで排水します。パイプユニッシュを使用し以下の手順で掃除します。
- パイプユニッシュを洗濯層に全量投入します。
- コース洗濯で、脱水だけを選び1分~2分ほど脱水します。
- いったん洗濯機の電源を切り、そのままの状態で30分程放置します。
- 洗濯機の中に40度くらいのぬるま湯を入れ、脱水します。(排水ホースから詰まっていた汚れが流れ出てきます)
- 次は、洗剤も何も入れずに普通コースで洗濯します。
パイプユニッシュで洗濯機に投入すれば汚れに吸着して綺麗になりますし、30分放置するのがポイントです。つけ置きをすることで層内すみずみに薬剤が行き渡るので、日常の汚れも除去できます。
購入してから3年を過ぎて、洗濯層内を一度も洗浄したことがない場合は、故障がなくても一度この方法で洗濯機内を綺麗にしてあげましょう。年数が経つとぬめりやヘドロも見えない部分へ蓄積し故障につながってしまいますので、普段のお掃除やお手入れが故障を防ぐ第一歩ですよ。
お風呂の残り湯をよく使うご家庭も、節約にはつながりますよね。残り湯=垢や汚れも一緒に洗濯層内に投入していることになります。
ぬるま湯は、水道水より汚れを落としやすく良い面もありますが、垢や汚れはぬめりとして層内に残りやすくなってしまうので悪い面もあることを念頭に置きながら普段のお掃除がとても大切なんですね。
普段できる洗濯層内の掃除は、メーカーから市販されている専用の洗浄剤を使うのがおすすめです。2,000円前後で購入できます。
araou編集部


パイプユニッシュ使用上の注意点
- 密封された室内で使用するのは厳禁です。強い洗浄力を持っていますので使用中は窓を開けたり、換気扇を動かしたり忘れずに換気をしましょう。
- 塩素系漂白剤と同じで混ぜて使うと大変危険です。「まぜるな危険」の文字が必ず記載されていますので、他の洗剤と一緒に使うのはやめましょう。

パイプユニッシュ以外にもある!パイプクリーナー
パイプ系洗剤ではパイプユニッシュが有名ですが、他にも各メーカーから発売されています。スーパーでパイプユニッシュが売り切れていても、他のものも成分はほとんど同じですので、排水できない場合の掃除に代用できます。



排水できないトラブルをなくすために定期的にしたいお掃除方法
「排水トラブルは極力避けたいことですよね。。普段から定期的にお手入れしておけば、汚れの蓄積を防ぎトラブルが起きにくくなりますので前述した3つのお手入れを3ヶ月に1回を目安に掃除をしましょう。
「毎回パイプユニッシュを使うのはちょっと…」という方は、重曹でも大丈夫です。汚れはきちんと分解し、環境には優しい洗剤なのでお子様がいる家庭でも安心して使えます。汚れが蓄積されると、嫌な匂いがする原因にもなりますので、定期的にお掃除することはとても大切なんです。

洗濯機を掃除しても排水できない…そんなときはどうする?

ある日突然の排水エラー音。自分でお手入れ出来るところは全部やってみて、それでもエラーが直らなかった場合は専門の方に依頼しましょう!その洗濯機のメーカー本体に依頼するか、水回りに特化した専門業者に依頼をすることができます。
安心のメーカー修理に頼もう
各メーカーで洗濯機の機能性により、内部構造もだいぶ変わりますので製造メーカーに依頼するのが安心です。修理のお問い合わせ先は、説明書やホームページに記載されていますよ。
メーカーなら、自社の製品を壊れやすいという印象を払拭したいので、今後の清掃方法や日常のお手入れや部品についても丁寧に教えてくれますので、安心して依頼できます。
CMで有名な水の専門業者は割高な傾向あり
「CMやチラシでよく宣伝しているから安心できそう…?」実は、お値段の面ではそうではない場合もあるようです。水で困って依頼してくる方は急いで直して欲しいので、「高く見積もっても切羽詰まっているので承諾するだろう」と目論んでいる業者も中にはあるそうです。
修理はもちろんきちんとしてくれますが、修理後に色々経費を追加されているという口コミもありますので、修理前に費用を確認しましょう。
それぞれの修理費用の相場
メーカー、専門業者に依頼する場合も「出張費」がかかるケースがほとんどです。それにプラスアルファで修理費用や部品代がかかることもあります。それ故障部位でも異なりますが、おおよその修理費用の相場は下記のとおりです。一般的に、ドラム式洗濯機のほうが縦型洗濯機より修理費用は高くなります。
メーカー
各メーカーへお問い合わせの電話をした時点で、担当の方がある程度の金額の見積りを提示してくれますので、安心して頼むことができます。
- 出張費:8,000円~
- 修理費:10,000円~
- 合計:18,000円~
水の専門業者
ホームページで乗せている基本料金は安いですが、実際に見積りに来てそこから金額が上がったケースもあるようなので、きちんと確認してから修理を依頼しましょう。出張費・見積り費用だけでも料金がかかる場合がありますので、電話をして確認しましょう。
- 出張費用:5,000円~
- 修理費:5,000円~
- 合計:10,000円~
洗濯機を購入して7年を過ぎていたら購入も視野に入れよう
ご存知でしたか?洗濯機の寿命は約6~8年程度といわれています。保証期間内であれば無償で修理してもらえますが、5年以上も経過してから洗濯機が故障したら修理依頼をして修理代を支払うより、新しい洗濯機を買い替えた方が費用対効果は良いかもしれません。
「修理2~3万円かけたばかりなのに、また数ヶ月後に故障した…」なんてことになったら損ですよね。修理代がいくらかかるか、おおよその金額を見積りを取って新しい洗濯機を買うか検討してみましょう。
洗濯機も今は色んな種類が発売されており、各メーカーがこだわっている部分も違うので選ぶのにも店舗へ足を運んだり、購入してから配送してもらうのも結構時間がかかるものです。これを良い機会と捉え、次はどんな洗濯機を買うか検討しておきましょう。

洗濯機が排水できないのは寒さも原因?

洗濯機の排水部分が凍結するというのは、例年より寒い冬や、東北地方に住む方は常に向き合わないといけない問題です。関東も大寒波がやってきたときは、対応が必要になってしまうかもしれませんので、知識としてぜひ覚えておきましょう。
水が凍ってしまっては洗濯はもちろん脱水・排水もできませんので、対策をしておくことは大切です。
外にしか洗濯機を設置できないご家庭は?
そもそも、洗濯機は外で使うことを考えて製造されていません。洗濯機は室内に置く方がもちろん良いですが、間取りによってはベランダにしか設置できない場合もありますよね。
そのような場合は、外気の影響を受けやすくなりますので雨風に強い洗濯機カバーをかけて、外気や寒気の流入を防ぎましょう。スーパーにはあまり置いていないので、「洗濯機 カバー」で検索すればネットショッピングサイトで簡単に注文できます。お値段は、1,500円前後で購入できます。

給水ホースに巻くヒーターを購入しよう
給水ホースが凍結し排水できなくなるケースが多いので、そのホースに巻くヒーターを設置すれば凍結の心配がなくなります。こちらも洗濯機カバー同様に1,500円前後で購入できるので、気軽に取り入れられます。


二層式洗濯機の場合
二層式洗濯機は現在でも、外に置いて農業用や作業着などを洗う洗濯機として活用しているケースがあります。
寒くなると二層式も同じく蛇口と洗濯機をつなぐ部品に凍結で亀裂が入り、水が噴き出す場合があります。前述した給水ホースに巻くヒーターを設置するか、カバーやビニールで保温することもおすすめです。
洗濯機が凍結して排水できない状態になった場合の対処方法
ベランダに設置している場合、寒い地方では凍結する可能性が時折あります。その場合どうしたら良いのでしょうか。
水道管の凍結
水道管が凍結していて水が出ない場合は、凍結している水道管の場所にタオルを巻き、上からゆっくりとお湯をかけるようにします。
熱湯をかけてしまうと、水道管の破裂の原因になってしまいますので注意して下さいね。もしお湯がなければ、ドライヤーの熱風で解凍する方法もあります。
給水ホースの凍結
もし、給水ホースが凍結した際は給水ホースをゆっくりと外して下さい。この時に、破損の恐れがあるため、無理に曲げないように気をつけて下さい。
外した給水ホースを、40℃以下のお湯に浸けて、解凍するのを待ちます。
排水ホースの凍結
排水ホースが弛んでいたりすると、きちんと排水がされておらず凍結の原因になってしまうことがあります。その際にも使うのが、ドライヤーです。ホースが痛まない程度に温風を当てて、解凍しましょう。
洗濯機本体の凍結
もし洗濯機本体が凍結している場合は、洗濯槽に40℃以下のお湯を2リットル〜3リットル入れて、30分ほど放置して下さい。
洗濯機の排水できないトラブルをこまめなお手入れで回避しよう
毎日といっていいほどお世話になる洗濯機。故障したらとても困りますよね。特に女性は機械に弱いので、焦ってしまうのは仕方ありません。でももし排水できなくなってしまったら、落ち着いてどこが詰まっているかを突き止め、パイプ系洗剤で掃除をしてあげましょう。
基本的に怪しい部分を取り外してみて、汚れや詰まりがないかどうかを見るだけで原因が分かりますので、難しいことはありません。洗濯機の使用年数によっては、経年劣化による故障もありますので修理代2万円払うよりも買い替えた方が結果的にお得になる場合もあります。
修理で直せた場合でも、もし使用年数が7年を過ぎていたら買い替えがスムーズに行くように次に購入したい洗濯機をゆっくり検討しておきましょう。


