春の衣替えの時期に洗いたいアイテムといえば冬に大活躍したダウンジャケットですよね。クリーニング代は高いし自分で洗うのも少し不安というかたにむけて今回ダウンジャケットの洗濯方法をご紹介していきます。これを読んでポイントをチェックしてください。
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目次
ダウンジャケットの洗濯方法
ダウンジャケットは洗濯できるの?
まず、洗濯が可能か不可能かを洗濯表示で確認してみてください。洗濯可能なものは旧表示では洗濯マークや手のマークが書いてあり、新表示では桶のマークが書いてあります。そこを注意しながら見てください。バツ印が付いていたら洗濯はできません。
ダウンジャケットの洗濯表示を見ると、大体バツ印がついている可能性がありますが、洗えないと諦めるのはまだ早いです。生地がナイロンやポリエステルの場合、自己責任にはなりますが洗濯が可能です。
新しい洗濯表示(洗濯マーク)を確認して正しくお洗濯!変更のポイント・一覧・見方を解説しかし、絶対に洗濯をしてはいけない素材もあります。それはレザーやフェイクレザーです。それらを自宅で洗うと、色落ちしたり革が劣化してしまいますので注意してください。ウールやシルク素材のダウンジャケットは水に濡らし洗濯をすると縮みの原因となるので洗濯ができません。
ダウンジャケットを洗う前に
ダウンジャケットを洗う前に心得てほしいことが2つあります。1つめは内部の羽毛が固まってしまう可能性があるということです。ダウンジャケットは洗濯すると、内部の羽毛が絡まってしまい塊になりやすいです。羽毛が固まると、ふわふわだったダウンジャケットもペタンコになってしまう危険があります。
2つめは汚れを事前に確認する必要があるということです。ダウンジャケットはとても丁寧に洗う必要性があります。
実際に洗濯する前に、汚れが目立つところはあらかじめ洗っておくことをおすすめします。前洗いしておかないと、せっかく洗濯しても汚れが残ってしまうことがあります。
ダウンジャケットを手洗いする方法
ダウンジャケットを洗うなら汚れの様子を確認しながらできる手洗いがおすすめです。では、さっそく洗い方を紹介していきます。
手洗い洗濯が良い4つの理由!手洗い推奨の衣類を洗濯機で洗う方法もご紹介用意するもの
- おしゃれ着用中性洗剤
- スポンジ
- 洗濯機(洗濯槽を使用します)
大切なダウンジャケットの中綿がよれてしまったり、色が落ちてしまったりと洗濯トラブルはできるだけ避けたいですよね。そのためにもおしゃれ着用の中性洗剤を使用しましょう。次に手順を説明していきます。
手順
洗濯機でダウンジャケットを洗う方法
手洗いはやはり時間がかかります。だからこそ、洗濯機を使用してダウンジャケットが洗えたら時間短縮になり助かりますよね。洗濯機の種類によっては手洗いコース、ドライコースなどがあるものなら洗濯が可能です。まず用意するものは、洗濯ネット・洗濯機・おしゃれ着用中性洗剤です。次に手順を説明します。
ダウンジャケットの干し方
自宅で干す方法
ダウンジャケットを完全に乾かすには2~3日ほどかかります。直射日光が当たらない、風通しのいいところで乾かしましょう。ダウンジャケットを干すときはどんなハンガーを使うかが重要なポイントになります。
ハンガーはアームが長めのものを選び、太めのものを用意してください。ダウンジャケットの中に空間ができて、風が全体に通るように工夫しましょう。ちょっと乾いたところで、羽毛をほぐすようにすると中がふわふわに乾きます。
上下に引っ張ったり、手で叩いたりひと手間加えるとダウンジャケットがちょっとふわふわになります。そして再びハンガーにかけて干します。さらに1~2日、風通しの良い日陰でダウンジャケットを乾かしてください。
陰干しの効果や方法!生乾き臭を防ぐ4つの対策とおすすめ便利グッズ7選コインランドリーで乾かす場合
もっと短い期間でダウンジャケットを乾かしたいという方はコインランドリーで乾燥を行ってください。使用する乾燥機は回転式です。
温度は低温で行ってください。このときも、なるべく短い時間で仕上げるのがポイントです。ぐるぐると回転して乾かすと空気もたっぷり入り、着心地もよくなります。
ダウンジャケットの洗濯頻度は?
匂いや汚れが気になる場合はクリーニング屋で水洗いしてもらいましょう
ダウンジャケットのお洗濯ですが基本的にタウンジャケットも洋服なので普通に汚れますし襟や袖は直接地肌に触れるので汗や皮脂の汚れもつきます。
ですので、当然シーズンの終わりにはお洗濯するのが一番望ましいです。ダウンジャケットのクリーニングの目安は、最低1年に1回シーズンオフ時に可能なら水洗いでクリーニングをおこないましょう。
シミや汚れが気になる場合やジュースなどをこぼした場合には中間洗いで汚れを落としましょう。ダウンジャケットを次の冬直前まで洗わないと1年かけてダウンが傷むので放置しないようにします。
クリーニング屋さんではダウン製品はその汚れや状態をみてドライクリーニングと水洗いの両方をする場合や、どちらかだけにする場合など状況に応じて対応しています。
しかし、全てのクリーニング店がそうかと言ったらそうではありません。大切なダウン製品はしっかりと洗ってくれるクリーニング店にお願いするようにしましょう。
ダウンジャケットの洗濯に失敗しない方法
ブラック以外は注意
ブラック以外の色のダウンジャケットを洗濯する場合には注意が必要です。ダウン衣類は羽毛が外にでないように繊維と繊維の間に隙間ができないように加工がされています。そのため表面は生地の通気性が少ないのです。
ですので、乾燥時の水分がどこに逃げていくかというと、縫い目に集中します。その結果、縫い目の部分にシミのように影ができてしまいます。その現象を際つき(きわつき)といいます。ブラックやホワイトなら目立ちませんが、ベージュやその他の色では注意が必要です。
キルトが細かい場合は注意が必要
ウルトラライトダウンなどは他のダウンに比べてボリュームが少なく、これらのダウンはキルトが細くできています。キルティングが細かいダウンはふわふわ感が洗濯前の状態に戻りにくくなってます。
その理由はダウンポケットのスペースが狭く中の羽毛が動きにくいため仕上げを行う乾燥後にも羽毛同士の絡まりが解消されにくくなってしまいます。絡まりができてしまった場合解消するためにはプロの技術が必要となるため、ご家庭での洗濯に挑戦するのはおすすめしません。
乾燥不十分に要注意
ダウンのトラブルで最も多いのは乾燥工程です。ボリュームが復元されない理由も一番は乾燥不十分によるものです。ダウンの中の羽毛が空気を包み込み、その空気が断熱材の役目を果たすので暖かいのです。ダウンのお洗濯は洗うことではなくて乾燥後のボリュームアップが最も重要になります。
洗濯後に嫌な匂いがする
ダウンを洗濯すると独特な異臭が発生する場合があります。これはダウンを生産過程で問題が発生してしまったときに起こりやすいです。そのためダウン衣類の羽毛は事前に洗浄や脱臭処理されてからダウンの詰め物として使用されます。
しかし、その処理が十分行われていないと雑菌が繁殖して異臭が発生するのです。もし異臭が発生してしまったら次のことをおこなってみてください。
- 洗浄時間を伸ばして洗剤をダウンによく浸透させる
- 酸素系漂白剤を使用して除菌効果を得るようにする
色ムラを防ぐには
水分が残っていると表面が変色する可能性があります。モンクレールなどのブランドダウンにも使用されるナイロン生地はある条件が揃うと変色してしまいます。
酸素窒素ガスという物質が水分に吸着すると染料を分解し変色をさせてしまうのですが、ナイロンという繊維はその影響を受けやすい素材になります。(酸素窒素ガスとは、給湯器や石油ストーブの燃焼により発生ものや、工場や車から発生する排気ガスにより発生する物質です。)
ご家庭では自然乾燥がメインになってしまうので乾燥不十分になる可能性が高くなってしまいます。しっかりと時間をかけて乾燥して乾燥機が使える場合なら仕上げ乾燥を行うようにしましょう。
ダウンジャケットを洗濯後ふわふわにさせるには
ふわふわに仕上げるコツ
クリーニングのプロが教えるダウンジャケットをふわふわに復活させる方法です。まず、ダウンジャケットを水洗いして乾燥機にかけます。次に手順を説明します。
なぜテニスボールと一緒に乾燥機にかけるとふわふわになるかというと、テニスボールを一緒に入れることで固まったダウンをボールが叩いてほぐしてくれるので、ほぐれたダウンの隙間に空気を送り込むことが可能になり、よりふわふわになるというわけです。みなさんもぜひ試してみてください。
ダウンジャケットを自宅で洗濯しよう
今回はダウンジャケットの洗濯の仕方を紹介しました。実は洗うこと自体はそう難しいことではありません。問題となるのは乾燥工程です。ここを間違えなければ失敗の可能性を下げることができます。ダウンジャケットは衣類のなかでもとても高価なものになります。失敗しないように丁寧に正しい方法で洗濯してみてください。
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