料理中に油が飛んだり、子供が食べこぼしたりと、日常的に服に油の染みがついてしまうこともありますよね。しかし、油染みは洗濯だけではなかなか取れず、苦労されている人も少なくないでしょう。今回の記事では、服についてしまった油染みの正しい取り方をご紹介します。
目次
油染みとは?
衣類や洋服にできる染みには、水溶性・油溶性・不溶性の3種類があります。今回取り上げる油染みは、油溶性の染みになります。揚げ物の油やラーメンの汁などの料理に使う油だけに限らず、口紅やファンデーションなどの化粧品も油溶性です。
油染みは普通の洗濯だけではキレイに落ちないことが多く、その場合はひと手間加える必要があります。
油染みの特長
油染みは水に溶けにくいという性質を持っています。油は冷たい水に溶けにくいのですが、お湯につけると油の粘度が下がり、布の繊維から浮きやすくなります。そのため、油染みを取るときにはお湯を使うのがポイントです。
動物性の油は約40度、植物性の油は約60度で取りやすくなります。生地によって上限温度が違うため、事前に洗濯表示タグを確認してください。
油染みは普通の洗濯では落ちないの?
油は水に溶けにくいという性質を持っているため、普通に洗濯をしただけでは十分に油染みが落ちずに残ってしまうことがほとんどです。
軽めの油染みなら洗濯洗剤で落ちる場合もありますが、食用油やマヨネーズなどの食べ物の汚れは難しいでしょう。油分を多く含む油染みは、洗剤液をはじくため、なかなか取れません。
衣類や洋服にできた油染みの取り方
衣類や洋服についてしまった油染みの取り方を詳しく解説していきます。番外編として、紙についた油染みの取り方も解説するので、覚えておくと“もしものとき”に便利ですよ。
ズボンの油染みの取り方
ズボンについた油染みは、食器用洗剤を使います。
【ズボンについた油染みの取り方手順】
Tシャツの油染みの取り方
Tシャツについた油染みは、食器用洗剤を使います。
【Tシャツについた油染みの取り方】
トレーナーの油染みの取り方
トレーナーについた油染みは、クレンジングオイルを使います。
【トレーナーについた油染みの取り方】
ニットの油染みの取り方
ニットについた油染みは、オシャレ着用の中性洗剤を使います。
【ニットについた油染みの取り方】
【番外編】大切な書類や本などの紙に油染みがついた場合の取り方手順
大切な書類や本などに油染みがついてしまうと、焦りますよね。紙についた油染みも取ることができるんです。
しかし、紙についた油染みを取るには気を付けなければいけません。紙を傷めたり、破れたり、文字がにじんだりするおそれがあることや、薬剤の取り扱いには注意が必要なことを事前に知っておきましょう。
台所用漂白剤を使う方法
無水エタノールを使う方法
ベンジンを使う方法
ベンジンは、クリーニング店でも染み抜きのときに使う薬剤です。油を溶かす働きに優れていて、紙についた油染みも取ることができます。
普段あまり使う機会がないため、ベンジンを置いている家庭は少ないかも知れません。新たに購入する場合は、染み抜き用のベンジンで一番少ない容量のものを購入しましょう。
油染みをキレイに取るコツ
油染みを取るには、2つのコツがあります。
油染みになったらできるだけ早めに取る
油染みは時間の経過とともに、空気中の酸素に触れて酸化します。そのため、時間が経てば経つほどますます落としにくくなります。
油染みをこすらない
油染みを取るときに、絶対に擦ってはいけません。慌てて「絶対に落としたい」という気持ちから、ついつい擦ってしまいがちですが、冷静に対応しましょう。
外出先で油染みになった時の応急処置
外出先で油染みになったときは、すぐに油染みをキレイに取ることはできません。しかし、早めに対処することで、後からキレイに取ることができるようになります。応急処置でひとまず対処しましょう。
ティッシュ・ハンカチ・石鹸を使う
外出先などですぐに油染みを取れないときの応急処置は、ティッシュペーパーかハンカチ、石鹸(あれば)を使います。
【油染みの応急処置のやり方】
どうしても落ちない時はクリーニング店に持っていく!
放置した油染みや、頑固な油染みなどは、自宅ではなかなかキレイに落とせないこともあります。何回もしてしまうと、生地を傷めてしまうおそれがあるため、どうしても落ちないときはクリーニングに出すのがおすすめです。
クリーニング店は洗濯のプロなので、油染みもキレイに取ってくれます。特に大切な洋服などは、早めにプロに任せる方が安心ですよ。
何でできた染みなのかいつ頃ついたのかを説明できるようにしておく
油染みがどうしても落ちないときにクリーニングに出す際は、何でできた染みで、いつ頃ついたのかを説明できるようにしておくといいでしょう。
油染みの詳細を伝えることで、クリーニング店も対処法がわかりやすくなります。
油染みは放置しないように早めに落とそう!
今回は、衣服や洋服についてしまった油染みの正しい取り方をご紹介しました。普通の洗濯ではなかなか落ちない頑固な油染みでも、紹介した取り方で行えばキレイに取ることができます。
油染みができてしまったら、できるだけ早めに、こすらずに取るのが重要です。放置しないようにして、早めに油染みを取りましょう。
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