花粉の気になる季節や雨の多い梅雨、寒い冬など、外干しができないときに便利な乾燥機能付き洗濯機。時短も叶うのが魅力なのに、乾かないことや時間がかかることが増えてきたら、それはメンテナンスが必要なサインかもしれません。ここでは、原因と解消法をご紹介します。
乾燥機能付き洗濯機が乾かないときはフィルター掃除をしよう!
乾かなくなってきたときの主な原因はフィルターの詰まりと内部経路の汚れ
便利な乾燥機能付き洗濯機ですが、使用しているうちに乾かすのに時間がかかったり、乾かなかったりしてくることがあります。
これまで問題なく使用できていたのに乾かなくなってきたのであれば、その原因は乾燥フィルターや内部の乾燥経路がほこりで詰まってしまっていることが多いです。
また、フィルターの他に見落としがちなのが、ドラムの縁や蓋パッキンの溝などです。こちらも糸くずやほこりが溜まりやすい所になります。パッキンをめくるとほこりがびっしり!なんてこともあるので、必ず確認しましょう。
ここでは、主にドラム式乾燥機能付き洗濯機の「乾かない」を解消するお手入れ方法をご紹介します。(詳しいお手入れ方法は、各メーカーの取扱説明書をご確認ください。)
手順は「乾燥フィルター」→「排水部フィルター」→「内部乾燥経路」
乾燥機能付き洗濯機には、メーカーによって形状や名称の違いはありますが、主に「乾燥フィルター」と「排水フィルター」の2種類が取り付けられています。まずは、これらのフィルターの汚れを確認してみましょう。どちらも簡単に外せるようになっていることが多いので、比較的掃除がしやすいでしょう。
この2種類のフィルターを掃除しても乾かないのであれば、次は「内部乾燥経路」の掃除をしてみてください。
フィルター類を掃除できたら、最後に蓋の内側を見てみましょう。パッキンの内側の溝にほこりが溜まっていたら取り除きます。
【日立】洗濯乾燥機の主な掃除方法
出典:PRTIMES
- 手順1乾燥フィルターを外し、開口部を下に向けフィルターケースを引き抜き、ほこりなどを取り除きます。目詰まりしている場合は水洗いしましょう。奥にも固定されたフィルターがあるので、そちらは湿った布で拭き取ります。
- 手順2糸くずフィルター(排水部のフィルター)には水が溜まっているので、必ず脱水運転をしてから取り外します。糸くずやほこりを歯ブラシなどで取り除きましょう。
- 手順3付属のノズルをお手持ちの掃除機に取り付け、乾燥フィルター差し込み口の奥に溜まったほこりを吸い取ります。
- 手順4前面の扉を開けて、ドラムの縁や、蓋パッキンの溝に溜まったほこりを布などで拭き取りましょう。布を指に巻き付けるとやりやすいです。届かない所は歯ブラシで擦ります。
【東芝】洗濯乾燥機の主な掃除方法
出典:PRTIMES
- 手順1乾燥フィルターを外し、付属のブラシなどで糸くずやほこりをていねいに取り除きましょう。乾燥内部フィルターも同様に付属のブラシでほこりを取り除きます。目詰まりしている場合は水洗いをします。
- 手順2脱水運転後、残った水に注意しながら糸くずフィルター(排水部のフィルター)を外します。ほこりを取り除き、柔らかいスポンジで水洗いをしましょう。
- 手順3掃除機に洗濯機付属の掃除ノズルを取り付け、乾燥内部フィルター手前の開口部にノズルを差し込み、糸くずなどを吸い取ります。
- 手順4前面の扉を開けて、ドラムの縁や、蓋のパッキンの溝に溜まったほこりを布やタオルなどで拭き取りましょう。中性洗剤を少し含ませても良いでしょう。掃除しにくい所は歯ブラシを使って汚れを擦ります。
【パナソニック】洗濯乾燥機の主な掃除方法
出典:PRTIMES
- 手順1乾燥フィルターを外し、ほこりを取り除きます。取りきれない場合は固く絞った布などで拭きましょう。奥の乾燥フィルターも取り外して、やさしく水洗いします。
- 手順2脱水運転後、残った水に注意しながら排水フィルターを外します。歯ブラシなどで付着したほこりを取り除きましょう。
- 手順3乾燥フィルター手前の乾燥経路中央部に、柄が長くしなやかな掃除ブラシ(別売り)を差し込み、ゆっくりと動かして内部のほこりを取り除きます。中身3
- 手順4前面の扉を開けて、ドラムの縁や、蓋のパッキンの溝に溜まったほこりを布や歯ブラシで取りましょう。中性洗剤を少し含ませても良いでしょう。
【シャープ】洗濯乾燥機の主な掃除方法
出典:PRTIMES
- 手順1乾燥フィルターを外し、カバーを開いて柔らかい布でほこりを拭き取ります。取りにくいときは台所用中性洗剤とスポンジで洗いましょう。乾燥内部フィルターも同様に柔らかい布で拭き取りましょう。
- 手順2脱水運転後、糸くずフィルターを残った水に注意しながら少しずつ引き抜き、ほこりを取り除きます。本体側にも糸くずなどがあれば同様に取り除いてください。
- 手順3洗濯槽洗浄コースを運転しましょう。槽洗浄コースは乾燥経路の洗浄も同時に行えるようになっています。
- 手順4前面の扉を開けて、ドラムの縁や、蓋のパッキンの溝に溜まったほこりを布で拭き取りましょう。中性洗剤を少し含ませても良いでしょう。布を指に巻き付けたり、歯ブラシを使ったりするとやりやすいです。
ドラム式と縦型で違う乾燥機能
ドラム式はヒートポンプ乾燥、縦型はヒーター乾燥
ここまでは主にドラム式の洗濯乾燥機のお手入れ方法をご紹介してきました。「乾かなくなった」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
ドラム式と縦型では、乾燥機能の仕組みが違います。
縦型はドラム式に比べるとやや乾きにくい
除湿機で乾かすようなドラム式に対し、ドライヤーで乾かすような仕組みの縦型は、そもそも乾燥に時間がかかってしまいます。
薄手の下着や衣類など乾きやすいものに利用したり、部屋干しの補助として使用したりすると良いでしょう。
縦型もフィルター掃除が大切
縦型の洗濯乾燥機にも、乾燥フィルターが付いています。フィルターを外したら、まずは掃除機でほこりを吸い取りましょう。汚れがひどい場合はやさしく水洗いします。
洗濯槽の糸くずフィルターのほこりと、吸気フィルターもある場合はそちらのほこりも取り除きます。
それから排水口や排水ホースを外し、糸くずが溜まっていれば取り除いてキレイにしましょう。洗剤や柔軟剤を入れるケースも洗浄し、洗濯槽の縁も固く絞った布で拭いて掃除すれば完璧です。

「乾かない」を避けるには
そもそも糸くずやほこりが出にくいようにする
乾燥機能を使っても乾きにくくなるのは、フィルターに糸くずやほこりが溜まることが大きな要因であることがわかりました。
そこで、毎日の洗濯でそもそも糸くずなどが出にくいように工夫してみましょう。その方法はとても簡単で、洗濯機に入れる前にひと手間かければ良いのです。
乾燥機能を使うたびのお手入れは必須
各メーカーともに、乾燥機能を使うたびにお手入れすることを推奨しています。特に、乾燥フィルターのお手入れはとても簡単なので、毎回掃除をするようにしましょう。
便利グッズを使ってみる
【ビーワンショップ】ドラム式洗濯機用糸くず取りフィルター(54枚入り)
- Amazon参考価格:999円(税込)
排水部の糸くずフィルターに取り付けるドラム式洗濯乾燥機用のフィルターです。カットできるので、各メーカーの糸くずフィルターに付けられます。
汚れたらこちらのフィルターを捨てるだけなので簡単にお手入れすることができます。
【Lypumso】ウールボール6個入り
- Amazon参考価格:1,599円(税込)
乾燥機能を使用するときに洗濯ものと一緒に入れるウールボールです。こちらを入れることで絡まりを防ぎ、また、ウールボール自体が水分を吸ってくれるので、乾燥時間の短縮や省エネにつながります。
静電気を防ぎ、柔軟剤を入れなくてもふわふわに仕上がるので、一度試してみる価値があるでしょう。
【osharemart】おそうじブラシ
- Amazon参考価格:1,290円(税込)
『パナソニック』のお掃除ブラシの互換品ですが、純正品と遜色なく使用できます。取扱説明書も付属しており安心です。
日々のお手入れで乾燥機能付き洗濯機を快適に使おう!
干す手間を省いてくれる乾燥機能付き洗濯機なので、乾かなくなってしまっては意味がありませんし、困ってしまいますね。
毎日の簡単なひと手間で、本来の乾燥機能を保ち、めんどくさい内部の大がかりな掃除の回数を減らすことができます。
日々のお手入れで、大切な乾燥機能付き洗濯機を快適に、長く愛用していきましょう!