歩きやすくておしゃれなスニーカーは、履く頻度が高い分、汚れやすくもあるファッションアイテムです。しかし、ひと口にスニーカーと言っても、たくさんのブランドから様々な素材の製品が販売されていますよね。そこで今回は、スニーカーの素材ごとにおすすめのお手入れ方法をご紹介します!
目次
スニーカーの汚れの正体は?
スニーカーの汚れの正体は何なのでしょうか?具体的な汚れの原因について解説します。
最も多いのは土汚れ・泥汚れ
スニーカーが汚れてしまう要因はいろいろとありますが、特に多いのが泥や土埃による汚れです。舗装された道路であればさほど気にならないですが、公園など舗装されていないところに出かけたときに、汚れがスニーカーに付着し茶色く汚れることがあります。
黄ばみの原因
スニーカーを履いているうちに黄ばみが気になることはありませんか?スニーカーの黄ばみは、スニーカーの生地に付着した汗や外部の汚れが時間の経過とともに変化したことが原因でおこります。
黄ばみは、酢を使って落とすことが可能です。方法は記事の最後の方でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
スニーカーは素材別にお手入れしよう!
スニーカーは同じブランドであっても、キャンバス生地、合成繊維など素材は様々です。スニーカーの洗い方・お手入れ方法は素材によって変わります。「スニーカーを洗うと硬くなった!」といった失敗をしないためにも、まずはお手持ちのスニーカーの素材を確認しましょう。
キャンバス
キャンバスは、『コンバース』『VANS』といった大人気のスニーカーで使われる生地です。別名「帆布」と呼ばれ、亜麻糸や綿糸などを平織りにしたしっかりした生地で、油絵などの絵画を描くときの画布としても使われることでも知られています。
<キャンバス地のスニーカー洗い方>
- おすすめの洗浄剤:シューズ専用洗浄剤、洗濯用洗剤や中性洗剤、固形石鹸など
- その他に用意するもの:洗濯おけ、ブラシ、メラミンスポンジ
<手順>
- 手順1洗う前に、ドロ汚れをよく落とします。
- 手順2洗濯おけにお湯(40℃くらい)か水を入れ、洗剤を混ぜ入れます。※お湯1Lに対して洗剤5gくらいが目安
※粉末タイプの洗剤を使う場合は、お湯(40℃くらい)がおすすめ
- 手順3洗剤がある程度溶けたら、スニーカーを入れ水を含ませます。(長時間のつけ置きはNGです)
※事前に靴紐と、中敷を外しておきましょう。
- 手順4ラバー部分をブラシでゴシゴシこすります。ソール部についた頑固な汚れはメラミンスポンジを使うとキレイに落ちます。
- 手順5全体的に洗剤を付け泡立つようにブラシで軽く擦り洗いします。
- 手順6洗い終わったらスニーカーを干します。※干す際は、靴用ハンガーや針金ハンガーを変形させたものを使ってスニーカーをかけて物干し竿などに吊るしてください。直射日光は避け、風通しの良い場所に干しましょう。
合成繊維(ナイロンやポリエステル)
『ナイキ』から発売されている「エアマックス」のようなスポーツシューズには、アッパー部分にナイロンやポリエステルといった合成繊維が使用されていることが多いです。
<合成繊維(ナイロンやポリエステル)のスニーカー洗い方>
- おすすめの洗浄剤:シューズ専用洗浄剤、洗濯用洗剤や中性洗剤
- その他に用意するもの:洗濯おけ、ブラシ、メラミンスポンジ
<手順>
- 手順1洗う前に、ドロ汚れをよく落とします。
- 手順2洗濯おけにお湯(40℃くらい)か水を入れ、洗剤を混ぜ入れます。※お湯1Lに対して洗剤5gくらいが目安
※粉末タイプの洗剤を使う場合は、お湯(40℃くらい)がおすすめ
- 手順3洗剤がある程度溶けたらスニーカーを入れ、アッパー部分をこすります。(力を入れすぎないように注意)ソール部分にウレタン素材が使用されている場合は、水分と化学反応を起こす可能性があるので、長時間のつけ置きはNGです。
※事前に靴紐と、中敷を外しておきましょう。
- 手順4ソール部分についた汚れはメラミンスポンジで落としていきます。
- 手順5スニーカーを干します。(形崩れに注意・履き潰し跡などは整えた状態で干しましょう)※干す際は、靴用ハンガーや針金ハンガーを変形させたものを使ってスニーカーをかけて物干し竿などに吊るしてください。直射日光は避け、風通しの良い場所に干しましょう。
合皮
『ナイキ』の人気シューズ「エアフォース1」でも使用される合皮(合成皮革)は、本物の皮ではなく皮に似せた素材で「合成樹脂」というビニールの一種でできています。クリームを塗って品質を保つ手間が不要なため、革製品に比べて扱いやすいです。
合皮は基本的に水洗いが可能です。ただし、水洗いすると汚れが落ちやすくはあるものの、水分を含むことで素材が硬くなる恐れがあります。汚れが軽度のときはつけおきはせず、水に触れる時間を短縮しましょう。
<合皮のスニーカー洗い方>
- おすすめの洗浄剤:弱アルカリ性の洗剤
- その他に用意するもの:洗濯おけ、ブラシ(柔らかいもの)、メラミンスポンジ
<手順>
- 手順1洗う前に、ドロ汚れをよく落とします。
- 手順2洗濯おけにお湯(40℃くらい)か水を入れ、洗剤を入れ溶かします。※お湯1Lに対して洗剤5gくらいが目安
※粉末タイプの洗剤を使う場合は、お湯(40℃くらい)がおすすめ
- 手順3洗剤がある程度溶けたら、スニーカーを入れ水を含ませます。(長時間のつけ置きはNGです)
※事前に靴紐と、中敷を外しておきましょう。
- 手順4全体的に洗剤が泡立つようにブラシで擦り洗いします。
- 手順5ソール部分についた汚れはメラミンスポンジで落としていきます。
- 手順6スニーカーを干します。(形崩れに注意。布や紙を詰めて干すのもおすすめ)※干す際は、靴用ハンガーや針金ハンガーを変形させたものを使ってスニーカーをかけて物干し竿などに吊るしてください。直射日光は避け、風通しの良い場所に干しましょう。
スウェード
『ニューバランス』の人気モデルで良く利用されているスウェード地のスニーカーは水洗いできません。スウェード地のスニーカーは、ブラッシングによるお手入れが基本です。
<スウェード地のスニーカーお手入れ方法>
- おすすめの洗浄剤:専用クリーナー
- その他に用意するもの:ブラシ
<手順>
- 手順1専用のブラシで毛並みに逆らってブラッシングします。先に毛並みに逆らってブラシを使うとホコリを落とすことができます。
- 手順2ある程度ホコリが落ちたら、専用のクリーナーを吹きかけて汚れを浮かします。それから水で濡らして絞ったきれいな布で拭き取ってください。
- 手順3ブラシで毛足を起こし、スニーカーを乾かします。
- 手順4乾いたら、ブラシで毛並みを整えればOKです。※スウェード地のスニーカーニついた汚れは、早めにはらっておきましょう。
(放っておくと汚れが落ちにくくなります)
メッシュ地のスニーカーは洗える?
『ナイキ』の「エアハラチ」、『アディダス』の 「アルファバウンス」といったスポーツ用のスニーカーには、通気性を良くするためメッシュ素材が多用されています。
<メッシュ地のスニーカーお手入れ方法>
- おすすめの洗浄剤:シューズ専用洗浄剤、洗濯用洗剤や中性洗剤
- その他に用意するもの:ブラシ、メラミンスポンジ
メッシュ地のスニーカーは、基本水洗いOKです。
<手順>
- 手順1洗う前に、ドロ汚れをよく落とします。
- 手順2洗濯おけにお湯(40℃くらい)か水を入れ、洗剤を入れ溶かします。※お湯1Lに対して洗剤5gくらいが目安
※粉末タイプの洗剤を使う場合は、お湯(40℃くらい)がおすすめ
- 手順3洗剤がある程度溶けたら、スニーカーを入れ水を含ませます。(長時間のつけ置きはNGです)
※事前に靴紐と、中敷を外しておきましょう。
- 手順4ラバー部分をブラシでゴシゴシこすります。ソール部についた頑固な汚れはメラミンスポンジを使うとキレイに落ちます。
- 手順5全体的に洗剤を付け泡立つようにブラシで軽く擦り洗いします。
- 手順6洗い終わったらスニーカーを干します。(形崩れに注意)※干す際は、靴用ハンガーや針金ハンガーを変形させたものを使ってスニーカーをかけて物干し竿などに吊るしてください。直射日光は避け、風通しの良い場所に干しましょう。
スニーカーのソール部分の汚れが落ちないときは?
スニーカーは頻繁に履くものなので、汚さないように気をつけていても地面と擦れたり、靴同士でぶつかったりして汚れてしまいます。しかし、基本的にこれらの汚れは表面に付着しているだけなので、簡単に落とすことが可能です。
<ソールの汚れの落とし方>
ソールについた汚れは、消しゴムで落とすのが1番手取り早くておすすめです。消しゴムでソールの汚れを落とすときに気をつけてほしいポイントが2つあるので、ご覧ください。
- 手順1消しゴム自体が汚れていないか確認する消しゴムは、靴専用でなくても自宅で使っているものでOKです。ただし、消しゴムが鉛筆の黒鉛で黒く汚れていると、ソールに付着して汚れが落ちにくくなりますので、使用前にあらかじめ上でこするなどしてキレイな状態で使いましょう。
よりキレイに洗いたいときは、紐を外して別々で洗おう
スニーカーを履き続けていると、紐の汚れが気になることがあります。紐の汚れをすっきり落としたいときは、紐を靴から外して別々で洗うとキレイになります。
<手順>
- 洗剤で洗う方法
- 手順1洗剤で洗うときは、お湯(40℃くらい)に洗剤を溶かします。
- 手順2靴紐を入れて揉み洗いします。靴紐までしっかり水分を浸透させてください。
- 手順3ブラシ(歯ブラシもOK)で擦って洗うと、泥汚れやしつこい汚れもキレイに落ちます。
- 手順4水で洗い流し、風通しの良い日陰で乾かせばOKです。
- 重曹や歯磨き粉を使う方法
なかなか汚れが落ちない場合は、重曹や歯磨き粉を使って落とす方法もおすすめです。重曹や歯磨き粉に含まれる粒子が研磨剤の働きをするので、しっかり汚れが落とせますよ。
スニーカーのひどい汚れの落とし方
これまで紹介した方法で汚れを落としきれなかった場合は、他の方法を試してみてください。いくつかコツをご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
酢を使って黄ばみを落とす
スニーカーの黄ばみは、アルカリ性物質が乾く前に紫外線と反応することで現れます。スニーカーを洗う際に使用する石けんや洗剤などにはアルカリ性のものも多いので、成分が繊維に残らないようにすすぎを念入りに行いましょう。
お酢に浸しアルカリ性を中和させると、黄ばみが落ちます。お酢で黄ばみを落とす方法は以下の通りです。
<用意するもの>
- 酢
- 中性洗剤
- ブラシ
- タライ
<手順>
- 手順1たらいにぬるま湯(40℃程度)を用意し、黄ばんだスニーカーをつけておきます。
- 手順215分経過したら、中性洗剤とブラシを使って黄ばんだところを洗ってください。
- 手順3スニーカーを洗い終わったら、水でよくすすぎます。
- 手順4タライに水を入れ、お酢を用意(水2リットルに対してお酢100cc)して、2、3時間ほど放置します。
- 手順5汚れが落ちていたら、しっかりすすぎましょう。
- 手順6洗い終わったらスニーカーを干します。(形崩れに注意)
漂白剤を使って汚れを落とす
漂白剤を入れた水にスニーカーをつけておくと、汚れがスッキリ落とせます。部分的な汚れを落としたいときは、漂白剤に重曹を混ぜペースト状にしてから使用すると良く落ちますよ。

スニーカーを長持ちさせる秘訣
大切なスニーカーは、できるだけ長持ちさせて楽しみたいですよね。スニーカーを長く楽しむにはいくつか秘訣があります。
防水スプレーを活用する
汚れがついたらその都度洗って落とすこともできますが、頻繁に水で洗うと布地が傷みやすくなりますし、染み込んだ汚れを落とすのはなかなか大変です。スニーカーを長持ちさせるには、汚れを防ぐことが肝心です。スニーカーを購入したら、まず防水スプレーをスニーカーに吹きかけましょう。
紐はきっちり結ぶ
スニーカーの紐をゆるく結んでいると、スニーカーの生地が伸びて形崩れする原因になってしまいます。スニーカーを履くときは、毎回きちんと紐を結ぶようにしましょう。
スニーカーを履いたら、足のかかとを靴のかかと部分にぴたっとつけ、その状態で紐をきっちり結んでください。こうするとスニーカーの吐き口がダブついたり、シワがよることによる形崩れを防げます。
スニーカーを脱いだ後は乾燥させる
スニーカーを脱いだら、しばらく風通しの良い場所に放置し、スニーカーの内部を乾燥させてください。脱いですぐにシューズボックスにしまいたくもなりますが、すぐにしまってしまうと臭いがこもる原因になります。
スニーカーを洗うときにおすすめの洗剤6選
それでは、スニーカーを洗うときにおすすめの洗剤を7つ厳選してご紹介します!
【エステー】おひさまの洗たく くつクリーナー
- Amazon参考価格:283円(税込)
- 中性洗剤
- 使えるもの:キャンバス、合成繊維、合成皮革など
靴の奥まで届きやすく汚れや臭いをスッキリ落としてくれる、泡スプレータイプの洗剤です。光漂白成分配合で、明るいところに干すと成分が活性化し、しつこい汚れまで分解してくれます。(室内光、陰干しでも効果を発揮)
除菌効果もあるため、雑菌をスッキリ落としてスニーカーを清潔にします。(すべての菌を除菌するわけではありません)。香りは爽やかなサンシャインアップルです。
【東邦】ウタマロリキッド
- Amazon参考価格:418円(税込)
- 中性洗剤、無けい光
- 使えるもの:キャンバス、合成繊維、合成皮革など
ウタマロは、通常の洗濯では落としにくいガンコな汚れをしっかり落とす部分洗い用液体洗剤で、スニーカーを洗う洗剤としても適しています。
主要成分は手肌と環境にやさしいアミノ酸系の洗浄成分なので安心です。爽やかなフリーラルハーブの香りです。
【オキシクリーン】オキシクリーン
- Amazon参考価格:1,000円(税込)
- 酸素系漂白剤
- 使えるもの:キャンバス、合成繊維、合成皮革など
酸素系漂白剤オキシクリーンは、酸素の泡の力で汚れを浮き出して引き離し、洗浄する洗剤です。
塩素系漂白剤の場合は、全ての色素を漂白してしまいますが、オキシクリーンは汚れだけを洗浄するので、色落ちの心配を軽減できます。オキシクリーンを水に溶かしてつけておくだけでも、だいぶスニーカーがキレイになります。
【コロンブス】スニーカーケアシャンプー Leathers & All materials
- Amazon参考価格:2,296円(税込)
- 中性洗剤
- 使えるもの:天然皮革、キャンバス、スウェード、合成繊維、合皮など
キャンバスや合成繊維など手入れがしやすいものだけでなく、天然皮革、合皮など様々な素材で使用できるスニーカーケア専用のシャンプーです。色落ちしにくい皮革用柔軟剤を配合した弱酸性の洗浄液で、やさしく汚れを落とします。泡立ちもバッチリです!
【ジェイソンマーク】スニーカークリーナー プレミアムキット
- Amazon参考価格:2,200円(税込)
- 中性洗剤
- 使えるもの:天然皮革、キャンバス、スウェード、合成繊維、合皮など
ジェイソンマークのプレミアムシュークリーナーは、強い化学製品や研磨剤は使用せず、主原料に天然素材を使いながらも、強力な洗浄力が特長のクリーナーです。
やさしい成分でできているので、キャンバス、合成繊維、レザーやスウェードなど、様々な素材に使用できます。
【アズマ工業】TKニューミセラズック洗い
- Amazon参考価格:968円(税込)
- 弱アルカリ性
- 使えるもの:綿・麻・レーヨン・合成繊維
TKニューミセラズック洗いは、使いやすい汗ねりタイプの靴洗い専用の洗浄剤です。微粒子ファインセラミックを研磨剤として使用し、汚れをキレイに落とします。
石けん成分には天然油脂を使用しているので、手にもやさしいですよ。リン酸塩、蛍光剤、塩素系漂白剤は使用していません。

スニーカーは洗濯機でも洗える?
「スニーカーを洗うときは手洗い」というイメージが強いですが、実は自宅の洗濯機で洗うこともできます。残念ながら、全ての素材のスニーカーを洗えるわけではありませんが、キャンバス地など布製のスニーカーは洗濯可能です。
洗濯機で洗う場合は予洗いをしっかりしてから手洗いモードで!
- おすすめの洗浄剤:酸素系漂白剤、液体洗剤
- その他に用意するもの:歯ブラシ(ブラシ)、洗濯ネット
<手順>
- 手順1まず歯ブラシやブラシを使って、スニーカー表面の汚れを軽く払い落とします。
- 手順2汚れがひどい場合は、洗濯機で洗う前に漂白をしておきましょう。
- 漂白の方法
オキシクリーンなど、酸素系漂白剤をお湯(40℃程度)に溶かして、そこにスニーカーを30分ほどつけておきます。
- 手順3洗濯機で洗う前にスニーカーを洗濯ネットに入れます。このとき、クッションが中に入っているネットを使うとスニーカーへの衝撃をやわらげることが可能です。
- 手順4スニーカーを洗濯槽に入れたら、洗濯機の投入口に液体洗剤をセットし通常通り洗濯をします。コースは「手洗いコース」を選択しましょう。
基本的にはやはり手洗いで洗う方法がおすすめ!
洗濯機でスニーカーを洗う方法をご紹介しましたが、手洗いに比べてダメージはありますので、基本的には手洗いがおすすめです。
自分で洗うのが難しい場合はクリーニングに出そう!
自宅でスニーカーを洗うのが難しい場合や、自宅で洗っても落ちない汚れがある場合は、クリーニングに出しましょう。汚れもしっかり落ちてスニーカーへのダメージにも配慮してくれるので、安心して任せられます。

スニーカーは正しく洗って長く楽しもう!
スニーカーには様々な素材でできているものがあり、それぞれお手入れの方法も違ってきます。スニーカーを洗うときは、まず素材を確認して適した方法で行うことが重要です。正しい方法でお手入れして、お気に入りのスニーカーを長く楽しんでくださいね!
