衣替えの時期になると気になるのが、衣類の洗濯方法ではないでしょうか。衣類をしまう前に洗濯をするべきなのか、着る前に洗濯をするのか迷っている方も多いでしょう。そこで本記事では、衣替え時の正しい洗濯方法についてご紹介します。
目次
衣替えの基本
まずは、衣替えの基本についておさらいしましょう。
衣替えの意味とは?
そもそも衣替えとは、それぞれの季節に応じて最適な服装に替えることを指します。日本では平安時代頃から衣替えが始まり、江戸時代には四季に合わせて衣類を入れ替える習慣が定着しました。
衣替えの時期は最高気温を目安に
制服のある学校や会社の場合、夏服は6月1日~9月30日、冬服は10月1日~5月31日までと期間が設定されていますが、一般家庭の衣替えでは明確な期間を決める必要はありません。
しかし、日本の気候は年々変化しているので、どのタイミングで衣替えをすべきなのか迷ってしまうことも多いでしょう。そんなとき参考になるのが天気予報の最高気温です。
たとえば、最高気温が25℃以上なら半袖などの夏物、20℃くらいでは春物や秋物、薄手の長袖やコートが必要となります。15℃を下回るようなら、セーターや厚手のコートに入れ替えるのがベストです。
このように、最高気温を目安に衣類を入れ替えれば、上手に衣替えができますよ。
衣替え時の洗濯は着る前?しまう前?
お気に入りの衣類を気持ちよく着るためにも、衣替えの際は洗濯です。
しかし、洗濯してからしまうべきなのか、出した服を着る前に洗濯したほうが良いのか気になる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、衣替え時にどのタイミングで洗濯すべきなのかを解説します。
衣替えの際は“しまい洗い”が正解!
衣替えでは、シーズンを終えた衣類をしまう際に洗濯をする“しまい洗い”がベストです。
もし、洗濯しないまま衣類を収納してしまうと、汗に含まれる皮脂汚れやタンパク質が蓄積して酸化し、黄ばみの原因につながります。
さらに、皮脂汚れや頭皮のフケなどは、ダニのエサになるので、衣類の虫食い被害を引き起こす可能性も高まります。
秋・冬物衣類はゴールデンウイークまでに洗濯する
秋・冬物衣類をしまい洗いする際は、遅くてもゴールデンウイークが終わるまでには済ましておきましょう。
なぜかと言うと、ダニをはじめとする害虫はゴールデンウイーク明けの時期に成虫となり、衣類に卵を産み落とす可能性が高まるためです。産み落とされた卵はやがて孵化して幼虫となり、衣類を食べてしまうこともあります。
春・夏物衣類は9月初旬以降を目安に洗濯する
春・夏物衣類をしまい洗いする際は、気温が徐々に低くなる9月初旬を目安に洗濯するのがベストタイミングです。春・夏に付着した皮脂汚れや汗ジミは、シーズン終了とともに早めに落としましょう。
しまい洗いの注意点
しまい洗いは普段の洗濯とは異なり、ただ洗濯機で洗えば良いというものではありません。しまい洗い時の注意点を踏まえて洗濯して、衣類を長持ちさせましょう。
お風呂の残り湯を使わない
お風呂の残り湯には、タンパク質を含んだ垢が混ざっています。このタンパク質はダニのエサになるうえに、カビ臭などの嫌な臭いの原因にもつながります。
事前に洗濯槽の掃除をしておく
洗濯槽は一見キレイに見えても、裏側など見えないところに大量のカビが発生している可能性があります。
気になるシミは事前にシミ抜き!
食べこぼしや化粧品などによるシミを発見した場合は、しまい洗いの前にシミ抜きをしましょう。以下のシミ取り方法を参考にして、シミ汚れを落としてくださいね。
洗濯後は畳んで収納
しまい洗いが済んだら、衣類を畳んでたんすや衣装ケースなどに収納しましょう。
畳むのが面倒で吊るして収納している方も多いかと思いますが、長期間吊るしておくことで衣類が型崩れしてしまう恐れがあるのでおすすめしません。ニット類などは特に変形しやすいため、必ず畳んで収納してくださいね。
また、収納スペースに衣類を詰め込みすぎてしまうと、防虫剤の効果が半減したり、しわの原因となったりとデメリットがたくさんあります。
衣替え時に気になるトラブルと対処法とは
衣替えをしていると、思わぬトラブルを発見することもありますよね。ここでは、衣替え時に気になるトラブルとその対処法について解説します。
黄ばみや汗・皮脂汚れ
エリ、そで、ワキの下などは汗が直接染み込むので、黄ばみが起こりやすい部位です。
黄ばみは時間が経つほど落としにくくなり、気付いたときには手遅れというケースもあるので、しまい洗いの前に対処しておきましょう。
黄ばみ汚れの対処は、洗面器などに40℃以上のお湯と酵素系の漂白剤を入れ、30分~1時間程度漬けておきます。お湯が冷めたら洗濯機に衣類を入れて、普段と同じように洗濯すればOKです。
ダニなどの虫対策
ダニなどの害虫から衣類を守るには、虫を寄せ付けない行動を心がけることが重要です。
ダニのエサになる皮脂汚れや食べこぼしは洗濯できっちり落とし、屋外に干した場合は虫が付いている場合があるので、しまう前にブラッシングをして払い落しておきましょう。
セーターなどのおしゃれ着は専用洗剤でケアする
セーターなどのおしゃれ着は、必ず中性のおしゃれ着用洗剤を使ってケアしましょう。
汚れが気になるからと言って弱アルカリ性の洗剤を使うのは絶対にNGです。デリケートなおしゃれ着を傷める原因になります。
毛玉やほつれなどのケア
衣類に毛玉やほつれを見つけた際は、来シーズンに持ち越さずに収納前にケアしましょう。
ニット素材などにつきやすい毛玉は、表面をブラシなどで撫でて毛玉を優しく取り除きます。ほつれが見つかったら、ほつれている部分をはさみでカットして修繕しましょう。
衣替えのしまい洗いに便利なアイテム
ここからは、衣替え時のしまい洗いに役立つアイテムを紹介します。
おしゃれ着を洗う際に活躍するアイテム
まずは、おしゃれ着素材を洗うのに適したアイテムをチェックしましょう。
【花王】エマール アロマティックブーケの香り
- Amazon参考価格:286円
- アロマティックブーケの香り
『花王』のエマールは、洗濯後にピーンと伸ばして干すだけで、伸び・ヨレ・シワを整える“カタチコントロール洗浄技術が特徴です。
香り長続きタイプのアロマティックブーケの香りで、洗濯直後から着ている最中まで良い香りが楽しめるでしょう。
ブラウスやニットなど型崩れやシワが起きやすい衣類をたくさん持っている方におすすめです。
【ネイチャーラボ】ラボン シャレボン シャイニームーンの香り
- Amazon参考価格:504円
- トップノート:バンブーリーフアクアティック
- ミドルノート:ジャスミン、ミュゲ、バイオレット、ライラック
- ラストノート:ネロリ、アンバー、ムスク
洗濯ダメージを防ぎながら、なめらかに洗いあげるおしゃれ着用洗剤です。
100%植物由来の洗浄成分を使用しているので肌にも優しく、大切な衣類を守るのに最適ですよ。柔軟剤配合なので、これ1本でふわふわな仕上がりになるのも嬉しいですね。
さりげない甘さが爽やかに香るフローラルグリーン系の香りで、ユニセックスに使えるのも魅力です。甘すぎない香りのおしゃれ着用洗剤を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
衣替え洗濯に役立つ柔軟剤
続いて、衣類の肌触りを良くするために重要な柔軟剤をご紹介します。
【ライオン】ソフラン プレミアム消臭 フルーティグリーンアロマの香り
- Amazon参考価格:939円(本体+詰め替え)
- トップノート:リーフィグリーン、グリーンアップル
- ミドルノート:ジャスミン、ミュゲ
- ラストノート:アンバー、モス、ムスク
独自の消臭成分が繊維の隅々までいきわたり、しっかり消臭できる柔軟剤です。
抗菌効果もあるので、部屋干しが多くなる梅雨の時期の衣替えにも適しています。衣類に付いた臭いを収納前にきちんとケアしたいという方におすすめです。
衣類の臭いを強い香りでごまかすのではなく、さりげなく良い香りに変えられるので、強すぎる香りが苦手な方にもぴったりでしょう。
【花王】ハミング リンネ
- Amazon参考価格:699円
- 無香料
子どもの衣類にも使える柔軟剤を探している方には、ハミング リンネをおすすめします。
天然由来の柔軟成分を配合しており、赤ちゃんの衣類にも使えるのが嬉しいポイントです。これなら、子どもや赤ちゃんを含めた家族全員の衣替え時に重宝しそうですね。
柔軟剤としては珍しい無香料タイプですので、衣類に余計な香りを付けたくないという方に最適です。
衣類の黄ばみ対策におすすめの漂白剤
衣替え時に気になる黄ばみ対策に使える漂白剤をご紹介します。
【シャボン玉石けん】酸素系漂白剤
- Amazon参考価格:495円
- 無香料
酵素の力で漂白し、消臭や除菌まで行える優れものです。塩素系にありがちなツーンとした臭いがなく、色柄ものにも使えるのが嬉しいですね。
水やお湯に溶かしてつけ置きすることで、気になるシミをキレイに抜くことができますよ。香りがないので、柔軟剤や洗剤の香りを邪魔しないのも特長です。
【花王】ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー
- Amazon参考価格:498円
- 清潔なホワイトフローラルの香り
食べこぼしなどのシミや、エリ・そで・ワキの黄ばみや黒ずみ汚れにアプローチする漂白剤です。
染みついてしまった強烈な汚れもしっかりクレンジングできるので、しまい洗い前のシミ抜きにぴったりですよ。
石けんのような優しい清潔感を与えてくれるホワイトフローラルの香りで、衣類の臭い悩みにもアプローチできます。
洗濯でケアできない・洗濯できない衣類はクリーニングへ!
自宅では洗濯できない衣類をしまい洗いしたい場合は、プロのクリーニングに任せるのもひとつの手段です。
プロのクリーニングなら大事な衣類を傷める心配も少なく、来年も快適に着用することができますよ。
ここでは、しまい洗いに最適なおすすめクリーニングサービスを3つご紹介します。
リネット
『リネット』は衣類を詰めて送るだけで、クリーニングに出せるサービスです。発送も受け取りも自宅で行えるため、自宅を離れにくい子育て中の方や介護中の方も重宝するでしょう。
予約注文はネットで24時間対応しているため、思い立ったらすぐにクリーニングに出せます。シミ抜きが全品無料なので、衣替えのメンテナンスにも役立ちますよ。
せんたく便
コートやダウンも1点約698円でクリーニングできるサービスです。往復送料や手数料も一切かからないので、コスパを重視したい方におすすめします。
保管パックを使えば、しまい洗いした衣類を最長11ヶ月まで預けておくことができます。収納スペースが少ない方や衣類が多い方の衣替えにぴったりのサービスです。
リナビス
『リナビス』では、職人の判断と技術力でそれぞれの衣類に合った洗い方を実施しており、デリケートな衣類も丁寧に仕上げるのが特徴です。
毛玉やほつれ、シミなども気付いた時点でケアするので、お気に入りの衣類を最高のコンディションのまま来シーズンまで保管しておきたいという方に最適ですよ。
【2024年最新】宅配クリーニング人気3社厳選辛口比較!主婦200人が選ぶサービス満足度ランキング衣替え時の洗濯をマスターしよう!
大事な衣類を来シーズンも快適に着るためには、衣替え時のしまい洗いが欠かせません。黄ばみや虫食いなどのトラブルを避けるためにも、今回ご紹介した内容を参考にして、シーズンを終えた衣類を洗濯してくださいね。
自宅でケアできない衣類に関しては、プロのクリーニングを利用するのもひとつの手段です。洗濯テクニックやクリーニングを上手に活用して、衣類を綺麗に保管しましょう。
【収納術】面倒な衣替えが楽になる3つのコツを伝授!スッキリ整理収納!