最近の洗濯洗剤は液状のものやジェルになっているものが多く、粉末洗剤が陰をひそめていますが、実は洗浄力の高さから根強いファンが多くいます。今回はそんな粉末洗剤のメリット・デメリットや使い方、そしておすすめの粉末洗剤を7選ご紹介します。
目次
粉末洗剤のメリット・デメリット
粉末洗剤のメリット
洗浄力
粉末洗剤のメリットといえば、なんといっても洗浄力の高さです。特に「子どもの衣類がスポーツなどで泥だらけになってしまう」、「作業着で仕事をしていて汚れやすい」、「普段の衣類についた汚れが落ちにくい」という人には粉末洗剤をおすすめします。
コスパ面
液体洗剤よりも粉末洗剤のほうがやや安く、お財布も助かりますね。家族全員の洗濯など、洗濯回数が多い場合は洗剤の消費量が多くなりますので、粉末洗剤の方が買い足す回数を減らすことができます。
粉末洗剤のデメリット
洗浄力の高い粉末洗剤ですが、本当に全て溶け切っているのか不安になるときはありませんか?粉末洗剤のデメリットは「溶け残り」です。溶け残りは洗濯臭が発生したり、衣類に付いた洗剤カスで肌が荒れてしまうこともあります。
粉末洗剤の溶け残りを防ぐための対策
粉末洗剤を入れすぎない
粉末洗剤が溶けきらない原因のひとつに、洗剤の入れすぎがあります。「このぐらいかな」という目分量ではなく、パッケージに記載されている量を確認して、計量スプーンで測ってから使用してください。
水温を低くしない
適量の粉末洗剤が入っているのに溶け残る場合は、水温が低い可能性があります。粉末洗剤は30~35℃の水温で溶けるので、水道水をそのまま使用していると、気温の低い冬などは溶け残ることがあります。
粉末洗剤を事前に溶かす
水温が低いままでどうしても洗剤の溶け残りが続いてしまう場合には、洗濯機に入れる前にあらかじめ洗剤をお湯で溶かしておきましょう。そうすると溶け残りを防げます。また、お風呂の残り湯を洗濯に使っている場合には、お湯が温かいうちに洗濯機を回しておきましょう。
すすぎを2回する
粉末洗剤では、ほとんどの商品が「すすぎ2回」となっています。洗濯機の自動コースなら、すすぎは2回の設定になっているので問題はありませんが、節水や時短のためにすすぎ1回に設定している場合は溶け残りがある可能性があります。
冬にありがちな粉末洗剤の溶け残りを防ぐ方法!溶けやすくて使いやすい洗剤10選も粉末洗剤におすすめの衣類と正しい使い方
粉末洗剤向けの衣類
粉末洗剤は洗剤のなかでも最もアルカリが強い洗剤であり、洗浄力が強いです。そのため、ウールなどのデリケートな素材には向いていません。
ウール素材の特徴や種類を知って寒い季節を乗り切ろう!メリット・デメリット・洗うときの注意点粉末洗剤の使い方
粉末洗剤の使い方というと、洗濯槽の中に入った衣類にまんべんなく振りかけている人が多いのではないでじょうか?実は粉末洗剤は、「専用の投入口」に入れることが大切です。では、基本的な使い方をみていきましょう。
【必見】洗濯機の投入口に洗剤と柔軟剤を間違えて入れてしまった時の対処方法 洗濯機に洗剤を入れる場所はどこ?洗剤・柔軟剤の正しい投入口を解説洗濯機を使用する場合
粉末洗剤を直接洋服にかけてしまうと、洗浄力や香りを衣類全体にうまく行き渡らせることできないため、必ず専用の投入口を使用しましょう。縦型式、ドラム式洗濯機の両方とも洗剤の専用投入口があります。
つけおき洗いをする場合
すすぎについて
よく「すすぎ1回」という表示を目にしますが、すすぎ1回の洗濯洗剤は泡切れが良く、繊維の中に洗浄成分が残りにくいようになっています。そして、洗濯時間を短くし、節水・節電効果を得ることができます。しかし、現在粉末洗剤ですすぎ1回が可能な洗剤は主要メーカーから発売されていません。すすぎ1回の洗剤が良い場合には、液体洗剤から選ぶようになります。
洗濯機のためすすぎ・注水すすぎコースとは?使い方やコースに最適なおすすめ洗剤もご紹介 すすぎ1回OKの洗剤おすすめ15選!特徴とタイプ別メリット・デメリットも粉末洗剤の使用期限
粉末洗剤にも使用期限はあり、未開封の場合だと3年、開封後は1年で使い切るようにしましょう。とはいえ、パッケージに表示もなければ法的に規制されているものでもなく、あくまでも「安全に使用できる目安」です。
一度開けてしまったものは、湿気てしまったりホコリが入ったりするので、早めに使い切ることが大切です。古すぎる洗剤は洗浄力も落ち、水に溶けにくくなるので、満足のいく洗濯ができなくなります。特に敏感肌の人は使用期限を過ぎた物は使用しないほうが良いでしょう。
「安いから」「セール期間だから」といって、粉末洗剤を大量に購入しても使いきれなければもったいないだけですので、使用期限を考えて購入してくださいね。
粉末洗剤の洗浄力をアップさせる方法
洗濯物の量を7割程度にする
洗濯物がたくさんあるからといって、詰め込み過ぎてしまうと洗剤が混ざりきらずに洗浄力が落ちてしまうことがあります。洗濯物の量は洗濯機の容量に対し7割程度です。洗濯物が多い場合は、何回かに分けて洗うようにしましょう。「粉末洗剤は洗浄力が高いから、洗濯物をいっぱい入れても大丈夫」というわけではないので、注意してください。
お風呂のお湯を使う
節約のために、お風呂のお湯を洗濯に使う人もいると思いますが、最初の「洗い」だけならお風呂のお湯はおすすめです。お風呂に入った後すぐに、洗濯機に使用するとお湯の温度が高く洗剤が溶けやすいため、洗浄力も高くなります。
節水にもなり、衣類もすっきり洗えるなんて一石二鳥ですね。しかし、「すすぎ」にはお風呂の残り湯でなく綺麗な水を使用するようにしてくださいね。
蛍光増白剤の配合されたものを使う
蛍光増白剤は見た目を白く見せてくれる成分のことで、白いものをより白く見せてくれます。洗いあがった洗濯物がより綺麗になりますね。しかし、蛍光増白剤は淡い色の衣類は本来と違う色合いになることがあるので、取り扱いには慎重になるようにしてください。
【特徴別】人気のおすすめ粉末洗剤7選!
柔軟剤配合のもの
柔軟剤が配合された粉末洗剤は、水に溶けにくい柔軟剤が含まれており、洗剤が溶けた後に柔軟剤が溶けるよう設計されています。「柔軟剤のようにふんわり感が欲しいけれども、コストも二重にかかるし、別で入れるのは手間がかかる!」という場合には柔軟剤配合の洗剤を使うと良いでしょう。
【花王】フレグランス ニュービーズ
天然の柔軟剤入りのフレグランスニュービーズです。洗いたての「花しずくの香り」がずっと続き、衣類の嫌な臭いを落として、しっかり消臭してくれます。
洗濯後の衣類は、咲き始めのローズのようなみずみずしい香りとすずらんの軽やかな香りで、思わず深呼吸したくなります。蛍光剤は配合されていないので、淡い色やきなりの衣類でも問題なく洗うことができます。
■容量:800g、1.41kg
【P&G】ボールド プラチナクリーン ピュアクリーンサボンの香り
CMでもお馴染のボールドです。香りをギュっと閉じ込めたカプセル、香りサプリは洗濯物が乾いた後でも「タッチでPon!」で香りが弾けます。何度も香りが蘇ることから、香りを1日中楽しむことができます。
部屋干ししても、嫌な臭いがしないという特徴もあります。また、白い衣類も輝く白さで襟まで綺麗に汚れを落とします。ピュアクリーンサボンの優しくマイルドな香りも魅力ですね。
■容量:850g、1500g
柔軟剤入り洗濯液体洗剤『ボールド』の香り・匂いと汚れ落ちを検証!ラインナップ別に口コミもご紹介酵素・漂白剤配合のもの
酵素が配合されている粉末洗剤は、脂質やたんぱく質といった皮脂汚れや食べこぼしに効果があり、防臭・消臭効果も期待できます。漂白剤も含まれてくると、黄ばんだ衣類を白く洗いあげるだけでなく、洗濯槽の臭い防止やカビ予防にもつながります。
また、洗剤のなかには、白い衣類をより白く見せる蛍光増白剤が含まれているものもありますが、きなりや淡い色の衣類を洗うと黄ばませてしまうおそれがあるので注意してください。
【花王】アタック 高浸透リセットパワー
アタックの高浸透リセットパワーは、除菌・消臭成分を配合しておりスポーツした後のユニフォームの汚れや体操服汚れ、靴下汚れ、タオルの臭いや黄ばみをパワフル洗浄でしっかり落とし、99%除菌してくれます。
普通に洗濯するだけでなく、つけ置き洗いをすることで見違えるほど綺麗に仕上がりますよ。部屋干しでも嫌な臭いもなく、快適な衣類を保つことができます。漂白剤・柔軟剤・蛍光剤が配合されており、さわやかなフレッシュフローラルの香りです。
■容量:900g
『花王』のアタック洗剤の種類・違い・比較!使い方・口コミもチェック【P&G】アリエール 粉末 サイエンスプラス7
ファブリーズと共同開発したアリエールのサイエンスプラス7は、W漂白剤配合により衣類についた頑固な汚れも強力洗浄・除菌してくれます。雑菌臭や男脂臭に対しても消臭効果が期待でき、衣類だけでなく掃除しにくい洗濯槽のカビ予防も期待できます。
■容量:900g、1.5kg
【どっちがいい?】アタック・アリエール・ナノックスまとめ!人気商品の口コミも紹介【花王】 ニュービーズ
みずみずしく、新鮮な鈴蘭の香りを凝縮したニュービーズです。洗う・干す・たたむの全てのタイミングで爽やかな香りに包まれます。漂白剤配合で落ちにくい黄ばみやくすみをすっきり落として、きれいな白さに仕上がります。
色柄物の衣類にも安心して使用することができ、部屋干しにもおすすめです。縦型洗濯機だけでなく、ドラム式洗濯機にも使用することができます。
■容量:800g、1.41g
【ライオン】消臭ブルーダイヤ
すがすがしいクリアミントの香りの消臭ブルーダイヤです。気になる加齢臭に対しての消臭成分も配合されており、シミや黄ばみにも高い効果が期待できます。たんぱく質分解酵素と漂白剤の成分で、衣類についた汗と皮脂の臭いをもとから消臭します。
また、酸素系漂白剤なので色柄物衣類にも安心して使用できますし、冷たい水でもよく溶ける「スプラッシュパウダー」なので、水温の低い冬もおすすめです。
■容量:900g
部屋干し用
最近では防犯のために、部屋で洗濯を干す人が多くなりました。部屋で洗濯をすると気になるのは、部屋干し臭ですよね。部屋干し用の洗剤は、部屋干ししたときの不快な臭いを予防し、class=”keiko_yellow”>消臭、殺菌効果が強いものです。
【ライオン】部屋干しトップ 除菌EX
部屋干し特有の生乾きの嫌な臭いを防止し、洗濯では汚れや菌、ウイルスまできれいに落としてくれます。一度乾いたタオルなどが再び湿ると出てくる「もどり生乾き臭」に対しても除臭効果で臭いを防止します。
爽やかなシトラスフルーティな香りで、爽やかな香りの衣類に仕上がります、また、粉末洗剤でありながら冷たい水でもよくとける「スプラッシュパウダー」を採用しているので、気温が低い冬や雨の日におすすめです。
■容量:900g
部屋干しの生乾き臭を撃退!臭いの原因や干し方・速乾術も徹底解説赤ちゃんには粉末洗剤より液体洗剤?
赤ちゃんの衣類を洗濯する際には、粉末洗剤よりも液体洗剤のほうが良いとよくいわれますが、粉末洗剤にしたからといってダメなわけではありません。どちらにもメリット・デメリットはあるので、ママが納得して選ぶことが大切です。
粉末洗剤のメリット・デメリット
赤ちゃんは毎日のように、ミルクをこぼしたり、食べカスがついたり、よだれがついたりします。日々汚れる衣類は、粉末洗剤の洗浄力で綺麗に洗い流すことで、清潔さを保つことができます。しかし、洗剤の溶け残りが気になりますよね。その場合はすすぎをしっかりする、もしくは粉末洗剤を溶かした後に洗濯機に投入すると良いでしょう。
液体洗剤のメリット・デメリット
液体洗剤は洗剤の溶け残りの心配がないので、安心して赤ちゃんの肌に触れることができます。しかし、洗浄力が少し弱いため、赤ちゃんの服についた汚れが取りきれていない場合があります。そんなときはつけ置きをしたり、あらかじめ汚れている部分を直接洗剤をかけて汚れを取り除くなど工夫してみてください。
赤ちゃんに使用する洗剤は、どちらが良い、悪いもありません。粉末洗剤であれ、液体洗剤であれ、不要な成分が含まれていない赤ちゃん用の洗剤が販売されています。ぜひ、ご家庭で使いやすい方を購入してください。
【2024年最新】赤ちゃんも安心おすすめ洗濯洗剤10選&避けたい成分解説しっかり汚れを落としたいなら粉末洗剤を使用しよう
洗濯を毎日する家庭なら、欠かせないのが洗剤ですよね。特にお子さんがいる家庭なら、毎日何回も洗濯して干すということもあるでしょう。毎日使うものだからこそ、環境に合わせて良いものを使いたいですよね。
晴れの日用、雨の日用、ひどい汚れを落とす用など、そのときの状況に合わせて洗剤を使い分けるのもおすすめです。粉末洗剤は液体洗剤に比べても値段は安いので、いろいろ試すことができるのも嬉しいですよね。ぜひお気に入りの粉末洗剤を見つけてください。
【2024年最新】主婦に聞いたコスパ最強おすすめ粉末洗剤ランキング|液体洗剤との違い・選び方・使い方も解説 冬にありがちな粉末洗剤の溶け残りを防ぐ方法!溶けやすくて使いやすい洗剤10選も