「制服にアイロンがけってできるの?」と疑問に思うかもしれませんが、多くの制服は自宅でアイロンがけが可能です。今回は制服のアイロンのかけ方のコツやテカリの直し方、アイロンがけにおすすめの便利グッズなど、面倒なアイロンを上手に快適に行う方法をご紹介します。
目次
制服のアイロンのかけ方のコツ
お子様が小学生になったころから、学校によっては制服登校になりますよね。「制服ってアイロンかけて大丈夫なの?」という方もいるでしょう。アイロンは制服を綺麗に保つためには欠かせません。ちょっとしたコツを抑えておくだけで、制服を綺麗に着ることができます。
アイロンマークを確認しよう
制服にアイロンをかけていいかどうかは、衣類の表示タグに記載している「アイロンマーク」を確認しましょう。
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従来のアイロンマーク
- アイロンマークに「高」の表示
- アイロンマークに「中」の表示
- アイロンマークに「低」の表示
- アイロンマークに「×」の表示
アイロンがけ可能で底面温度210℃を限度とする
アイロンがけ可能で底面温度160℃を限度とする
アイロンがけ可能で底面温度120℃を限度とする
アイロンがけ不可
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現在のアイロンマーク
- アイロンマークに点が3つの表示
- アイロンマークに点が2つの表示
- アイロンマークに点が1つの表示
- アイロンマークに「×」の表示
アイロンがけ可能で底面温度200℃を限度とする
アイロンがけ可能で底面温度150℃を限度とする
アイロンがけ可能で底面温度110℃を限度とする
アイロンがけ不可
アイロンを準備しよう
まずは、アイロンがけに必要な道具を用意しましょう。
- アイロン
- アイロン台
- あて布
- 霧吹き
温度設定ができ、スチームとドライの切り替え機能があるものがおすすめです。
テーブルタイプだと熱がこもりにくく、蒸気が抜けやすいです。
ハンカチや日本手ぬぐいなどの綿素材のものを使用します。ハンカチは毛羽立ちの少ないものにしてください。
霧がまんべんなく出るものを用意します。
アイロンのかけ方のポイント
パイピング縫い込みタイプの場合
学生服の詰襟部分にソフトな襟芯が埋め込まれているタイプは、襟上部のパイピング部分にアイロンがあたらないように注意して行うようにしましょう。アイロンは必ず当て布をして、80~120℃の低い温度に設定してください。
プリーツスカートの場合
プリーツスカートは、アイロンをかける前にプリーツの部分を洗濯バサミなどで挟んで固定します。その後、当て布をしてスチームアイロンをかけることで、綺麗なプリーツとなります。
【形別・素材別】スカートのアイロンのかけ方|便利グッズ5選もご紹介プリントやワッペンがある場合
体操服や部活のユニフォームなど、プリントやワッペン、エンブレムが付いているものもありますよね。これらはアイロンをかけることで剥がれてしまう恐れがあるため、プリントやワッペン部分を避けて行うようにしてください。
アイロンをかける順番
制服のテカリをアイロンで直そう
テカリとは、繊維が圧迫されたり摩擦を起こすことで平らになり、光が反射して発生するものです。制服には、生地の毛羽立ちを抑えるための”サージ”という加工を施したウール素材が多く使われています。そのため、なめらかな手触りではありますが、テカリが生じやすい性質を持ちます。
テカリの原因
テカリは、繊維が押しつぶされ、フラットな状態になることで起こります。制服にアイロンがけをするときに、あて布をせずにおこなうと繊維が潰されてテカリが生じるのです。アイロンだけでなく、毎日着る制服では、膝や袖の部分、お尻の部分が頻繁に押しつぶされたり、摩擦ですり減ることで繊維がフラットになり、テカってしまいます。
テカリの改善方法
テカリを改善するためには、フラットになった繊維を起こしてあげることが必要です。
アイロンのスチーム機能を試そう
アイロンのスチーム機能を使い、繊維を復元しましょう。テカリの生地からアイロンを1cmほど浮かせた状態で、たっぷりスチームをかけます。こうすることで、繊維表面のウロコ上の部分を開かせ、テカリを改善できます。
歯ブラシを使おう
アイロンのスチーム機能だけではテカリが改善されない場合、歯ブラシを使いましょう。歯ブラシで生地の繊維の流れと逆の方向にこすって繊維を起こします。その状態で”浮かせスチーム”をあてます。特に、お尻や肘部分にできたテカリにはおすすめです。
テカリの予防策
当て布をしてアイロンをしよう
テカリを予防するためには、圧迫や摩擦を避けて繊維を寝かせないことが重要です。しかし、普段の着用時で予防するのはなかなか難しいですよね。ですので、制服をアイロンがけする時にテカリが発生しないよう、必ずあて布をするようにしましょう。そうすることで、アイロンにより繊維が寝ることを防ぎます。
アイロンがけに当て布はなぜ必要?使用したい衣類の素材・ガーゼなどの代用品・おすすめ当て布もご紹介テカリには早期対応が必要
なかなか気づかないお尻や肘の部分は、繊維が完全に寝てしまっていることもあります。この状態だと、”浮かせスチーム”だけではなかなか起き上がりません。できるだけこまめチェックし、テカリに気づいたら早めに対応するようにしましょう。
制服にアイロンをかける時の便利グッズ3選
【T-fal】衣類スチーマー アクセススチーム
T-falのアクセススチームです。大量スチームにより、ハンガーにかけたまま素早くシワを伸ばすことができます。軽量・コンパクト設計なので快適なかけ心地となっています。消臭効果もあり、すぐに使用できるので忙しい朝やお出かけ前にサッとケアすることができます。「アイロンがけが面倒くさい…」と思っていた方におすすめです。
【2024年最新】ハンディスチーマ―おすすめ人気10選と口コミ!その効果や種類・使い方を一挙公開【ダイヤコーポレーション】セラミックスアイロンミトン 2WAY
ハンガーにかけたままの状態でアイロンがけができる、アイロンミトンです。セラミックス加工の生地を使用し、熱伝導効果に優れています。ハンガーにかけたままでも使用できますし、ミニアイロン台としても使用することができます。裏面には蒸れにくいメッシュ生地を採用し、中指用テープが内部についているので、指を通して安定して持つことができます。
【2024年最新】アイロンミトン・グローブおすすめ人気15選・口コミ!使い方をマスターしてアイロンがけを快適に【ダイヤコーポレーション】なめらかアイロンあて布
衣類の生地のテカリを抑えて、アイロンを掛けやすくしてくれます。あて布には、滑りやすく摩擦の少ない生地を採用しているので、なめらかにアイロンがけできます。特に学生服やスカート、スラックスにおすすめです。スチームアイロン、ドライアイロンにも使用できます。
アイロンがけでパリッとした制服を着よう
アイロンがけを行うことで、見た目の清潔感もアップしますよね。制服は毎日着るものですし、クリーニングに出すとしても替えの制服がない場合には困ってしまいます。シワやヨレになった部分は、アイロンがけを丁寧に行いましょう。
アイロンがけのコツに注意することで、簡単にアイロンがけができます。最近ではハンガーにかけたままアイロンができるものも販売されているので、ぜひ便利グッズを活用してみてくださいね。制服のアイロンがけをマスターすれば、毎日綺麗な制服で過ごすことができますよ。
制服の洗い方と自宅でのお手入れ方法!毎日着るものだからキレイ清潔に