メガネをかけている方には必須のメガネ拭きは専用のメガネ拭きを使って、きちんとメガネのお手入れすることで清潔感もアップします。また、メガネ拭きは汚れていないように見えて実は繊維と繊維の間に汚れが蓄積しています。この汚れがレンズを傷つける原因に…。今回は意外と見落としてしまうメガネ拭きの洗濯方法についてご紹介します。
目次
メガネ拭きの洗濯方法/洗濯をする頻度
メガネ拭きは手洗い・洗濯洗い、両方で洗濯することができます。一見汚れていないメガネ拭きですが、繊維と繊維の間には汚れが蓄積しています。1週間に1度を目安に洗濯をして取り除きましょう!
洗濯機で洗う
必ず洗濯ネットを使用します。洗濯機で洗うデメリットとして、他の洗濯物と一緒に洗うことで他の洗濯物の繊維やホコリがついたり、絡まってしまう可能性があります。これは洗濯ネットを使うことで防ぐことができます。
洗剤は中性洗剤を使用しましょう。おしゃれ着用の洗剤もおすすめです。繊維に付着してしまい、吸収率をわるくしてしまうことがあるので粉末洗剤は避けましょう。柔軟剤や漂白剤の使用もNGです。
手洗いで洗う
手順
- STEP.1はじめに、洗面器などに40度くらいのお湯を張ります。メガネ拭きについた汚れは、汗・皮脂・ゴミやホコリなどです。これらの汚れは、お湯で洗うことで汚れ落ちがよくなります。
- STEP.2中性洗剤を1、2滴お湯に溶かします。中性洗剤の場合洗浄力は一般洗剤より落ちてしまいますが、手荒れなどの人的被害を起こすリスクを考えて作られています。
緩やかな作用で汚れを落とすので、デリケートな素材や軽い汚れを落とすときに向いていますが、洗剤を直接メガネ拭きにつけてしまうと、繊維の奥まで洗剤が浸透してしまいます。すすいでも洗剤が残ってしまう可能性があるので、必ず溶かしてから始めましょう。 - STEP.3メガネ拭きはデリケートな素材でできているので、ゴシゴシしてしまうと繊維が壊れてしまいます。洗うときは優しくもむようにします。汚れがひどく落ちにくいときは、しばらくつけ置きしたあとに洗いましょう。
- STEP.4すすぎはしっかりと行います。ここで洗剤を残してしまうと、次にメガネを拭くときに傷つける原因になります。最低でも3回はすすぎましょう。
干し方
メガネ拭きは、マイクロファイバーという繊細な素材でできています。このマイクロファイバーは直射日光に弱く、外干しをすると劣化の原因になります。直射日光は避け、風通りの良い日陰に干しましょう。そうすることで、せっかく洗ったメガネ拭きに外のチリやホコリが付着してしまうのを防げます。
やってはいけない7つのこと
漂白剤・柔軟剤は使ってはダメ
メガネ拭きを使用するときは漂白剤・柔軟剤は使用してはいけません。柔軟剤を使ってしまうと吸水性が悪くなり、拭き取り効果が弱くなってしまうからです。また、漂白剤も繊維を傷つけてしまいます。
ほこりがある状態で拭いてはダメ
レンズにホコリやゴミがついたまま拭いてしまうと、レンズのコーティングが剥がれてしまい、レンズに傷がつく原因になります。綺麗にしようと思って傷をつけていては、本末転倒です。気をつけましょう。
息を吹きかけてから洗うのはダメ
人間の吐く息は酸性です。レンズのコーティングにダメージを与えてしまうので、避けましょう。
ねじってはダメ
メガネ拭きを絞るときは、デリケートな素材なので絶対にねじってはいけません。手のひらで挟んで、しっかり絞るようにしましょう。
乾燥機はダメ
マイクロファイバーなどの耐熱温度が低いクロスは、乾燥機を使うことで繊維を傷めてしまいます。使用しないようにしましょう。
直射日光はダメ
耐熱性が低い素材の場合は、直射日光も劣化の原因になります。
アイロンをかけてはダメ
アイロンはマイクロファイバーに使用してはいけません。繊維を溶かしてしまい、性能に影響が出ます。自然乾燥がおすすめです。
マイクロファイバーの力
一般的にメガネ拭きにはマイクロファイバーが使われています。このマイクロファイバーは、一体どういった性質をもっているのでしょうか。
マイクロファイバーとは
マイクロファイバーはナイロンやポリエステルなどからできている超極細の合成繊維です。その細さは8マイクロナノメートルです。これは髪の毛の100分の1以下の細さになります。繊維は細ければ細いほど、柔らかく、吸水性もアップします。
一方、普段の洗濯物と一緒に洗うだけで繊維を傷つけてしまうくらいデリケートです。耐熱温度も低く、高温のお湯につけたり、直射日光に当てたりすると生地を傷めてしまい、本来の機能を失ってしまうので、取扱いには注意が必要になります。
なぜ汚れが落ちる?
マイクロファイバーの原料であるナイロンやポリエステルは静電気を起こしやすくホコリを吸着するので、メガネやカメラの汚れ拭きに向いています。
また、大変細い繊維なので糸がケバ立ちにくく、細かく尖った超極細繊維は微細な凹凸に入ってホコリやゴミを取り除きます。この毛細管現象により、皮脂汚れや油分は繊維の隙間に吸い上げられていきます。
メガネ拭きの寿命
クロスの糸がほつれないようにふちを縫っているか縫っていないかで、それぞれ寿命が違います。縫っていないタイプはクロスの糸がほつれてきたら交換のサインです。ふちを縫っているタイプは、こまめに洗濯するなど手入れをしていれば3年は使うことができます。
メガネ拭きの他の活用方法
PC・スマホのスクリーナーに
乾いたままの状態で優しく汚れを拭き取りましょう。メガネ拭きの洗濯の前に、こういったものを拭くのもいいかもしれません。
マウスパッドに
滑らないメガネ拭きはマウスパッドに使うことができます。机に接する面はしっかりと吸着するので、メガネ拭きがずれることはありません。また、マウスの裏側は意外に汚れてしまいますが、それも防ぐことができます。滑らない加工がされているので、少しゴツゴツしてしまうのが気になるかもしれません。
歯を白くしたいときに
いつも通りの歯磨きをした後に、メガネ拭きを指に巻き付けて優しく歯を擦って汚れを落とします。最後に口をゆすぎましょう。効果は一時的ではありますが、歯の黄ばみなどを落としてくれます。
洗顔のときに
まずは、いつも使っている洗顔料をよく泡立てます。そのときにメガネ拭きも濡らして一緒に泡立てます。このときの温度は水かぬるま湯がいいでしょう。準備ができたら、泡でメガネ拭きを包み込んで、優しくお肌を洗いましょう。
ゴシゴシ擦ってしまうとお肌を傷つけてしまうので気をつけてください。洗顔後は、毛穴の中までスッキリきれいになっていますよ。
メガネ拭きの選び方
色々な種類が出ているメガネ拭き
メガネが汚れてしまったときは、ついついティッシュや服の袖で拭いてしまったりしますが、これはレンズを傷つけてしまうので、絶対にNGです。メガネの汚れを落とすときは、必ず専用のメガネ拭きを使いましょう。
最近では定番の無地だけではなく、プリントを施したデザイン性の高いクロスも発売されています。そこで今回は、たくさんのメガネ拭きの中から選ぶときのポイントや人気のおすすめ商品をご紹介します。汚れがスルッと落として、毎日のメガネ拭きのストレスから解放されましょう!
人気のメガネ拭き5選!
【東レ】トレシー
「トレシー」は、東レのマイクロファイバーを使った機能性が抜群のメガネ拭きのトップブランドです。ホコリや汚れを取り除く機能はもちろん、薬品処理などを施していないので洗濯したら性能は回復し、繰り返し使うことができます。高品質のものを使い続けたい方にはぴったりです。
【エレコム】マイクロファイバー クロス
花びらが咲いたように開いている割型構造の超極細繊維「ベリーマX」を使用しています。親油性と親水性を持ち合わせており、あらゆる汚れに対応することができます。厚みがあるので薄手のメガネ拭きよりも拭き取りやすく、レンズが汚れにくいですが、色柄は一色展開となっています。
【ペロカリエンテ】peti peto ツル
折り紙のように可愛らしく折られている布製のクリーナーです。ポリエステル素材にプリーツ加工をし、形状記憶するという特性を持っています。広げても、元の折り鶴の形に戻ります。手品みたいで可愛い商品です。
【サイモン】スベリ止め付きメガネ拭き マクロ・クリーン
シリコンゴムが裏面についていて、指にクロスがピッタリ密着します。クロスが滑らないので拭き取りやすく、指が空すべりすることなく上手にメガネを拭くことができます。
【春日】キョンセームクロス
シカの一種であるキョンの皮100%でできている天然素材のメガネ拭きです。使い込むほどに性能が高まっていきます。油汚れに抜群の能力を発揮し、サッと拭いても汚れが伸びることなく、どんな汚れも一瞬で拭き取ってしまいます。
その威力はマイクロファイバー製のメガネ拭きにも勝るとも劣りません。今回ご紹介するメガネ拭きの中で唯一の天然製品ですが、天然であるがゆえの形のいびつさや傷などのデメリットはあります。
定期的にメガネ拭きのメンテナンスを!
当たり前のことですが、メガネ拭きクロスを清潔にすることはメガネをきれいにすることと直結します。メガネ拭きクロス自体が汚れていては、メガネもきれいにはなりません。また、視界が悪いと知らないうちに目が疲れて、視力が低下してしまうこともあります。目が疲れるなぁと思ったら、メガネの汚れが原因だった!なんてことも考えられます。
今までにメガネ拭きクロスを洗濯したことがないと、洗濯するのが面倒くさいと思ってしまうかもしれませんが、意外と手順はシンプルです。清潔なメガネ拭きで拭いたメガネは見違えるようにきれいになります。メガネの曇りは心の曇り。いつでも綺麗な視界で、清潔感を保ちたいものです。