みなさん、衣類のしつこい汚れに悩んだことはありませんか?汚れのレベルによっては、クリーニングに出しても取れていないこともありますよね。そんなときに試したいのが、固形の洗濯石鹸です。ドラッグストアや100円ショップでも売られていますので、使い方を知って洗濯上手になりたいですね!
目次
洗濯石鹸ってそもそもなに?洗剤とは違うの?
衣類を「洗剤」で洗っている方が多いと思いますが、「洗剤」とは何か、意識したことはありますか?みなさんがよく言う洗剤は「合成洗剤」のことで、これとは別に洗濯用の「石鹸」も存在するのです。
洗濯石鹸とは
洗濯用の石鹸を「洗濯石鹸」と言い、石鹸の主成分は、製品と似たような名前の「純石けん分」という界面活性剤です。この界面活性剤は動植物性の油脂とアルカリ剤でできており、混ぜ合わせるアルカリ剤の種類によって、できあがる石鹸が個体になったり液体になったりします。
洗濯用の場合は、界面活性剤のうちの純石けん分の割合が70%以上のものを「複合石けん」、100%のものを「石けん」と呼びます。安全性が高く環境にも優しいですが、一方で石鹸カスが残ったり衣類が黄ばみやすかったりするという問題点もあります。
合成洗剤とは
合成洗剤は、合成界面活性剤を使って作られています。この合成界面活性剤は、石油から合成界面活性剤の原料を作り、そこにいろいろな化学物質を合成して作っていきます。合成洗剤には、合成界面活性剤の他にも色々な成分が入っていることが多いです。
また「植物由来」と書かれている合成洗剤もありますが、このような商品は植物由来の油脂にいろいろな化学物質を合成して作っていますので、油脂の種類が洗濯石鹸と同じでも、分類は合成洗剤となります。合成洗剤は水に溶けやすく扱いやすいというメリットがありますが、身体や環境への影響が懸念されている製品でもあります。
洗濯石鹸の種類
「石鹸」と聞くと固形のものをイメージしがちですが、それだけではありません。目的に合わせていろいろなタイプを使い分けていきましょう。
- 粉タイプ
- 液体タイプ
- 固形タイプ
コスパの良さが最大のメリットですが、低温の水に溶けにくく、石鹸カスが残りやすいというデメリットもあります。
粉タイプと比較して水にも溶けやすく、誰でも簡単に使うことができます。
粉タイプや液体タイプとは異なり、部分洗いに特化した製品です。後ほど詳しくご説明しますが、汚れが気になる部分に石鹸をこすりつけて使います。
洗濯石鹸の固形タイプの良さとは?
固形石鹸は身体用ばかりで洗濯用はあまり馴染みのない方も多いと思いますが、実はあらゆる汚れをしっかり落としてくれることから、最近少し話題になっているようです。
固形タイプが得意なのは、たんぱく質や油性の汚れです。つまり、ワイシャツの襟やすそに定着してしまった皮脂汚れ、血液汚れ、口紅などの化粧品汚れ、カレーやミートソースなどの食べ物汚れまで落としてくれるのです。また泥汚れやインク汚れにも効果的で、遊びざかりのお子さんがいるご家庭にもおすすめです。
このように、固形の洗濯石鹸は幅広い汚れを落としてくれるので、通常の洗濯で落ちない汚れがあったら、あきらめずに固形の洗濯石鹸でこすってからもう一度洗濯してみると良いかもしれませんね。
洗濯石鹸の固形タイプはどう使う?使い方や保管方法はこちら!
使い方はとてもシンプルです。注意点も確認しながら洗っていきましょう。
固形洗濯石鹸の使い方
- STEP.1汚れを落としたい部分を水で濡らす
- STEP.2汚れている部分に洗濯石鹸をよくぬり込む
- STEP.3もみ洗いまたはブラッシングする
- STEP.4洗濯機で洗う
また、汚れが特にこびりついているときは、水に石鹸を溶かして数時間漬け置きした後に、STEP.1~4を実施すると良いでしょう。
洗濯するときの注意点
血液汚れを落とす際は、水温40度以下!
血液に含まれるたんぱく質は熱で固まってしまうので、お湯につけると汚れが落ちにくくなってしまいます。血液の汚れを落とす際は、水温が40度以下であることを必ず確認してください。
色素の濃いものは、汚れうつりする前にすすぐ!
口紅や油性ボールペンなど色素の濃いものを洗うと、浮き出た汚れが広がってしまうおそれがあります。汚れが浮き出たと思ったら他の部分に広がる前にすすぎ、その後まだ汚れが残っていれば、再度洗濯石鹸でこすってもみ洗いをしてください。
洗濯表示に「中性洗剤使用」または「中性」とあるものは、洗濯石鹸で洗わない!
石鹸洗濯を始める前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。シルク、ウール、アクリルが使われている衣類には、この表示があります。またこれ以外にも「中性洗剤使用」または「中性」の表示がある衣類は洗濯石鹸に向かず、誤って洗濯してしまうと生地本来の風合いを損ねてしまう可能性があります。

固形洗濯石鹸の保管方法
一度に多くは使わない固形タイプは、使いかけをそのまま洗面台などに置いておくと水を含んで溶けてドロドロしてしまうこともありますし、保管場所に困りますよね。
ケース+石鹸置き用スポンジで保管
いろいろな大きさの洗濯石鹸が売られているので、お手持ちの石鹸の大きさとスポンジの大きさを考えて、ぴったりのケースを見つけてください。フタつきのケースを選べば、外からの水滴で濡れる心配もなくなりますね。ウタマロ石けんの場合は、無印良品のポリプロピレン救急用品ケースが人気のようです。
また、ここでとても重要なのは石鹸置き用スポンジです。このスポンジがあるからこそ石鹸を溶かすことなく保管できるため、忘れずに使ってくださいね。
使いやすい大きさにカットしておく
大きな石鹸をそのまま使う必要はありません。好きな大きさにカットして、使わない分はケースに入れて保管しましょう。メイソンジャーなどに入れれば、見た目もおしゃれになりますね。
洗濯石鹸の固形タイプのおすすめ商品3選!
【東邦】ウタマロ石けん
蛍光増白剤が含まれているため、衣類をより白くしてくれます。また純石けん分が98%と、含有率が高いという特徴もあります。
・成分:純石けん分(98%、脂肪酸ナトリウム)/蛍光増白剤
・容量:133g

【太陽油脂・パックス】青ざらし 180g
ヤシ油を原料につくられており、手洗いにも使えるという便利な石鹸です。青い縞模様が入ったデザインが特徴的で、無香料です。
・成分:純石けん分(85%、脂肪酸ナトリウム)
・容量:180g
【ミヨシ石鹸】ミヨシマルセルせっけん
3個セットから販売されています。においや黄ばみを防止するアルカリ剤が配合されており、機械汚れにも強い石鹸です。ローズブーケの華やかな香りがわずかにするのも嬉しいですね。
・成分:純石けん分(78%、脂肪酸ナトリウム)/アルカリ剤(けい酸塩)
・容量:140g/個
この他にも「棒せっけん」という名称で、多くの100円ショップで売られています。
赤ちゃん用にはこんな商品も!
【ピジョン】赤ちゃんの衣類用せっけん ピュア 部分洗い用120g
含有成分が細かく記載されているところが特徴です。含有成分がきちんと分かっていれば、赤ちゃんにも安心して使用できますよね。また抗菌成分が配合されているため、赤ちゃんの衣類を清潔に保ってくれます。
・成分:界面活性剤(96.3%)〔純石けん分(94.8%、脂肪酸ナトリウム)/純石けん分以外の界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)〕抗菌剤/酵素/香料
・容量:120g
・無添加:着色料、漂白剤、リン酸塩、蛍光剤
【サラヤ・arau.baby】アラウベビー部分洗いせっけん 110g
無添加にこだわった石鹸です。またラベンダーの天然精油が配合されており、心が安らぐような香りを楽しめるのも魅力的ですね。
・成分:純石けん分(99%、脂肪酸ナトリウム)
・容量:110g
・無添加:合成界面活性剤、蛍光剤、漂白剤、着色料、香料、酸化防止剤、保存料
洗濯石鹸の固形タイプを取り入れて、汚れを上手に落とそう
固形の洗濯石鹸は、さまざまな汚れを落としてくれることがわかりました。これからは固形の洗濯石鹸を上手く取り入れて、汚れがついても諦めず、しっかり落としていきましょう!

