雨が降り続いてじっとりする梅雨の時期や花粉が飛び続ける時期、さらに雪が舞い散る季節は、洗濯物が思うように干せなくて溜まりがちになってしまいます。室内に干しても、なかなか乾かなくて困ってしまいますよね。そこで今回は干すときの憂鬱さを少しでもなくすための、おしゃれなデザイン性の高い室内物干しと選ぶときのコツをご紹介します。
目次
- 1 室内物干しの選び方
- 2 室内物干しのメリット・デメリット
- 3 タイプ別で選ぶ!おすすめ室内物干し
- 4 おしゃれさで選ぶ!おすすめ室内物干し10選
- 4.1 【kusu kusu works】X型物干し「Pata tamo」
- 4.2 【BIERTA】木のクロスドライヤー(物干しタワー)
- 4.3 【Sifflus】3WAY自立式ポータブルハンモック&ハンモックチェア
- 4.4 【Kota collection Teak Bathroom Towel Hanger】チーク・バスルームタオルハンガーWS
- 4.5 ハンガー 室内物干し 2WAY ハンガー ダブルタイプ
- 4.6 【ナスタ】室内物干しAirHoop(エアフープ)
- 4.7 ワンタッチステンレス物干しポール
- 4.8 【SIDE by SIDE 】Clothes dryer Mama木製折りたたみ式洗濯物干し
- 4.9 【KAKAL】ランドリースタンド
- 4.10 【soraie】室内物干し
- 5 室内干しのコツと注意点
- 6 浴室乾燥機のすすめ
- 7 天日干しの時代から室内干しへ
室内物干しの選び方
室内物干しには、さまざまな形のものがあります。大きさや形を変えられるものもあるので、使う場所や、使い方を考えて選ぶと良いでしょう。
洗濯物の量で選ぶ
家族がたくさんいる場合、一度にたくさんの洗濯をしなければいけません。いつもの洗濯の量はどのくらいなのかを考えながら、干したい量を干せるサイズの室内物干しを選びましょう。
一人暮らしなど、少人数の場合は、洗濯物は少ないので大きいサイズを選ぶ必要はありません。大きいサイズを選んでしまうと、スペースを取られてしまうのでコンパクトで収納できるものを選ぶのが良いでしょう。
部屋の広さを考えて選ぶ
一人暮らしで部屋が狭い物件に住んでいるときは、折りたたみ式のものを選んで部屋のスペースを有効的に使うのがおすすめです。使用しないときは、折り畳んで収納しておけば扱いやすく邪魔になりません。
丈夫なものを選ぶ
丈夫なものを選びましょう。乳幼児や小さいお子さん、ペットがいるご家庭は特に注意が必要です。あまりに軽いものを選んでしまうと、ふとしたことでぶつかって倒れてしまう可能性があります。倒れにくく、頑丈なものを選ぶようにしましょう。
サイズが大きい洗濯物を干せるものを選ぶ
大きなバスタオルやふとんカバーなど、大きなサイズを干せるものを選ぶと家族分を一度に干すことができるので便利です。重い物を干しても倒れない丈夫なものを選ぶのも大切なポイントです。
物干し竿を購入するときは、長さ気をつけて選ぶ
比較的新しいアパートやマンションの物件には、部屋の窓際に洗濯を干す用のリングが取り付けられていることがあります。
物干し竿を渡すだけで、部屋干しスペースを確保することができるので、とても便利です。物干し竿を購入するときは部屋の寸法に合うようにしっかりと測ってから買うようにしましょう。伸縮性のあるものも調整ができるのでおすすめです。
物干し竿おすすめ8選!長さ・素材・耐荷重に注目して選ぼう おしゃれ物干し竿おすすめ人気8選!室内か屋内かで違う選び方のポイントは?シンプルなものを選ぶ
部屋のインテリアになじむようにシンプルな室内物干しを選ぶのも良いでしょう。シンプルな物は、それ自体が主張しないので部屋のインテリアになじみやすく扱いやすいです。無印良品、IKEA、ニトリ、カインズホームなどからも販売されているので、比較しながら購入してはいかがでしょうか。
DIYをして自分で作ってみる
最近では、DIYをして日当りの良い場所に自分で部屋干しスペースを作ってしまう方もいるようです。洗濯物を干す空間を自分好みにして、洗濯タイムを有意義に過ごすのもいいですね。持ち家やDIYをしてOKな物件にお住まいな方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
室内物干しのメリット・デメリット
室内物干しは、梅雨や台風の雨の日が続く時期や花粉が飛散する時期でも、干す場所や干し方を工夫することで、汚すことなく乾かすことができます。しかし一方で、部屋のダニ発生率があがってしまうなどのデメリットも…。室内干しをするメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
天候に気をつかわずにすむ
室内に干すので、台風が来ようがゲリラ豪雨にさらされようが洗濯物は濡れません。雨を気にせずに干せるのは最大のメリットといえるのではないでしょうか。
取り込む時間を気にせずにすむ
取り込み忘れてしまったり、なまけてしまい2日間干しっぱなしでも、気にすることはありません。ご近所さんの目が届かないので「洗濯物を取り込まなければいけない!」とストレスに感じることもありません。
花粉・PM2.5・黄砂などで汚れません
花粉などのアレルゲン物質が服に付くのを防ぎます。排気ガスの多い道路沿いのご家庭では、網戸や窓が黒く汚れるのは、それだけ多くの塵やホコリが舞っているということです。もちろん、外干ししている衣服にも付着しています。室内に干すことで、これらの問題を解決することができます。
衣服が色あせしない
日光に当てると殺菌効果がありますが、紫外線にさらすことになるので衣服へのダメージは大きくなります。また、プラスチック製のハンガーや洗濯バサミなどもどんどん劣化していきます。お気に入りの衣服は部屋干しをするのがおすすめです。
防犯対策になる
外から下着や服などの洗濯物が見えないので、一人暮らしの女性でも安心です。
寒い日でも外に出ずに済む
真冬の寒い日などは、冷たく濡れた洗濯物を干すのが億劫になりがちですが、室内干しならその心配はありません。
床の掃除が簡単にできる
ベランダなどに洗濯物を干すと、床に髪の毛や糸くずが落ちています。ベランダの床掃除はなかなかすることがないので排水溝に詰まったりして掃除も大変になってしまいます。ですが、室内干しであれば、掃除機などで吸うだけでOKです。簡単に後片付けができるのは魅力ですね。
洗濯バサミなどで留める必要がない
外干しの場合は風で洗濯物が飛ばないように洗濯バサミで留める必要がありますが、室内干しであればその手間を省くことができます。洗濯バサミを取り外さなくていい分、取り込むのも早くなりますね。
デメリット
「洗濯物がカラッと乾かない」
日光に当てないので、殺菌効果が下がります。日当りの良い部屋や窓際に干したとしても、天火干しよりは殺菌効果は劣ります。しかし、除湿器やナノイオン効果のあるエアコンを使用することで補うことはできます。
部屋のダニの発生率が増える
室内で洗濯物を干すということは、高温多湿の室内環境を作るのでダニやカビの繁殖を促すことになります。東京ガス都市生活研究所によると、洗濯物を干している部屋のダニの数は干していない部屋に比べて2倍以上だそうです。部屋干しをするときは、十分な換気をと除湿をして、洗濯物から出る水分が部屋にこもらないようにしましょう。
外干しよりも乾くのが遅い
たとえ日の当たる部屋に干したとしても、カラッと晴れた日に外干しする方が、乾くのは早いです。室内干しをするときはできるだけ風通しのよい場所に干すことで、少しでも早く乾かすことができます。
除湿機・乾燥機を使用しなくてはいけない
夏は網戸にして風を通すなどして乾かすことができますが、温度が低い冬場はなかなか乾かないので、除湿機や乾燥機が必要になってきます。
除湿機を使用するにあたり、電気代もかかりますし、溜まった水を捨てるなどのメンテナンスも必要になります。エアコンのドライ機能や浴室乾燥機なども使って上手に乾かしましょう。
干すスペースを確保しなくてはいけない
室内干しをするスペースを確保しなければいけません。浴室や脱衣所を利用するなど、スペースを有効活用しましょう。収納ができる物干し竿を窓枠に取り付ける方法もあります。
生乾きのニオイが発生することも
除湿機や乾燥機などを使わずに乾くまでに時間がかかってしまった場合、生乾きのニオイが発生してしまうことがあります。正しく、除湿機などを使い嫌なニオイを防ぎましょう。
お客さまに洗濯物が見えてしまう
窓枠に干している場合などは、来客時に見えてしまうので少し恥ずかしい思いをするかもしれません。来客時は浴室や室内部屋干し用の部屋に干すといいでしょう。
タイプ別で選ぶ!おすすめ室内物干し
スペースを有効活用したい方は伸縮タイプ
スペースを有効活用したい方におすすめなのが「伸縮タイプ」です。伸縮タイプの良い点は、洗濯物の量に合わせて、幅や高さを調整できるので場所を有効活用できます。使用しないときは縮めて部屋の隅に置いておけば邪魔になりません。
デッドスペースなし!?天井とりつけタイプ
来客時など、生活感をなくしたい方におすすめなのが「天井とりつけタイプ」です。使用しないときは物干し竿を片付ければ、邪魔にならずお部屋もスッキリと見えます。エアコンの前に設置すれば、冬は乾きやすい上に乾燥対策にもなります。
外干しと同じペースで乾かしたい方は窓枠とりつけタイプ
外干しと同じようなペースで乾かしたい方におすすめなのが「窓枠とりつけタイプ」です。突っ張りタイプは洗濯物を干したらベランダに出にくくなってしまうデメリットがありますが、窓から日光が当たるので、乾きが早くなります。突っ張り棒を立てて、竿受けに物干し竿をかけるだけなので設置も簡単です。
浴室を有効活用したい方はワイヤータイプ
浴室を有効活用したい方におすすめなのが「ワイヤータイプ」です。ホテルのバスルームなどでよく見かけますが、あまり重たい物を干してしまうと洗濯物が中央によってきてしまうので、たくさんの量は干せません。しかし、換気扇や浴室乾燥機を使えば、乾くスピードが大幅にアップする浴室は、カビなどが繁殖する隙を与えないのでおすすめです。
たっぷりと干したい方はパラソルタイプ
室内でもたっぷりと洗濯を干したい方へおすすめなのが「パラソルタイプ」の室内物干しです。パラソルのように開いて大容量を干すことができます。
上段はピンチがついていて小物などを干すことができ、下段にはタオルやTシャツなどが干せます。たくさん干せるのですが、その分重くなってしまうので、移動させるときは倒れないように注意が必要です。
昔ながらのロングセラー!折りたたみタイプ
どこでも使えてお手軽に干したい方には、旅館に置いてあるような「折りたたみタイプ」がおすすめです。X型に開いて4本脚で支えるスタイルはオーソドックスでありながらも、とても実用的です。ちょっとした小物や、タオルをかけるのに最適です。
おしゃれさで選ぶ!おすすめ室内物干し10選
【kusu kusu works】X型物干し「Pata tamo」
一見、室内物干しとは分からないようなシンプルなデザインになっています。美しい木目のタモ材が温かく、そのまま置いておけばインテリアにもなります。X型物干しになっていて、専用の穴にアルミもの干し竿(Karu)を通して使います。大量の洗濯物を干すことができるのに、収納時には厚さ約4.7cmと場所をとらないのも魅力的です。
【BIERTA】木のクロスドライヤー(物干しタワー)
ポーランド製の物干しタワーです。天然のピーチウッドで作られていて、天然木が暮らしにやさしさを与えてくれます。
シンプルなフォルムは、置く場所を選びません。雨の日の洗濯だけでなく、ブランケットをかけたりキッチンクロスやタオルをかけたりしてインテリアとしても使うことができます。木目が美しくすっきりしているので、和室などの畳の部屋にも調和するデザインになっています。
脚の先が丸く作られているので、畳も傷つけません。やわらかな印象は、こういった細かい心遣いから受けるものなのですね。折り畳むこともでき、重さは2.7kgと見ためのわりに軽いので、持ち運びも簡単にできます。
【Sifflus】3WAY自立式ポータブルハンモック&ハンモックチェア
ハンモックとチェアとハンガーラックの3wayで使うことができます。部屋のインテリアに良く馴染むデザインで美しい木目調のスタンドが特徴です。スタンドの組み立ては簡単で、屋外問わず用途に合わせて色々なシーンで活躍します。
付属品のハンガーロットをスタンドに掛けて、ハンガーラックとして使うことができます。収納ができるバッグもついているので、図単度を折り畳んでハンモックとチェア用の生地を入れ、リュックのようにしてお出かけすることができます。
【Kota collection Teak Bathroom Towel Hanger】チーク・バスルームタオルハンガーWS
贅沢なチーク無垢材を使って作られています。木肌は丁寧にすべすべになるまで磨き上げられているので、見た目も滑らかで触り心地もとてもよく、木の温もりが伝わってくるようです。木の経年変化により、使えば使うほど味わい深くなり愛着が増していきます。タオルをかけたりするのにもちょうどいいサイズなので、バスルームに置いてもいいですね。
ハンガー 室内物干し 2WAY ハンガー ダブルタイプ
コンパクトに収納することができる物干し兼用のポールハンガーです。スタイリッシュなシルバーカラーで、部屋の雰囲気を邪魔しないシンプルな作りになっています。2通りの使い方があり、普段はポールハンガーとして、梅雨の時期などは室内物干しとして使えます。簡単に広げられて角度も自由自在に変えられるので、部屋のレイアウトにも合わせやすくスペースを有効的に使うこともできます。しっかりとした作りの日本製です。
【ナスタ】室内物干しAirHoop(エアフープ)
カラーは3色ありシンプルでデザイン性が高いので、インテリアに合わせて選ぶことができます。設置スペースがわずかなので天井空間を有効に使うことができ、狭い場所の天井でも使うことが可能です。
片手で着脱可能なのでさまざまな場所に付け替えることができます。使い方は物干しとしてだけでなく、耐荷量は8kgあるので観葉植物をつり下げても安心です。使わないときは壁面に引っ掛けて収納できるので邪魔になりません。
ワンタッチステンレス物干しポール
いつでもどこでも簡単に設置することができます。取り付けは簡単で、ポールの上部を天井に押し当ててポール下部を床に固定すればOKです。
使わないときは取り外して部屋の隅に置いておけば場所もとりません。高さ210cm~280cmまで取り付けることができます。ハンガーアームは3本付いていて、各アームに12本のハンガーをかけれます。強力なバネでがっちり固定するので、耐荷重は15kg。安心して使えます。
【SIDE by SIDE 】Clothes dryer Mama木製折りたたみ式洗濯物干し
SIDE by SIDE(サイド・バイ・サイド)の物干しはドイツで生まれました。障害者工房と一般工房を組み合わせてとても機能的でデザイン製の高い製品を作り出しています。アッシュ無垢材を使っていて、見ているだけでもほっこりします。
高さも十分あり、家族4人分の洗濯を干したりふとんを干すこともできるサイズ感です。折りたたむときには指を狭まないように注意が必要です。
【KAKAL】ランドリースタンド
「kakalランドリースタンド」は、今では当たり前になった部屋干しを行う現代社会の中で、部屋に置いておいても美しく、かつ機能的な室内物干しを目指して作られました。耐久性があり、強度も高い軽量アルミ素材を使ってシックに仕上げており、シンプルで無駄のないフォルムを実現しています。
軽量なので出し入れも簡単にでき、折りたためば薄さは3mmになります。家具の隙間にいれて収納すれば、スペースをとりません。また、テンションバーを引き出して、さらにたくさんの洗濯物を干すことができます。
サイドバーと床との接地部分にはやさしい手触りのラバー素材が使われており、床を傷つけにくくしています。キャスターはウレタン製なので、床に傷がつきにくく音も静かです。来客時には簡単に移動させることができるので便利です。
【soraie】室内物干し
日当たりの良い窓辺を利用して、部屋干しをすることができます。突然の雨や梅雨の時期、花粉、黄砂などの影響を受けません。必要なときに簡単に引き出して干すことができ、室内物干しを置く場所を確保する必要はありません。
使用しないときはしっかり窓枠の内側に収納されるので、存在感を感じません。カーテンを避けるようにスイングし、物干し竿の内側に内蔵されているスプリングで軽い動作で引き出すことができます。耐荷重は12kgあるので、洗濯機1台分たっぷり干せます。
室内干しのコツと注意点
洗濯物が良く乾くかどうかは、「日照「気温」「湿度」「風」によって決まるとされています。室内干しをするときは「日照」は関係ありませんので、それ以外の「温度」「湿度」「風」の管理が重要になってきます。
風通しの良いところに干す
洗濯物は濡れたままにしておくとカビなどの雑菌が発生して、イヤなニオイの元になってしまいます。また、湿気がこもり乾くのが遅くなります。室内の風通しを良くし、空気の流れができるように2カ所以上窓を開けましょう。
窓が開けられない場合は、エアコンや扇風機で空気の流れを作りましょう。洗濯物が乾くためには、周りに乾いた空気が必要です。洗濯物の周りの空気が動かないと、すぐに飽和状態になってしまうのでそれ以上乾くことができなくなります。
洗濯物をしっかりと乾かすためには、乾いた空気が絶えず洗濯物の周りを循環している必要があるのです。外干しをすると洗濯物は早く乾きますが、あれは日光が当たっているからだけではなく、乾いた空気が次から次へと洗濯物から水分を奪ってくれるからです。
部屋干しには空気の流れが必要です。エアコンなどを使って洗濯物の周りに空気の流れを作るようにしましょう。
室内の湿度に注意
洗濯物のイヤなニオイの原因は部屋の湿度の高さにあります。狭い部屋で閉め切ったままの部屋干しでは、洗濯物は乾きません。部屋全体が湿気でいっぱいになると、空気がそれ以上の水分を含むことができなくなるからです。
エアコンのドライ機能や除湿機をうまく使って、部屋に湿気がこもらないようにしましょう。わずかな隙間でも空気の流れができれば、洗濯物は乾きます。また、お風呂場に洗濯物を干すときは換気扇を回すだけでなく、除湿機もつければ乾くのが早くなって効果的です。
洗濯物の干し方を工夫する
室内干しは外干しに比べて乾きにくいですが、干し方を工夫することで、乾きやすくなります。乾いた洗濯物から取り込むなどして、洗濯物同士を密着させないなど、風通しのいい環境を作ることが大切です。
洗濯物は周りの空気が洗濯物に含まれている水分を奪うことで乾くので、同じ場所に干しても、干し方が違えば乾くスピードに差が出るのです。
洗濯物が乾くためには、周りに乾いた空気が必要になります。もし、洗濯物同士が重なっていたり、空気が入り込める余裕がなかったら、乾いた空気に触れることができないので、いつまでも乾かない状態が続きます。
洗濯物と洗濯物の間は風が通る隙間を作ったり、ズボンなど筒状になっている衣服は中を空気が通るようにしてあげると早く乾かすことができます。
カーテンレールに洗濯物を干さない
簡単に干せるからという理由でカーテンレールに洗濯物をかけてしまうのはNGです。洗濯物が窓やカーテンに接している部分は空気が入れ替わりにくいので、なかなか乾かずに生乾きの状態になりますし、カーテンに水分が移ってカビの原因にもなり得ます。
また、毎日水分を含んだ重い洗濯物を干していては、カーテンレールが曲がってしまうかもしれません。カーテンレールは思ったよりも汚れが溜まっている場所です。せっかく洗った洗濯物に汚れがついてしまうこともあるので、おすすめできません。
お風呂の残り湯はなるべく使わない
お風呂の残り湯を洗濯機に送る用のポンプまでついている製品があるくらいなので洗濯をするときに、お風呂の残り湯を使う家庭は少なくないと思います。節水にもなりますし、とてもいい考えですが、部屋干しをするときにはおすすめしません。
なぜなら、お風呂の残り湯には部屋干しのイヤなニオイの原因となる雑菌が、爆発的に増えてしまう条件が整っているからです。雑菌は、雑菌が好む温度と湿度、そして増殖するために必要な栄養が揃えば簡単に増えます。
お風呂の残り湯は、雑菌にとってはパラダイスのような環境です。雑菌の栄養となる皮脂や石けんカスが含まれていて、翌日に洗濯に使うころでも雑菌にとって適温が保たれています。
せっかく洗濯をしても、すすぎのときに残り湯を使ってしまえば汚れが再付着してしまい、洗濯をした意味がなくなってしまいます。
浴室乾燥機のすすめ
リビングに干すと、お客様がいらしたときに見栄えが悪かったり、湿気がこもったりして、できれば干したくないと思う方も少なくないはず。そんな方へ浴室に干すことをおすすめしたいと思います。換気扇もついているし、リビングのように見た目を気にしなくても済みます。
また、他の部屋に比べたら狭いので、突っ張り棒やワイヤーを設置しやすく、除湿機などで湿度を下げるときも狭いスペースの方が早く効果がでます。浴室暖房乾燥機をお持ちの方は「換気」よりも「衣類乾燥」機能を使うことをおすすめします。
は空気を入れ替えるだけの「換気」に比べて「衣類乾燥」は温風が洗濯物の水分を飛ばすのでより早く乾かすことができます。室内干しでありがちな生乾きのイヤなニオイも防ぐことができ、さらに洗濯物を乾かしながら浴室の湿気を取り去り、カビの発生も妨げます。
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洗濯物は日光に当てて、天日干しをするのが一番良いと思っていました。しかし、最近ではP.M2.5や花粉などの影響で、外に干すより室内に干す方がメリットが多くなってきています。
部屋のインテリアになじむデザイン性の高い室内用の洗濯物干しの登場で、ますます室内干し派は増えていくかもしれません。天日干しをした後の洗濯物の太陽の香りも捨てがたいですが、除湿機や乾燥機が簡単に手に入る時代になった今、室内干しが当たり前になる日は近いかもしれませんね。
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