カバンを長く使用していると、汚れや黒ずみなどが付いて汚れてしまいます。ただ、服と違って頻繁に洗わないこともあって、「いつ洗えばいいんだろう?」「カバンってどうやって洗ったらいいんだろう?」と悩んでいる方も多いでしょう。そこで今回は、カバンを洗う方法を素材ごとにご紹介していきます。
目次
カバンを洗うタイミングはどんなとき?
頻繁に洗う衣類に比べると、カバンの洗濯の頻度は少ないでしょう。購入してから洗わずに使用している方もいるかもしれません。カバンの状態がどうなったら洗うべきタイミングなのでしょうか?
5つのタイミングを例に挙げてみたので、自分のカバンの状態をイメージしながらチェックしてみてくださいね。
シミなどの汚れがついたとき
飲み物や食べ物をこぼしてしまったり、汗ジミができてしまったりしたら、カバンを洗うのがおすすめです。汚れが目立つだけでなく、そのままにしておくとシミが定着してしまうこともあります。
色移りしてしまったとき
洋服とカバンは触れていることが多いので、洋服の色が移ることがあります。シミと同じく、色移りも放置すると取れにくくなりますよ。
カビが生えてしまったとき
カバンを濡れたまま放置したり、湿気の多いところにしまい込んだりすると、カビが生えやすいです。一度カビが生えてしまうと、「もう使えないかも」と思いがちですが、適切な手入れや洗濯で使える状態に戻せる場合もあります。
臭いが気になり始めたとき
カバンは衣類に比べると洗う頻度が少ないので、ニオイがつきやすいです。ふと嫌なニオイがしてきたら、思い切って洗いましょう。カバンの外はもちろん、中が臭うこともあります。
カバンの中を入れ替えるとき
同じカバンを様々なシーンで使っていると、いつも持ち歩くものは入れっぱなしという方も多いでしょう。
荷物があるとなかなか洗濯しようと思えないので、旅行やお出かけなどでカバンの中を入れ替えるのをきっかけに洗濯するのがおすすめです。
カバンを洗濯機で洗うのは大丈夫?
カバンに汚れやカビなどが付いていたら、洗うタイミングが来ているでしょう。実際は洗うとなると、衣類のように洗濯機を使って良いかは悩みどころです。洗濯機でカバンを洗っても大丈夫なのか解説していきます。
素材によってはシワがついてしまう
カバンにも衣類と同じように洗濯表示が記載されています。洗濯表示で洗濯可能であれば、洗濯機でも問題ありませんが、素材によってはシワが付くことが多いです。
カバンの色が落ちてしまうことも
白色のカバンもありますが、赤や青など色付きのカバンを使っている方も多いでしょう。洗剤の洗浄力が強いと、カバンの色が落ちてしまうことがあります。色が他の洗濯物に移る可能性にも注意が必要です。
洗濯機内で思わぬ傷がつく可能性がある
洗濯機では、洗濯機内の水の中をカバンがぐるぐる回って洗っていきます。手洗いよりも効率的ですが、洗濯機の中で洗濯槽にぶつかったり、他の衣類と当たったりして、思わぬ傷がつくかもしれません。
コインランドリーにカバン専用の洗濯機はない
コインランドリーには、衣類の洗濯機のほかに、靴専用の洗濯機がある店舗もあります。「カバンもあるのでは?」と思うかもしれませんが、コインランドリーにカバン専用の洗濯機はありません。
カバンを洗うには、自宅の洗濯機で洗うかクリーニングを利用するかの2つの方法から選びましょう。
シワや色落ちが気にならないカバンならOK
綿素材などのカバンは、洗濯機でシワができても乾燥の仕方次第で伸ばすことができます。また、元々シワの入ったカバンであれば、シワがついても気にならないでしょう。白色のカバンなど色落ちが気にならないカバンも洗濯機でOKです。
カバンの素材別に洗濯方法を解説
カバンによって、素材は様々です。素材によって、洗いやすいものやデリケートで洗い方に注意したいものがあります。主な素材別に洗濯方法を解説していきます。
木綿・コットンなどの布製カバン
木綿・コットンなどの布製カバンはシワが残りやすいので、シワが付かないようにすばやく洗うようにしましょう。シワや色落ちが気にならないなら、洗濯機の使用も可能です。
- 中性洗剤と水で作った洗浄液にカバンをつけ、優しく押し洗いしましょう。
- 汚れがとれたら水ですすいでタオルでしっかりと水分を取ります。
- シワを伸ばしてから干して、シワが残らないように気を付けましょう。
キャンバス地トートバックなどの持ち手を洗濯する方法
トートバックなどの持ち手は肩にかけたり、手で持ったりすることが多く、汚れやすい部分です。全体は汚れてないけど持ち手の汚れが気になるときは、洗濯せっけんを使って洗いましょう。
- 持ち手の汚れを濡らし、洗濯せっけんを直接刷り込みます。軽くもみ洗いすると汚れが浮き、取れやすくなりますよ。
- 汚れが取れたら、持ち手を水ですすいで乾燥させれば洗濯完了です。
子どもの通学バックなどのナイロン製カバン
子どもの通学バックやリュックなどに使われるナイロン素材は、比較的汚れが取れやすいのが特長です。洗濯機でも手洗いでも洗うことができます。サイズが大きいこともあるので、洗いやすい手洗いがおすすめです。
- まず容器に溜めた水に洗剤を溶かし、洗浄液をつくります。
- カバンのファスナーやポケットをすべて開け、洗浄液に30分ほどつけ置きしましょう。
- 水ですすいだ後タオルで水分を吸い取り、しっかり干せば、きれいなカバンに生まれ変わりますよ。
ポリエステル製のカバン
速乾性や耐久性などに優れるポリエステルは、カバンにも多く使われています。リュックなどに多い素材で、ナイロン同様、洗濯機で洗うことが可能です。
ウール製のカバン
ウール素材は、繊維を編み込んで作られているので、他の素材よりもデリケートです。繊維を気づけないように優しく手洗いするようにしましょう。
デニム製のカバン
デニム特有の藍色は、インディゴという染料が使われています。インディゴは水に溶けだしやすい性質があるので、普段衣類に使っている洗剤では色落ちしたり、他の衣類に色移りしたりしてしまうでしょう。
洗濯しにくい素材のカバンをきれいにする方法
布製やポリエステル製など比較的洗いやすい素材の洗濯方法をご紹介しましたが、洗濯しにくい素材のカバンもありますよね。革やスエードなどは素材の良さを損なわないように洗い方に注意が必要です。洗いにくい素材のカバンをきれいにする方法もしっかりおさえていきましょう。
革・合皮製のカバン
革・合皮製のカバンは、洗剤の影響で風合いが損なわれることがあるので、専用のクリーナーやスプレーなどを使用して手入れしましょう。
クリーナーやスプレーを布につけて拭くだけなので、手入れの仕方は簡単です。どうしても全体をきれいに洗いたいという方は、クリーニングの利用も検討してみましょう。
スエード製のカバン
独特の風合いが特徴のスエード素材は、革と同じく洗濯のしにくい素材です。起毛していてほこりが付きやすいことや、水・湿気に弱くカビが生えやすいことなどに注意する必要があります。
スエード製のカバンを手入れするときは、専用のブラシでほこりを落としましょう。使用後や手入れ後に乾燥させることも大切です。防水スプレーであらかじめ湿気対策をしておくと、きれいに長持ちさせられるでしょう。
カゴ・ビニール製のカバン
カゴやビニール製のカバンは、汚れが染み込みにくいので、表面を拭くだけでも汚れを取ることができます。きれいなタオルやふきんに水で軽く濡らして、表面を優しく拭いてあげましょう。
リアルファーの付いたカバン
リアルファーは、洗い方次第で風合いが失われることがあるので、中性洗剤を使った拭き洗いがおすすめです。
タオルなどに中性洗剤を染み込ませてリアルファーの部分を優しく拭きましょう。ドライヤーでしっかり乾かした後に、ブラッシングをすると風合いそのままにきれいにお手入れできます。
カバンを洗濯するときの注意点
カバンを洗濯するときは、素材にあった洗濯方法はもちろん、他にも注意点があります。カバンの風合いや形などを維持するためには、正しい方法で洗うことが大切です。7つの注意点をおさえてから、お気に入りのカバンを洗濯しましょう。
カバンの洗濯表示を確認する
衣類などにも付いている洗濯表示をまず確認しましょう。洗濯表示からは、洗い方、漂白、乾燥、アイロン、クリーニングに関する取り扱い方が記載されています。洗い方については、洗濯機または手洗いどちらがよいかのほかに、適切な水温もわかりますよ。
型崩れを防ぐために洗濯機での脱水は避ける
カバンを洗ったら、すぐ乾かすために脱水をしたいところですが、カバンに脱水は不向きです。型崩れやシワの原因になりやすく、カバンの状態が悪くなってしまいます。
洗濯機を使うときは洗濯ネットに入れる
洗濯機でカバンを洗うときは、洗濯ネットに入れるようにしましょう。洗濯ネットにカバンを入れることで、洗濯機内のひっかかりで傷がついたり、色移りしたりする心配が少なくなります。
衣類に優しいおしゃれ着用洗剤を使用する
洗剤によっては洗浄力が強く、色落ちしたり、生地に負担をかけたりする場合があります。洗剤の種類のなかでも、デリケートな衣類に適したおしゃれ着用洗剤がカバンの洗濯にも便利です。
ひもや金具などの付属品は外しておく
カバンを洗うときは、外せる付属品は別にしておくようにしましょう。カバンと同じ素材のひもであれば影響は少ないですが、金具は破損・劣化することもあります。
シワを伸ばしてから干す
布製カバンなどシワのつきやすい素材は、そのまま干すとシワがついたまま乾燥してしまいます。シワが残らないように、シワをしっかり伸ばしてからピンチハンガーなどで逆さ吊りにしましょう。
軽い汚れは消しゴムでも落ちる
持ち手やショルダー部分などに軽いけど気になる汚れがついたときは、全体を洗おうか迷うでしょう。
気になったタイミングで全体を洗うのもおすすめですが、軽い汚れなら消しゴムで落とすことができます。汚れが定着する前に消しゴムで手入れすれば、洗濯機や手洗いで洗う頻度を減らせますよ。
素材に合わせた洗濯方法でカバンをきれいに洗おう!
シミやニオイ、カビ、色移りなどが気になったら、カバンを洗うのがおすすめです。洗濯機は、シワや色落ちが気にならないカバンに使うようにしましょう。
カバンを洗う際の注意点には、洗濯機の脱水を避けることや洗濯ネットを使うこと、付属品を外しておくことなどが挙げられます。きれいにしたいカバンの素材に合った洗濯方法を参考にして、きれいに洗ってみてくださいね。
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