「洗濯物が何だか臭う」「洗ったのにゴミが付いている」なら、洗濯機の糸くずフィルターにゴミがたまっているかもしれません。糸くずフィルターは、衣類のゴミを取ってくれる部品のひとつで、定期的な掃除が必要です。今回は、糸くずフィルターの掃除方法や掃除の頻度など詳しく解説します。
目次
洗濯機の糸くずフィルターとは
洗濯槽や洗剤を入れる場所などは汚れが目につきやすいですが、糸くずフィルターは見逃してしまっている方が多いでしょう。「糸くずフィルターって何?」という方もいるかもしれませんね。
掃除方法を解説する前に、糸くずフィルターとはどのような部品かをおさえていきましょう。
糸くずフィルターの役割
糸くずフィルターは、洗濯機内の汚れをとる役割を持っています。衣類やタオルから出た繊維やゴミを受け止めてくれるので、庫内を清潔に保つために欠かせない部品です。
縦型洗濯機の糸くずフィルターの種類
縦型洗濯機の糸くずフィルターは、ネットタイプとプラスチックタイプの2種類があります。それぞれの特徴をご紹介します。
ネットタイプ
ネットタイプの糸くずフィルターは、洗濯槽の下部に袋のように取り付けられています。裏返すとゴミがすぐ見えるので、手入れしやすいのが特徴です。
プラスチックタイプ
最近は、プラスチックタイプの糸くずフィルターを搭載した洗濯機が増えています。
ドラム式洗濯機についているフィルター
ドラム式洗濯機には、排水フィルターと乾燥フィルターの2つが付いています。どのような役割があるか見ていきましょう。
排水フィルター
排水フィルターは、ドラム式洗濯機の排水ホース付近に取り付けられています。洗濯中に出たゴミが溜まっていくので、定期的なメンテナンスが必要です。
乾燥フィルター
洗濯をするときだけでなく、乾燥しているときにもほこりなどのゴミが出ます。ドラム式洗濯機は乾燥もできるので、排水フィルターと乾燥フィルターの2つが搭載されているのです。排水フィルターと一緒に、しっかりゴミを取り除いておきましょう。
糸くずフィルターを掃除しないとどうなる?
糸くずフィルターには、洗濯物のゴミを取ってくれる役割があります。糸くずフィルターを掃除しないとゴミがたまってしまいますが、他にも良くない影響があるので、こまめなメンテナンスが必要です。糸くずフィルターを掃除しないとどうなるのかをしっかり理解しましょう。
洗濯物に糸くずやゴミ、ほこりなどが付着する
糸くずフィルターを掃除しないと、洗濯中の糸くずやゴミなどを受け止めきれなくなってしまいます。
雑菌が繁殖しやすくなる
糸くずフィルターだけが原因ではありませんが、洗濯機内の汚れは雑菌の繁殖につながります。カビを発生させる原因になってしまい、洗濯機から嫌な臭いがしてきます。
洗濯機の故障などトラブルが起こる
糸くずフィルターにゴミやほこりなどが詰まったまま放置していると、洗濯機が故障するおそれがあります。
糸くずフィルターの掃除方法
糸くずフィルターを掃除する重要性を理解したところで、さっそく掃除をしていきましょう。縦型洗濯機とドラム式洗濯機では、フィルターが異なるので、種類に合わせた掃除方法でメンテナンスしてみてくださいね。
縦型洗濯機の場合
まず縦型洗濯機の掃除方法からご紹介します。自宅の洗濯機の糸くずフィルターがネットタイプか、プラスチックタイプかを確かめてからチェックしましょう。
ネットタイプ糸くずフィルターの掃除の仕方
ネットタイプの糸くずフィルターを掃除するときは、歯ブラシを用意しましょう。汚れを落とすのに役立つので、掃除用の歯ブラシを持っておくと便利です。掃除の仕方は以下のような流れになっています。
プラスチックタイプ糸くずフィルターの掃除の仕方
プラスチックタイプの糸くずフィルターの掃除でも歯ブラシが活躍します。大まかな流れは、ネットタイプと同じです。
酸素系漂白剤につけ置きして除菌
こまめに掃除していると、糸くずやゴミは簡単な手入れで取ることができます。ただ、長い間放置していた場合、カビが付着していることもあるでしょう。
糸くずフィルターそのものを洗濯するのもおすすめ
糸くずフィルターを2つ用意して、糸くずフィルターそのものを洗濯するのも掃除方法のひとつです。糸くずフィルターを歯ブラシで擦ることなく、きれいに洗えます。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機には、排水フィルターと乾燥フィルターの2つがあるので、それぞれ正しい方法で掃除していきましょう。
排水フィルターの掃除の仕方
ドラム式洗濯機の排水フィルターを掃除するときも歯ブラシが便利ですよ。掃除は、以下のような手順で行いましょう。
また、排水フィルターを取り付けていた箇所の奥が汚れていることもあるので、割り箸など奥に届くアイテムを使って、忘れず掃除しましょう。
乾燥フィルターの掃除の仕方
乾燥フィルターは、洗濯機の上部についています。フィルターの掃除をしないと、乾燥が上手くいかなくなってしまうので、こまめな掃除が必要です。乾燥フィルターの奥にも糸くずやほこりなどが付着するため、奥までしっかり掃除しましょう。
ついでに洗濯槽クリーナーを使用すれば洗濯機がさらにきれいに
糸くずフィルターを掃除するついでに洗濯槽も手入れしておくと、洗濯機がさらにきれいになります。ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除には、洗濯槽クリーナーがおすすめです。
糸くずフィルターの掃除の頻度はどれくらい?
洗濯物をきれいに洗うためには、糸くずフィルターの掃除が必要ですが、どれくらいの頻度で掃除をすればよいのかは気になるところです。糸くずフィルターは消耗品でもあるので、交換が必要なこともありますよ。
洗濯機を回す頻度に合わせて掃除
糸くずフィルターを掃除する頻度は、洗濯機を回す頻度に合わせるのがおすすめです。1回の洗濯でも糸くずやゴミなどが溜まるので、毎日洗濯する方は洗濯の度に掃除するようにしましょう。
洗濯した後にこまめにチェックする
糸くずやゴミが溜まってから掃除するのは手間がかかります。洗濯した後にこまめにチェックしておくと、1回の掃除は短時間で済みますよ。
状態によっては交換も検討する
ネットタイプのフィルターは特に劣化しやすいです。破れたり、生地が薄くなったりすると、機能が低下してしまうので、交換も検討しましょう。
糸くずフィルターの掃除と合わせてお手入れしたい部品
糸くずフィルターの掃除以外にも、洗濯機には掃除しておきたい部品があります。洗剤投入口、洗濯パン、洗濯機と壁の間といった3つの箇所の掃除方法をご紹介していきます。
洗剤投入口
洗剤投入口には洗剤や柔軟剤が残りやすく、汚れやすい場所です。毎日洗剤を入れるからと放置しがちですが、きれいに洗濯するためにはしっかり手入れしましょう。V取り外しできるタイプであれば、洗剤投入口を取り外し、水洗いするのがおすすめです。
洗濯パン
洗濯パンとは、洗濯機の下に設置するもので、防水・防振や排水トラブルを防ぐ役割があります。洗濯機のサイズとほとんど変わらないので、洗濯機と接している部分や隠れている部分に汚れが溜まりやすいです。
洗濯パンを掃除するときは、ハンディモップや割りばしに布をまいた掃除グッズなどが役立ちます。
洗濯機と壁の間
洗濯機は動かす機会が少ないので、壁との間にもほこりやゴミが溜まりやすいです。すき間には手が届きにくいので、ここでもハンディモップが役立ちます。
糸くずフィルターを掃除して洗濯機をいつもきれいに
糸くずフィルターを掃除せずに放置してしまうと、洗濯物にゴミが付着したり、洗濯機から嫌な臭いが出てきたり、洗濯機が故障したりする可能性があります。洗濯の頻度に合わせた掃除が必要で、常に糸くずやゴミを受け止めてくれる状態を保ちましょう。
糸くずフィルターは、縦型洗濯機の場合はネットタイプまたはプラスチックタイプ、ドラム式洗濯機の場合は排水フィルターと乾燥フィルターが搭載されています。自宅の洗濯機に付いているフィルターを確認して、正しい掃除方法でこまめにメンテナンスするようにしましょう。