毎日使うマットレスですが、どのように掃除していますか。マットレスは大きいため丸洗いすることも難しく、ダニやカビで汚れていても気づくことができません。そこで、今回はマットレスにカビやダニが繁殖する原因と基本的な掃除方法、そしてパターン別の掃除方法をご紹介します。
目次
マットレスにダニ・カビ・変色などの汚れがつく原因
睡眠に欠かせないマットレスですが、シーツは洗い替えできてもマットレスはそうはいきません。人は寝ている間に平均コップ1杯分の汗をかくといわれており、その汗をマットレスは吸収します。ちなみに、夏になるとこれ以上の汗をかいているといわれます。そのためマットレスの中は湿気が溜まりやすく、カビやダニといった雑菌が繁殖することとなるのです。
丸洗いすることができない
マットレスは大きく、丸洗いすることができないため、どうしても手入れを怠りがちです。湿気やホコリがマットレスに溜まってもそのままにしておくことが多いです。
ベッドフレームの通気性が悪い
ベッドフレームの床板は通気性が低く、湿気がたまりやすい状態です。ベッドフレームに防カビ加工がされていないものであれば、さらに通気性は悪くなります。
マットレスに直接寝る
一般的にマットレスにはシーツをかけて寝ますが、シーツをかけずに直接マットレスに寝ると、汗はそのままマットレスに染み込みます。マットレスには布団(ベッドパッド)を敷くなり、シーツをかけて使用するようにしましょう。
床にマットレスを直接置く
ベッドフレームを使用せず、床に直接マットレスを置くと、湿気がこもりやすくなります。風通りも悪くなるため、カビが生えやすい環境となります。
部屋の湿度が高い
部屋の湿度が高い場合でも、マットレスにカビやダニが繁殖しやすくなります。湿度が高い地域であったり、湿度が高い時期だったり、加湿器をよく使用する場合は部屋に湿気がこもりやすくなり、マットレスにも良い影響を与えません。
マットレス掃除には掃除機が活躍!基本の手順・方法を解説
マットレスの掃除方法にも、さまざまな方法がありますが、基本的なものをご紹介します。
【パターン別】マットレスにこぼしたとき・嘔吐したとき・シミがついたときなどの対処法
マットレスにつく汚れの種類はさまざま。汚れによって特性が異なるので、それぞれに合った対処が必要になります。ここでは、マットレスの汚れの対処法をパターン別にご紹介します。
ホコリやチリ、フケがついているとき
マットレスにホコリ、チリ、フケが付いている場合には念入りに掃除機をかけるようにしましょう。縦方向、横方向に時間をかけて掃除機をかけることで、ほとんどのゴミは吸い取ることができます。
飲み物をこぼしたとき
マットレスの上に、ジュースなどの飲み物をこぼしたときは、濡れタオルでたたき洗いをしましょう。タオルを水で濡らし、かたく絞った後、マットレスの汚れた部分をトントンたたき、汚れを取り除きます。その後は乾いたタオルでたたき、乾燥させます。
嘔吐したとき
子どもなど、ベッドの上で急に嘔吐することもありますよね。その時は重曹を使用します。重曹には臭いを消す効果があるので、ぜひ参考にしてください。
おねしょのシミ
マットレスにおねしょをした場合は、まず乾いたタオルで濡れた部分の水分を取り除きましょう。そして、おねしょをしてしまった後にマットレスにつく臭いはクエン酸で取ることができます。水1カップにクエン酸を小さじ1杯加えたクエン酸水スプレーを吹きかけ、よく乾かします。そうすることで、おねしょの臭いが気にならなくなります。
おしっこの汚れや臭いを落とす洗濯方法!ポイントや予防グッズもご紹介 クエン酸と重曹の違いとは?おすすめのクエン酸と重曹10選 クエン酸掃除の注意点7つ!使い方やおすすめグッズもご紹介血液がついたとき
マットレスについた血を取るためには、オキシドールを使って染み抜きをします。オキシドール50ml、液体石鹸15ml、食塩15gを用意して混ぜ合わせ、ペースト状にしたものを染み込ませ、乾くまでそのままにしておきます。乾いたらペースト状の部分をすり落として、タオルにオキシドールを浸し、残っている血液を叩きながら落とします。
時間がたった生理の血・血液汚れの落とし方|おすすめ洗剤10選もご紹介ダニを退治したいとき
ダニは熱に弱いため、天日干しをするとダニを退治することができます。しかし、マットレスは布団と比べても大きく、移動しにくいので毎回は難しいですよね。そんなときには布団乾燥機を使用しましょう。天日干しをしなくても、ダニが生息しているマットレスや布団を高温にしてくれるので、おすすめです。
【日立】ふとん乾燥機 アッとドライ
カビを除去したいとき
ベッドやマットレスには、知らぬ間に黒カビや白カビが発生していることがあります。一度ついてしまったカビを除去するためには、「アルコール除菌スプレー」がおすすめです。カビが生えている場所に拭きつけ、拭き取るだけでカビを除去することができます。拭き取った後はしっかり乾燥させた後、もとに戻しましょう。
【フマキラー】アルコール除菌 どこでもクリーナー
【種類別】マットレスの掃除・洗濯方法
マットレスといっても、種類や素材によって洗濯方法は変わってきます。
スプリングマットレス
ポケットコイルマットレスやボンネルコイルマットレスといった、マットレスにスプリングが内蔵されているマットレスを指します。スプリングマットレスを綺麗にするためには、専門のクリーニング業者にお願いするのがベストでしょう。
マットレスの汚れが落ちるだけでなく、ダニやカビを除去することもできます。ただ、自宅で掃除・洗濯するよりも費用がかかるため、季節ごとに依頼することは難しいでしょう。ただし、マットレスの汚れが手のひらサイズであれば、濡れタオルで掃除するだけでも汚れをきれいにすることができます。
高反発ウレタンマットレス
高反発のウレタンのみでできているマットレスで、水濡れに弱いという性質があります。専門のクリーニング業者では取り扱っていないことが多いので、日々のケアが必要です。汚れや染みには濡れタオルで掃除をし、水が染み込みすぎないようにしましょう。
低反発マットレス・ラテックス
低反発ウレタン、ラテックス素材で構成されているマットレスのことで、水に弱く濡れてしまうと、すぐに劣化してしまいます。掃除は濡れタオルで行うことになりますが、水が染み込まないように注意しましょう。
高反発ファイバー
高反発ファイバー素材のマットレスは、側生地を取り外すことができるので洗濯機で洗い、高反発ファイバー素材は水洗いします。中性洗剤で洗うことができるので、お風呂の浴槽など広い場所にお湯を張り、その中に洗剤を垂らして洗います。
毎日の家事でしたいマットレスの手入れ方法
マットレスをキレイに保つためには、定期的な掃除も大切ですが、まずは汚れがつかないように手入れすることが重要。ここでは、毎日の家事でできる手入れを紹介しますので、ぜひ日々の習慣にしましょう。
こまめに掃除機をかける
マットレスについたホコリ、ダニの死骸を取り除くためには、こまめに掃除機をかけることが大切です。マットレスの縦方向、横方向にゆっくり掃除機をかけて、念入りに掃除をしましょう。可能ならマットレスの両面を掃除機かけるようにしましょう。
濡れタオルで掃除する
濡れタオルでたたき洗いをすることで、マットレスに染み込んだ汚れを取ることができます。
湿気を取り除く
マットレスの湿気を取り除くため、3か月に一度天気のよい日に天日干しをしましょう。ベランダなど、日光が当たる場所が良いですが、マットレスが重たく持っていくことが難しい場合には、窓側に立てかけるだけでもいいです。また、こまめにひっくり返し裏側にも風を当てるようにしましょう。
マットレスを長く使うための方法
定期的にマットレスの上下を変える
定期的にマットレスの上下をさかさまにしましょう。眠っている間、どちらかというと上半身に多く汗をかきますよね。そのため、マットレスを上下ひっくり返すだけで、湿気が溜まりにくくなりカビ予防につながります。
ベッドパッドを敷く
マットレスの上にベッドパッドを敷くことで、湿気がたまるのを防いでくれます。ベッドパッドは寝ている間にかいている汗を吸収して発散させる効果がありますし、洗濯できるものを購入するとマットレスに汗がつくのを防いでくれ、衛生的に使用することができます。そのため、ベッドパッドは定期的に洗濯してください。
【三幸】ウオッシャブル ベッドパッド
除湿シートを使う
湿気をとるアイテムとして、除湿シートも利用しましょう。マットレスと布団の間に除湿シートを敷いておくことで、マットレスに染み込んでくる汗を防ぐことができます。もし除湿シートがない場合には、新聞紙でも代用することができます。
【エステー】ドライペット除湿剤 ふとん快適シート くりかえし再生タイプ
マットレスを念入りに掃除していつでも快適に使おう
マットレスは丸洗いできないですし、重く大きいので干すだけでも一苦労ですよね。そんなときは、掃除機を念入りにかけたり濡れタオルでたたき洗いをしたりして、掃除をしましょう。
掃除をしなければ、目に見えないダニやカビがマットレスの中にたくさん繁殖して、衛生面でもよくありません。小さい子どもがいる場合には、アレルギーを引き起こしたり体調を崩す原因となることが考えられます。マットレスの汚れや湿気を定期的に取り除き、ダニやカビのない清潔なマットレスを快適に使うようにしましょう。