床に敷いたり、枕代わりにしたりできる座布団を、こまめに洗濯をしていますか?実は、汚れやすいグッズなので、清潔に保つためには定期的に洗濯する必要があります。今回は、座布団の洗濯方法や干し方、おすすめの洗剤・漂白剤などをたっぷりとご紹介していきます。
目次
座布団は汚れやすいアイテム
座布団を買って、「洗わずにそのまま使い続けている」ということもあるのではないでしょうか?座布団は生活の様々なシーンで使える分、実は汚れやすいアイテムです。どのような汚れがつきやすいのかをチェックしておきましょう。
ほこりがたまりやすい
座布団は部屋に置きっぱなしにしていることも多く、気づかないうちにほこりがたまっていることがあります。ほこりがたまると、ダニが発生しやすく、アレルギーの原因になるので注意が必要です。
そのまま座布団に座れば、ほこりとともにダニのアレルゲンが飛び、部屋中に舞ってしまいます。こまめにほこりを払うなど、日ごろのケアが大切です。
食べ物や飲み物の汚れがつきやすい
低めのテーブルを使用している場合は、チェア代わりに座布団を使用することもありますよね。食事の際に座布団を使用すると、子どもが食べこぼしたり、大人でも飲み物が垂れて気づかずに汚したりしやすいです。
座布団を使ってくつろいでいると、お菓子や飲み物の汚れが付くかもしれません。食べ物や飲み物の汚れは放置すると、シミになったり、臭いがついたりするので、定期的に洗う必要があります。
蒸れてカビが生えやすい
座布団に長時間座っていると、空気が循環しにくく、接している部分が蒸れてしまいます。蒸れた状態で使い続けたり、押し入れにしまい込んだりすると、湿気がたまってカビが生えやすいです。
カビ臭さやしつこい汚れがついてしまい、洗うのも大変で、処分しなければならない場合もあります。洗濯をしてしっかり乾燥させるなど、蒸れ対策が欠かせません。
座布団を洗濯する前に洗えるかをチェック
座布団が汚くなっていたり、臭いが気になったりしたら、すぐに洗濯しないようにしましょう。座布団によっては洗濯ができないこともあります。洗濯できるかをチェックしてからお手入れの方法を決めましょう。
洗濯表示を確認する
ほとんどの座布団には、タグに洗濯表示が表記されています。洗濯表示とは、最適な洗濯方法が記されたもので、座布団を洗ってよいのか、どのように洗うべきかを判断できる重要なものです。
洗濯表示は、以下のような種類があり、洗濯方法について教えてくれます。
- 桶のマーク:洗濯機で洗えるか、手洗い推奨か
- 三角マーク:漂白剤を使用できるか、酸素系・塩素系どちらを推奨するか
- 乾燥:タンブル乾燥ができるか
- 干し方:つり干しなどどの干し方が適しているか
- アイロンマーク:アイロン仕上げができるか、最適な温度は何度か
- クリーニング:ドライクリーニングできるか、ウェットクリーニングできるか
座布団の素材を確認する
素材によっても、洗濯できるかできないかが変わってきます。洗濯できる素材や注意が必要な素材を確認しましょう。
ポリエステル100%の座布団は洗濯OK
中身がポリエステル100%の座布団は、洗濯機で洗うことができます。丸洗いできるので、手洗いやつけ置き洗いなどの手間がなく、楽に洗えるのがうれしいポイントです
綿は片寄りやすい
綿が多く使用されている座布団は、洗濯することはできるものの、中身の綿が片寄りやすいのが難点です。綿が固くなる場合もあり、肌ざわりが悪くなるでしょう。手洗いで型崩れに注意しながら洗濯するのがおすすめです。
ウレタンは水に弱く、崩れやすい
低反発枕などにも使われるウレタンは、水に弱い素材なので、ボロボロに崩れてしまう可能性があります。
基本的に洗えない素材であり、手洗いやクリーニングもできません。天日干しや陰干しで定期的に乾燥させて清潔に保ちましょう。
ムートンは毛が抜けてしまうことも
冬場に暖かい素材のムートンですが、洗濯機で洗うと毛が抜けてしまう場合があります。品質の良いムートンであれば毛が抜けないこともありますが、毛が抜けないように洗うなら手洗いが最適です。
座布団を洗濯する方法
使用している座布団が洗えるかどうかチェックしたら、適した方法で洗濯をしましょう。
丸洗いするだけでなく、軽い部分汚れやカビをピンポイントで落としたいときもありますよね。洗濯方法ごとに手順やポイントをご紹介していきます。
洗濯機で洗う方法と手順
ポリエステル100%の座布団は、洗濯機で丸洗い可能です。座布団は平たくて大きいので、洗濯機によっては片寄りを検知して停止する場合があります。
バランスよく物を入れる必要があるので、すき間にバスタオルを入れたり、もう1枚の座布団を左右対称になる位置に入れたりしましょう。型崩れしないように洗濯ネットに入れるのもポイントです。
洗濯機洗いは以下のように行いましょう。
- 座布団を洗濯ネットに入れる
- バスタオルや他の座布団を入れて洗濯槽内のバランスをとる
- 洗剤を入れて洗濯開始
- 洗い終わったしっかり乾燥させる
手洗いするときは浴槽での踏み洗いがおすすめ
座布団は、衣類よりもサイズが大きいので、手だけで洗うのは大変で時間もかかるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、浴槽での踏み洗いです。座布団を踏むだけなので、手よりも効率的で楽しく洗えます。
踏み洗いの手順は以下の通りです。
- 浴槽にぬるま湯を15cmほど溜める
- ぬるま湯におしゃれ着用洗剤を入れる
- 座布団を浴槽に入れて、均等に踏んでいく
- こまめにぬるま湯を入れ替えて、洗剤が出てこなくなるまで踏む
- 座布団をシャワーですすぎ洗剤を落とす
軽い汚れを落とす方法と手順
食べ物や飲み物の軽い汚れがついてしまったら、シミにならないように早めの対処が必要です。軽い汚れは、水分を含ませた雑巾や薄めた洗剤をつけた布などで落とすことができます。
汚れを軽くたたくと、雑巾や布に汚れが移りやすくなりますよ。
カビを落とすときは漂白剤や重曹水を使う
湿気がたまってカビが生えてしまった座布団には、漂白剤や重曹水を使います。
漂白剤を使用するときは、色落ちしないように酸素系漂白剤を選び、長時間浸けておきましょう。カビが落ちたら、後は洗濯表示に合わせて洗濯機または手洗いすると、きれいな座布団になります。
重曹水は市販品もありますが、水と重曹でも自作することができます。重曹水をカビに吹きかけ、数分放置した後にブラシなどで擦ると、カビが落ちていきます。
漂白剤と重曹水どちらを使ったときも、仕上げにしっかり乾燥させるのがポイントです。
落ちない汚れや洗いにくい座布団は業者に依頼する
どうしても汚れが落ちないときや、洗いにくい素材の座布団は、業者に依頼するのがおすすめです。プロの技を使って、汚れた座布団をきれいに落としてくれるでしょう。
ただ、料金によっては、座布団の本体価格よりも費用が高くなることもあります。料金をチェックして、クリーニングと買い替えを検討してみましょう。
座布団を洗濯するときにおすすめのおしゃれ着用洗剤・漂白剤・重曹水
洗剤や漂白剤、重曹水は、様々なメーカーから数多くの商品が発売されているので、「どれにしよう…」と悩む方も多いでしょう。
そこで、おしゃれ着用洗剤・漂白剤・重曹水それぞれのおすすめ商品を集めてみました。特長や価格をチェックして、座布団洗濯に使うアイテムを選んでみましょう。
おすすめのおしゃれ着用洗剤
座布団を洗濯するときは、生地に優しいおしゃれ着用洗剤を使用しましょう。おしゃれ着用洗剤は種類が多く、洗浄力や香りが様々です。おすすめ商品を3つ選んだので、洗剤選びの参考にしてみてください。
【花王】エマール 洗濯洗剤 液体 おしゃれ着用
『花王』の“エマール”は、おしゃれ着用洗剤で売上No.1のブランドです。生地を優しく洗浄するだけでなく、ヨレやシワを整えるカタチコントロール技術で型崩れを防いでくれます。
手洗いでも洗えるように、洗浄成分が繊維の奥まで届くのも特長です。座布団は手洗いする場合が多いので、手洗い推奨の座布団を洗うときに役立ちます。
香りは、すっきりしたリフレッシュグリーンと香りが長続きするアロマティックブーケの2種類あるため、好みの香りを選んでみてくださいね。
- 容量:500ml
- 香り:リフレッシュグリーン・アロマティックブーケ
- 液性:中性
【ラボン】シャレボン オシャレ着洗剤
『ラボン』の“シャレボン オシャレ着洗剤”には、衣類に優しい植物由来の洗浄成分のほかに、柔軟剤も配合されています。座布団や座布団カバーをふんわり仕上げたいときにおすすめです。
抗菌効果もあるので、イヤな臭いやほこりがたまった座布団の洗濯に便利です。屋外で干せない家庭でも、生乾き臭を防いでくれて、快適に部屋干し可能です。
シャイニームーンなど心地よい3種類の香りがそろっているので、良い香りの座布団にしたい方はぜひ使ってみましょう。
- 容量:500ml
- 香り:フレンチマカロン、シャイニームーン、ラグジュアリーリラックス
- 液性:中性
【アクロン】おしゃれ着洗剤
『アクロン』の“おしゃれ着用洗剤”には、「シルキータッチ成分」が配合されています。繊維をコーティングして摩擦を防ぐ成分で、毛玉を防ぐ効果があります。座布団や座布団カバーも擦れることが多いので、気になる毛玉を予防できる優れものです。
ドライコースなど水量の弱いモードにも対応しています。生地が傷まないように洗濯機で洗ったり、手洗いでしっかり汚れを落としたりできるので、座布団の素材に関わらずきれいに洗濯できるおすすめの洗剤です。
- 容量:500ml
- 香り:ナチュラルソープ・フローラルブーケ
- 液性:中性
おすすめの漂白剤
漂白剤は、しつこい汚れやカビを落とすときに便利です。
酸素系と塩素系の2種類があり、酸素系は色落ちしにくく、塩素系は漂白作用が強いものの色落ちしやすいという特性があります。洗濯する座布団に合わせて、最適な漂白剤を選びましょう。
【シャボン玉石けん】シャボン玉 酸素系漂白剤 750g
『シャボン玉石けん』の“シャボン玉 酸素系漂白剤”は、色物や柄物などにも使用できる漂白剤です。洗濯時に加えるだけで、シミやカビ、黄ばみなどを落としやすくなります。
洗濯以外にも使えるのも、家庭にうれしいポイントです。食器や調理器具にも使用できるので、幅広い用途に漂白剤を使いたい方はぜひ購入してみましょう。
- タイプ:酸素系
- 容量:750g
【花王】ハイター 衣料用漂白剤 特大/2500ml
『花王』の“ハイター 衣料用漂白剤”は、白物専用の塩素系漂白剤です。シミやカビ、黄ばみを真っ白に仕上げることができ、白い座布団の洗濯にも活躍します。
容量は、1本に2500mlたっぷり入っています。1本購入すれば長く使用できるので、コストパフォーマンスの高さがメリットです。
- タイプ:塩素系
- 容量:2500ml
【花王】ワイドハイター EXパワー
“ワイドハイター EXパワー”は、色柄物にも使用することができ、イヤな蓄積臭を分解する効果があります。汚れや蒸れで臭いがついてしまった座布団でも、強力な分解効果で臭いなしの清潔な座布団に生まれ変わらせてくれます。
使い勝手が良く、洗浄力が高いだけでなく、大容量の1000ml入りという点にも注目です。座布団はもちろん、色柄物の衣類にも使うことができて、財布に優しく、家庭の洗濯を助けてくれます。
- タイプ:酸素系
- 容量:1000ml
おすすめの重曹水
重曹水は、自分でも作ることができますが、確実な洗浄力を求めるなら市販品がおすすめです。重曹水にアルカリ電解水などが加わっている商品も多く、汚れやカビをしっかりと落としてくれますよ。
【LEC】重曹の激落ちくん 泡スプレー 400ml
『LEC』の激落ちくんシリーズには、重曹水スプレーの“重曹の激落ちくん 泡スプレー”もラインナップされています。重曹に加えて、アルカリ電解水が配合されているので、汚れ落ち効果をアップしているのが特長です。
重曹水は、泡で出てくるので、汚れやカビに吸着しやすくなっています。つけ置きがしやすく、軽い汚れやカビ汚れを落としたいときに便利です。
界面活性剤を使っていない天然素材で作られているので、赤ちゃんや肌に優しいのもうれしいポイントですよ。
洗濯した座布団の干し方のポイント
座布団の洗濯を成功させるためには、洗った後の乾燥も重要です。干し方のポイントを5つご紹介するので、ぜひ実践してみてくださいね。
バスタオルを巻いて脱水すると時間の短縮になる
洗濯機の脱水機能を使用するときは、座布団を洗濯機にそのまま入れるのではなく、バスタオルに巻いてからの脱水がおすすめです。バスタオルも水分を吸い取ってくれるので、数十秒で脱水でき、時間の短縮になります。
型崩れしないように平干しする
座布団を吊るし干しすると、中身が片寄ってしまい、型崩れするおそれがあります。型崩れを防ぐためには、平らな場所での平干しを心がけましょう。中綿が均等になり、形を維持することができます。
色落ちしないように風通しの良い日陰で干す
日光に長時間当てると、生地の色が落ちてしまうので注意が必要です。日差しが当たらない風通しの良い日陰で干すと、色落ちの心配なく座布団を乾かすことができますよ。
短時間の天日干しでダニ退治・殺菌
長時間の天日干しは色落ちのおそれがありますが、日光には殺菌やダニを退治する効果があります。ほこりがたまっていた座布団など、ダニや雑菌が気になるときは、短時間天日干しするのが良い方法です。
天日干ししているのを忘れないように注意しましょう。
表裏をひっくり返してしっかり乾かす
平干しをしていると、表面が乾きやすく、裏面は乾きにくいです。しっかり乾燥させないと、カビや臭いの原因になるので、定期的にひっくり返して両面を乾かしましょう。
表面が乾いても、中まで乾いていないこともあり、数日間じっくり乾かすことが大切です。
座布団カバーをつけて座布団の汚れを予防
座布団カバーを取り付けると、座布団の本体にほこりや汚れが付きにくくなります。「洗濯の頻度を減らしたい」「汚れを予防したい」という方は、座布団カバーを活用してみましょう。
座布団カバーにほこりや汚れが付くので、カバーを定期的に洗うのがおすすめです。座布団本体を洗うときと同じく、洗濯表示や素材をチェックして、洗濯機や手洗いで洗っていきます。
洗い終わったら、水分を吸い取ってから、色落ちしないように風通しの良い日陰で乾燥させることが大切です。
座布団を洗濯して清潔な状態で使用しよう
座布団には、ほこりや食べ物・飲み物の汚れ、カビなどが付きやすいので、こまめに洗濯する必要があります。洗濯をする前に、まず洗えるかどうかをチェックしましょう。
ポリエステル100%の座布団は洗濯機で洗えますが、綿やムートンなど素材によっては手洗いが無難です。
手洗いするときは、浴槽での踏み洗いが洗いやすいので、ぜひ実践してみましょう。しつこい汚れやカビには漂白剤や重曹水が効果的です。
平干しや陰干しなど干し方にも注意すると、ふかふかの座布団に仕上がりますよ。洗濯方法やおすすめの洗剤もチェックして、お気に入りの座布団を洗濯してみましょう。