最近は、まるで香水をつけたような、強い香りを維持できる柔軟剤が増えてきました。香り好きの方には大変嬉しい効果ですが、香水と併用する場合、香りが混ざりケンカを起こすかもしれません。今回は香水と柔軟剤を併用するときのマナーと、おすすめ無香料柔軟剤6選をご紹介します。
目次
香水をつける際の柔軟剤選びのマナー
香水もつけたい、柔軟剤も使用したいという場合、柔軟剤選びはやみくもに行なってはいけません。マナーを守って、周りの人に迷惑が及ばないよう選びましょう。
『スメハラ』という言葉が生まれる時代
自分の臭いで周囲の人に迷惑をかける行為は『スメルハラスメント』、略して『スメハラ』と呼ばれるようになりました。スメハラは日本独自の表現で和製英語ですが、生まれた背景には日本の女性の社会進出や、喫煙者の減少などがあるとされています。
スメハラが生まれた当初は、臭覚が敏感な女性が職場の男性の汗や加齢臭、タバコなどの臭いに嫌悪感を覚えることを指していました。しかし最近では香水や柔軟剤の香りも、きつすぎると『スメハラ』に分類されるのです。
『ダウニー』などの香りつき柔軟剤のヒットから “良い香りブーム”が巻き起こり、公共の場所で様々な香りが溢れるようになりました。自分では良い香りと思っているものでも、他人も同じ感覚だとは限りません。さらに複数の香りが渋滞を起こし、体臭などとは異なる人工的な香りのハラスメントとなっているのです。
香りが混ざると思わぬ悪臭に!?
香水も香りつき柔軟剤も適量を守って使用すれば、ほのかな香りを楽しむことができるでしょう。しかし、鼻が慣れてくると臭いに対する感覚がマヒして自分では香りを感じにくくなり、つい適量より多く使用してしまいます。
さらに香水と香りつき柔軟剤の両方を使用しているなら、二つの香りが混ざって予想外に嫌な臭いを作り出している恐れもあります。
シャボン玉石けんでは香りに関する意識調査を行ないました。「他人のニオイ(香水や柔軟剤、シャンプーなど)で不快に感じたことがありますか」という質問に対し79%の方が「ある」と答えています。さらに「人工的な香りをかいで、頭痛・めまい・吐き気などの体調不良を起こしたことがありますか?」という質問には51%の方が「ある」と答えました。
・出典:@Press
香水や柔軟剤の香りが好きな方もたくさんいますが、もちろん苦手と感じる方もいて、人工的な香りは扱いが難しいということが分かります。そこへ何種類もの香りが混ざると、体臭などよりもひどい体調不良を起こすほどの『スメハラ』となることもあるのです。
特に日本は湿度が高い国なので香りを強く感じやすく、少量の香水や柔軟剤でも十分な香りがついているということを覚えておきましょう。
柔軟剤は香りの強いものを避けましょう
香水を日常的に使用しているなら、自分が『スメハラ』を行なってしまわないよう柔軟剤の選び方を見直してみましょう。最近では、香りブームの波に乗って独自の“良い香り”を押し出す柔軟剤が多いですが、まずは効果に着目して選んでみると良いですよ。
柔軟剤の主な効果
柔軟剤は香り重視で選ぶ方法もありますが、香りを他のアイテムで補うなら本来の効果を見直してみましょう。香りよりも必要な効果をみつけ、それを基準に選ぶことで洗濯の質を上げることもできますよ。
- 衣類を柔らかく仕上げる
- 静電気を防止する
- 防臭・消臭効果がある
- 衣類の縮みやシワを抑制する
香水と柔軟剤の香りを合わせるのは難易度が高い
柔軟剤の香りの種類が豊富な今、香水の香りとうまく合う香りをみつけることもできなくはないですが、大変高度な技術です。さらに自分が良い香りと思っても、周りの人たちがどう思うかは別問題です。香水を使用するなら柔軟剤は香りを控えるのが無難です。
最近では強い香りはなるべく避け、積極的に無香料の商品を選んでいる方も増えてきています。柔軟剤でも香りがない商品が発売されるようになりました。香りが混ざらないので、他の香りつきアイテムを自由に選べます。
また、香りが欲しいならフレグランススプレーなどで香りをつけて楽しむことができるようになります。お気に入りの香水がある方は、ぜひ無香料の柔軟剤を選択してみてください。
香水と混ざる心配のないおすすめ無香料柔軟剤6選
それでは現在発売されている柔軟剤のなかで、おすすめの無香料商品を6選ご紹介します。
【花王】ハミング LINNE(リンネ) ふわり
香りの良し悪しではなく、洗濯の仕上がりの肌触りで選ぶことを目的とした柔軟剤です。思わず顔をうずめたくなるような柔らかさになり、無香料でもしっかり防臭してくれるのが嬉しいですね。添加物も極力抑えているので、赤ちゃんのいる家庭でも使用できますよ。
【P&G】ウルトラダウニー フリー&ジェントル
香水を使用したい方、衣類にダメージの少ない洗濯がしたい方におすすめなのが『ウルトラダウニー フリー&ジェントル』です。香りつき柔軟剤の火付け役のダウニーから、無香料の柔軟剤の発売されているんですよ。
「人と衣類に優しい」をコンセプトに作られ、柔軟剤本来が持つナチュラルな香りがどんな洗剤などとも相性が抜群です。香水だけでなく洗剤や整髪料など、様々な香りつき製品と相性が良いので使いやすいですよ。
【ファーファ】ファーファFree&(フリーアンド)香りのない柔軟剤
クマのキャラクターが印象的な『ファーファ』も、香りの印象が強いブランドです。しかし日本のスメハラ問題に着目し、香りが苦手という方のためにこの無香料柔軟剤が誕生しました。
柔軟剤の効能はそのままに、無香料・無着色・ノンシリコンなど徹底的に添加物を排除しているのが嬉しいですね。植物由来なのに柔軟剤の効能はしっかりと期待でき、香りを気にせず使用できます。
【エコベール】ゼロ ファブリックコンディショナー
ミネラルと植物成分から作られた柔軟剤です。生まれはベルギーで、“地球に優しい”をコンセプトに、私たちの体だけでなく環境問題にも貢献できますよ。
肌テスト済みなので、敏感肌で化粧品などですぐにかぶれてしまうという方にぜひおすすめしたい商品です。
【ファブラッシュ】柔軟剤 無香料
無香料でもしっかり消臭できるよう、銀イオンが配合された柔軟剤です。香りが苦手な方や、他のアイテムで香りを楽しみたい方のために作られています。柔軟剤が本来持っている柔らか仕上げや静電気の防止、毛玉などができにくい効果はしっかりと発揮してくれますよ。
そしてボトルのデザインがかなりおしゃれで、インテリアのように飾ることができるのも人気を集めている理由となっています。
【ソネット】ナチュラルランドリーリンス
オーガニック洗剤のパイオニアとして世界で愛されるのが『ソネット』です。人間の体を労るのはもちろん、自然破壊につながるような商品を作らないことをモットーに生まれた商品です。余分な添加物は省かれている無香料柔軟剤です。
食品でも使用されるクエン酸が使用され、安全面はかなり信頼できるので小さい子どもの衣類にも安心して使用できますよ。
香水をつけるときは柔軟剤にも気をつけよう!
香りブームを起こした柔軟剤は、単体で使用するならその効果を十分に発揮でき、適量を守ればほのかな香りを楽しむことができるアイテムです。
しかし、香水などの他の香りアイテムと併用する場合、香りが混ざり合って嫌な臭いへと 変わってしまうこともあります。柔軟剤を選ぶときは香りが本当に必要なのかを考えてみましょう。
現在柔軟剤は衣類の香りづけ効果が先行してしまっていますが、それ以外にも洗濯物の手触りを優しくしたり、静電気を防止するなどかなり優秀なアイテムです。柔軟剤の効果を見直して、香り以外の効果にも注目して選んでみましょう。
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