ボールペンのシミ抜きに必要な正しい洗濯方法や対処法とは?おすすめ洗剤や便利アイテム10選!

普段、学校やオフィスなど1番身近にある文房具のひとつがボールペンですが、着ているシャツや袖口などに付いてしまったり、胸ポケットに入れていたボールペンのインクがシャツに滲んでしまったりした経験がある方も少なくないのではないでしょうか。ボールペンのインクは、「目立つ上に落ちにくい」という印象がありますが、それは正しい対処法ではなかった可能性があります。今回はボールペンのインクの種類や、それぞれに合ったシミ抜き方法などたっぷりご紹介します。

ボールペンインクの特徴を知ろう

ボールペンのシミが付いてしまって、慌てて水や洗剤で落とそうとしたしたことはありませんか?実はそれはあまり良い対処方法ではありません。なぜなら、ボールペンのインクには3つの種類が存在して、それぞれに合ったシミ抜き方法があるからなのです。シミ抜きをを始める際には、まずどんなタイプのインクがついてしまったのかを把握することから始めましょう。

ちなみに、ボールペンのインクは「色素(染料や顔料)+溶剤+樹脂+定着剤」という組み合わせで作られていて、ペン色を決める染料(顔料)、書いた文字を消えにくくする定着剤、つなぎの働きをする樹脂を溶媒となる溶剤に溶かすことでインクができていいます。ですから、ボールペンインクは「溶剤にどんな成分が含まれているか」によって違ってくるということです。では、3種類のインクについて確認していきましょう。

油性インク

油性インクは、何かに書いてしまうと基本的に落ちないようにできています。溶剤には「ケトン」「アルコール」「酢酸エチル」などが入っていて、水が入っていないため、乾きや固着が早いのが特徴です。油性インクは、プラスチックや金属の表面にも書きやすく消えにくいことから、大切なものに名前を書く際に使用することが多いです。

水性インク

水性インクは、主に「水」や乾燥防止剤の「グリセリンやグリコール」、浸透剤の「アルコールやグリコールエーテル」でできています。水が入っているところが油性とは異なり、水に浸かってしまうとにじみやすくなります。軽い力で書きやすく、扱いやすいといった特徴があります。

ゲルインク

ゲルインクは水性でできていて、成分も水性とほとんど同じものです。ゲルインクは一般的なボールペンで使われていて、下にあるボールが回転するため軽い力で滑らかに書くことができるのが特徴です。また、粘度の高いゲル状に戻るため、水性ではありますがにじみにくい特性もあります。

ボールペンインクによるシミを落としてみよう

インクの特徴が理解できたところで、実際に付いてしまったボールペンによるシミをそれぞれの方法で落としてみましょう。

油性ボールペンの落とし方

油性インクのシミ抜きをする際に使えるのは、エタノール・除光液・日焼け止め・柑橘類の皮などがあります。油性インクには色素が含まれているので、上記アイテムで下準備をしておくと、通常の洗濯時よりもインク汚れを薄くすることができます。エタノールを使う際は、事前に色落ちチェックをするようにしましょう。もし色落ちしてしまう場合は、クレンジングオイルを使う方法もあるので、ぜひ試してみてください。

    用意するもの

  • 消毒用エタノールなどのアルコール
  • タオル
  • ガーゼ
  • 歯ブラシ
  • 食器用洗剤
  • STEP 1
    ボールペンのシミを叩く
    後ろからタオルを当てた状態で、ガーゼにアルコールを染み込ませて上からトントンと叩き、インクを叩き出します。後ろから当てておいたガーゼの方に、インクが少しずつ移り汚れていきますので、ガーゼは適度に交換しましょう。
  • STEP 2
    食洗機用洗剤で仕上げ
    STEP 1 の時点で結構色は落ちますが、まだ完全に落としきれていないシミが残っている部分に食器用洗剤を垂らします。更にその上から歯ブラシで叩きながら汚れを落としていきます。水で流して色が落ちているようであれば、普通に洗濯をして完成となります。
    ポイントと注意点

  • エタノールを使用する際は換気をしながら作業するようにしましょう。
  • 薬品に直接触れると手荒れの可能性があるので、ゴム手袋などを使用しましょう。
  • ブラシは擦るのではなく、叩くのがポイントです。
  • 裏側からタオルを当てて、しっかりと浮いたインクをすぐに吸収できるようにしましょう。

水性ボールペンの落とし方

水性インクは、付いてもすぐに洗えば汚れが落ちる場合がほとんどです。中には衣類に付くと落ちにくい物もありますが、食器用洗剤などの中性洗剤を使うと汚れが落ちやすくなります。インク汚れは水を含むと広がってしまう場合もありますが、広がりを防ぐために中性洗剤でインク汚れ部分の周囲を囲んでしまうのもおすすめです。

    用意するもの

  • 食器用中性洗剤
  • 酵素系液体漂白剤
  • タオル
  • 歯ブラシ
  • STEP 1
    食器用洗剤でボールペンのシミを叩く
    裏からタオルをあてた状態で、食器用中性洗剤を垂らし歯ブラシで叩きます。ポイントは丁寧に細かく叩くことで、輪っかのようなシミができないように気をつけましょう。後ろからあてたタオルに汚れが移っていることを確認し、せっかく落ちたシミが服に戻らないように、常にキレイな状態のタオルをあてるようにします。ある程度シミが落ちてきたら、水かぬるま湯でゆすいでおきましょう。
  • STEP 2
    酵素系液体漂白剤をかけて放置する
    次に、酵素系液体漂白剤をかけます。商品によって分量や時間が異なるため、説明書を見て確認してから使用するようにしましょう。一定時間経ったら、再度水かぬるま湯で洗って、もう一度最初から洗濯機を回せば完了です。
    ポイントと注意点

  • 水性インクの場合、漂白剤を使用しますが、使うのは必ず酵素系漂白剤にしましょう。塩素系漂白剤の場合、色抜けの可能性があるため注意が必要です。

ゲルインクボールペンの落とし方

    用意するもの

  • 固形石鹸(もしくは、台所用アルカリ性洗剤)
  • 歯ブラシ
  • ビニール袋
  • STEP 1
    洗剤を垂らしてボールペンのシミを叩き出す
    ビニール袋などを敷いた上に服を乗せたら、シミの上から台所用アルカリ性洗剤を垂らして歯ブラシで叩きます。この時液体洗剤ではなく、固形石鹸を擦り付けて洗剤を染み込ませても効果が期待できます。
  • STEP 2
    すすぐ
    シミが抜けたら水かぬるま湯で一旦洗って、洗濯したら完了です。
    ポイントと注意点

  • ゲルインクは水性インクに比べてゲル粒子が細かく、落としにくいのが特徴です。ですから、ブラシで叩く時や、固形石鹸を直接擦り付ける際は、衣類の表面を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。

外出先での正しい応急処置は?

外出先でとっさにボールペンのインクで服が汚れてしまったことはありませんか?十分な道具はなく、時間も限られた状況ではありますが、放っておくと完全なシミになってしまい落ちなくなってしまいます。シミを少しでも落としやすくするための、正しい応急処置についてご紹介します。

水性インクの場合

ボールペンインクで汚してしまった洋服の箇所の裏に、ティッシュペーパーを当て、濡らして固く絞ったハンカチなどの布で上から叩きます。汚れが布に移らなくなるまで繰り返してください。

    ポイント

  • 上記の作業は、叩くことでインクが浮いて汚れが布に移ります。上から叩く際の布は、必要に応じて何度か濡らして絞るとよりインクが浮きやすくなります。汚れが布に移らなくなったら、応急処置は完了です。帰宅後は、できるだけ早めに洗濯をするようにしましょう。

油性インクの場合

乾いた布でインクの汚れが付いた部分をつまむようにして汚れを浮かせましょう。

    ポイント

  • 油性インクの場合、服の繊維の上にインク汚れが乗っている状態のため、濡らして叩いたり、擦ったりするとインクが繊維の中に染み込んでしまうため逆効果となります。そのため、道具がない状態でできる応急処置としては、汚れを少しでも浮かせておくことが重要です。帰宅後は除光液などを使ってシミ抜きをしてから、洗濯するといいでしょう。

もし、会社などで中性洗剤などが使える状況であれば、インクが付いて汚れた箇所に洗剤を数滴付けて、上からティッシュで軽く叩いておくと汚れが浮くので、後々の処置の際インクが落ちやすくなります。ここで注意すべきポイントは、水性インクでも油性インクであっても、本格的に処置ができない外出先などでは、下手に触ってしまうと汚れが広がったり、更に落ちにくい状況になってしまうということです。

簡単且つ、水性インク・油性インクで共通して応急処置できるアイテムのひとつとして、手指用の消毒用アルコールジェルを使うのもおすすめです。最近ではドラッグストアなどでも気軽に手に入りますし、コンパクトで持ち運びも簡単、それにシミ抜き用アイテムというより、消毒するのを目的とした普段使いで重宝するので一石二鳥です。応急処置というのは、帰宅後本格的なシミ抜きの処置をする際に、少しでも落としやすくするための下準備をするという意味合いでいいので、慌てずにできることだけをするようにしましょう。

インクが付着する素材によっても落とし方が違うの!?

化学繊維素材

1番多く身の回りにある、綿や麻・ポリエステルなどの化学繊維素材で作られた衣類は、エタノールや除光液などを用いたシミ抜き方法が活用できます。風合いや特殊なデザイン加工がされているものは、強く擦ったり叩いたりすると変形したり、変質してしまう場合があるため、軽い力で根気強く溶かし出すようにしましょう。

シルク・ウール

天然素材の中でもシルクやウールなどで作られた服は、エタノールや除光液の成分によって色落ちや変色してしまう可能性があります。目立たないところで確認してから、シミ抜きを始めるようにしましょう。

革製品

革製品は、エタノール・除光液・中性洗剤など基本的にどれも使うことはできません。革はとてもデリケートなので、インク汚れを落とすための専用の商品が必要となります。ですが、それでも変色や質感が変わってしまう可能性があるため、目立たないところで少しずつ様子をみながら進めるようにしましょう。

ボールペン汚れを落とす効果的な洗剤や便利アイテム10選

ボールペンのインク汚れに効果が期待できる、身近なアイテムや市販されている人気の洗剤を10アイテムご紹介します。

エタノール

油性ボールペンのインク汚れに効果があるエタノールは、タオルを下に敷いて上からティッシュや布にエタノールを染み込ませて叩くだけで、汚れが下のタオルに移ります。作業はとても簡単ですし、安く手に入るのも嬉しいポイントです。色柄物の衣類は、事前に色落ちテストをするようにしましょう。

台所用中性洗剤

最初の応急処置や、エタノールでの処理の後の揉み洗いなどに効果的なのが中性洗剤です。インクがついても、すぐに対処できればほとんどの場合とてもキレイに落とせます。自宅や職場などでも、身の回りにある可能性が高いため活用しやすくおすすめです。

クレンジングオイル

油が主成分のクレンジングオイルは、同じ油性インクのシミ抜きに最適ですが、ボールペンが水性か油性か分からない場合や、エタノールや除光液が手元にない場合に使うのもおすすめです。ボールペンのシミ部分に直接クレンジングオイルを付けて、指で叩いてしっかり馴染ませます。その後、揉み洗いをして洗い流し、普段通り洗濯すると完了です。色落ちなどの心配が少なく、強い薬品でもないため安心して使えます。

除光液

油性インクのシミ抜きに効果的なのが除光液です。裏にタオルなどの布を当てて、ブラシに除光液を染み込ませたものを汚れの上から叩くようにすると汚れが布に移ります。こちらも色柄物の衣類は、事前に色落ちテストをするようにしましょう。また、シミが付いた衣服に「アセテート」や「取りアセテート」などの半合成繊維が使われている場合は、生地が溶けてしまうため除光液を使用することはできません。

酵素系漂白剤

水性インクのシミ抜きに向いているのは酵素系漂白剤です。シミのある部分に直接付けたり薄めた漂白剤にしばらく漬け置きして水洗い後、洗濯をすると効果的です。中でも最近大人気になっているのが「オキシ漬け」で話題のオキシクリーンです。40〜60度のお湯にオキシクリーンを溶かし漬け置きするだけで、酸素の泡が汚れを分解してくれます。さまざまな汚れに対応しているので、小さいお子さんがいるご家庭でも重宝するアイテムです。

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オキシクリーンを使った汚れ別の洗濯方法とポイント!SNSで話題のその洗浄力は?オキシクリーンを使った汚れ別の洗濯方法とポイント!SNSで話題のその洗浄力とは!?

【ドクターベックマン】 ステインデビルズ ボールペン50ml

裏からあて布をした衣類のシミ全体に液体をかけて、3分置いたら水で湿らせた布で叩くだけで、あて布にシミが移り驚くほどキレイになると評判のドクターベックマンシリーズ。ボールペン・クレヨン用だけではなく、血液やコーヒー・ワイン用、カレーや口紅など全6種類のあらゆるシミ汚れに対応しているところも安心して使えるためおすすめです。

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【東山工業】 しみヌキクリーン 5ml

コーヒー、ケチャップ、醤油、朱肉、油、ボールペンとあらゆる汚れの初期汚れを除去してくれる筆ペンタイプのシミ抜きアイテムです。筆先でシミ汚れを上からトントンと叩いていくと、同時に液体が出てきて汚れが消えていきます。肌に優しい弱アルカリ性なので安心して使えますし、携帯サイズなのでカバンに入れて持ち歩けば、もしものときに役立つ心強いアイテムです。

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【はなてん】油極 500g

ファンデーションやボールペン跡などの衣類のシミを、自宅で徹底洗浄するために作られた超高濃度洗剤の油極(あぶらきわみ)。家庭では不可能と言われていた、さまざまなシミ汚れを、界面活性剤の濃度を高濃度の80%にすることで、頑固な汚れを分解し落としてくれます。シミ汚れ部分に直接塗って、更に1日漬け置きすることで、真っ白のシャツに付いたボールペン跡でさえもスッキリキレイにしてくれます。

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【LEC】 水の激落ちくん

水のイオンで汚れを落とし、除菌まで出来てしまう大人気のクリーナーです。水を電気分解したアルカリ電解水100%で出来ているため、界面活性剤としての役割があり、強力に汚れを落とす効果があります。洗浄力が強いため、肌が弱い方は特に素手での作業はおすすめできません。それに、ウール、シルクなどの素材はアルカリに弱いので使用するのは控えましょう。

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【ライオン】 トップシミとりレスキュー

洗濯洗剤で有名なトップから販売されているシミ抜き剤で、持ち運びに便利なコンパクトサイズになっているため外出先でのトラブルにはもってこいのアイテムです。水性インク・油性インクのどちらの汚れも落とすことができる衣類の本格派シミ取り剤で、ピンポイントで汚れを落とすことが出来ますし、シミ抜き後にすぐにすすがなくてもいいようにできているため、すぐに着替えられない外出先では助かること間違いなしです。インクのシミ以外にも珈琲や食事のシミなど、さまざまなシミに使える安心の1本です。

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ボールペンのシミ抜きをする際に気をつけたいポイント6つ

色柄の確認

ボールペンのシミ抜きをするために除光液や漂白剤などの薬品を使用しますが、色柄ものの衣類はボールペンのインクと一緒に色落ちしてしまう可能性があります。シミ抜き作業に入る前に、目立たない裾の部分などで色柄落ちしないか事前に確認してから行うようにしましょう。

酸素系漂白剤の使い方

酵素系漂白剤の原液は強酸性なので、色柄物は色落ち、白い生地の物は黄ばみのリスクがあります。直接触れると肌荒れの原因にもなりますので、酵素系漂白剤は必ず水で薄めて、作業はゴム手袋を付けて行うようにしましょう。

インクの種類の確認

インクには水性インク、油性インク、ゲルインクの3種類があり、それぞれのシミ抜き方法は違います。インクの種類が分からずに処置してしまうと、シミが広がったり生地にダメージを与えてしまうため注意が必要です。

水洗い出来ない生地の場合

水洗いが出来ない生地にインクが付いてしまった場合は、表面のインクを抑えて拭き取るくらいしか、自分でできる処置はありません。きちんとシミ抜きをしたい場合は、シミ抜き専門店へ相談・依頼しましょう。

市販のシミ抜き剤の注意点

市販されているシミ抜き剤は、油性成分を落とす効果が強力です。効果が強すぎで輪ジミが出来てしまう場合がありますので、シミ抜き剤は少しずつ使い、必ず裏から当て布をして、浮いた汚れが服に戻らないように、小まめに当て布を交換しましょう。

着物・皮革製品・ダウンジャケットなどのシミ抜きについて

着物や皮革製品、ダウンジャケットなどは、上記のような自宅で出来るシミ抜き方法は厳禁です。大抵の場合、状態を悪化させてしまいますので必ず専門店に相談・依頼するようにしましょう。

ボールペンシミの正しい対処法を理解して、シミのない快適な衣服を身に着けよう!

うっかりボールペンのインクが服に付いてしまった!ということは、誰でも経験があるほど頻繁に起こりうるシミトラブルのひとつです。これまではなかなか落としきれなかったインクのシミ汚れも、インクの種類によって落とし方が違っていたり、身近なアイテムを使ってシミ抜きができるということが分かって、自宅でも簡単にシミを落とせるということを理解していただけたかと思います。

大切なことは、「シミに気付いたら少しでも早くシミを浮かせて、落としやすい状態にするための応急処置をしておくこと」です。お気に入りの洋服を大切に長く着るために、正しいシミ抜きの対処法を理解して、いつでもとっさの対応ができるように備えましょう!

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