洗濯機がクサい!その臭いの原因は?臭いの種類別に対処法も紹介

洗濯機の臭いの原因は?臭いの種類別に対処法も紹介

araou編集部

「よし、洗濯しよう」と、洗濯機のフタを開けたときにイヤな臭いを感じたことはありませんか?実は、イヤな臭いがする理由はひとつではなく、いくつか原因があります。今回はイヤな臭いの原因と解決法をご紹介します。

洗濯機が臭い!原因は何?

洗濯機 すすぎ

洗濯機のイヤな臭いの原因は、大きくわけて4つあります。洗濯機の臭いを消すには、まず臭いの原因を知ることが重要です。まず始めに、臭いの原因を具体的にご説明します。

洗濯槽の臭いの主な原因はカビ

洗濯機は、洗剤を使って洗濯をすることから「清潔なのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、洗濯槽は湿気が溜まりやすく、洗濯物の汚れや溶け残った洗剤がこびりつきやすいため、実はカビが生えやすい場所なのです。

洗濯機に乾燥機能がついていれば、洗濯のあとに洗濯槽を乾かすと良いでしょう。

注意
しかし、乾燥機能がなかったり使っていなかったりする場合は、常に水分が残っているカビの繁殖に適した状態になるので、どうしてもカビが増えてしまいます。

生臭い場合は雑菌が原因

洗濯物が生乾きのときのような臭いがするときは、雑菌が繁殖しています。あの生ぐさい臭いの正体は、「マイコバクテリウム」という細菌が生み出す「硫黄化合物」という物質です。

この「マイコバクテリウム」は湿気、温度、栄養の3つの要素がそろうと急スピードで繁殖します。

MEMO
濡れた状態のタオルやバスタオルを長時間洗濯機の中に入れてしまうと細菌が増えてイヤな臭いが発生してしまうため、なるべく早く洗うのがベストです!

洗剤の香りが残っている

時折、洗濯機から洗剤の香りのようでどこか不快な臭いがすることがあります。この洗剤のようなイヤな臭いの原因は、洗濯の際すすぎきれなかった洗剤の香りと、細菌やカビの発する臭いが混ざったことが原因で起こります。

下水臭い場合は排水口が原因

洗濯槽から下水の臭いが上がってくるときは、洗濯機の下にある排水ホースが繋がった排水口が原因です。

MEMO
本来、排水口は下水の臭いを通さない仕組みになっているのですが、何らかの原因でイヤな臭いがすることがあります。

【カビ臭さ】が気になるときの対処法

洗濯槽 カビ

まずは、洗濯機のイヤな臭いの主な原因である、洗濯槽にこびりついたカビを除去する方法をご紹介します。

月に1回洗濯槽を掃除する

カビ臭さが気になったときは、洗濯槽にこびりついたカビを除去するために洗濯槽クリーナーを使用して掃除をします。

掃除の頻度は季節や汚れ具合でも違ってきますが、暑い夏の時期や湿度の高い梅雨の時期は月1回、涼しい季節や冬はカビの発生が少ないので2、3ヶ月に1回を目安に行いましょう

洗濯槽クリーナーには、「塩素系」と「酸素系」の2種類があります。

塩素系クリーナー

塩素系クリーナーは、殺菌作用が強くカビを分解・除去してくれる非常に高い効果の期待されるクリーナーです。しかし、強力であるため肌への刺激も強い傾向があります。

また、塩素系クリーナーには「混ぜるな危険」の注意書きがあります。

注意
酸性のものと混ぜると有毒なガスが発生するので、塩素系クリーナーを使用する際は、注意するようにしましょう。

酸素系クリーナー

酸素系クリーナーは発泡力があり、カビや汚れを浮かせて剥がし落とします。使用するとカビや汚れが水に浮いてくるので、汚れ落ちもしっかりチェックできますよ。

酸素系クリーナーは塩素系クリーナーに比べて汚れを落とす力はマイルドですが、その分からだへの刺激も少なく安心して利用できます。少し手間と時間がかかるため、汚れを溜めず定期的に掃除する人に適したクリーナーだといえます。

MEMO
「塩素系クリーナー」「酸素系クリーナー」ともに使用法は、商品のパッケージに記載されているので確認してみてくださいね。

洗濯機の蓋を開けっぱなしにする

洗濯槽がジメジメしていると、カビの温床になってしまいます。カビの増殖を抑えるには、洗濯機をジメジメさせないことが大切です。洗濯が終わったら、洗濯機の蓋を開けておくようにしましょう。

MEMO
乾燥機能のついている洗濯機であれば、最後に乾燥をして終えると良いですよ。

【生臭さ】が気になるときの対処法

洗濯物が生乾きで臭い

洗濯機のフタを開けたときに立ち上ってくる、生ぐさい臭いの対処法をご紹介します。

洗濯機に生乾きの洗濯物を入れっぱなしにしない

生乾きの洗濯物のような生ぐささは、主に濡れた洗濯物を放置したことにより起こります。日頃から「洗い終わった洗濯物は早めに取り出す」「長時間洗濯槽に洗濯物を入れっぱなしにしない」といったことを意識することが大切です。

MEMO
洗濯物を取り出したあとも洗濯槽の臭いが気になるようなら、クリーナーを使って洗濯槽を掃除してみてください。

すすぎは水道水でする

お風呂の残り湯には雑菌がたくさんいます。節約のためにも残り湯を洗濯時に使用したくなりますが、残り湯を使用するのは「洗い」のときだけにして、「すすぎ」では水道水を使うようにしましょう。

臭いが残っている場合は洗濯物を煮洗いする

そして、イヤな臭いのする衣類を洗ったり漂白剤につけて殺菌しても臭いが残っているという場合は「煮洗い」をすると、臭いがスッキリ落ちますよ。

  • 煮洗いのやり方
  • 煮洗いのやり方は、大きな煮物用の深鍋(ホーローorステンレス)を用意し、お湯を沸かしてタオルを入れたら後はグツグツ煮るだけです。重曹を加えて煮洗いをすると、黄ばみの除去もできますし、消臭効果のアップが期待できます。

【洗剤の臭い】が気になるときの対処法

洗濯洗剤

ここでは「洗濯物を取り出したのに、洗剤の臭いが気になる」というときの対処法をご紹介します。

洗剤・柔軟剤は適量を守る

「たくさん洗剤を入れた方が汚れが落ちる」「柔軟剤をもっと香らせたい」と、規定より多く洗剤や柔軟剤を使用している人もいるかもしれません。

しかし、規定を超えて使用しても洗浄力が増すことはありませんし、香りがきつくなり周囲の迷惑になることも考えられます。

注意
また、溶け残った洗剤は雑菌やカビのエサになってしまうので、洗剤は必ず規定を守って使用しましょう。

【下水臭さ】が気になるときの対処法

下水臭いときは以下2つの原因が考えられます。「排水トラップが外れている」「排水トラップ・排水口が汚れている」それぞれの対処法をご説明しますので、ご覧ください。

排水トラップが付いているか確認する

排水溝と洗濯槽の水を排出するホースを繋ぐ部分に、「排水トラップ」という部品が使われているのはご存知ですか?排水トラップの中には水が溜まるようになっていて、下水の臭いが上がってくるのを防ぐ役割があります。

もし、排水トラップがついていないとしたら、下水の臭いを止められません。まずは、きちんと排水トラップがついているのかチェックしてください。

MEMO
排水トラップはホームセンターや通販でも購入可能ですが、取り扱い説明書を読んで自分で取り付けが難しいと感じた場合は、洗濯機を取り付けてくれたお店か工務店等に相談してみましょう。

排水トラップと排水溝を掃除する

排水トラップ

排水口の奥には、洗濯のとき排出される洗剤液、ホコリ、髪の毛などがヌルヌルしたヘドロ状態で残っています。これらを放置してそのまま固まってしまうと、排水の流れが悪くなり汚れがどんどん溜まるため、イヤな臭いの原因になってしまします。

また、排水口だけでなく、排水トラップも非常に汚れやすいです。この汚れも排水口からの臭いの原因になりやすいので「下水くさいな」と感じたら、排水口と排水トラップの掃除を行うようにしてください

注意
また、排水トラップに水が溜まっていないと、下水の臭いをシャットダウンできません。排水トラップに水がなかったら、水を入れておきましょう。

排水トラップ確認方法

手順1
排水口のフタを外す
排水口は洗濯機の下にあります。洗濯機の下にある場合は、洗濯機を動かして場所を確認しましょう。場所を確認したら、フタを外します。
手順2
排水トラップを外す
フタを外すとすぐ下に排水トラップがついています。続いて排水トラップも外しましょう(反対回りで外れることが多いです)。
手順3
排水トラップを外したら中を確認する
排水トラップを取り外すと、コップのようなものが中に入っています。もし、水が足りないようであれば水を足しておいてください。水が入っていないと、下水の臭いの原因になることがあります。

排水トラップの掃除方法

掃除道具

    用意するもの

  • 重曹 1カップ
  • 酢 1カップ
  • 洗面器
  • 水 洗面器2杯分くらい
  • 歯ブラシ
手順1
重曹と酢を投入する
排水トラップのコップの中に水が入っているか確認したら、重曹(1カップ)を振りかけてください。続けて酢(1カップ)も回し入れます。こうすると、重曹と酢が反応してぶくぶくと発砲し汚れを落としてくれます。
手順2
10~15分程度放置します。
この間に、取り外した排水トラップの掃除をしましょう!
手順3
排水トラップを洗面器に入れ、歯ブラシと重曹を使って洗います。
歯ブラシを使うと細かい部分の汚れまで落とせます。
手順4
全て洗い流したら、取り外した排水トラップやフタを元に戻します。

これで掃除は完了です。

洗濯槽を丸ごと洗いたいときはプロに頼む

洗濯機掃除のプロ

ここまで紹介した掃除方法でしっかり臭いは落とせましたか?もし、まだ臭いが残っているようなら、洗濯槽の裏側が汚れているのかもしれません。

洗濯槽の裏側のカビや水垢を全て落とすのは家庭では難しいので、洗濯機を分解し洗濯槽の裏側まで洗濯機を丸ごとキレイにしたい場合は、プロに依頼する方が良いでしょう。

重曹を使った洗濯槽の掃除方法

重曹は弱アルカリ性なので、洗濯槽につきやすい皮脂汚れ、汗の成分、食べかすなどの酸性汚れを中和する働きがあります。

MEMO
また、消臭効果があるので、汚れを落とせるというだけでなくイヤな臭いもスッキリ落とせます。重曹は食品や薬に使われるくらい、安全性も高く環境にもやさしい特長があります。

【重曹を使った掃除方法】

重曹

重曹を使用した洗濯槽の掃除には、長時間(半日~1日)を用するため、時間に余裕があるときに行ってください。なお、ドラム式の洗濯機は水を溜めると開けられないので、重曹を使った掃除ではなくドアを開けなくても掃除ができる塩素系クリーナーなどを使用しましょう。

    用意するもの

  • 重曹 1カップ(汚れがひどい場合は増やす)
  • ゴミ取りネット
手順1
ゴミ取りネットを取り外し、洗濯槽にお湯を溜める
洗濯槽の洗浄中にはたくさんの汚れが出てきます。ゴミ取りネットがついたままだと、中に汚れが溜まって一杯になってしまうため、必ず最初に外しておいてください。

次に、45度程度のお湯を満水の位置まで溜めましょう。水でも効果は期待できますが、お湯の方が重曹の効果が高まり、汚れ落ちが良くなります。

※洗濯機の機種によっては、耐用温度が低い場合があるので事前に取扱説明書を確認してください。

手順2
重曹を加え、洗濯機を標準コースで回す
洗濯槽に溜めた水の中に重曹1カップを加え、洗濯機を「標準洗いコース」で回します。約5分回したら、排水前に洗濯機を停止してください。
手順3
5~6時間放置する(汚れが浮いてきたら除去する)
洗濯機を停止したら、5時間から6時間ほど放置しましょう。そうすると、次第に重曹の働きで洗濯槽にこびりついていた汚れが水面に浮かんでくるのがわかります。その汚れをゴミ取りネットなどを使ってすくい上げてください
手順4
再度洗濯機を回し、汚れを取り除いてから排水する
水に浮いてきた汚れを取り除いたら、再度5分ほど洗濯機を回しましょう。もし、汚れが浮いてきたら除去してから排水してください。
手順5
すすぎと排水を繰り返す(2、3回程度、汚れが出てこなくなるまで)
新たにお湯もしくは水を満水まで溜めたら、すすぎを行います。このとき汚れが浮いてきたら取り除いてから排水しましょう。この作業を汚れが浮き出なくなるまで繰り返し行います
手順6
洗濯槽を乾かす
洗濯槽の洗浄が終わったら、洗濯機のフタをすぐに閉めずに開けておいてください。すぐにフタを閉めてしまうと、湿気でジメジメしてカビが増殖しやすくなるので、完全に乾いてから閉めるようにしてください。

洗濯機の匂いをマグネシウムで防ぐ

マグネシウム

マグネシウムを使って洗濯をすると、衣類の汚れが落ちるだけでなく、洗濯機の洗浄、除菌、消臭効果も望めます。マグネシウムを使用した洗濯グッズも販売されているので、後ほどご紹介します。

いつも通り洗濯をするだけで、洗濯物、洗濯機、排水ホースをキレイにできるのでとても便利なアイテムです。

洗濯機を新品に買い替えるタイミングは?

白い洗濯機

洗濯機の寿命の目安は約5~10年だといわれています。これはあくまで目安なので、洗濯機を買い替えるタイミングは、寿命が近づいているサインのあるなしで決めると良いでしょう。

洗濯機の場合は各メーカーで部品を提供するのがおよそ6年間です。そのため、6年を超えてしまうと部品が手に入りづらいため、故障しても修理が難しくなる可能性があります。6年以上使っている洗濯機が故障したら、新しい洗濯機を購入する方が良いかもしれません

洗濯機の寿命が近づいているサインには具体的に以下のようなものがあります。

  • 運転中に止まってしまう
  • ガタガタという異常な音がする
  • 脱水が以前より弱くなった
  • 水漏れする
  • 乾燥ができない、乾ききらない
  • 洗濯機を回してもしょっちゅうエラーが出る
  • 電源プラグやコードが異常に熱い

これらのサインが出ていたら、壊れるのも時間の問題です。壊れてしまう前に新しい洗濯機の購入を検討してみてください。

洗濯機の寿命は何年が目安?こんな症状が出たら買い替えのサイン!洗濯機・ドラム式洗濯機の寿命は何年?こんな症状が出たら買い替え時期かも!

洗濯機の臭い対策におすすめのグッズ

それでは、洗濯機の臭い対策におすすめのグッズをご紹介します。

【ジョンソン】洗たく槽カビキラー

  • Amazon参考価格:304円(税込)
 
洗たく槽カビキラーは、塩素の力で洗濯槽のカビと雑菌を強力に分解します。カビをしっかりと分解してくれるので、水中にカビなどの浮遊物が残ることもありません。

臭いの原因になる雑菌もしっかり除菌・消臭し、イヤな臭いの対策にも効果的です。独自の成分がしっかりと効果を発揮するため、つけおきなしで汚れを落とせます。

【エステー】洗浄力 洗たく槽クリーナー

  • Amazon参考価格:206円(税込)
 
カビ胞子除去率99.9%と非常に高い効果を望める洗濯槽クリーナーです。洗浄力が高いので、たった3分で洗濯槽のカビや雑菌をしっかり除去し、臭いもスッキリ消臭します

さらに「再付着防止剤」配合で、落としたカビが再度洗濯槽につくのを防いでくれます。時間をかけず洗濯槽の掃除ができるので、時短したい人にもおすすめです。

【ジョンソン】パイプユニッシュ

  • Amazon参考価格:303円(税込)
 
パイプユニッシュは、ジェルタイプの排水口専用の洗浄剤です。粘度の高いジェルタイプなので、排水口の中にへばりついたドロドロの髪の毛まで粘り強く溶かし、排水口の詰まりもスッキリと解消してくれます。

つまりの予防や消臭には1目盛り、ヌメリを除去したいときは2~3目盛り、つまりの解消には4~5目盛りなど目的に合わせて使用量を変えてみてください。

【マルフクケミファ】自然にやさしい重曹

  • Amazon参考価格:840円(税込)
 
重曹は、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)という物質で、食塩水に二酸化炭素を加えることで作られる白い粉末です。水に溶けると弱アルカリ性を示します。アルカリ度がおだやかなので、人体への刺激も少なく安心して使用できます。環境にやさしいのもうれしいですね。

洗濯物の汗や皮脂など酸性汚れも中和し、臭いもスッキリ落としてくれます。また、水に溶けにくい性質から研磨剤としても使用可能です。

【丹羽久】過炭酸ナトリウム

  • Amazon参考価格:485円(税込)
 
過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウムと過炭酸水素が2:3で混合された物質です。法令上は、炭酸ナトリウム過酸化水素付加物と呼ばれていますが、「過炭酸ナトリウム」と呼ばれることがほとんどです。

漂白効果や除菌効果があり、カビ取りにとても効果的です。また、悪臭の原因・雑菌を除去するので消臭効果もあります。使用後は、炭酸ソーダ、酸素、水に分解されるため環境に配慮した掃除が可能です。

洗濯機はしっかりお手入れして臭いを防ごう!

洗濯機のイヤな臭いの原因は、カビ、雑菌、洗剤、下水と主に4つあります。「洗濯機がくさい」と感じたら、まず臭いの原因を探り適切な方法で対処することが大切です。洗濯槽や排水口のお掃除用に様々なグッズも販売されているので、ぜひ好きなものを使って掃除してみてくださいね。

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