「物干し竿なんてどれも一緒」と、思っている方はいませんか?錆びたり欠けたり、しっかり洗濯物を支えられなかったりする物干し竿は、使い勝手が悪いですよね。それを避けるためにも今回は、物干し竿の選び方を7つのポイントに分けてご紹介します。
目次
物干し竿選びで注目したい7つのポイント
何となくどれも同じに見えてしまう物干し竿ですが、実は洗濯の効率を左右する大変大切なアイテムです。
以下の7つのポイントを押さえて、しっかりこだわりながら選びましょう。
室内用か屋外用か
最初に注目するのは「室内用か屋外用か」です。部屋の中と外、どちらで使うのかによって重視するポイントが異なります。
室内用であれば、見た目に気を配りましょう。部屋の中に置く以上何度も目に入りますから、いかにも「物干し竿」な見た目では、生活感が強すぎて気分も台無しです。
シンプルなカラーで塗装されたものや、水玉模様が描かれたものなど、色々な室内用物干し竿が売られています。自分の部屋の雰囲気を壊さない、素敵な商品を見つけることが大切です。
なお、どの色が良いのか悩んでしまう方は、壁と同じ色を選ぶと悪目立ちせずうまくなじみますよ。
一方の屋外用では、雨風や紫外線に耐えられるだけの耐久性が求められます。丈夫な素材が使われていたり、樹脂などでコーティングして守っていたりと、耐久性にこだわられた物干し竿を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、見た目が気に入ったからといって室内用の物干し竿を屋外で使うと、すぐに錆びや色落ちであっという間にダメになってしまいますから注意してくださいね。
場面に合った長さを選ぶ
物干し竿は、短すぎても長すぎても不便なものです。短ければ物干し竿が落下しやすくなりますし、長ければ「たわみ」が出て洗濯物が偏ってしまいます。
長さ選びのコツは、竿受け間の距離にプラスして、両端に25~50cmほど余裕を持たせることです。具体的には、以下の長さが快適ですよ。
- 竿受け間の距離が3.5m以上:竿受け間の距離+両端に50cm(合計100cm)
- 2.5m~3.5m:竿受け間の距離+両端に30cm(合計60cm)
- 2.5mまで:竿受け間の距離+両端に25cm(合計50cm)
ちなみに、一軒家など自分で竿受けを設置できるときには、最大でも3.5m間隔(物干し竿4.5m)に抑えることをおすすめします。
長くなるほどたわみが現れて物干し竿への負担が強くなりますし、台風などの強風時に下ろすのにも一苦労です。
もし一度にたくさんの洗濯物を干したいのであれば、一本の物干し竿を長くするよりも、複数の物干し竿を並べて使用すると良いですよ。
伸縮機能のタイプ
物干し竿の長さを確認するうえでは、手軽に長さを調節できる「伸縮機能」についてもチェックしましょう。最近では、ほとんどの物干し竿が伸縮機能に対応しています。
伸縮機能は、2本の物干し竿を合体させるタイプと竿の両端が伸びるタイプに分かれています。強度に大きな差はありませんので、どちらを選んでも大丈夫です。
ただ、最大まで伸ばした状態での使用は、物干し竿に強く負担がかかってしまうため避けましょう。たとえば「1.4~2.5m」対応であれば、少し余裕を見て2.2mほどにしておくと安心です。
耐荷重も忘れずにチェック
どれだけの洗濯物を支えられるのか、耐荷重にも気を配らなければいけません。
一般的に、ひとりが1日に出す洗濯物の量は約1.5kgといわれています。洗濯で水を含むとさらに1.5倍の重さになりますので、ひとり当たり「約2.25kg」の耐荷重が必要です。2人家族なら約4.5kg、4人家族なら約9kgとなる計算ですね。
ただ、梅雨で洗濯物が溜まったり寒い季節になって服が増えたりすれば、洗濯量も自然と多くなります。少し余裕を見た容量で計算しておくと良いでしょう。
また、多くの物干し竿は耐荷重が10kg前後に設定されています。10kgを超えてしまいそうな家庭は、2本目の竿を用意するか、耐荷重20kgを超えるようなパワフルな物干し竿を選びましょう。
物干し竿の中には50kgと非常に耐荷重の高いものも販売されていて、このような商品であれば、耐荷重に気を使って干す必要もありません。
ちなみに、布団干しでは1枚当たり5kg以上の負荷がかかります。クリーニングに出さず、自分で布団を干す予定がある方は、上記のような耐荷重に優れた物干し竿がおすすめです。
太さにも気を配ろう
布団を干す場合には、物干し竿の「太さ」も意識するようにしましょう。
物干し竿の太さは、基本的に直径3cmで作られています。日常の洗濯物であれば気にせずとも良いのですが、布団を干すならより強度のある太い物干し竿を使用したいところです。
物干し竿の太さは「φ(ファイ)」で記載されます。直径3cmならφ30、4cmならφ40と書かれていますので、探してみましょう。
しかし、直径3cmを超える物干し竿だと、マンションで事前に設置されている竿受けには対応していないことがあります。そのような場合は、物干し竿ではなくベランダに直接布団をかけて干すと良いですよ。
素材の特徴を理解する
物干し竿の素材には、おもに「ステンレススチール」「オールステンレス」「アルミ」の3種類が採用されています。それぞれ価格や耐久性に違いがありますので、詳しく見ていきましょう。
ステンレススチール
ステンレススチール製は、コストパフォーマンスに優れているのが特長です。『ニトリ』などホームセンターで安価に販売されている物干し竿のほとんどに、このステンレススチールが使われています。
錆びやすいが強度が高いスチールの芯を、錆びにくいが高価なステンレスで薄く巻いて、低価格に高品質を実現しています。とはいえ、コストの問題でステンレスの厚さが十分ではないことも多く、基本的には室内で使いたい物干し竿です。
オールステンレス
オールステンレスは、スチールを使わずすべてをステンレスだけで仕上げた高級物干し竿です。錆びにくく強度もあり高品質で、屋内外問わず長く使えます。
クオリティは高いのですが値段も相応に高価なため、価格より品質を重視したい方へおすすめします。
また、オールステンレスであっても全く錆びないわけではありませんので、雨のあとに気がついたときには水滴を拭き取ってあげるなど、手入れは行ないましょう。
アルミ
取り回しの良い物干し竿が欲しい方におすすめなのが、アルミ製です。1円玉にも使われているアルミは非常に軽く、女性でも簡単に持ち上げられますよ。
錆びにくさにも定評があり、屋外での使用にも問題なく対応しています。また、処分時のリサイクル費用がほかの素材と比べて、安いのも嬉しいポイントです。
価格もそれほど高くなく、どなたにでもおすすめできる人気の素材です。
ハンガーかけがあると安心
以前は物干し竿といえば丸く長い棒という印象でしたが、最近では波線のような「ハンガーかけ」が付いている商品も増えてきました。
ハンガーかけがあれば、洗濯物が風で飛ばされたりズレたりすることが少なくなります。特にマンションの上階など、風が強い場所に干す方は、ハンガーかけのある物干し竿を探してみましょう。
おすすめの物干し竿8選
それでは、上記のポイントを踏まえたうえで、おすすめの物干し竿をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
室内用のおすすめ物干し竿4選
まずは、室内用の物干し竿です。設置場所の内装に合わせて、雰囲気を壊さない見た目の商品を選びましょう。
【ナスタ】KS-NRP003 Laundry Pole ランドリーポール 屋内専用
インテリアの一部のような、生活感を感じさせないおしゃれな物干し竿です。「思わず見せたくなる物干し竿」のキャッチコピーで親しまれているように、洗練された外観はどのような部屋にもよくなじみます。
アルミが使われているため軽く、また伸縮1.0~1.7mと短めで取り回しに優れています。サイズのわりに、耐荷重も10kgと十分です。
洗濯物をたくさん干すには短いですから、ひとり暮らしの方や、あるいは下着類など外に干しにくいものを干す「サブ物干し竿」としておすすめします。
【豊臣金属】 白い水玉 伸縮ものほし竿
水玉模様が印象的なアルミ製の物干し竿です。
こちらもアルミ製なため非常に軽く、女性でも楽々扱えます。伸縮サイズは1.5~2.6mと平均的で、特に不便を感じることはないでしょう。
上記の「KS-NRP003 Laundry Pole ランドリーポール 屋内専用」にも共通して言えることですが、錆びに強いアルミであっても、塗装が剥げてしまうため屋外での使用はできません。あくまでも室内用として活用しましょう。
【豊臣金属】伸縮 物干し竿
上記と同じ『豊臣金属』が販売しています。こちらは模様がなく黒一色で、より洗練された印象を受けますね。
材質やサイズなど、基本スペックはすべて上の「白い水玉 伸縮ものほし竿」と同一で、純粋に見た目の好みで選んで大丈夫です。部屋のイメージに合わせて、よりなじむ方を選びましょう。
【Libzaki】伸縮式物干し竿
室内・屋外どちらでも使えるステンレス製の物干し竿です。
131cmと139cmの2本のパイプがセットで販売されていて、合体させて1本にすることも、そのまま使うこともできます。
ステンレスのなかでも品質に優れている「304ステンレス」と呼ばれる種類が使われており、熱や錆びに強いのが特長です。浴室乾燥のような錆びやすい環境でも問題なく使えますよ。
そのほか、ハンガーかけが付いていたり、耐荷重が50kgと布団にも余裕で対応できたりと、屋外での使用にも便利なように工夫されています。どのような場面でも役に立つ物干し竿です。
屋外用のおすすめ物干し竿4選
次に、屋外向けとしておすすめの物干し竿をご紹介します。なお、基本的に屋外用の物干し竿は室内でも問題なく使えますよ。
【積水樹脂】物干し竿 ATN-30LG
複数のパイプをつないで伸ばすタイプの物干し竿です。サイズは2.2~3.0mと比較的長めですね。
こちらもアルミが素材で、錆びにくく取り回しに優れています。また、竿の表面にクリア塗装が施されており、できるだけ傷が付きにくいよう工夫されていますよ。
耐荷重が記載されていないため、あまりたくさんの洗濯物を干すのには向いていません。安価にアルミ製の物干し竿が欲しい方におすすめします。
【アイリスオーヤマ】アルミものほし竿 ALM-300
『アイリスオーヤマ』が販売する、こちらもアルミ製で安価な商品です。166~300cmと伸縮範囲が広く、耐荷重は12kgというのが魅力的ですね。
物干し竿両端のエンドキャップに穴が開いていて、ヒモを通して竿受けと固定することで、落下を防げるようになっています。マンションの上階のような、風の強い場所でも安心して使える物干し竿です。
【Hsdhome】物干し竿
錆びや熱への耐性に優れた「304ステンレス」が素材に使われています。物干し竿全体がツルっとしていて、タオルをスッと滑らすだけで汚れが落ちるため、メンテナンスも楽々ですよ。
長さは1.4~2.5m、耐荷重は14kgとスタンダードな性能で、特段不便を感じることはないでしょう。どなたにでも安心しておすすめできる、スタンダードな物干し竿です。
【Rosefray】ものほし竿
こちらも「304ステンレス」が使われた物干し竿です。サイズは1.45~2.65mと標準的で、洗濯物干し場のスペースにしっかり順応します。
最大の特長は耐荷重で、50kgと布団も楽々干せるパワーを誇ります。また、ハンガーかけが24個も付いていて、一度にたくさんの洗濯物を干せるのが嬉しいですね。
コンパクトな状態で使っても問題ありませんが、たくさんの洗濯物が出る大家族の方へ特におすすめしたい商品です。
自分に最適な物干し竿を見つけよう
今回は、物干し竿の選び方について7つのポイントをご紹介しました。
同じように見えてしまう物干し竿ですが、意外と奥深く、洗濯の手間を大きく左右する大切な道具です。環境に合った物干し竿を選ぶことで、洗濯の負担を最小限にできますよ。
サイズや素材、耐荷重量など、ご紹介したポイントをもとにぜひ理想の物干し竿を探してみてくださいね。
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