季節の変わり目になるとクリーニングを利用することが多くなりますが、ビジネスマンには欠かせないワイシャツはクリーニングに出していますか?家庭でも洗うことはできますが、クリーニングに出すことで見た目も変わるのがワイシャツです。ここでは、ワイシャツをクリーニングに出すメリットや洗濯方法、また保管方法をご紹介します。
目次
ワイシャツはクリーニングに出した方がいいの?
ワイシャツは家でも洗濯できることから、クリーニングに出すと言うともったいないと感じたり贅沢な気持ちになります。でもアイロンがけもめんどくさいですよね…。ワイシャツはクリーニングに出す派、出さない派に分かれると思いますが、実はクリーニングを利用することで良いメリットがたくさんあります。
クリーニングに出すメリット
見た目の印象が変化する
クリーニング後のワイシャツは、仕上がりも新品のようですよね。パリッとしてシワのないワイシャツは、着ると気持ちが引き締まりますし、見た目の印象も大きく変わってきます。ここまでパリッとした状態は、家庭のアイロンでは難しいと感じますよね。
特に営業周りの人にとって、見た目の印象はとても重要です。クリーニング後のワイシャツは、清潔感もあるため、ビジネスマンの基本である身だしなみも完璧です。
汚れが付きにくい
ワイシャツは1日着ただけなのに、襟元や袖周りはすぐに変色したり汚れたりしますよね。こういった汚れも定期的にクリーニングに出すことで、ある程度予防することが可能です。クリーニングの固定で、ノリ付け作業があります。
このノリがワイシャツをコーティングしてくれ、汚れや臭いを付着しにくい状態としてくれます。もし汚れが付いたとしても、コーティングのおかげで落ちやすくなります。
クリーニングに出す頻度
毎回出そう
ワイシャツをクリーニングに出す際、おすすめの頻度は「一度着たらすぐに出す」ということです。1回着ただけの汚れなら、家庭で洗うこともできると思いますが、首周りに付いた汗の臭いや皮脂汚れは、なかなか落とし着ることができません。
また目には見えない汗や垢が付着していることもあり、臭いや黄ばみ、カビの原因になります。ただ、なかなかクリーニングに出す時がないという人もいますよね。
一度着たままクリーニングに出すまで1週間もそのまま置いた状態では、その間に細菌が繁殖してしまいます。なるべく早くクリーニングに出すようにし、もし3日以上あくようなら家庭で洗濯したほうがいいでしょう。
衣替えの時期に出そう
さすがに毎回は出せない、という人は、1カ月に1回でもいいですし、ワンシーズンに1度でもかまわないので、定期的にクリーニングに出すようにしましょう。そうすることで、ワイシャツの汚れにくくなり、長く着用できるようになります。
クリーニングの料金相場
ワイシャツのクリーニング料金相場は、200~300円です。最近では激安クリーニング店も多く、なかには100円以下でクリーニングが可能なお店もあります。
- なぜワイシャツのクリーニング料金は安いの?
他の衣類と比べても、なぜワイシャツだけこんなにも料金が安いのだろう、と疑問に感じたことはありませんか。それは、クリーニング店におけるワイシャツの回転率の高さが関係しています。
ワイシャツは使用頻度が高く、そのためクリーニングを利用する回数も多くなります。「薄利多売」となり、ワイシャツをクリーニングに出すついでに他の衣類もクリーニングする、ワイシャツの安いクリーニング料金を広告として使用するため、特別やすい価格となっています。
もちろん、ただ安くしているだけでなく、高い回転率を維持するためにクリーニングスピードを上げる企業努力を行っています。
ワイシャツのクリーニング方法
ワイシャツをクリーニングする際には、「スタンダードコース」「ランドリークリーニング」といったコースで行われます。多くのクリーニング店では、以下のような工程で洗濯が行われるので、詳しくみていきましょう。
- STEP.1洗濯機で洗うクリーニングに出されたワイシャツを、ドラム式の洗濯機で洗っていきます。プロが石鹸や洗剤、漂白剤、洗浄助剤など専門の溶剤を正しく選択して使用し、40~70℃の温水で洗います。冷たい水でなく、水温を高めに設定することにより、衣類についた汚れが落ちやすくなります。
- STEP.2プレス機で仕上げる洗い終わったワイシャツは、濡れたままの状態で高温のプレス機で仕上げます。高温にすることで、ワイシャツのしわを伸ばし、殺菌効果も期待できます。
プレス機には、襟やそで口、腕などの各部位で分かれているもの、マネキンのように全身に着せるものなど、さまざまな種類のものがあります。クリーニング店によっては、機械で仕上げるだけでなく1枚1枚を職人が手作業で仕上げるところもあります。
- STEP.3包装するプレス機でシワを伸ばしたワイシャツは、汚れを防いだり新たにシワができるのを防ぐため、自動包装機で包装します。
仕上げは、吊るし仕上げ(ハンガー仕上げ)とたたみ仕上げの2つから選べるクリーニング店もあり、収納に便利な方を選ぶことができます。たたみ仕上げは、そのまま収納できるので持ち運びにも便利ですし、吊るし仕上げはシワが伸びた状態なので、そのまま着用することができます。
クリーニングに出す前にチェックしたいこと
洗濯タグを確認する
クリーニングに出す前に、まずはワイシャツについている取り扱い絵表示を確認しましょう。水洗いが可能なものかどうか、アイロンがけが可能かどうかを確認し、水洗いができない素材であれば、その旨を必ずクリーニング店に伝えてみましょう。そこのクリーニング店で洗うことができるかどうか、判断してくれるでしょう。
部分汚れは伝えておく
汚れがひどい部分、気になる部分があるなら確認して、クリーニングに出した時に伝えておきましょう。特に襟やそで口は、汗や皮脂汚れが付きやすい場所であり、そのまま放置しておくとさらに落ちにくくなります。
すぐにクリーニングに持っていくと安心ですが、数日かかる場合には、自宅で一度下処理をしてからクリーニングに出しましょう。
物が入っていないか確認する
クリーニングに出す前に、ワイシャツのポケットの中に何も入っていないか確認しておきましょう。これはクリーニングに出す際のマナーであり、ボタンが取れかかっている場合にはきちんと直しておいてください。
他にも貝ボタンやお気に入りのボタンなど、洗濯の途中で割れてしまう心配や傷がつく恐れがあるものは、予めクリーニング店に伝えておきましょう。
ワイシャツだけどワイシャツじゃない場合
自分ではワイシャツだと思っていても、素材や色、形によってはワイシャツコースでのクリーニングが行えない場合があります。
- 素材
- 色
- 形
絹、レーヨンといった素材は、しわがつきやすいため、水洗いできないのでワイシャツだとしても、ワイシャツコースとして受け取れない場合があります。
色つきのワイシャツは漂白剤を使用することで、色落ちする可能性があります。色が付いているものは別で洗う店がほとんどですが、分ける手間がかかるため通常の料金より割り増しになることが考えられます。
多くのクリーニング店では、ワイシャツは専用のプレス機を使用して仕上げます。そのプレス機に合わない型のワイシャツは手作業が必要となるので、ワイシャツコースとして扱われないことがあります。
クリーニングで仕上がったワイシャツの保管方法
クリーニングが終わり、お店から受けとった後はどのように保管していますか。ずっとビニール袋の包装に入れたままで、着る時にやっとビニール袋を外す、ということをしていませんか。
包装から出す
クリーニング店から受け取り、自宅に持って帰った後は、すぐにビニール袋を外しましょう。ビニール袋はホコリを防止するから、ずっと付けたままという人もいるかもしれません。しかし、このビニールは中で湿気や熱気がこもりやすくなっており、カビや臭いの原因となります。
それだけでなく、窒素ガスが発生し、衣類の変色につながることがあるので注意しましょう。長期保存するため、ホコリやシワが気になる場合には、通気性のよい不織布を準備し、その中に入れるようにしましょう。
仕上がりを確認する
クリーニング店から受け取った後は、すぐに仕上がりを確認しましょう。シミや汚れを伝えていた部分、ボタンに傷がついていないかどうかなど、もし気になる部分があるようなら、クリーニング店に相談してくださいね。クリーニング店によっては、洗えていない部分があると無料で再クリーニングしてくれるお店もあります。
クリーニングに出す前に知ってほしいこと
クリーニング店は全て水洗い
「ワイシャツはドライクリーニングだから、汗が落ちにくい」と思っていませんか?クリーニング店では基本、頼まない限りワイシャツは全て水洗いで洗濯します。水洗い、もしくはお湯を使用して洗濯しますので、汗は必ず落とせます。ワイシャツはドライクリーニングというわけではないので、誤解しないようにしましょう。
全ての黄ばみが白くなるわけではない
「クリーニングに出しても、黄ばみが消えない」という人もいるでしょう。それは、汚れがついたまま長年経過しているためです。いくらクリーニングに出したからといって、襟元や袖周りの全ての汚れが、一瞬で真っ白になることはありません。
クリーニングから受け取った後は真っ白だったのに、だんだん黄ばんできたというのも、元々も汚れが強いからということです。そのような黄ばみをなくすためにも、頻繁にクリーニングを活用することをおすすめします。
クリーニングに出して一味違うワイシャツを着よう
「毎回ワイシャツをクリーニングに出す」と考えると少し贅沢なような気もしますよね。家庭で洗濯できるのに、わざわざクリーニングに出すなんて、と思われがちですが、やはり家庭ではできないプロの仕上がりは一味違います。
自宅で洗濯すると言っても、部分汚れを先に落として洗濯し、干した後アイロンをかける、この一連の家事がたった200円で賄えるなら、クリーニングも決して馬鹿にはできません。また、プロの仕上がりを家庭のアイロンで出すのも難しいでしょう。今までワイシャツをクリーニング利用したことがないと言う人は、一度クリーニング後のワイシャツを着てみましょう。その違いにびっくりしますよ。
