洗剤の使用期限はいつまで?古くなった洗濯洗剤は捨てずに活用しよう

洗剤の使用期限はいつまで?古くなった洗濯洗剤は捨てずに活用しよう

araou編集部

洗濯洗剤に使用期限の表記をみたことはありますか?実は薬機法の規定に基づき書かれていないことが多いのです。それでも肌に触れる衣類に使う洗剤ですから、いつまで使って良いのか気になるところではないでしょうか?ここでは洗濯洗剤の使用期限についてご説明いたします。

洗剤の使用期限は3年?未開封と開封後で異なる

洗剤の使用期限は3年?未開封と開封後で異なる

洗剤の容器をみると使用期限の表記がないので、「買ってからだいぶ経っている洗剤を使って良いのか、捨てるべきか?」と迷ったことはありませんか?そんな洗剤の使用期限についてご説明いたします。

薬機法に書かれた洗剤の使用期限

洗剤の容器に使用期限を明記するべきかといったことを規定しているのが「薬機法」です。従来「薬事法」と呼ばれていたものが平成25年に改正され、薬機法へと名前を変えました。

洗剤の表示方法は日本の薬機法に従う規則ですので、たとえ海外から輸入したものであっても日本製のものと同じように扱うことができます。

それでは、薬機法では洗剤の使用期限についてどのように規定されているのでしょうか?薬機法では「適切な保存状態のもとで3年を超えて性状および品質が安定なものは使用期限を書かなくて良い」と定めています。薬機法のこのような指示のもと、多くの洗剤は製造3年以上立っていても製品に問題がないので、パッケージには使用期限が書かれていないのです。

一部のメーカーでは開封後は、「いつもと違う匂いがする、固まっている、色が変わっている場合は、変質したり溶けにくかったり洗浄力が落ちていることがあるので、お使いにならないでください」と使用可否について明記しています。

開封後は、洗剤が空気にふれて湿気や酸素、カビなどの菌に接触することになりますので、なるべく早く使うようにしましょう。目安としては開封後は1年以内に使い切ると良いでしょう。

古い洗剤は洗浄力が落ちる?

古くなってしまったから洗浄力がおちるというより、製品が何らかの理由で変化してしまったときに洗浄力が落ちてしまいます。少し古くなってしまった洗剤は開封したときに、洗剤の状態に変化がないか良く観察するようにしましょう。

古い洗剤の肌への影響

古い粉洗剤が溶けにくくなっているような場合は、洗濯後に衣類に洗剤が多く残ってしまう場合があります。残ってしまった洗剤が肌に触れると敏感肌の方にとっては、それがかぶれや湿疹の原因となることがありますので注意が必要です。

洗剤は使用期限が書いていないけど古い洗剤はどうしたらよい?

洗剤は使用期限が書いていないけど古い洗剤はどうしたらよい?

古くなってしまって使えない洗剤、捨ててしまうのはちょっと勿体ない気もするし、そもそもどのように捨てたらよいか迷ってしまった経験はありませんか?次に洗剤の捨て方、活用の仕方にについてみていきましょう。

液体・粉・固形それぞれの捨て方

洗剤をゴミにする場合、まずは各自治体のゴミ捨ての情報ページを参考にしましょう。分別の種類など自治体によって少しずつ違いがあるので、この機会に確認してみましょう。多くの自治体では洗剤自体は可燃ごみとして捨てて良いとしています。しかし、洗剤自体は可燃ごみでもその容器は資源ごみに捨てるよう支持している自治体もあります。

液体石鹸の多くはプラスチック容器に入っていますので、中身をビニール袋に入れた新聞紙などに吸わせて可燃ごみへプラスチック容器は中を水ですすいで資源ごみへ捨てましょう。

そもそも普段は洗剤を洗濯に使い、洗い水を排水溝に流しているので、可燃ごみにだすのではなく、洗剤の中身を排水溝にそのまま捨ててしまっても問題はないのです。しかし、原液が他の性質の液体と混ざると有毒ガスを発することもあります。

大掃除で排水溝のぬめりとりを流したあとに、十分に流さずいらない洗剤を流してしまったというようなことがないよう、可燃ごみとして捨てておくことをおすすめします。

粉石けん・固形石鹸は容器が紙素材でできていることを確かめてそのまま可燃ごみとして捨てます。

古い洗剤の活用方法

古い洗剤をお洗濯に使うと衣類へのダメージやお肌への影響が怖いけれど、何か他に使えたら捨てなくて済みますよね。古い洗剤の活用方法は以下の通りです。

洗濯洗剤をお掃除に活用

まず、洗濯洗剤はお掃除に活用することができます。液体洗剤はお風呂やトイレ掃除での活用がおすすめです。原液をそのまま利用しても良いですが、スプレー容器などで適度に薄めて壁などに吹きつけながらお掃除をしても良いでしょう。掃除をした後はしっかりと洗い流して下さい。

また、柔軟剤は静電気を防ぐ効果がありますので、電化製品の拭き掃除におすすめです。静電気を押さえることで埃を寄せつけなくなります。

500mlのペットボトルに小さじ2杯の柔軟剤、400mlの水をいれ蓋をして良く混ぜます。雑巾にできた液を含ませ電化製品を拭きます。油汚れするキッチンの拭き掃除にも使えます。

芳香剤として

余ってしまった粉石けんは芳香剤として使うことができます。お茶パックやいらなくなった巾着袋に粉石けんをいれて使いますが、このとき重曹を一緒に混ぜて置くと、湿気とりの効果もつけ加えることができます。それを靴箱やトイレに置いておくと良いでしょう。

また、良い香りの柔軟剤は、家電製品のお掃除のときと同じように薄めてカーテンやマットに吹きかけて芳香剤にするのもおすすめです。

使用期限は書いていなくても洗剤だってカビが生える!保管が大事

洗剤は洗浄するためのものだからカビなんて生えないということはありません。とくに詰め替えタイプを利用する時は同じ容器を長く使用するので注意が必要です。

詰め替えるときは水分が入らないように注意

洗剤を詰め替えるとき、基本的には今使っているものと同じ洗剤を詰め替えるようにしましょう。同じ洗剤でない場合、液の混合を避けるため容器を一度洗う必要がありますが、容器を洗うと蓋の部分などに水分が残りやすく水分が残るとカビの原因となります。

もし、なかを一度洗う場合は容器を洗い拭いたあとに天日干しをしてしっかり乾かしてから詰め替えの液を入れるようにしましょう。キッチンハイターなど次亜塩素酸ナトリウムの洗剤で、一度なかを消毒しておくとより安心です。

粉石けんを固めない

粉石けんをいざ使おうと開封したら、「固まってしまってカチカチでぜんぜんすくいとれない!」ということは避けたいですね。粉石けんは何よりも湿気をきらいます。洗濯洗剤の保管場所として洗面台の下の棚に保管したりすることも多いかと思いますが、洗面台の下などは湿気が多く、粉石鹸が固まってしまう原因となりますので避けたほうが良いでしょう。

押入れなど、水に触れないところでの保管をおすすめします。除湿剤とともにしまっておくようにしましょう。

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洗剤は使用期限を気にせず買ってから数年経っていても使える!

洗剤は特に記載がない場合、保管状態が悪くない限り、3年以上保管することができます。3年以上たっても性質には問題ないことが試験されていますので、古くなってしまっても洗剤のにおいや色の変化がない、固まったりしていないという限り使うことができます。

したがって、少し古くなってしまったからといって、そのまま捨ててしまうのは少しもったいないでしょう。一度開封して中身に変化があるか確認してみることをおすすめします。開封後は空気に触れてしまいますので、1年以内に使い切れるようにしましょう。

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