洗濯パンの役割や種類を解説!掃除のポイントやおすすめ商品もチェック

洗濯パンの役割や種類を解説!掃除のポイントやおすすめ商品もチェック

菅原光拳

洗濯パンとは、洗濯機の排水などを助けるもので、住宅に欠かせないアイテムです。洗濯パンを設置しない住宅も増えているものの、洗濯パンに合わせた洗濯機選びや掃除などが大切になります。今回は洗濯パンの役割や種類、おすすめ商品などを詳しくご紹介していきます。

洗濯パンとは

洗濯パンとは

最近の戸建て住宅には設置されていないこともあり、洗濯パンに馴染みがない方もいるかもしれません。

賃貸住宅やマンションなどには設置されていることが多く、洗濯機とセットで活躍してくれる設備です。まずは洗濯パンにはどのような役割があるのか、どのような種類があるのかをおさえていきましょう。

洗濯パンの役割

洗濯パンは洗濯機と切っても切り離せないアイテムで、大切な役割を果たしています。主な洗濯パンの役割は以下の2つです。

水漏れトラブルを防ぐ

洗濯パンは、洗濯機と床の間で受け皿として機能します。洗濯機は、排水ホースの劣化や接続不良によって水漏れするリスクがあります。床に直接洗濯機を置いていると、水漏れで床に水が漏れてしまいます。

MEMO
洗濯パンがあれば、万が一水漏れが起きても、床が汚れたり、階下に迷惑をかけたりすることはほとんどないでしょう。

振動による騒音を防ぐ

水漏れトラブルを回避できるだけでなく、騒音トラブルにも洗濯パンが役立ちます。洗濯機の振動による騒音が床に直接伝わるのを防ぎ、静かに洗濯することが可能です。

MEMO
夜間に洗濯をする機会が多い方やドラム式洗濯機を使っている方などには、洗濯パンを設置するのをおすすめします。

洗濯パンの種類

洗濯パンは洗濯機の下にあるので、どれも同じに見えるかもしれません。実際は、3つの種類があり、それぞれに特徴があります。種類それぞれの特徴をご紹介します。

フラットタイプ

最も一般的な洗濯パンの種類がフラットタイプです。底が平らになっていて、洗濯機にぴったりとフィットします。洗濯機を置きやすいのがメリットですが、その反面洗濯機と洗濯パンの間にすき間がないのは気になるポイントです。

注意
汚れやほこりがたまりやすいので、掃除がしにくくなります。掃除をするには、洗濯機を移動する必要があり、掃除の手間もかかりがちです。

かさ上げ枠ありタイプ

かさ上げタイプの洗濯パンは、枠ありと枠なしの2種類があります。枠ありタイプは、四隅が出っ張っていて、洗濯機の下に十字のすき間が生まれます。フラットタイプよりも掃除がしやすいのが特徴です。

注意
ただ、洗濯機の中央に空間ができるので、左右どちらかの位置にある排水溝を掃除するには、洗濯機を移動しなければいけません。

かさ上げ枠なしタイプ

枠なしタイプは、四隅が出っ張っているのは枠ありと共通しています。違いとして、出っ張り以外の部分がフラットになっているので、洗濯機の下にすき間が広くできます。

MEMO
手を入れて汚れを拭いたり、ブラシを差し込んで擦ったりできて、洗濯パンの種類の中でも最も掃除がしやすいタイプです。

洗濯パンを設置していない住宅も増えている

洗濯パンを設置していない住宅も増えている

これまでは洗濯パンは洗濯機とセットで多くの住宅に置かれていました。最近では、洗濯機の進化やメンテナンスのしやすさなどの面から、設置していない住宅も増えています。なぜ洗濯パンを設置していない住宅が増えているのか、理由を詳しく見ていきましょう。

最新の洗濯機は水漏れしにくい

洗濯機からの水漏れを防ぐ目的のある洗濯パンですが、最新の洗濯機は水漏れするリスクが少なくなっています

賃貸住宅ではあらかじめ洗濯パンがある場所も少なくないものの、戸建てでは最新の洗濯機を直置きする方が増えているようです。

部屋の見た目を重視

洗濯パンを設置するデメリットとして、部屋の中で目立ちがちです。洗濯機の足回りが部屋に合わないと気になる方もいるでしょう。

MEMO
洗濯パンを設置しないと、洗濯機だけになり、スッキリとした印象になります。スタイリッシュな洗濯機が増えているので、見た目重視で洗濯パンを使用しない家庭も多いです。

洗濯パンは掃除しにくい

洗濯パンの一番のデメリットは掃除のしにくさでしょう。洗濯パンを設置しない場合、洗濯機周りが見えやすくなり、しっかり掃除できるようになります。

MEMO
一方で、床と接触している部分の汚れやほこりのメンテナンス、水漏れ対策は必要です。掃除のしやすさで、洗濯パンを置くとき、直置きするときを比較・検討するようにしましょう。

洗濯パンに合わせた洗濯機の選び方

洗濯パンに合わせた洗濯機の選び方

洗濯パンは、洗濯機に合っていないと、水漏れ・騒音防止などの役割を果たすことができません。洗濯パンを使用する際は、洗濯パンに合わせた洗濯機選びが必要です。いくつかの選び方のポイントをチェックしていきましょう。

外寸・内寸サイズを選ぶ

洗濯機がしっかりおさまるように洗濯パンの外寸と内寸を測りましょう。外寸は外側の長さ、内寸は内側の長さです。

MEMO
サイズがわかれば、洗濯パンに合わせて洗濯機を選べるのはもちろん、洗濯機に合った洗濯パンを選ぶこともできます。

排水口の位置をチェック

洗濯パンの排水口の位置も要チェックです。洗濯機と排水口の位置がずれていると、設置するために別途ホースなどの部品が必要になります。

MEMO
洗濯パンの下部、左右などタイプによって位置が異なるので、サイズと合わせてしっかり確認しましょう。

止水栓の高さを合わせる

かさ上げタイプの洗濯パンを使用する際は、止水栓の高さを確認する必要があります。

注意
フラットタイプや直置きよりも高くなるので、ずれていると調整しなければなりません。止水栓に当たらないように、適切な高さを選びましょう。

洗濯パンの掃除のポイント

洗濯パンの掃除のポイント

洗濯パンのデメリットとして、重い洗濯機が上に乗っているので、掃除のしにくさは気になるポイントです。放置してしまうと、汚れがたまってしまい不潔になるでしょう。これからご紹介する、掃除しにくい洗濯パンをきれいにする掃除のポイントをぜひ実践してみてください。

かさ上げタイプに交換する

フラットタイプの洗濯パンだとどうしても汚れやほこりがたまってしまいます。こまめに掃除していつもきれいな状態にするには、かさ上げタイプへの交換がおすすめです。

MEMO
特にかさ上げ枠なしタイプは掃除がしやすく、洗濯機を移動せず気軽に掃除できます。

年に数回は洗濯機を移動して掃除する

かさ上げタイプの洗濯パンは、こまめに掃除しやすいですが、それでも接触している面などには汚れやほこりがあるはずです。

MEMO
できれば年に数回洗濯機を移動してしっかり掃除するようにしましょう。

戸建なら設置しないのも選択肢のひとつ

戸建て住宅であれば、万が一水漏れしても階下に迷惑をかけることがないので、洗濯パンを設置しないのもひとつの方法です。その分、水漏れや掃除対策が必要になります。

そこで便利なのが、キャスター付きのかさ上げスタンドです。かさ上げしつつキャスターで動かしやすいので、掃除がしやすくなります

注意
水漏れしていないかチェックして、見つけたら拭くなどの対処を行いましょう。

洗濯パンの交換でおすすめしたい商品

洗濯パンを新たに設置したり、今使っているものと交換したりするときは、洗濯パン選びにこだわりましょう。設置する洗濯パン次第で、掃除のしやすさなどが変わりますよ。おすすめの商品を3つピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみましょう。

【TOTO】洗濯機パン 640mmサイズ PWP640NRW

  • Amazon参考価格:7,900円(税込)
 
『TOTO』では、様々なタイプの洗濯パンを販売しています。“PWP640NRW”は、かさ上げ枠なしタイプで掃除がしやすくなっています。カラーはホワイトなので、洗濯機を設置する洗面スペースの雰囲気に馴染むのもうれしいポイントです。

【Lifinsky】キャスター付 かさ上げ 移動式 昇降可能洗濯機台

  • Amazon参考価格:3,980円(税込)
 
『Lifinsky』の洗濯機台にはキャスターが付いているので、掃除などのタイミングで気軽に移動することができます。幅・奥行きを調整できて、ドラム式洗濯機などあらゆる洗濯機に対応しているのが特徴です。また、振動をおさえる防振パッドも備わっています。掃除のしやすさと防音の両方を叶えるおすすめ商品です。

【xing yuan Trade co.,Ltd】洗濯機台 高低調節の洗濯パン

  • Amazon参考価格:2,780円(税込)
 
こちらの洗濯パンは、高さを調整することができます。足を伸縮できるので、高さを上げて使いやすくしたい、止水栓との高さを合わせたいというときに便利です。付属の防振パッドを利用すれば、ドラム式洗濯機や大型洗濯機の振動による騒音もしっかりとカットしてくれますよ。

洗濯パンを設置して水漏れ・騒音対策をしよう

洗濯機の下に設置する洗濯パンには、水漏れ・騒音を防止する役割があります。洗濯機の進化や掃除しにくさなどから置いていない住宅も増えていますが、洗濯機を使うときにあって損のないアイテムです。

洗濯パンを設置するときは、洗濯パンの種類はもちろん、洗濯パンと洗濯機が合っているかもしっかりチェックしましょう。洗濯パンの掃除のポイントやおすすめ商品も参考にして、水漏れ・騒音対策に洗濯パンを利用してみてください。

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