上着を洗う頻度って悩みますよね。着るたびに洗うものではないとはいえ、「どのタイミングで洗うべきなのか分からない!」という人も多いのではないでしょうか。今回は、上着の最適な洗濯頻度について解説していきます。自宅で洗う際に知っておきたいポイントも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
目次
上着の最適な洗濯頻度はこれ!
ひと口に上着と言っても、パーカーやカーディガンのようにさっと羽織れるものから、コートなど大型の冬物アウターまで様々です。洗う頻度は上着の種類によって異なりますので、それぞれチェックしていきましょう。
カーディガンやパーカーなら週1回
カーディガンやパーカーなど比較的洗いやすい上着は、1週間に1度が目安です。回数にして、2~5回ほど着たら洗うと思っておくと良いでしょう。
ただし、汗をかいたり雨などで汚れたりした場合は、その都度洗濯することをおすすめします。特に、パーカーはアウトドアやランニングに着ていくことも多いですが、付着した皮脂汚れなどをそのままにしておくと後々汚れを落とそうとしても落としにくくなってしまいます。
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ジャケットは月に1度
着方にもよりますが、ジャケットは月に1度を目安に洗濯すると良いでしょう。
スーツのように下に襟付きの長袖を着るのであれば、そこまで汚れるものではありません。一方で、ジャケットの下に着るのが半袖Tシャツという場合には、襟や袖など肌に触れる部分が汚れやすくなります。
コート類はシーズン終わりに1回でOK
「コートは衣替えのときくらいしか洗濯しないけど、大丈夫かな…?」と心配している人もご安心を。コート類は肌に直接触れるものではないため、基本的には季節の終わりに1回洗濯しておくだけで十分です。
ただし、「目立つ汚れがないから」と洗濯せずに来シーズンまでクローゼットにしまっておくのはNGですよ。目に見える汚れがなくても、空気中の細かい埃などは意外とたくさん付いています。
上着は自宅でも洗える?
「上着はクリーニングでしか洗ったことがない」という人も多いですよね。特に、冬物の上着となると自宅では洗えないイメージがありますが、実は家庭で洗濯できるものも意外と多いのです。
上着を自宅で洗うことができれば、クリーニング店に足を運ぶ手間が省けるうえに、お金の節約にもなるので一石二鳥ですよね。家庭で洗濯できる上着の見分け方をぜひ知っておきましょう。
見分けるには洗濯表示をチェック
家庭で洗えるかどうかを見分けるには、上着に付いている洗濯表示をチェックします。
家庭で洗濯することができる洗濯マーク
洗濯桶のマーク
出典:消費者庁公表資料
一番最初に確認してほしいのが「洗濯桶のマーク」です。このマークが付いていれば、家庭の洗濯機で洗うことができます。洗濯桶のマークを見るときには次の3つのポイントにも気を配りましょう。
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- 出典:
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- 下線なし
家庭の洗濯機であれば基本的にどのコースでも洗えます。
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- 下線が1本
1本線は「弱い処理」を示しています。洗濯機の標準コース以下で洗いましょう。
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- 下線が2本
2本線は「非常に弱い処理」になります。おうちクリーニングコース、手洗いコースなどの優しく洗うコースで洗濯するようにしましょう。
旧式表示の場合
2016年11月30日以前のマークは旧式になります。旧式の場合、家庭で洗濯できるマークは次の通りです。
- 洗濯機マーク
出典:消費者庁公表資料
家庭での洗濯機による水洗いor手洗いが可能です。
- 洗濯桶に「手洗イ」の文字付きのマーク
出典:消費者庁公表資料
30度以下の水温で手洗いが可能です。ただし、洗濯機は使用できないので気を付けましょう。
家庭で洗濯することができない洗濯マーク
- ×印の付いた洗濯桶のマーク
出典:消費者庁公表資料
洗濯桶のマークに大きく×印が付いているものは、家庭で洗濯できません。家庭で洗ってしまうと、色落ちしたり型崩れしたりする恐れがあるので気を付けましょう。
家庭で洗濯できない上着については、クリーニングに出せるかどうかを確認しましょう。◯にP・F・Wが書いてあるマークがあれば、クリーニングが可能です。
- 旧式表示の場合
出典:消費者庁公表資料
旧式の表示についても、「×印の付いた洗濯桶のマーク」が家庭で洗濯できないことを意味します。
クリーニング可能かどうかの旧式のマークは「◯の中にドライの文字と波線」になるので、このマークがあることを確認してクリーニングに出しましょう。
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できれば手洗いがおすすめ
出典:消費者庁公表資料
洗濯機で洗えるマークが付いている場合でも、可能であればより丁寧に洗うことができる手洗いをおすすめします。
ボタンやファスナーはすべて閉めた状態で洗濯ネットに入れ、30度以下のぬるま湯に洗剤を溶かして優しく押し洗いしましょう。
ゴシゴシと強く擦ったり揉みながら洗うのは生地が傷むので厳禁です。水の中に優しく押し入れ、浮かんできたらまた水の中に押し入れる、を繰り返しましょう。目立つ汚れには事前に洗剤を付けておくと汚れを落としやすくなりますよ。
すすぐときは、洗剤残りがないようにこまめに水を取り替えながら行いましょう。
なお、手洗いする前には洗濯表示の裏面も必ずチェックするようにしてください。上着によっては特に配慮しなければならない条件が記載されていることがあります。
洗剤はおしゃれ着専用のものを使う
上着はデリケートな衣類です。普通の洗濯洗剤では洗浄力が強く生地を傷めてしまう恐れがあるので、おしゃれ着用洗剤で洗うようにしましょう。おしゃれ着用洗剤であれば、繊維にダメージを与えず優しく洗い上げることができます。
おすすめのおしゃれ着用洗剤
【花王】エマール 洗たく用洗剤(おしゃれ着用)
「カタチコントロール洗浄」で、大切な衣類の伸び・ヨレを整えるとともにシワを防いでくれるのが特長です。洗濯後にシワを伸ばして干すだけで、まるでスチーマーをかけたようなキレイな仕上がりになります。
また、洗浄成分が繊維の奥まで浸透することで、優しく洗いながらも臭いや汚れをすっきりと落とせます。色褪せ・縮み・毛玉も防いでくれるので、安心してお気に入りの上着を洗濯できますね。
【ライオン】アクロン 洗たく用洗剤(おしゃれ着用)
ニット素材の上着を洗うなら「アクロン」がおすすめです。独自の「キレイ修復洗浄」で袖口や首元の気になるヨレ・伸びをケアして整え、まるで新品のような風合いをキープしてくれます。
また、摩擦を軽減する「シルキータッチ成分」と「繊維保護成分」が配合されているのもポイントです。洗濯中の毛玉はもちろん、着ている間に衣類がこすれてできる毛玉も抑えてくれるので、毛玉の付きやすいウール素材の上着を洗うときにもおすすめですよ。
【ネイチャーラボ】ラボン シャレボン オシャレ着用
ラボンシリーズのおしゃれ着用洗濯洗剤です。パーム・ヤシから採取した100%植物由来の洗浄成分で、衣類を優しく洗いあげます。
柔軟剤入りなのでふんわりなめらかな仕上がりになることに加え、抗菌効果で部屋干しの生乾き臭まで防いでくれます。
上質さを感じさせるボトルデザインはインテリアにもなじみやすく、ランドリールームをおしゃれな空間にしてくれますよ。「シャレボン」があれば、大切な衣類と向き合う洗濯の時間をより楽しめます。
中性洗剤おすすめ10選と特性を徹底分析!洗えるのはおしゃれ着だけではない?洗濯ネットに裏返して入れて洗う
手洗いと洗濯機、どちらの場合でも上着は必ず洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。汗や皮脂などは上着の内側に付着するため、基本的に上着は裏返してからネットに入れるようにしましょう。
汚れている所が表面の外側にある場合は、その部分が外側になるようにたたんでネットに入れて良いでしょう。洗濯ネットの大きさは、洗いたい上着より少し大きめのものを選びます。
脱水は様子を見ながら短時間で
大事な上着の脱水は「洗濯機で短時間」が基本です。洗濯ネットに入れたまま、30秒程度を目安に脱水しましょう。あまり長い時間脱水すると縮みや型崩れの原因になりますので、長くても1分ほどで終了して、あとは自然乾燥させましょう。
風通しの良い場所で陰干しする
直射日光の元で乾かすとダメージになってしまうので、風通しの良い場所で陰干しするようにしましょう。陰干しする際にはしっかりとシワを伸ばして形を整えてあげることで、上着を長持ちさせることができます。
かさばる上着は宅配クリーニングもおすすめ
家庭で洗濯できない上着はクリーニングに出す必要があります。しかし、クリーニング店に持って行くにしても、Yシャツなどとは違ってかさばるので手間がかかりますよね。そのようなときには、宅配クリーニングを利用するのもおすすめですよ。
宅配クリーニングであれば配達員が集荷・配達をしてくれるため、店舗に持って行く手間も受け取りに行く手間も省くことができます。集荷・配達の日時は自分の都合に合わせて指定できるため、忙しくてなかなかクリーニング店に行けない人にも嬉しいですね。
また、業者によっては保管サービスを行っている場合もあります。
上着を洗う頻度を減らすための4つの心がけ
洗濯をすると少なからず衣類には負担がかかります。必要以上に洗濯頻度を増やさないためにできる心がけを4つご紹介します。
毎日同じ上着を着ないようにする
お気に入りの上着は毎日でも着たくなりますよね。しかし、毎日同じ上着を着ているとそれだけ外の汚れに触れる機会も多く、生地が傷むのも早くなります。
脱いだら干して湿気を取る
1度着た上着は汗による湿気を含んでいます。そのままクローゼットにしまうと雑菌が繁殖しやすくなってしまいますので、脱いだら干して湿気を飛ばすようにしましょう。
ブラッシングで汚れを落とす
一見汚れていないように見える上着でも、空気中の細かい埃やチリが付着しているものです。洋服ブラシを使って埃やチリをこまめに落とすことで、汚れが蓄積されるのを防ぐことができますよ。
消臭スプレーで臭いを予防する
上着の臭い予防には消臭スプレーを活用しましょう。着た後はもちろんですが、着用前にもスプレーをかけておくことで、上着に臭いが付くのをより抑えることができます。
お気に入りの上着は適切な頻度で洗って長持ちさせよう!
上着には種類ごとに最適な洗濯頻度があります。適切なタイミングで洗ってあげることで、お気に入りの上着を長く楽しむことができますよ。
自分で洗えるものも意外と多いので、これを機に自宅洗いにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?大切な上着への愛着がさらに増すはずです。自宅で洗う際には、今回ご紹介した洗い方のポイントもぜひ参考にしてみてくださいね。