クローゼットの中を定期的に換気していますか?中には、季節の変わり目にしかしていない、最近開けていないかも、なんて人もいるかもしれません。実はクローゼットの中は、カビにとって絶好の環境なのです。ここでは、クローゼットの中のカビの対処法を中心に、予防法や消臭法などご紹介します。
目次
なぜクローゼットの中にカビが生えるの?
そもそもカビって何?
カビは、微生物の一種で菌類に含まれます。いつの間にかできてる、と思いますが、実は植物と同じ育ち方をします。カビは、根を張り発芽して、胞子を実らせます。そして、その胞子が空気中を舞うことで、また別のところに付着していくのです。たんぽぽの綿毛のように移動し、どんどん増えていくのがカビなのです。
カビには2種類ある
衣類につくカビは、白カビと黒カビの2種類あります。どう違うのか、詳しくみていきましょう。
白カビ
白カビは、掃除をすれば落とすことができるカビです。根っこの部分まで白いのでため、目で確認して除去することができ、他のカビと比べると軽度と言えます。
黒カビ(色素系カビ)
黒カビは、一度生えてしまうと掃除をしても落とすことができないものです。黒以外にも、赤やオレンジ、緑といった色つきのカビがあり、とても目立ちます。この色素は抜こうと思ってもなかなか抜くことはできません。
カビができる原因
カビができる原因は主に3つあります。クローゼットの中を確認する時は、この3点に注意してみましょう。
湿気がこもっている
クローゼットの中を開けると、むわっとこもった空気になっていませんか?これは、空気の入れ変わりが起こらず、空気がその場所にずっと留まり続けているためです。その中に衣類を収納すると常に温度と湿度が高い状態になり、衣類に汗や皮脂がついたままの場合はそこからカビが発生してしまいます。
高温になっている
クローゼットの中は、空気の入れ変わりがないと高温になりがちです。カビが繁殖しやすいのは、クローゼットの中が20~30℃になった時です。特に梅雨は湿気と温度が同時に上昇することから、カビの繁殖には十分に注意しなければなりません。そのためには、熱がこもらない工夫が大切です。
ホコリが充満している
掃除せずにたまった状態にあるホコリは、カビの栄養分となります。カビは、皮脂汚れやホコリといったゴミを食べて栄養を蓄え、そこから繁殖していきます。もし、クローゼットの中にホコリが充満している場合は、それはカビにとって格好の環境ということです。
洗濯物にほこりがつく4つの原因と8つの対処法!おすすめ対策グッズもご紹介クローゼットの中にできたカビを掃除・除去しよう
もしクローゼットの中にカビが発生していたら、すぐに除去するようにしましょう。
準備するもの
- アルコール除菌スプレー
- 雑巾
カビを除去する方法
クローゼットの中のカビを除去する時の注意点
- 換気をやめる
- マスクをして掃除する
- カビにアルコールは吹きかけない
カビを発見したらすぐに除去することが大切ですが、なかなか時間が取れない場合は、掃除できるようになるまでクローゼットの中の換気はやめておきましょう。風通しを良くしようと開けっぱなしにしたり扇風機を回したりすると、かえってカビの繁殖をクローゼットの外まで広げてしまうことになります。
カビの掃除をする際には、マスクをして掃除しましょう。カビが空気中に舞い、吸いこんでしまう可能性もあるので注意してください。
アルコールは雑巾に吹きかけて掃除します。カビに直接吹きかけてしまうと、カビが舞いあがり、クローゼットの中の他の場所についてしまうおそれがありますよ。
エタノールや漂白剤でも可能
臭い取りにはエタノールを使おう
アルコール除菌スプレーがない場合は、エタノールを使って掃除してもかまいません。エタノールは除菌だけでなく、カビ臭さも取ってくれるためおすすめです。ただし、エタノールは刺激臭を持っているため、使用する際には必ずゴム手袋とマスクをするようにしてください。エタノールが肌に触れると、肌荒れを起こすことがあります。
漂白剤を使う場合
カビの除去に漂白剤を使うのは、アルコールで落ちないカビを取る場合です。漂白剤は木材や壁紙を傷める可能性があるため、慎重に扱わなければなりません。「キッチンハイター」などの塩素系漂白剤を使用して、事前に試し塗りをし、傷まないかどうか確認しておきましょう。
クローゼットの中の服についたカビを取る方法
クローゼットの中の服にカビが付いてしまっても、適切に処理すれば落とすことができます。ここでは、服についたカビを取る方法を解説します。
服についたカビや臭いを取りたい!今すぐできる除去方法と予防対策 スーツにカビが生える原因と落とし方をチェック!自宅でできる対策法も伝授少しのカビなら洗濯・乾燥で除去しよう
カビが服に付いてしまった場合、少しのカビであれば通常の洗濯と乾燥機でしっかり乾かすことによって除去できます。カビは60℃以上の中に10分以上いるとほとんどが死滅するため、乾燥機を使うことで衣類についたカビは除去できます。
捨てた方がいい服の見分け方
衣類についたカビは乾燥機で除去できるとはいえ、全ての衣類で同じように除去できるとは限りません。中には、カビが広がり過ぎて捨ててしまった方がいい場合もあります。以下のような場合はカビの除去が難しいため、思い切って処分した方が良いかもしれません。
- 乾燥機を使うことができない素材
- 衣類にカビの色が着色している場合
クリーニング店に依頼しよう
「大切な服だから捨てたくない!」という場合には、クリーニング店で依頼してみましょう。受付でカビの状況を説明すると、対応可能か判断してくれます。諦める前に、一度相談してみてくださいね。
【まとめ】クリーニングの豆知識やおすすめクリーニング店を記事でチェック! 【まとめ】おすすめ宅配クリーニングの特徴・料金・口コミなどを記事でチェック!クローゼットの中のカビ対策
最後に、クローゼットの中にカビを生やさないための対策をご紹介します。衣類についても除去できるとはいえ、やはりクローゼットの中を清潔に保ちたいですし、カビもはやしたくないですよね。それでは、清潔なクローゼットを保つための方法をみていきましょう。
風通しを良くする
クローゼットの中が高温多湿にならないようにするためには、風通しを良くする必要があります。以下の3点を心がけましょう。
- 衣類はゆったり収納する
- 空気を循環させる
- クローゼットの扉をあけっぱなしにしておく
衣類は余裕を持って収納するようにしましょう。隙間もないほどいっぱいに衣類が詰め込まれている状態だと、風が通る場所がありません。もし、クローゼットの中に衣類を詰め込んでいる方は、良い機会ですので服を整理したり、断捨離したりしてはいかがでしょうか。また、どうしても必要な衣類は収納ケースに分けるなど、工夫してみてください。
クローゼットの中の空気がこもるのは、空気の循環が生まれないためです。まずは、中の空気を入れ換えるために、扇風機を使って湿った空気を定期的に追い出しましょう。扇風機を30分ほど回すだけで空気の循環ができ、ホコリが飛んでカビの発生を抑えることができます。
一番簡単なのは、常にクローゼットの扉をあけっぱなしにしておくという方法です。クローゼットを開けておくことで自然と空気が入れ換わるため、クローゼットの中の臭いが気にならなくなります。
きれいな状態を保つ
- 定期的にクローゼットの中を掃除する
- 収納する服はしっかり干しておく
部屋の掃除をする際に、クローゼットの中も一緒に掃除しましょう。衣類の収納ケースなど、取りだせるものは取りだして、隅々まで掃除機をかけておくとホコリが溜まることがなくなります。
クローゼットに収納する服は、しっかり乾燥させておきましょう。生乾きの状態や汚れが残っている衣類は、カビの原因にもなります。カビが生えないようにするためにも、湿気や汚れを含んだ衣類は持ち込んではいけません。
特に、なかなか洗濯できないアウターなどには皮脂汚れがついていることが多いため、クローゼットの中で長期間収納する際には、事前にクリーニングに出しておくことが重要です。
除湿剤を使おう
なかなか掃除や喚起ができないという場合には、市販の除湿剤を活用しましょう。さまざまなメーカーから販売されており、ホームセンターやドラッグストア、スーパーなどで購入できます。クローゼットに合ったものを選びましょう。
クローゼットのカビ対策をしっかりして清潔な状態を保とう
クローゼットの中のカビ対策についてご紹介しました。一度、クローゼットの中を確認してみてください。キレイな状態なら問題ありませんが、もしホコリが溜まっていたり空気がこもっていたりするようなら、掃除や換気をして空気を入れ替えましょう。そうすることで、クローゼットの中を清潔に保つことができますし、大切な衣類を守ることにもつながります。
カビ対策に必要なのは、日々のこまめな掃除です。ぜひ定期的に掃除をして、空気を入れ替えする時間を作ってくださいね。
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