ジーンズやデニムは、色落ちや劣化などが気になるから洗わないという方も多いでしょう。洗わない方が良いと思いがちですが、全く洗わないのはジーンズやデニムにとって良くありません。今回は、ジーンズを洗うべき理由や正しい洗濯方法をご紹介します。
目次
ジーンズを洗わない方がいいと思いがちなのはなぜ?
ジーンズやデニムは、男性・女性にとってこだわりのファッションアイテムです。色落ちやダメージ具合にこだわるあまり、洗わない方が良いと思う方も多くいます。なぜジーンズを洗わない方が良いとよく聞くのか4つの理由を見ていきましょう。
生地を劣化させたくないから
洗濯をすると生地が傷むと思い込み、お気に入りのジーンズを長く履きたいからという理由で、洗わないようにする方がいます。確かに洗濯は衣類の劣化に少なからず影響があります。
なるべく刺激を与えたくないという気持ちは、ジーンズ・デニムファンは痛いほどわかるでしょう。
色落ちさせたくないから
ジーンズの染料に使われているインディゴは、色落ちや色移りがしやすい性質があります。洗う際に水に浸かるので、色落ち・色移りしやすいです。
濃紺のジーンズが色あせたり、好みの色合いでなくなったりしないように、ジーンズを洗わないという方が多くいます。
ダメージ加工や気に入った色落ちを残したいから
ジーンズの魅力は、ほどよく入ったダメージ加工や味のある色落ちです。好みの風合いになっているジーンズは、洗濯によって状態が変わる可能性があります。
老舗メーカー・リーバイスのCEOは「愛用のジーンズを洗っていない」と公言
ジーンズ好きなら誰もが知る老舗メーカー『リーバイス』のCEOであるチップ・バーグ氏は、テレビ番組に出演した際、愛用のジーンズを長年洗っていないことを公言しました。
「あのリーバイスのCEOが言うなら洗わなくても大丈夫」と思ったジーンズファンも多いでしょう。確かに洗わないと明かしたものの、全く洗わないのではなく、手洗いや気になる汚れの処理はしているとリーバイスの広報が発言しています。老舗メーカーのCEOの発言だからこそ影響力が大きいのかもしれませんね。
ジーンズを洗わないのが間違っている理由
「生地を傷めたくない」「色落ちさせたくない」といった理由から、ジーンズを洗わない方が多くいます。ですが、洗濯をしないことはジーンズにとってはあまり良くありません。なぜジーンズを洗わないのが間違っているのか、4つの理由を要チェックです。
皮脂などの油分が繊維を弱めて生地が劣化する
ジーンズを洗わないと、汗や皮脂などの油分が繊維に付着している状態になります。油分は繊維に刺激を与えるので、放置してしまうとジーンズの生地が劣化しやすいです。
汗や皮脂がついたまま洗わないと嫌な臭いが出てくる
汗や皮脂は、生地を弱めるだけでなく、嫌な臭いの原因にもなります。せっかくかっこいいジーンズを履いていても、臭いと思われてしまったら台無しですよね。
汚れをそのままにしていると汚く不衛生
生活をしていると、ジーンズに汚れがつくこともあるでしょう。汚れが付いても洗わないでいると、見た目はもちろん、不衛生な状態です。
生デニムの色落ちを育てる場合でも洗わないのは一定期間だけ
ジーンズの種類のひとつに、生デニム・リジットデニムと言われるジーンズがあります。生デニムは洗濯加工がされておらず、生地に糊が付いたままの状態のジーンズです。洗濯で糊落とさずに履き込むと、色落ちや風合いを育てられますが、ずっと洗わないわけではありません。
ジーンズは履き込んでしっかり洗うのがベスト!ジーンズの洗濯方法
汚れや臭いをとったり、生地を長持ちさせたりするためには、ジーンズを洗う必要があります。これまで洗っていなかった人にとっては、ジーンズはこだわりたいファッションアイテムであり、どう洗えば良いか迷ってしまうでしょう。ジーンズの正しい洗濯方法を解説していきます。
まず洗濯方法を表示で確認する
衣類には、洗濯方法が図で表示されています。表示に合わない洗濯をしてしまうと、衣類を傷めてしまうので注意が必要です。
洗濯機で洗う方法・手順
洗濯機で洗えるジーンズを洗濯する際は、インディゴが他の衣類に移らないようにジーンズ単体で洗いましょう。手順は以下の通りです。
手洗いで洗う方法・手順
手洗いだと、洗濯機よりも少ない水で洗えるので、色落ちや縮みを抑えることができます。容器と洗剤だけで洗えるので準備や手順も簡単ですよ。
ジーンズを状態を維持したまま洗濯するためのポイント
ジーンズをいざ洗濯するとなると、色落ちやダメージ具合などを維持できるのか心配ですよね。ジーンズの状態を維持して洗うためには、5つのポイントがあります。ポイントをおさえて、お気に入りのジーンズを大切に洗いましょう。
必要以上に色落ちしないように漂白剤・蛍光増白剤を使わない
ジーンズの風合いを保つためには、漂白剤や蛍光増白剤は使わないようにしましょう。通常の洗濯でも多少の色落ちはありますが、漂白剤や蛍光増白剤を使うと必要以上に色落ちする可能性があります。
衣類に優しいおしゃれ着洗剤・ジーンズ用洗剤を使う
洗濯機や手洗いをするときは、デリケートな衣類にも使えるおしゃれ着洗剤を使用しましょう。衣類の繊維に優しい洗剤なので、生地を傷めずにジーンズを洗うことができます。
【MOMOTARO JEANS】ジーンズ用洗剤
- Amazon参考価格:2,480円
- 香り:無香料
- 容量:800g
『MOMOTARO JEANS』のジーンズ用洗剤は、無添加・無香料の洗剤です。漂白剤や蛍光増白剤などを配合していないので、色落ちを気にせずにジーンズを優しく洗うことができます。無香料もポイントのひとつで、洗剤のニオイが苦手な方でも気軽に使えますよ。
ちょっと値の張るジーンズ用に使っているという口コミも多く、ジーンズの洗剤の中でも人気の高いおすすめ商品です。
【THE LAUNDRESS】デニムウォッシュ
- Amazon参考価格:2,466円
- 香り:classicの香り
- 容量:475ml
『THE LAUNDRESS』の“デニムウォッシュ”には、ジーンズを柔らかに仕上げる成分が含まれています。肌ざわりが良くなるので、着心地にこだわりたい方におすすめです。
「デニムの色落ちもせず、洗濯できました」という声も多く、色落ちの心配は少ないでしょう。今まで他のジーンズ用洗剤やおしゃれ着用洗剤で色落ちしていたという方は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
色落ちしやすい水温の高い水は避ける
洗濯をするときに使う水は、水道水から出ている温度のまま使うことが大切です。温度の高い水を使うと、インディゴが溶けだしやすくなり、色落ちしてしまいます。
ロールアップ部分などをしっかり伸ばしてから洗う
ジーンズの着こなしとして、裾をロールアップをしている方も多いでしょう。ロールアップをしている部分には汚れがたまりやすいです。洗濯機や手洗いする前にロールアップ部分を伸ばしておきましょう。
洗剤が集中してつかないように、ある程度溶けてから入れる
洗剤を入れてすぐにジーンズを入れてしまうと、集中して洗剤が付いてしまうかもしれません。洗剤残りによってジーンズの風合いを損なう可能性があります。
ジーンズを洗った後の干し方のコツ
ジーンズをきれいに、そして状態をそのままに洗うなら、干し方にもこだわりましょう。実践したい干し方のコツを主に3つです。3つのポイントをそれぞれ解説していきます。
染料が溶け出す前に洗濯後すぐに干す
インディゴは水によって溶けだしてしまうので、洗濯が終わった後放置するのはNGです。色落ちを防ぎすばやく水分を飛ばすために、洗濯後すぐに干すようにしてくださいね。
風通しが良くなるように筒状にして干す
生地が厚いジーンズは、他の衣類に比べると乾きにくいです。中まで空気を通すと乾きやすくなるので、ピンチハンガーでジーンズの腰回りを止めて、筒状にして干すと早く乾かすことができます。
表面に直射日光が当たらないように裏返して乾燥する
ジーンズを直射日光に当てると、色落ちがしやすくなってしまいます。色落ちを避けたいときは、表面に直射日光を当てないように裏返して乾燥するのがおすすめです。
ジーンズ・デニムは逆さにして干すのが正しい?今すぐ知りたい干し方4つのコツを伝授!色落ちや型崩れなど、どうしても自分で洗うのが不安な場合
洗濯機や手洗いで自分で洗濯できるものの、やっぱり色落ちや型崩れが不安という方もいるはずです。そんなときはプロに依頼したり、洗わず菌・臭い対策をしたりするのも良いですよ。
ドライクリーニングに出してプロに洗濯してもらう
自分で洗うのが不安なときは、プロに依頼してドライクリーニングしてもらうのがおすすめです。色落ちや型崩れ、装飾などに配慮した洗濯を行ってくれるので、自分で洗濯して状態を悪化させる心配がありません。
除菌・消臭スプレーを活用する
ジーンズを洗いたくないけどニオイや菌が気になるという方は、除菌・消臭スプレーで手入れしましょう。一時的にニオイや菌を消してくれるので、着用した後や出かける前のケアにおすすめです。
ジーンズを洗わないのは間違い!適切な方法で洗って長く愛用しよう
ジーンズを洗わないと、生地の劣化やニオイ・汚れの付着などが起き、お気に入りのジーンズも状態が悪くなってしまいます。状態を維持するためには、ジーンズを履き込んだらしっかり洗うようにしましょう。
漂白剤や蛍光増白剤を使わず中性洗剤で洗う、水温に気を付ける、洗剤が溶けてから投入するなどが洗い方のポイントです。洗濯機・手洗いでの洗い方や干し方も参考にして、適切な方法でジーンズを洗い、長く愛用しましょう。
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