私たちは寝ている間に、コップ1杯分の汗をかくといわれています。タオルや衣類と比べると、ついつい洗濯を後回しにしがちなシーツですが、頻繁に洗わないとダニや細菌の温床となってしまうのです。今回は、正しいシーツの洗濯頻度や洗い方について一挙に解説します。
目次
シーツの洗濯頻度はどのくらいが良い?
早速ですが、シーツの洗濯頻度はどのくらいが良いのでしょうか?適切な頻度は季節によって異なりますが、週に1度は洗うようにすると安心です。
夏は週に1度洗おう
夏は1年を通じてもっとも汗をかきやすく、シーツが汚れやすい季節です。ダニやカビの働きも活発で、放置するとすぐにシーツが汚くなってしまいます。
なかなか忙しく、一年中週1ペースではシーツを洗濯できない方も、夏場だけは頻繁に洗うよう意識してみてください。
最低でも週に1度、できれば3日に1度は洗濯するように心がけましょう。もし、どうしても洗濯する時間がないのであれば、そのまま干して日光に当てるだけでも消毒できます。
冬は2週間に1度でOK
一方、冬は気温が下がり湿度も低下しているため、ダニやカビの働きも緩やかで、夏場ほど洗濯する必要はありません。2週間に1度以上のペースで洗濯すれば問題のない季節です。
とはいえ、冬も全く寝汗をかかないわけではないですから、あまり過度に放置してはシーツにダニが沸いてしまいます。忘れないよう、定期的に洗濯しましょう。
なお、天気が悪い日が続き直射日光に当てられないときは、乾燥機を使用するとダニを一掃できておすすめです。
みんなはどれくらいの頻度でシーツを洗濯しているの?
ちなみに、ほかの人たちはどのくらいの頻度で洗濯しているのか、気になりますよね。
一般的には、やはり週に1度は洗濯するという方が4割以上を占めているようです。
なかには週に1回未満しか洗わないという方もいるようですが、ダニ対策のためにも毎週1度は洗うように習慣づけると良いですね。
一人暮らしの人はどれくらいの頻度でシーツを洗濯しているの?
一人暮らしの場合、水道代や電気代が気になってこまめに洗濯できなかったり、仕事で夜遅い毎日が続いたりしてしまうと、どうしてもシーツを頻繁に洗濯するのが難しくなりますよね。
実際、ある調査で、シーツの洗濯頻度は1ヶ月以下という人が全体の41%、月に1度という人が全体の27%を占めていました。この結果から大体1〜2ヶ月に1度しか洗わないという人が多いようです。
シーツは他の洗濯物に比べると、洗うのも干すのも重労働なので、こまめに洗うのが難しいかもしれません。小まめな洗濯が難しい方は、何枚かシーツをまとめ買いしておくと、スペアを取り替えるだけで清潔さを保つことができるのでおすすめです。
あとは時間のある週末にまとめて洗濯してしまえば大丈夫ですよ。
日本人より外国人のほうがキレイ好き!?
上記でご紹介したように、日本人の約4割の人が週に1度を目安にシーツを新しいものと交換しているというデータがありますが、海外の場合はどうでしょうか。
アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、ドイツの5ヶ国を対象に行われた調査によると、週に1度シーツを洗濯するという人はメキシコで81%、イギリスは68%、アメリカやカナダでも6割以上もいたことがわかりました。
日本の4割という数字に比べると、かなり高い頻度でシーツを洗濯していることになります。この調査結果では、洗濯文化の違いや、大型の乾燥機が普及していて手軽に洗えるという背景も考えられます。
水道水がそのまま飲めたり、家ではだれでも靴を脱いでいたりと、日本は清潔なイメージの強い国ですから、意外に思う方も多いのではないでしょうか?
シーツを洗わないとどうなる?
それでは、シーツを洗わずに放置してしまうとどうなるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
シーツに集まるダニは2000匹!?
1週間以上交換していないシーツには、どれくらいの汗が染みこんでいるのか知っていますか?
なんと、日にかく汗の量コップ1杯分(200cc)×7日間分で1.4Lもの汗が染み込んでいるのです。さらに、シーツにはフケや皮脂、ほこりも付着しています。
そして、それらを餌とするダニがシーツに集まってきます。シーツを2週間洗濯しないと、表面に集まってくるダニの数は約2000匹ともいわれているのです。
アレルギーはダニが原因?恐ろしい健康被害
ダニに刺されてしまうと、激しいかゆみや腫れを引き起こします。さらに、死骸や糞などがアトピー性皮膚炎や喘息など、アレルギー症状の原因となってしまいます。
刺された部分を掻きむしってしまうと、細菌による二次感染を引き起こすこともあり、とくに子供やアレルギー体質の方は注意が必要です。
ダニは洗濯・乾燥で駆除できる!
恐ろしいダニですが、シーツは布団に比べて生地が薄く、ダニが潜り込みにくいため、洗濯機の水流でほぼ洗い流すことができるといわれています。
アレルギーを引き起こす原因となるダニの死骸や抜け殻などはほぼ100%、ダニ自体の除去は約90%以上除去することが可能なようです。
ただし、冬用のシーツなど厚みがあるものは、ダニの潜みやすい場所となってしまうので注意が必要です。ダニが繁殖しまうのを防ぐためにも、シーツはこまめに洗濯するように心がけましょう。
ダニは洗濯で死なない?除去方法・おすすめ洗濯機・洗濯槽掃除の仕方をご紹介!シーツの正しい洗い方
それでは、シーツの正しい洗い方について見ていきましょう。
まずは洗濯表示をチェック
最初に必要なのが「洗濯表示」のチェックです。素材によって洗えるシーツ・洗えないシーツがありますので、念入りにチェックしなければいけません。
「洗濯機マーク」あるいは「手洗いマーク」が付いているか確認しましょう。どちらかのマークが付いていれば水洗いに対応しています。
「〇〇度以下のお湯にしか漬けてはいけない」など、細かな規定のあるシーツも存在するため注意が必要です。
また、水洗いに対応してないシーツの場合は、専門のクリーニングに出すか、直射日光に短時間当てて殺菌しましょう。
新しい洗濯表示(洗濯マーク)を確認して正しくお洗濯!変更のポイント・一覧・見方を解説汚れが酷ければ先に部分洗いを
水洗いOKのシーツと判明したあとは、洗濯機への投入前に酷い汚れがないかチェックを行います。もし汚れが酷い部分があったなら、その部分だけ先に洗う「部分洗い」をしましょう。
「今から洗うのだから汚れていても同じでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、汚れの酷いシーツをそのまま洗濯すると、汚れが落ちないだけでなく洗濯機にも負担をかけてしまいます。
軽い汚れなら台所洗剤をつけてハブラシでこする、血液など取れにくい汚れには酸素系漂白剤を使うなど、汚れの種類に応じた部分洗いを行いましょう。
部分汚れ用おすすめ人気洗剤ランキングTOP20!!食べこぼしや襟袖のシミを落とそう基本的には洗濯機で簡単に洗える
念のため、洗えない素材や部分洗いの話をご紹介しましたが、シーツは基本的に洗濯が難しいアイテムではありません。大多数のシーツは洗濯機に投入するだけで簡単に洗えます。
じゃばら折りで洗濯ネットの中に入れ、洗濯機に洗剤と一緒に投入し、洗濯を行うだけです。
洗剤はおしゃれ着用洗剤のような優しいものを使い、洗濯モードは「毛布」や「布団」コースを、手洗いマークが書かれているものなら「ドライ」か「手洗い」コースを選びましょう。
カバータイプなどファスナーが付いているシーツは、洗濯前に閉めておくと汚れが中に溜まることを防げますよ。
洗ったシーツの乾かし方
キレイにシーツを洗えたあとは、正しい乾かし方でしっかりと乾燥させていきましょう。
日光を避けて陰干し
洗濯後は、思い切り直射日光に当てて殺菌したいところですが、長時間紫外線をシーツに当てると繊維が傷んでしまいます。風通しの良い場所を選び、陰干しでじっくりと乾燥させましょう。
シーツを干すときは、物干し竿を2本使って内側まで風をよく当てることが大切です。1本しかない場合は、ハンガーをかけた状態で上から被せるようにして内部に空洞を作るなど、できるだけ風が通るようにすると良いですよ。
陰干しの効果や方法!生乾き臭を防ぐ4つの対策とおすすめ便利グッズ7選乾燥機を使うのもおすすめ
また、シーツを干すスペースがない場合や天気が悪いときには、思い切って乾燥機に投入するのもおすすめです。
水分を根こそぎ奪うと同時に、ダニや細菌も死滅させてくれます。
【2024年最新】衣類乾燥機おすすめ人気10選!時短洗濯に欠かせない魅力と選び方赤ちゃんのシーツの洗濯頻度はどれくらいがいい?
赤ちゃんが使うシーツの洗濯頻度は、どのくらいが良いのでしょうか?
赤ちゃんはまだまだ免疫力が弱く、肌もデリケートです。しかし、大人と同じ数の汗腺があるため、大人よりも汗っかきで、あせもなどの皮膚トラブルやアレルギーにかかってしまうこともよくあります。できるだけ寝具は清潔に保っておきたいですよね。
とはいえその他の家事で忙しく、毎日洗うのは難しいこともあるのではないでしょうか。
もっとも一般的な赤ちゃんのシーツの洗濯頻度は、2〜3日に1度というペースでした。赤ちゃんも大人と同じように、夏場はできるだけこまめに、冬場はやや回数を減らして週に1度くらいの頻度で洗うようにするのがベストです。
敷きパッドやバスタオルで清潔さを保とう
赤ちゃんの眠る環境をできるだけ清潔な状態に保つ方法は、シーツのうえにバスタオルや敷きパッドを置いて、小まめに洗濯することです。
特にバスタオルであれば、よだれやミルク、鼻水などで汚れてしまっても、サッとタオルを替えるだけで清潔な状態に戻せます。シーツと比べてバスタオルは洗濯の手間もかからず、とても楽ですよ。
普段はバスタオルの交換で済ませて、家族が家にいて時間のある週末などにゆっくりとシーツを洗濯しましょう。
シーツをこまめに洗ってもっと快適な睡眠に
シーツに集まるダニは、私たちが寝ている間にかく汗や、フケ・皮脂などをエサとして好みます。
そのダニによるアレルギーなどの健康被害を防ぐためにも、シーツは週に1度を目安にこまめに洗濯し、清潔な状態をキープしておきましょう。
また、シーツは洗濯表示を確認し、丁寧に洗うことで長持ちさせることができます。きちんと洗った爽やかなシーツは、良質で快適な睡眠をサポートしてくれるでしょう。
ぜひ今日から、シーツの洗濯を習慣づけてみてはいかがでしょうか?
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