いつものように洗濯しているとき、脱水時にいきなりエラー表示がでると、「あれ、故障!?」とびっくりして慌ててしまいますよね。実は脱水時に出るエラーは、単なる故障ではなく、それ以外に別の原因がある場合がほとんどです。
今回は、そんな脱水機に出るエラーの原因と対処法を詳しくご紹介します。
目次
洗濯機で脱水のエラーが出る6つの原因と対処法
「昨日までは普通に使えていた洗濯機が、いきなり脱水時にエラーが出てしまった・・・」という経験をしたことがある人もいるでしょう。
「もしかして故障?」と思いがちですが、実はある原因によりエラーが出ているだけで、それを解消するとまた使えるようになるかもしれません。
「まだ買ったばかりなのに・・・」という人は、ぜひ今から紹介する原因を確認してみてください。
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【原因1】洗濯物の偏りによるもの
脱水ができず、エラーが出る原因のひとつに「洗濯物の偏り」があります。
洗濯槽は、脱水時に大きく動きます。その際、洗濯物が片寄った状態だと遠心力が大きくかかり必要以上に揺れるため、洗濯槽が壁にぶつかってエラーが出るのです。
片寄りが出やすい洗濯物
- ウィンドブレーカー
- ダウンジャケット
- レインコート
- おむつカバー
- サウナスーツ
- スキーウェア
- 寝袋
- 玄関マット
- バスマット
- キッチンマット
- ラグ
- 座布団
- クッション
- 枕
対処法
洗濯物の偏りによるエラーが出たら、まず洗濯槽の中にある衣類をほぐして、片寄りが起きないようにしましょう。直した後に再度脱水を行ってください。
【原因2】洗濯物が少なすぎる・多すぎる
一度に洗濯した洗濯物の量が多すぎても少なすぎても、脱水がエラーとなる場合があります。洗濯物が少なすぎると、洗濯槽の中で1ヶ所に洗濯物が集まりやすくなり遠心力がかかって揺れすぎ、停止します。
また、洗濯物が多すぎると、水を含んだ洗濯物が重すぎて回転しないということがあります。
対処法
洗濯物が少なすぎる場合には、洗濯物を少し足して、片寄りをほぐしてから再スタートしてみてください。洗濯物が多すぎる場合には、洗濯物を取り出し、脱水を2回に分けて行うなどをして、洗濯物が適正な量になるように調整してください。
【原因3】洗濯機の本体が傾いている
「洗濯機なんて傾くの?」と思ってしまいますが、洗濯機は振動しながら動く家電であるため、長年使用するうちに傾いてしまうことがあります。傾いてしまった洗濯機は、水平に保たれていないため、脱水もうまくできない可能性があります。
洗濯機を手で押したらガタついたり、洗濯機の足が浮いているようなら水平でないということです。
対処法
洗濯機の足の部分の高さを調節するためのネジがあります。そのネジを調整し、足全てがしっかり床面についた状態で設置されるようにしましょう。
【原因4】排水がうまくできていない
排水がうまくできていないということは、洗濯槽内に水が残っているということです。洗濯槽の水は、給水口から洗濯槽、排水口の順に流れて行きますが、これらどこかで水の流れが止まってしまうとエラーを起こします。
脱水機の中に水が残った状態だと、遠心力で回っている時に重くなりすぎて片寄り、揺れすぎてしまいます。
排水口の詰まり
排水がうまくできない原因として考えられるのは、排水口が詰まっているかどうかです。排水口にゴミや汚れが溜まっていると、洗濯槽内の水が排水できず、洗濯槽内にとどまってしまいます。
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排水ホース
排水ホースの内部でゴミや汚れが溜まり、水が流れず排水できない状態です。洗濯中に出たゴミやホコリは水を含んでいるため、詰まりやすくなります。
また、排水ホースはホース自体が細いため、汚れが溜まると排水を妨げてしまいます。排水ホースが折れ曲がってしまうと、うまく排水できないことがあります。
洗濯機の排水ホースを交換する時期と手順5ステップ!これであなたも業者いらずドラム式洗濯機の場合、洗濯に使用した水は糸くずフィルターを通って排出するようになります。そのため、糸くずフィルターに汚れが溜まっている状態では排水がされにくくなり、脱水時にエラーが起こるのです。
対処法
まずは排水口の様子をチェックしましょう。排水口に差し込んである排水ホースを外し、排水口に水を流してみます。スムーズに流れるようなら、排水口が原因ではないですし、詰まるようなら掃除をして、ゴミや汚れを取り除いてください。
そして排水ホースを取り外した際に、ホースの内部にも詰まりがないかどうかチェックしてください。排水口同様に水を流すことで、詰まり具合をチェックすることができます。また、ドラム式洗濯機の場合には糸くずフィルターのゴミも定期的に捨てるようにしてください。
【原因5】洗濯機のふたが閉まっていない
脱水時に洗濯機のふたがきちんと閉まっていない状態では、脱水はスタートしません。そのためエラーとして私たちに教えてくれるのです。
また、ふたの取りつけ部分が緩んでいるときちんとふたが閉まらない状態となり、同じくエラーが出ることがあります。
対処法
洗濯や脱水を行う際には、洗濯機のふたの閉め忘れがないように気をつけましょう。ただ、閉め忘れていたとしてもピーピーと警告音が鳴り、教えてくれる機能がついている洗濯機がほとんどなので、気づいたら閉めるのでも問題ありません。
【原因6】洗濯機の故障
これまでご紹介した上記の原因と対処法でチェックしてみても、エラーが直らない・脱水ができない・洗濯機が動かないという場合には、洗濯機自体の故障かもしれません。内部の不具合なら洗濯機の分解が必要です。
対処法
そもそも、洗濯機の平均寿命は6~8年といわれています。
洗濯機が故障した場合は自分での対処には限界があるため、メーカーのカスタマーセンターなどに問い合わせてみましょう。
もしかしたら洗濯機の寿命かもしれませんし、洗濯機の部品が破損している可能性もあります。メーカーに問い合わせた際には、詳しい洗濯機の状況を説明してくださいね。
洗濯機の脱水エラーを防ぐ方法
洗濯機の脱水エラーを防ぐためには、普段から気をつける必要があります。主に次の2点に注意して、毎日ケアを行ってくださいね。
正しい洗濯の方法をする
洗濯機の容量以上の洗濯物を入れたりすると、脱水エラーの原因となります。基本は、洗濯機の容量の7~8割の洗濯物の量を心がけるようにしてください。
ただ、洗濯物の種類によっても片寄りが出ることは仕方がないこともあるので、エラーが出たら洗濯槽の洗濯物をほぐしてならすようにしましょう。
洗濯物の量が多いからといって詰め込み過ぎると、結局はエラーを起こし二度手間になってしまうので、常に正しい洗濯方法を行うように心がけることが大切です。
定期的に汚れなどチェックする
脱水時のエラーには、”ゴミやホコリといった汚れの蓄積”があります。排水口や排水ホースは毎日チェックする必要はありませんが、半年に1回ほどは汚れをチェックしましょう。
洗濯機の脱水のエラーが出たらまずは原因を確認しよう
いつも使っている洗濯機に、いきなりエラーがでると慌ててしまいますよね。すぐに「故障?買い替えないと」と思いがちですが、実は自分で対処することで直ることもあります。
脱水時は特にそうですが、洗濯物の入れすぎや汚れの蓄積でエラーは発生します。
このようなことが怒らないように普段から定期的なチェックと正しい洗濯機の使い方を守るようにしましょう。それだけで毎回快適に洗濯することができますよ。
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