フローリングには皮脂による油汚れや黒ずみなど、さまざまな汚れが付きます。普段から掃除しているけど、フローリングの汚れが落ちないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、フローリング掃除の方法とポイントに加え、便利な掃除アイテムを紹介します。
目次
フローリングの種類を知ることが掃除の第一歩
家の掃除を行う際、フローリングの種類を知っておくことが大切です。フローリングの種類によって、掃除の方法が変わってきます。場合によっては、逆にフローリングを傷つけてしまう可能性もあるので注意が必要です。
まずはフローリングにはどのような種類があるのか解説します。
オイル塗装
オイル塗装は、植物性オイルやワックスなどの油分を木の表面に浸透させた塗装です。自然な状態の木材で作られた無垢フローリングに施されています。木の質感を感じやすい反面、水分やクリーニング成分が染み込みやすく、水などによるシミができやすいです。
オイル塗装を用いたフローリングの掃除を行う際、水拭きを避けて乾拭きや掃除機などで汚れを取り除きましょう。
ウレタン塗装
ウレタン塗装は、UV塗料や樹脂を使用した塗膜を木の表面に張った塗装です。複数の合板を張り合わせた下地材の表面に天然材やシートを張り合わせた複合フローリングに用いられています。
木の表面が樹脂で守られているため、水やクリーニング成分が染み込みにくいのがメリットです。フローリングによっては、ワックスがけがほぼ必要ありません。
ウレタン塗装のフローリングには、油汚れや黒ずみなど、酸性の汚れが付きますね。掃除を行う際、弱アルカリ性また中性の洗剤を使い、フローリングを傷めないましょう。酸性また強アルカリ性の洗剤を使うと、逆にフローリングを傷めてしまうかもしれません。
フローリング掃除の手順
フローリングをキレイにするためには、掃除の手順を意識しましょう。
ここでは、フローリング掃除の手順について解説するので、ぜひ掃除に参考してください。
フローリング全体に溜まったホコリを取り除く
いきなり掃除機をかけたり、水拭きするのは避けましょう。最初に掃除機をかけるとホコリが舞ってしまい、掃除の手間が増えてしまいます。また、水拭きを最初に行った場合、ホコリなどの汚れをフローリングに塗り込んでしまい、逆に汚れが目立つ可能性があります。
最初はフローリング全体に溜まったホコリを取り除きましょう。ドライシートを付けたワイパーを奥から手前へ動かし、効率よく掃除を進めてください。
ワイパーを動かす際、ヘッド部分を左右にこまめに動かすのがポイントです。狭い所のホコリなどを取る際はモップが適しています。掃除を行う場所に合わせ、ワイパーとモップを使い分けましょう。
細かなゴミは掃除機で吸いあげる
ワイパーだけでは全ての汚れを取ることはできません。掃除機を使って、残ったゴミを吸いあげてください。溝の目地に沿ってゆっくり丁寧にかけると、効率よくゴミを吸い上げられます。
床用ノズルの先端を床につけ、身長の半分くらい動かすと、ゴミを吸い上げやすくなりますよ。掃除機が入りづらい場所は家具を動かし、掃除するためのスペースを確保しましょう。
雑巾で水拭きする
掃除機でゴミを一通り片付けた後、雑巾で水拭きします。フローリングに使われている素材は水に弱いため、水拭きを行う際は注意してください。やり方によっては、変色させたり、フローリングを劣化させてしまうかもしれません。
フローリングの劣化やシミ、変色などを防ぐためには、短時間で仕上げるのがポイントです。
まずは薄めの雑巾を水に浸した後、固く絞って水分を残らないようにしてください。絞ったらなるべく早めにフローリングを拭きましょう。最後に乾拭きすれば、水拭きは完了です。掃除の頻度は、月に1回程度にしましょう。
ワックスがけで仕上げ
フローリングを綺麗な状態に保つためには、定期的にワックスがけを行ってください。ほこりやゴミがあるとキレイに仕上がらないので、掃除機や水拭きで汚れを一通り取り除いてから行うのがポイントです。ワックスがけを行う頻度は、半年に1回が目安になります。
フローリング専用のワックスを説明書に沿って使ってください。気温が高いとすぐ乾いてしまい、気温が低いとなかなか乾かないので、極端に暑い日や寒い日を避けて作業しましょう。
ワックスは紫外線などに弱いため、ワックスをかける際はカーテンを閉め、仕上がりにムラが出ないようにするのがポイントです。
ワックスでフローリングをキレイにした後、普段からワイパーをかけてホコリなどを取り除いてください。フローリングの状態を少しでもキレイに保つためには、普段の掃除が重要です。
【汚れ別】フローリング掃除のポイント
フローリングをキレイにするためには、汚れの特徴や掃除をする際のポイントを押さえておく必要があります。
フローリングにつく汚れとして、以下のものが挙げられます。
- 油汚れ
- 黒ずみ
- カビ
各汚れについて解説するので、掃除をする前にチェックしましょう。
油汚れ
人間の皮脂や料理に使う油がフローリングを汚してしまいます。リビングなどを歩く際、ベタつきを感じた方もいるのではないでしょうか。
薄くした台所用の中性洗剤を染み込ませた雑巾で軽く擦った後、フローリングの変色を防ぐために乾拭きしてください。
黒ずみ
油汚れが酸化すると、黒ずみができてしまいます。油汚れがついた際はなるべく早めにキレイにすることが大切なのですが、つい掃除を後回ししてしまう方もいるのではないでしょうか。
油が酸化すると樹脂化してしまい、洗剤が浸透しにくくなります。結果、フローリングについた汚れを落とすのに一苦労。
黒ずみを落とす方法は、薄くしたアルカリ性の洗剤で擦り落とすことです。ちなみに、アルカリ性の洗剤を使うと、ワックスが落ちてしまいます。黒ずみを落とした後は、ワックスを塗り直しましょう。
アルカリ性洗剤などによるシミは変色のため、落とすのが難しいです。フローリングが変色した場合は、フローリングを張り替える必要も出てきます。
カビ
絨毯やマットを敷いていると、絨毯やマットの下に湿気が溜まりやすいです。掃除の際に絨毯をめくるとカビが発生している可能性があります。フローリングの奥までカビの根を生やしていると、フローリングを張り替えなくてはならないかもしれません。
薄くした台所用の中性洗剤を染み込ませた雑巾で軽く擦り、カビを取り除いてください。その後、乾拭きしてフローリングの変色を防ぎましょう。
中性洗剤で落ちない場合、薄めた無水エタノールをカビに吹きかけ、雑巾で拭き取ってください。ちなみに、無水エタノールはフローリングを色落ちさせてしまう可能性があるため、目立たない場所に吹きかけて変色しないかチェックしてから使用しましょう。
フローリング掃除に便利なおすすめアイテム10選
ここでは、フローリング掃除に便利なおすすめアイテムを全部で10種類紹介します。フロアワイパー、フローリング用シート、フローリング用洗剤に分けて、チェックしていきましょう。
おすすめフロアワイパー4選
フロアワイパーがあれば、フローリングについているほこりなどを取り除くのに役立ちます。
各フロアワイパーの特徴について解説するので、フロアワイパーを新たに購入しようと考えている方は自分に合った1本を見つけてください。
【花王】クイックルワイパー
『花王』の“クイックルワイパー”は、3cmの隙間にも届くフロアワイパーです。狭い場所のホコリなどを取り除きたい場合に活躍してくれます。
立体クッション構造のヘッドになっており、フローリングについたホコリなどの汚れを絡め取ってくれます。重さが約340gと軽いのもポイントです。
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【DCMブランド】DCMブランドクリップ付伸縮ワイパー ふわふわぞうきん付
『DCMブランド』の“DCMブランドクリップ付伸縮ワイパー ふわふわぞうきん付”は、雑巾やフローリングシートを取り付けられるフロアワイパーです。
約75cm~110cmまで伸ばせるので、フローリングや天井などの掃除を行うのに役立ちます。手の届かない場所を掃除したい方は、ぜひチェックしてみましょう。
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【レック】激落ちワイパー ジョイントNEO
『レック』の“激落ちワイパー ジョイントNEO”は、階段状の立体クッションを使用しており、髪の毛やホコリなどの汚れを取り除きやすいです。重さも約351gと軽いのもおすすめできるポイントに挙げられます。
また、ウェットシートとドライシートの両方に対応していますよ。ちなみに、“激落ちワイパー ジョイントNEO”とシートは別売りなので、購入する際は注意してください。
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【3M】フロアワイパー
『3M』の“フロアワイパー”はヘッドを360°動かせるため、狭い場所などを掃除するのに便利です。小回りの効くフロアワイパーを探している方は、選択肢のひとつに入れてはいかがでしょうか。
伸び縮みさせることができるので、家具の下など、手の届かない場所を掃除するのにも適しています。
また、ウェットシートとドライシートを用意しており、さまざまな汚れを落とすのに役立つのもポイントです。
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おすすめフローリング用シート3選
フローリング掃除には、フローリング用シートも便利です。フロアワイパー同様、いろいろなメーカーから販売されています。
ここでは、おすすめのフローリング用シートをご紹介します。
【花王】 クイックルワイパー 立体吸着ドライシート
『花王』の“クイックルワイパー 立体吸着ドライシート”は、約50万本のミクロ繊維で構成されたフローリング用シートになります。
ホコリやハウスダストなど、細かな汚れを取ってくれます。両面使えるのもおすすめポイントです。
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【山崎産業】コンドル フローリング用ウェットシート
『山崎産業』の“コンドル フローリング用ウェットシート”は天然菜種エキスが含まれており、汗の臭いを消臭してダニ対策に役立ちます。ダニは高温多湿の場所を好むため、フローリングについた汗の臭いに対処することが大切です。
ダニに悩まされている方は、こちらを購入するかどうか検討してはいかがでしょうか。
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【ユニ・チャーム】 ウェーブ フロア用ドライシート
『ユニ・チャーム』の“ウェーブ フロア用ドライシート”は、最長1.5cmのファイバーが使われています。
溝に入った細かなホコリを絡め取り、フローリングを綺麗にしてくれるフローリング用シートです。
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おすすめフローリング用洗剤3選
フローリングを綺麗にするためには、どの洗剤を使うかも重要です。使う洗剤によっては変色などのリスクが発生あるので、商品の特徴を入念にチェックしましょう。
ここでは、おすすめのフローリング用洗剤をご紹介します。
【アズマ】 アズマジック スーパーマルチ洗剤
『アズマ』の“アズマジック スーパーマルチ洗剤”は、ホームクリーニング業者も使っているフローリング用洗剤です。アルカリ性のため、油汚れのような酸性の汚れを中和し、落としやすくしてくれます。
天然成分由来の界面活性剤が含まれており、水と混ざりにくい油やススを水と混ざり合った状態にするのもポイントです。
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【UYEKI】フローリング スーパーオレンジ
『UYEKI』の“フローリング スーパーオレンジ”は、油や汗を分解するオレンジオイルを含んだフローリング用洗剤です。
殺菌・抗菌作用もあるので、カビやダニ対策にも役立ちます。
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【花王】フローリングマジックリン つや出しスプレー
『花王』の“フローリングマジックリン つや出しスプレー”は中性洗剤なので、ワックスを剥がさずに済みます。
シトラスの香りを使っているので、フローリングの臭いに悩まされている方にもおすすめです。
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フローリング掃除を行う際の注意点
フローリング掃除を行う際、変色させたり、破損させたりしないよう気を配ることが大切です。フローリング掃除の注意点をいくつか紹介するので、気を付けながら掃除しましょう。
スチーム洗浄機を使わない
スチーム洗浄機をフローリングに使うと、熱によってひび割れや変形などを起こしてしまいます。
水を使うため、フローリングに水分が染み込み変色させてしまうかもしれません。フローリングを破損させないためにも、スチーム洗浄機を使わないようにしましょう。
化学モップを使わない
薬品を含んだ化学モップをフローリング掃除に使うと、薬品の成分によってはフローリングを変色させてしまいます。
フローリング掃除を行う際は、化学モップを使わないようにしてください。
オイル塗装のフローリングには水やクリーナーを使わない
オイル塗装のフローリングに水やクリーナーを使ってしまうと、フローリングに水分やクリーナーに含まれている成分が染み込んでシミや変色が起きてしまいます。また、水分が木の表面を持ち上げてしまい、フローリングを毛羽立たせてしまうかもしれません。
フローリングを綺麗な状態を保ちたい方は、掃除の際に水やクリーナーを使わないでください。
フローリング掃除が上手くいかない場合は業者に依頼するのも大事
汚れを長い間放置しているなど、フローリングの状態によっては掃除が難しくなります。場合によっては強力な洗剤を使うなどプロの技術が必要です。
フローリングがどうしてもキレイにならない場合、業者への依頼を検討しましょう。
普段から掃除をしてフローリングをキレイにしましょう
フローリングをキレイな状態を保つためには、手順や注意点を押さえつつ、日頃から掃除をすることが大切です。
どうしても落ちないシミなどができた際は、業者に相談してはいかがでしょうか。
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