みなさんは、コインランドリーを利用したことはありますか?家に洗濯機や乾燥機がない場合や故障したときにだけ利用すると思われがちですが、実は家電のものとは違うメリットがたくさんあるのです。まだコインランドリーを利用したことがないかたのために、料金や時間の目安、マシンの使い方などを詳しくご紹介します。
目次
コインランドリーでできることとは?
コインランドリーは洗濯と乾燥ができる施設ですが、家の洗濯と全て同じではありません。もちろん家の洗濯と同じように利用できますが、業務用の洗濯機や乾燥機が用意されていますので、大型の衣類や洗濯物が大量になってしまったときなど、家で洗濯が難しいときに利用できる救世主でもあります。
それだけではなく、最近ではカフェやキッズスペースが併設され、待ち時間をのんびりとくつろげる店舗や、クリーニング店が併設され、コインランドリーでは洗えないものはそちらに頼めるという効率の良い店舗も登場しています。
一昔前は洗濯機のない学生や、独身男性が利用する場所というイメージが強いコインランドリーでしたが、現在は主婦のかたでも気軽に利用できるよう、店の外観からおしゃれになっているところもありますし、家事の効率を上げるために利用しているかたも増えてきました。
利用者が増えるとともに、ただ洗濯をする場所としてではなく、コインランドリーも日に日に進化しているのです。それでは次に、コインランドリーの具体的なメリットを見てみましょう。
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大型な布製品も洗濯可能
家では洗濯できない布団や、カーテン、カーペットなどの大型布製品は、ぜひコインランドリーに持ち込んでみてください。大型の洗濯機や乾燥機が用意されていて、最近は布団がふわふわに仕上がる布団専用の乾燥機などが置いてある店舗もあります。
大型のものはなかなか洗濯する気が起きなかったかたも、コインランドリーを利用してみるとそのお手軽さに驚くはずですよ。
大量の洗濯物を処理できる
大型の洗濯機や乾燥機は、大型の洗濯物だけでなく、洗濯物の量が多いときにも活躍してくれます。仕事が忙しかったり天候に恵まれなかったなどの理由から、洗濯物ができずにたまってしまい、家で洗濯しようとすると複数回に分けなければいけないことがありますよね。
家庭用の洗濯機は大きいものでも10kg前後ですので、4人家族だと2、3日分の洗濯物でいっぱいになってしまう容量です。しかしコインランドリーには30kg以上の容量のマシンもあるので、たまった洗濯物も1度に片づけてしまえます。
乾燥までを短時間で行える
コインランドリーのマシンは業務用のハイパワーなものですので、家庭用の洗濯機や乾燥機より早く完了できます。乾燥機付き洗濯機なら途中で入れ替える手間もないので、洗濯から乾燥機までノンストップで行え、家の洗濯より20分ほど早く終わらせることも可能です。
ダニの死滅が期待できる
布団のケアで気にしたいのが、ダニ問題ではないでしょうか?ダニは0.5mm以下の大きさで肉眼ではなかなか見えにくいですが、寝ている間汗や皮脂汚れがついた布団はダニの温床となっています。このダニはただ洗濯しただけでは落としきるのが難しいのですが、70度以上の高温を30分以上当てることで完全に死滅させることができます。
コインランドリーの乾燥機は業務用ですので、80度〜120度程度の熱風で洗濯物を乾燥させることができ、ダニの死滅が期待できるでしょう。そのため、ダニ退治をするためにコインランドリーに布団を持ち込むかたも多くなっているのです。
しかも回しながら風を当てることで、布団をふわふわの仕上がりにしてくれるのも嬉しいポイントです。また、乾燥までを終わらせれば外干しをする必要がなく、外気の汚れや花粉などから守ることもできますよ。
深夜の洗濯が可能
仕事が遅くに終わった日など、夜の洗濯は近所への騒音も気になりますし、その後の干し場所も困りますよね。部屋干しすると朝までに乾かないかもしれませんし、外干しは防犯面が心配です。そんなときは、近くのコインランドリーで洗濯してしまうのがおすすめです。
夜遅くまで営業しているコインランドリーは多く、最近では24時間営業の店舗もよく見かけます。騒音や防犯を気にすることなく、自分の好きなタイミングで洗濯から乾燥までできてしまうのも、コインランドリーの大きな魅力と言えるでしょう。
コインランドリーで洗えるもの・洗えないもの
洗える・洗えないものの見極め方
基本的に家で洗濯物できるものは、コインランドリーでも洗濯できるという認識で大丈夫ですが、すべてのものが洗濯可能なわけではありません。まず確認したいのが、タグなどとしてついている洗濯表示です。
ここにドライマークや手洗い表示があるものは洗濯機は使用できませんので、クリーニングに出すようにしましょう。さらに、タンブル乾燥が可能かどうか、可能な場合は高温に耐えらるかも、乾燥機の使用ができるかどうかの見極めポイントとなります。
新しい洗濯表示(洗濯マーク)を確認して正しくお洗濯!変更のポイント・一覧・見方を解説洗えないもの、洗わないほうがいいもの
コインランドリーでは多くの布製品が利用できますので、逆に洗ってはいけないものを覚えておくと良いでしょう。
洗えないもの
- 洗濯表示で洗濯機、乾燥機が使用できないと表視されているもの
- 油汚れが強いもの
- おしめ
- 猫や犬などのペット用品
- 屋外で使用されていたマットなど
洗わないほうがいいもの
- 高価な布製品
- ウール製品
- ぬいぐるみ
- 和布団
コインランドリーに置いてあるマシンの種類は?
コインランドリーには実はいくつかのマシンが用意されていて、料金や時間などに合わせて自分で選べます。大きく分けると次の4種類となります。
洗濯機
家にもあるおなじみの洗濯機ですが、とにかく容量が大きいのが特徴です。大きな店舗ですと、洗濯物の量や大きさに合わせて選べるよう、比較的小型のものから30kg以上でも可能な大型のものまで用意されています。乾燥機能はありませんので、終わったら乾燥機に入れなおすか、そのまま持って帰って家で干すことも可能です。
乾燥機
乾燥機能だけのマシンも用意されています。家に乾燥機がないご家庭も多く、乾燥だけはコインランドリーでするという使い方もできます。天候が悪い日や梅雨の時期などは、大変便利でしょう。家に乾燥機があるかたでも、業務用の威力は家庭用とは段違いですので、早急に乾かしたいものがあるときにも重宝します。
乾燥機付き洗濯機
スタートさせたら、洗濯から乾燥までを1度に行ってくれるマシンです。洗濯と乾燥を両方行う予定なら、こちらのマシンを選べば移し替えの手間がないのでおすすめです。その分少し料金は割高になっています。
スニーカー用ランドリー
スニーカーは汚れる率が高いのに洗濯はしにくく、ケアを怠ってすぐにダメにしてしまっていませんか?そんなかたにはスニーカー用のマシンがおすすめです。靴を入れてスイッチを押すだけで、洗濯から乾燥までを行ってくれます。しかも短時間で仕上げてくれるので、雨に濡れてしまった靴をすぐに乾かしたいときなどにもおすすめです。
コインランドリーで洗濯にかかる料金と時間の目安
コインランドリーを利用したことがないかたには、料金や時間の目安がつきにくいですよね。家庭での洗濯は、乾燥機を利用しても1回30円以内で収まりますが、コインランドリーではこれよりも割高な料金となります。しかしその分短い時間で洗濯を終わらせることも可能ですので、上手に利用したいですね。
料金相場
料金は住んでいる地域やどの店舗を利用するか、どのマシンを使用するかでかなり差があります。また、時間帯によって価格を分けている店舗もあるなど様々ですが、おおよその料金相場をご紹介しますので、料金を持って行くときの参考にしてみてください。
洗濯機の料金相場
洗濯物の容量 | 料金相場 |
7~10kg | 300~600円 |
11~16kg | 600~800円 |
17~23kg | 800~1,200円 |
24から32kg | 1,000~1,500円 |
乾燥機
乾燥機は時間で料金が変動しますので、乾きにくいものですと値段が高くなります。店舗によって大きさの異なる乾燥機が用意されていて、どちらを使うかでも料金は異なってきます。大まかな目安は次の通りです。
洗濯物の容量 | 料金相場 |
14kg前後(小タイプ) | 10分100円 |
25kg前後(大タイプ) | 8分100円 |
乾燥機付き洗濯機
洗濯から乾燥までをノンストップで行ってくれるので、両方使用する場合は入れ替えなどの手間もなくとても楽なマシンです。しかしその分料金は割高になっていることが多いでしょう。
洗濯物の容量 | 料金相場 |
10kg前後 | 50分800円~ |
16kg前後 | 60分1,000円~ |
20kg以上 | 65分1600円~ |
時間の目安
洗濯にかかる時間はだいたい同じで、30分程度を見ておきましょう。問題は乾燥時間で、これは布の厚さや素材で大きく異なるところです。洗濯物の必要乾燥時間をご紹介しますので、料金の目安にしてみてください。
洗濯物の種類 | 乾燥時間 |
4人家族の平均的な洗濯物(6kg程度) | 20~30分 |
ジーンズなどの厚手のもの | 40~50分 |
布団 | 50分程度 |
羽毛布団 | 60~90分 |
靴 | 20分程度 |
コインランドリーへ行くときの持ち物は?
最近のコインランドリーは、自動で洗剤を入れてくれるものが多いので、絶対に必要な持ち物は、
- お金(100円玉でしか支払えない場合もあるので注意)
- 洗濯物を運ぶ袋
だけです。初めていくコインランドリーの場合は勝手がわからないので、念のため洗剤を持って行っておくと安心ですね。さらに、必要に応じて洗濯ネットを用意しましょう。
コインランドリーの基本の使い方
それではコインランドリーにあるマシンの使い方を見てみましょう。どれも簡単な操作でできるようになっていますので、安心ですよ。
洗濯機の使い方
乾燥機の使い方
乾燥機付き洗濯機の使い方
スニーカー用ランドリーの使い方
コインランドリーを利用するときの注意点
ポケットの中身などをチェックする
家の洗濯でも同じですが、ポケットの中身や外せる装飾品は取ってから、洗濯するようにしましょう。コインランドリーのマシンは多くの人が利用するものですので、汚してしまったり故障の原因にならないよう、いつも以上にチェックするよう心掛けてください。
詰め込みすぎない
少し多くのものを一度に洗濯したいと思って、容量以上の洗濯物を詰め込んでしまうのはNGです。マシンのトラブルにもなりますし、洗浄力が落ちたり余計に乾燥に時間がかかる場合もあります。必要ならもうひと回り大きなマシンを選ぶか、2台に分けて洗濯するようにしてください。
洗濯機と乾燥機を使い分けて節約
コインランドリーは大変便利ですが、家での洗濯より料金がかかるのがネックでもあります。乾燥機付き洗濯機に関してはかなり割高とも言えるので、毎回利用していては不経済です。コインランドリーを上手に利用する方法としては、目的に合わせて洗濯機だけ使う、乾燥機だけ使うというように使い分けることです。
天気が良いのなら乾燥は家で外干ししたりするなど、すべてをコインランドリーで行わなくても良いということを、覚えておいてください。また、乾燥機を利用するときに、乾いたタオルを一緒に入れることで時短ができるので、少しでも早く終わらせたいかたにはおすすめです。
仕上がりはクリーニング店に劣る
業務用のマシンを使用しているコインランドリーですが、やはりクリーニング店に出すほどの仕上がりは期待できません。高価な衣類などは品質を損なうこともあるので、コインランドリーでの洗濯は避ける方が無難でしょう。
また、布団なども家で洗うよりは上手に洗いやすいですが、プロの技で洗ってもらった方がよりふんわり仕上げることが可能ですので、コインランドリーは家とクリーニング店の中間の仕上がりだと思っておきましょう。
コインランドリーを上手に利用すれば、洗濯の幅が広がる!
コインランドリーのイメージは、誰でも利用しやすい場所へと変わってきていて、主婦のかたでも家事の手助けとして、ぜひ利用してほしいものとなっています。使い方には難しいものは一切なく、布団やスニーカーなど洗いにくいものだけでも利用する価値があるはずです。ぜひコインランドリーを上手に活用して、洗濯の幅を広げてみてください。