クリーニングの洗い方にはいくつかの種類がありますが、そのひとつに“ウェットクリーニング”があります。この“ウェットクリーニング”とはどのような洗い方なのでしょうか?ここでは、よく耳にするドライクリーニングとどのような違いがあるかなど、ウェットクリーニングについて詳しくご紹介いたします。
目次
ウェットクリーニングとは
ウェットクリーニングは、普段は水洗いできないだろうと思われるものをプロの技術で汚れを落として仕上げる方法です。
食べこぼしや汗などの水溶性の汚れを落としたいとき、水で洗ってさっぱりしたいときにウェットクリーニングをおすすめします。
ウェットクリーニングとドライクリーニングの違いとは
一般的にスーツなどをクリーニングに出すと、ドライクリーニングが適用されることが多いのですが、このドライクリーニングとは石油系の溶剤で服を洗濯する方法の洗い方です。
ドライクリーニングは、水洗いと比べると洗浄力はだいぶ落ちるといわれていますが、口紅やチョコレートなどの油に溶けやすい汚れを落とすのが得意です。また、水洗いに比べたら色落ち、型崩れ、縮みにくいメリットがあります。
また、ドライクリーニングは石油系の溶剤で洗うので独特の臭いがあります。一方、ウェットクリーニングはこの石油系の溶剤を使用しません。きつい臭いもなく、水洗いでスッキリしてふんわり仕上がるのもウェットクリーニングの特徴のひとつです。
ウェットクリーニングがおすすめな理由!自宅の水洗いとは違うの?
「ウェットクリーニングが水洗いであるなら自宅で洗えるのではないか?」と考える人も多いかもしれません。
ウェットクリーニングは、プロ用の洗剤を使用して型崩れ、色落ち、縮みなどを少なくして仕上げることが可能です。そして、プレス機を使ってシワを取ってキレイに仕上げてくれます。
しかし、自宅で水洗いした場合はこうはいきません。いくらシワを伸ばして干してもプロのようにキレイな仕上がりにはなりません。
ウェットクリーニングの表示を確認しよう
デリケートな服や小物をクリーニングに出したいときに、ウェットクリーニングができるかどうかを確認する必要があります。油汚れではない水溶性の汚れを取りたいときには以下のことに注意しましょう。
ウェットクリーニングに服などを出す場合、ウェットクリーニングに対応しているかどうかを表示マークで確認しましょう。
ウェットクリーニングの表示マークは、2016年に導入された新JIS洗濯表示に追加されたもので、◯の中にWが書かれています。
そのマークの下にバツがされているものは、ウェットクリーニングできないという意味です。
また、マークの下に横1本線があるものは、“弱い操作によるウェットクリーニングができる”という意味、マークの下に横2本線があるものは、“とても弱い操作によるウェットクリーニングができる”という意味があります。
新しい洗濯表示(洗濯マーク)を確認して正しくお洗濯!変更のポイント・一覧・見方を解説ウェットクリーニングにおすすめの衣類は?
ウェットクリーニングできるものであればどのようなものでもおすすめですが、デリケートな服や小物など、特にスーツやコートなど自宅で洗うことは難しい衣類に最適です。
ドライクリーニングで落とせない汚れを落とすことができるのがウェットクリーニングなので、スーツに染み込んだ汗や臭いを取り除くのにぴったりです。
汗や食べこぼしなどの汚れはカビの原因になるので、汚れをそのままにしているとカビが発生してしまいます。スーツをウェットクリーニングすることで、カビの原因を取り除かれすっきりしますよ。
ただし、スーツは基本的に水洗いするものではないので、洗う回数が多いと型崩れの原因になってしまいます。おすすめなのは、年に1~2回程です。
スーツクリーニングをまるっと解説!料金相場・頻度・出し方・出さない期間の手入れなど
ウェットクリーニングの料金について
特別な専用洗剤を使用して洗うウェットクリーニングですが、ドライクリーニングに比べたら料金はどうなのでしょうか?
最近はウェットクリーニングができるクリーニング店が増えてきましたが、ウェットクリーニングの料金はドライクリーニングに比べると高くなっています。
お店やアイテムによって料金は異なりますが、一般的なドライクリーニングに比べると600円から1,000円程度プラスになります。
その理由は専用の洗剤を使用することや、素材によってつけ置きの時間が異なることなどの“手間”がかかることにあります。今まで水洗いできないと思ってきたものを水洗いするので、それなりの知識や技術、時間が必要なので料金が高めに設定されているのです。
ウェットクリーニングを自宅でできる?
ウェットクリーニングと自宅の水洗いの違いを先述しましたが、最近では家庭用の洗濯機でセーターなどのおしゃれ着を洗うことができます。そのため、自宅でもウェットクリーニングのような洗い方をすることは不可能ではないと言えるでしょう。
しかし、家庭用の洗濯機ではプロの技術にはかないいません。洗剤も家庭用のものではありませんし、スーツを型崩れさせないで洗うのは難しいものです。スーツやコートなどを洗いたいときはプロにウェットクリーニングを頼んだほうがキレイに仕上がりますよ。
信頼できるウェットクリーニング店の見極め方法
クリーニング店を選ぶときには、クリーニング組合に加入している店や厚生労働大臣の認可をもらっている店を選ぶと良いでしょう。それを見極めるには、“LDマーク”や“Sマーク”のステッカーが貼ってある店を選ぶことです。
このステッカーが貼ってある店は一定の技術があり、もしも何かあったときに補償がしっかりしています。このステッカーが貼っていない店でも技術がある店もありますが、確かな技術がある店を選びたいときには目安にしてください。
ウェットクリーニングで最高の水洗い技術を体感しよう
この記事を読んでいただき、今まで水洗いできないと思い込んでいたスーツなどがウェットクリーニングできる可能性があることがお分かりいただけたと思います。
ウェットクリーニングすることですっきりと汚れが落ち、気持ちよく着ることができますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
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