いつものように洗濯をしていると、洗濯機が急に止まって動かなくなったり、すすぎの途中なのに給水がされないまま停止してしまった!なんて経験はありませんか?水が出ないとなると、「故障かな?」と思ってしまいがちですが、洗濯機そのものの故障やトラブルではない場合もあり得るのです。今回は、洗濯機の水が出なくなってしまう原因をいくつかご紹介しますので、修理や買い替えを検討する前に、心当たりがないかお家の洗濯機の状態を確認してみましょう!
洗濯機のすすぎで水が出ない原因を探ろう
ほぼ毎日使用している洗濯機ですが、ある日突然、「洗濯機の水が出なくなった」もしくは「水圧が落ちてチョロチョロと少しの水しか出なくなった」というトラブルが起こってしまうかもしれません。
故障かな?と疑う前に、洗濯機以外の部分が原因である可能性を探って、自分で簡単にできるセルフチェックをして確認しましょう。
緊急止水弁が作動している
現在使われている洗濯機のほとんどに「緊急止水弁」がホースに装着されています。緊急止水弁は、何かの原因で水が止まらなくなってしまったときに、変わりに水を止めてくれる装置ですが、もし、この緊急止水弁が何らかの原因で作動してしまっていると、水は出なくなります。
状態を確認するためには、洗濯機の蛇口からホースを取り外したときに二股に割れた白い突起が出ている状態になっていた場合は、緊急止水弁が作動している状態と言えます。
給水弁フィルターにゴミが詰まっている
緊急止水弁が作動していないにも関わらず、洗濯機の水が出ない状態になる場合はホースの詰まりが原因の可能性があります。
洗濯に井戸水を使っているご家庭では、特に不純物が給水フィルターに溜まりやすく詰まってしまう可能性があり、それによって洗濯機が給水できない状態になっていることが考えられます。
元栓が開いてない!?
水道の元栓が開いていなければ、当然ですが水は流れません。洗濯機に繋がっている水道の蛇口をチェックしてみましょう。
最近では、元栓が開いていないとブザーで知らせてくれる洗濯機が主流になりつつあるようですが、元栓がしまった状態で洗濯機を稼働させてしまうと、洗濯機に負担がかかり、寿命低下につながる可能性もあるので、元栓は開けたままにしておきましょう。
水道が止まってる!?
また、一通りのチェックが終わっても、トラブルが発生していないようであれば、念の為他の蛇口もひねって水が出るかの確認をしてみましょう。
万一、家中の水道から水が出ないようであれば、水道そのものが止められている可能性が出てきます。うっかり水道代の支払いを忘れていたりすることもあり得ますし、一度水道局に確認してみましょう。
洗濯機用水栓 コマパッキンの固着
洗濯機を毎日のように使用していれば大丈夫ですが、しばらく使用しない状態で蛇口を閉めていたり、賃貸マンションやアパートなど、しばらく空室が続いたりしていると、水栓本体のコマパッキン(水栓ケレップ)が閉じた状態のまま固着してしまい、水が出ない状態になってしまうことがあります。
ストレーナーの詰まり
洗濯機にはストレーナーと呼ばれる、網が付いていることをご存知ですか?給水ホースの接続部分にあるのですが、それをつなぐ吸水管は経年劣化などによって管内にサビが発生します。
このサビが移動してくることで目詰まりが起きてしまうこともあります。目詰まりになると、水がほぼ出なくなるか、チョロチョロと少しの量しか水が出なくなります。
冬の寒さで凍結!?
冬場に水が出ない場合は、水道管やホースの中の水が凍結している可能性もあります。外気が4度を下回ると、凍結のリスクは高まると言われていますので、寒い季節は注意が必要です。
洗濯機が故障している
これまでご紹介した上記の方法を試しても、洗濯機から水が出ない(正常に動かない)という場合は、いよいよ洗濯機自体が故障している可能性が出てきます。
故障となると、洗濯機を修理に出す必要がありますが、保証期間内であるかどうかで費用面が大きく変わってきます。まずは購入元や保証書などを確認して、保証期間を把握しましょう。
洗濯機・ドラム式洗濯機の寿命は何年?こんな症状が出たら買い替え時期かも!洗濯機のすすぎで水が出ない・途中で止まらないための対策
それでは実際に洗濯機が途中で止まってしまわないための、対策についてご紹介していきます。
緊急止水弁を元に戻す方法
この手順で操作すれば、緊急止水弁を止めることができるため、水が出ない原因を解決することができます。④までを終えたらホースをつなぎ直して、これまで通り同じホースを使用しても大丈夫です。
給水弁フィルターのゴミを取り除く
上記の手順で給水ホースに詰まったゴミを取り除きます。この時、給水ホースに残った水がホースを外した瞬間に出てきますので、タオルなどを準備しておくと良いでしょう。
洗濯機用水栓 コマパッキンのメンテナンス
まず、水道メーターの元栓を閉めてハンドルを取り外します。袋ナットを反時計回りに動かし外します。この時、ハンドル一式を外すと、固着したパッキンが外れることもありますが、本体に固着している状態の場合は取り除きます。
また、ゴムが固着している場合、ボロボロと取れたり部分的にくっ付いたりして、バラバラになることがあります。ボロボロになったゴムの残骸が残らないように注意しましょう。
ストレーナーのメンテナンス
まず、水栓のハンドルをしっかり閉めます。次に給水ホースを外しますが、その際は注意が必要です。給水ホース内には、圧がかかった状態で水が溜まっています。そのため、水栓側のワンタッチ接続を外した途端に水が勢い良く吹き出してしまいます。
必ず溜まっている水が出ますので、この作業は洗濯機側でするようにしましょう。水が漏れないように、タオルなどを準備してから反時計回りに回して外していきます。水栓を外すとストレーナーがありますので、細かいサビなどを取り除きます。
清掃が済んだら、元に戻しますが、その際プラスチックパーツのネジ山がきちんと合わさっていることを確認しながら、慎重に取付けるようにしましょう。取り付けが完了したら、水栓のハンドルを開いて水漏れなどがないか確認しましょう。
修理・買い替え・リサイクル
いろいろ試した結果、洗濯機自体が故障しているとすると、洗濯機を修理に出す必要がありますが、この場合、保証期間内であるかどうかがポイントとなります。お使いの洗濯機がメーカーの保証期間内であれば、メーカーに修理を依頼することをおすすめします。
逆にメーカーの保証期間が過ぎてしまっている場合は、洗濯機の買い替えをおすすめします。なぜなら、洗濯機の「メーカー保証期間は8年」であることが多く、基本的に8年が洗濯機の寿命と言われているからです。
洗濯機のメーカー保証外での修理は、高額になるケースが多く、修理して直ったとしてもメーカー保証は付いていないため、またいつ壊れるか分からないというリスクがあります。そういったことから、修理するより買い替えた方が長い目で見るとお得になる可能性が高くなります。
また、洗濯機はリサイクル家電なので、処分などの処理はいろいろと手間がかかってしまいます。買い替えとなれば、不要になった洗濯機は購入した家電小売店などが引き取ってくれるケースがほとんどですが、不要品としてリサイクルに出すには、運搬費や処分費用などで数千円程度費用がかかる場合があります。
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洗濯機のすすぎで水が出ない場合は仕組みを理解することが大事!
毎日使っていた洗濯機が、ある日突然、水が出なくなって使えなくなってしまったら、焦って「修理や買い替えをしなくてはいけない」と考えてしまいがちです。ですが、お使いの洗濯機は本当に故障しいるのでしょうか?買い替えや修理を依頼する前に、トラブルが起こりやすい原因と、正しい対処法を知っていれば無駄な出費や労力を抑えることができるのです。
まずは、簡単な掃除やメンテナンスで様子を見て、メーカーによる保証期間内であれば修理以来をする。保証期間外の場合や、故障が続くようであれば買い替えを検討するのも良いかもしれません。いつくるか分からない「もしも」に備えて、洗濯機の仕組みを正しく理解して、快適な洗濯ライフを送りましょう!
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