「ポケットにティッシュを入れたまま洗濯しちゃった!」そんな経験は誰しも一度はありますよね。細かくちぎれて洗濯物にこびりついた光景は絶望的で、どのように処理して良いのか困惑してしまいます。しかし、洗濯してしまったティッシュは意外に簡単な方法で取ることができます!今回はおすすめの対処方法をご紹介します。
目次
ティッシュを洗濯すると大惨事になる理由
レシートやメモ帳など、同じ紙類を洗濯してもティッシュほどの惨事にはなりません。それはティッシュが持つ、独特な性質に関係があります。
水に弱いくせにある程度の丈夫さがある
元々紙の原料となるパルプは水に溶ける性質を持っていないので、濡れても溶けてなくなることはありません。そのため通常の紙を洗濯しても、多くの場合が原形をとどめています。
ここで思い出してほしいのがトイレットペーパーで、トイレに流したときにまるで溶けているように見えますよね。
しかし実際は溶けているのではなく、目に見えないほど細かくほぐれているだけなのです。水の中でほぐれやすいパルプを使用することで、トイレに詰まらない紙として使うことができています。
それに対しティッシュペーパーは、鼻をかんだり何かを拭いたりすることが目的として作られているので、すぐにほぐれてしまう弱い紙では役割を全うできません。しかし丈夫すぎると扱いにくく、肌触りも悪くなってしまいます。
そのため通常の紙とトイレットペーパーの中間程の、適度に柔らかく適度に丈夫な性質を持つようになりました。
静電気の発生でより頑固になる
もうひとつ厄介なのが、洗濯時に発生する静電気です。通常物体には同量のプラス電気とマイナス電気が流れているので、お互いが流れを打ち消すことで中性を保ち、静電気の発生がない状態となっています。
しかし摩擦などが起きると電気のバランスが崩れ、プラスかマイナスどちらか一方の電気が多くなってしまうのです。
洗濯したティッシュの取り方・対処法!
それでは実際に、ティッシュを洗濯してしまったときの対処法を見てみましょう。いくつかあるので、ティッシュの状態や行ないやすさに合わせて選んでみてください。
もう一度すすぎをして落とす方法
ティッシュを洗濯してしまったと気がつくのは、洗濯機のフタを開けた瞬間でしょう。そのときにすぐに対応できるおすすめの方法が、ティッシュがついた衣類をもう一度すすいでしてしまうことです。
このとき可能な限り静電気を抑えてすすぐために、アイテムをプラスしてみましょう。
静電気を抑える柔軟剤を入れてすすぐ
比較的大量のティッシュがついているなら、まずは柔軟剤のみを既定量入れて、すすぎ1回、脱水1回の設定で洗濯機をスタートさせましょう。
柔軟剤の効果で静電気の発生を抑えられ、ティッシュが衣類につきにくくなります。終わったらはたきながら干すことで、多くのティッシュを落すことができるはずです。
【2024年最新】柔軟剤をランキング比較!おすすめのいい匂い・人気の香り50選酢でも似たような効果が得られる
柔軟剤がないという場合は、お酢で代用してみましょう。柔軟剤と同じような効果が期待でき、静電気の発生を抑え、さらに衣類を柔らかくすることもできます。
すすぎ1回、脱水1回をセットしたら、水がたまった段階で200cc程度のお酢を投入します。あとは洗濯が終わるのを待ち干すだけですので、簡単ですね。
衣類がお酢臭くなってしまわないか心配になるかもしれませんが、洗濯してしまうと臭いは残りません。逆に洗濯物の消臭や除菌も期待できますので、おすすめです。
洗濯に酢をプラスして得られる6つの効果とは?臭いや色落ち防止にも大活躍!乾燥機を使用する方法
乾燥機や乾燥機能つき洗濯機があるなら、それを利用してティッシュを落とすこともできます。
とりあえず乾燥機で乾かしてしまう
タンブラー乾燥しても問題のない素材のものであれば、ティッシュがついたまま乾燥機に入れ20分程度回すと、衣類についたティッシュが飛ばされていきます。
柔軟剤シートという乾燥機に入れるタイプのものを使用するのもおすすめです。
被害が少ないときや仕上げに使いたい裏技4選
そこまでティッシュが散り散りになっていなかった場合や、すすぎや乾燥後に少量だけ残った程度なら、次の裏技を試してください。
野菜や果物のネットを使う方法
野菜や果物を購入するとき、ネットに入っているものがありますよね。このネットを使用して、簡単に細かなティッシュを取ることができます。
まずはティッシュのカスが散らばっても良いよう、新聞紙などを広げておきます。手にネットをはめ、ティッシュがついてしまった衣類の上を滑らせてみましょう。
ネットがないときはスポンジで代用可能
ちょうど良いネットがない場合、台所用のスポンジで代用も可能です。スポンジの硬い面で、ティッシュを払うと衣類から剥がしとることができます。
掃除機のパワーで徹底アプローチ
衣類をなるべく傷めたくないというときは、掃除機で吸い取ってみるのがおすすめです。小型のハンディタイプのものが扱いやすいですが、通常の掃除機を使用する場合は隙間用のアタッチメントを取りつけて使用してみましょう。
根気よくチリ一つひとつに当てていかないとなかなか取れませんが、強力な吸引力で細かなティッシュも取ることができます。
細かいゴミにはコロコロやガムテープが最強!
最後の仕上げに最適なのが、コロコロなどの粘着テープ系のアイテムです。衣類の上を全面的に転がすことで、取り切れていないティッシュをきれいにすることができるでしょう。
ティッシュを洗濯してしまったら洗濯槽の掃除も忘れずに!
衣類についたティッシュが取れたら、次に洗濯槽の掃除を忘れないようにしましょう。
洗濯機にティッシュが詰まり故障の原因となることもあるので、しっかりと取り除くことが重要です。
縦型乾燥機の掃除方法
- まずは目に見える洗濯槽内のティッシュを取り除いておきます。
- 次に洗濯槽に高水位の水を溜め、数分間回しましょう。
- 洗濯槽裏などに入り込んでいたティッシュが水面に浮き上がってきますので、それを小さな網などですくいます。
- ティッシュが浮かんでこなくなるまでこの作業を繰り返し、最後は脱水して完了です。
ドラム式乾燥洗濯機の掃除方法
- まずは目に見える洗濯槽内のティッシュを取り除いておきます。
- ドラム式乾燥洗濯機は洗濯槽に水を溜めることができないので、洗濯槽掃除コース選びましょう。掃除モードがない場合は洗い、すすぎ、脱水という一連の流れが行なえるモードを選択してください。
- 終わったら洗濯槽を確認し、ティッシュが残っていなければ完了です。
洗濯槽以外のパーツもしっかりチェック
洗濯槽の掃除の次は、各パーツもチェックしておきましょう。
ゴミ取りネットやフィルター
縦型洗濯機の場合、洗濯槽のなかにあるゴミ取りネットをチェックします。その名の通り“ゴミをキャッチしてくれるパーツ”で、細かなティッシュがネットのなかにたまっていますので、しっかりと取り除いてください。
排水ホースや排水口
排水ホースや排水口は少し掃除が大変ですが、詰まって漏水してしまう大きな原因となるので、掃除の仕方を覚えておきましょう。
- まずは安全のためにコンセントを抜き、水道の蛇口を閉めておいてください。
- 次に排水ホースを外し、なかに水を通して張りついているティッュを流します。もしも汚れがひどい場合は、洗剤や漂白剤なども入れ、しばらくつけ置くのがおすすめです。
- その間に排水口周りを掃除しましょう。目に見えるごみを取り除き、パイプクリーナーを既定量注いで目に見えない部分にたまったゴミを溶かします。
- 最後は水を注いでパイプクリーナーを流し、排水ホースを繋いで完了です。
自分で掃除しきれないときは洗濯機クリーニングに頼むのもおすすめ!
洗濯槽の裏側に回り込んでしまった徹種などは、自分の掃除ではちゃんと取れたか確認ができません。そのため定期メンテナンスの意味も込めて、プロの洗濯機クリーニングに依頼するのがおすすめです。
素人では分解できないようなパーツまでしっかりと洗浄してもらえ、黒カビや嫌な臭いなども除去してもらえます。ティッシュを洗濯してしまっていなくても、数年に1回程度依頼することで、洗濯機のケアができ長く愛用できるようになるでしょう。
洗濯機クリーニングの料金相場は?
洗濯機クリーニングは、10,000~20,000円程度が相場となっています。
洗濯機クリーニングにかかる時間
縦型洗濯機では2~3時間、ドラム式乾燥洗濯機は機種によってかなり幅があり、3~6時間かかるものもあります。
クリーニング中は家にいなければならないので、予定を立てて都合の良い日時を決めてください。
洗濯機クリーニングの選び方
初めての洗濯機クリーニングだと、どんな業者を選んで良いのか迷ってしまいますよね。ネットで検索すれば、多くの業者が出てくると思うので、そのなかから次のような点に注意してチェックすると最適なところが見つかります。
- 料金設定が適正かつ明瞭
- 希望しているクリーニング方法を行なっているか
- 損害保険に加入しているか
洗濯機の種類によって料金の幅が広いので、いくつかピックアップして見比べてみることが重要です。
さらにホームページなどでしっかりと料金表が明記され、システムが分かりやすいところを選べば、ぼったくられてしまうようなことはないでしょう。
洗濯機クリーニングは、まず縦型なのかドラム式なのかで掃除方法が大きく異なります。どちらか片方しか取り扱っていない業者もあるので注意してください。また、洗濯機を完全に分解するクリーニングと、部分分解するクリーニングの2種類に分けられ、洗濯機の状態に合わせて選ぶことができます。
完全分解はとことんきれいにしたい方向けですが、手間も時間もかかるので取り扱っていないケースもあり、どのようなクリーニングを求めているのかで、クリーニングコースを選ぶ必要があるでしょう。
洗濯機クリーニング中、もしものトラブルで破損や故障、さらに家の壁や床を汚してしまうということも考えられます。
そのとき損害保険に入っている業者だと、しっかりとケアをしてもらえますが、入っていない業者は後々に大きなトラブルとなることもあります。契約の段階で、保険の加入の有無を確認しましょう。
ついついティッシュを洗濯してしまう人に試してほしい方法!
注意しているつもりでも、家族の衣類に出し忘れのティッシュが入っていたり急いで洗濯をしていたりすると、ついついティッシュを洗濯してしまうこともあるでしょう。なるべく被害を出さないようにするため、次のことを試してみてください。
ポケットはすべてひっくり返す習慣を
ティッシュを洗濯してしまうのは、ほとんどがポケットからの出し忘れです。そのため帰宅後にポケットの確認をして出す習慣をつけることはもちろん、ポケットをひっくり返して裏布を出しておくのが効果的です。
洗濯ネットに入れると被害が少ない
洗濯ネットにこまめに衣類を入れることで、もしもティッシュを洗濯してしまっても被害はネット内のなかで済むこともあります。
水にほぐれやすいティッシュにかえてみる
それでもティッュを洗濯してしまうという場合、水にほぐれやすいティッシュを利用するようにしてみましょう。
もちろん通常のティッシュと同じように洗濯槽内で散り散りにはなるのですが、大きな塊がなくなりあまり目立たず取りやすいでしょう。
ティッシュを洗濯してもきれいに取る方法がある!
水に弱いのにある程度の丈夫さがあるティッシュは、洗濯してしまうと細かくちぎれ、衣類や洗濯槽内に散らばり悲惨な状態になってしまいます。
しかし柔軟剤を入れてもう一度すすいだり、乾燥機にかけたりすることで大きなチリを取ることができます。さらに小技を駆使し、ティッシュの跡形を消してしまいましょう。
その後は洗濯機自体の掃除をすれば、基本的には元通りにすることができます。心配な場合は洗濯機クリーニングの業者に頼むこともできるので、ティッシュを洗濯したときは慌てずひとつずつ対処してみてくださいね。